08/11/06 14:25:10 m8Zm9rCr
>>447
>つまり、小渕内閣の時に政治的緊張があり、有権者は政治に関心を持ち
>同時に真摯に自民と民主の意見に聴き入っていたと思う
>しかし、その後小泉の登場で政治的な成熟度は止まり、逆に退行し始めた
90年代後半には既に政治的な成熟度は止まってますよ。
有権者は政治に関心を持ち、真摯に自民と民主の意見に聴き入っていたと言いますが、
この頃既に主要メディアはアメリカに支配され、新自由主義礼賛を繰り返していました。
改革は善で歯向かう者は薄汚れた既得権益者だという不気味なレッテルはもう登場していて、
政策議論など何もしていません。
言うなれば新自由主義改革派による改革ショーをやっていただけです。
改革派を情熱に燃える熱き善玉に見せ、マスコミが正義のイデオロギーのお墨付きを与えた
新自由主義改革を推進しろと連呼し、視聴者は洗脳されて改革派達にエールを送る。
小泉という扇動政治家がボスじゃなかっただけで、小泉時代の思考停止と本質は何も変わらない。
第一、90年代後半の時点で、既に反新自由主義的な言動など取れない状態だった。
結果の平等と口にしただけで、社会主義だ、悪平等だと言葉の集団リンチを浴びせられ、
浴びせた側が「結果の平等など口にする奴は黙って当然」とあざ笑っても、
誰しもがそれに納得し「社会主義は時代遅れだ」と弾圧された側が悪玉扱い。
新自由主義が野党側であった為に、あのファシズム的な異常さが見えなかっただけ。
こんなものが政策論争だなんて本当にブラックジョークですよ。
そうしてメディアの演出で作り上げた新自由主義改革切望感情は、
清廉潔白な改革政党というラベルを与えられた民主党を支持する感情に繋がり、
森の不人気もあって自民党は破滅の淵に追いやられ、そこに小泉が登場した。
小泉は、その状況を利用し、改革派になる事で民主党から支持を奪っただけです。
小泉は改革に反対する側に抵抗勢力と名づけて徹底した言論弾圧を行ないましたが、
あれは90年代後半以降に作られた新自由主義礼賛戦術そのものですよ。
今まで野党の主張であって新自由主義を与党が唱える事により、
新自由主義の立場が与野党逆転を起こしたがゆえに起きた惨劇です。