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08年度、健保組合の7割が赤字 高齢者医療への拠出増で
大企業の会社員らが加入する健康保険組合の全国組織、健康保険組合連合会(健保連)は11日、2008年度の決算見込みを
発表した。全1497組合(同年度末現在)のうち、約7割に当たる1030組合が赤字となり、前年度に比べ347増えた。
全体での収支は3060億円の赤字。赤字は02年度以来6年ぶりで、過去最悪だった02年度の3999億円に次ぐ規模と
なった。08年4月の制度改正により高齢者医療への拠出金が大幅に増えたことが響いた。
健保連は「09年度は不況による賃金カットで保険料収入が減り、赤字額は6千億円強に膨らむ」との見通しを示しており、
保険料率アップなどサラリーマンの負担増につながる恐れもある。
収入面では、加入者の増加で保険料収入が前年度比2・4%プラスの6兆1934億円となったが、高齢者医療制度の改正に
伴い、65~74歳の医療費への拠出金が1兆4713億円と、28・6%の大幅増になった。
75歳以上への拠出金なども含めると、保険料収入に占める拠出金の割合は過去最高の44・3%。
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