09/01/31 11:54:42 rKixtuud
>>349
下村治「成長する日本経済の世界史的意義」 日本開発銀行行友誌「行友」73号 1968年6月 p17
わたくしたちは、なぜ、このように努力し、苦労してまで成長を追求するのでしょうか。
なによりも、わたくしたちは、生きがい、働きがいを求めます。そして、最大の生きがいは、
わたくしたちが自分の能力をじゅうぶんに発揮できたと思うときではないでしょうか。
国民のすべてにそのような機会を与える社会をわたくしたちは追求しているはずです。
今日の社会と100年前の社会とくらべて根本的にちがうことは、今日、ようやくにして
国民の多数がその才能になんらかの形で生かす機会を与えられつつあるということではないでしょうか。
そして経済の成長こそが、それを可能にしたのではないでしょうか。
わたくしたちが、かくまでに経済成長を追求するのか、奥底をさぐってゆきますと、その問いに対して、
このような答えが出るのではないでしょうか。