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自殺考 はぐれ雲 2008年9月25日(木)15時04分
日本人の自殺者数が、10年連続3万人を超えた。この10年間での自殺者総数は、優に30万人を超えた、ということになる。
日露戦争の戦死者数約15万弱(統計によって多少ばらつきがある)。
日清、日露・北清事変(シベリア出兵)・満州事変の戦死者数全てを合計しても、16万にも満たない。
URLリンク(www.jacar.go.jp)
如何に30万人という数字が異常なものか分かる。
今でも、自殺は、個人の問題だとか、本人が弱いからだ、と切り捨てる人も多いが、
上記の異常な数値を個人の問題だと断定するにはどう見ても無理がある。
ここ数年、秋葉原事件のように、世間を震撼させる「無差別殺傷事件」が多い。
この犯人たちの多くが、【死刑になりたかった】と殺人の動機を供述している。
このように、「自殺」という行為に踏み切れなかった人間の中に、「殺人」という行為に走る人間がかなりいる、というのも見逃せない事実。
秋葉原事件の犯人たちような「無差別な殺傷行為」は、形を変えた「自殺」の代償行為という見方もできる。
つまり、「自殺」という行為は、わたしたちの社会が抱え込んだ問題(ゆがみ)を映し出す「鏡」だという認識が必要。
年間3万人を超す自殺者数、10年間で30万人を超える。
これは、どう見ても、異常だ、と感じる感性を、わたしたちの社会は喪いかけているのである。
【自殺】という行為を掘り下げて考えることは、私たちが生きている「社会」の抱え込んだ
「いびつさ」「ゆがみ」を正確に認識することになる。
同時に、それを認識することによって、問題の所在を正確につかみ、その対処方法も構築できる。