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★国立マンガセンターに女性漫画家激怒「最低のギャグ」
★「緊急経済対策とは思えない」
歳出総額が過去最大の13兆9256億円となる2009年度補正予算が29日夕、成立した。
バラマキ批判も飛び交うが、その象徴となっているのが麻生太郎首相の肝いりで117億円もの建設費が計上された「国立メディア芸術総合センター」(仮称)だ。
民主党の鳩山由紀夫代表も先の党首討論で「総理がアニメ好きなのは分かるが、そんなにお金を使う必要があるのか」と批判したが、
女性漫画家も夕刊フジの取材に激怒した。
「漫画家も読者も日々の生活が苦しい中、ハコモノと天下りが残るなんて最低のギャグです」
こう語るのは、女性漫画家の牧村しのぶさん。(中略)
同センターは、アニメや漫画、映画などの作品を展示する新設美術館で、建設候補地は東京・お台場。
文化庁の有識者検討会がまとめた構想では、延べ床面積約1万平方メートルの4-5階建てとなる見通しで、11年度の完成を目指している。
これだけ多額の予算が付いたのは、最新の週刊コミック誌を秘書に買いに行かせるほどの「漫画好き」として知られる首相の影響が大きいとされる。
牧村さんは先月末、同センターの建設構想が発表された際、「税金の使い方が完全に間違っている!」と、激しい怒りを感じたという。
「長引く不況で、漫画家は原稿料を引き下げられ、仕事が急激になくなっている。
無理な徹夜仕事で体を壊したり、自殺した人もいる。
一方、読者の手紙を読むと、経済的に苦しくて新刊が買えず、中古の漫画を買っている人も多い。
首相や政府はこうした現状を知って、117億円も税金をかけてセンターを建設しようというのか」
そのうえで、牧村さんはこう注文を付ける。
「漫画なら国会図書館で無料で読めるし、映画なら最近は宅配レンタルもある。
わざわざ交通費をかけて、お台場まで漫画や映画を見に行く人がどれだけいるのか。
とても、緊急経済対策とは思えない。
まさに、ハコモノ行政で、役人たちが天下り対策で出してきた案ではないか。
あれだけ多額の税金を使うなら、国民が漫画を楽しめる生活を取り戻してほしい」
首相はこうした声をどう聞くのか?
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