06/09/11 21:12:42 QCkN/Twn
「アイ・スタンド・バイ・ユー」(1)
2001(平成13)年9月11日に起こった米国中枢テロ事件から5年経つ。
この年の4月に発足した小泉政権も、この9月で退陣する。
テロ事件の後、小泉首相は早々と米国支持を表明。2週間後にはワシントンを訪れて、
「アイ・スタンド・バイ・ユー(私はあなたの味方だ)」と励ました。
2003(平成15)年3月のイラク戦争では
「米国は『日本への攻撃を自国への攻撃と見なす』と言っているただ一つの国だ」
と他国に先駆けて米国支持を表明。小泉首相の発言を知ったアーミテージ米国務長官
(当時)は、日本政府高官の一人にすぐ電話をかけて「うれしくて涙が出た。
日米関係に長く携わって本当に良かった」と語った。
戦後、最良と言われた日米関係は、このような小泉首相の態度によって作られた。
しかし、小泉首相は米国に盲従していたのではない。ブッシュ大統領とのイラク戦争に
関する電話会談などでは
「国際協調は大切だ。できる限り各国のコンセンサスを得るべきだ」と首相はしきりに
米国の一国主義にくぎを刺していた。ある政府高官は
「他のP5(常任理事国)首脳でも米国大統領にあれだけズケズケとものを言う人は
いない。言いにくいことを言うのも同盟国の信義だと考えているようだ」と打ち明けた。