09/03/11 19:18:54
米国では、ヒトES細胞を用いた脊髄(せきずい)損傷治療の臨床研究を国の機関が承認した。日本では、
幹細胞の基礎研究を臨床に結びつける道筋が整っていない。これを整備するには、基礎研究は文科省、医療
は厚生労働省、産業は経済産業省といった縦割りを廃する必要もある。
日本は知財戦略が弱く、この分野の人材が少ないとの指摘もある。日本と海外の特許制度の違いをよく理解
した上で、人材の効率的な活用や育成にも力を入れたい。
iPS細胞を育てる一方で、これに匹敵する日本発の成果を生み出すことも忘れないようにしたい。それに
は、基礎研究を大事に育成する体制が肝心だ。