08/10/03 00:24:37
2010年度の新卒採用市場は引き続き“超売り手市場” 各社が採用計画を公表。2011年度は“氷河期到来”との見方も
10月1日、就職協定に基づいた採用活動解禁により、各企業が2010年4月入社(新卒)の採用計画の公表をはじめた。
2009年度の新卒採用市場は、団塊世代の退職や比較的景気が安定していたことから「超売り手市場」といわれ、
バブル時以上ともいわれた。
しかし年明けから、米国のサブプライム問題、物価上昇など市場では
混乱が続き、先月遂に米国大手のリーマン・ブラザーズが破綻。余波は日本市場にまで波及することとなり、
これは2010年度の新卒採用市場に大きな影響を与えかねない状況となっていた。
ただ、その流れが採用計画公表直前に変わったとされる。それは、野村證券によるアジア・欧米のリーマン部門買収、
及び三菱東京UFJ銀行によるモルガン・スタンレーへの巨額出資など、日本企業の強気の攻めだ。
日本の金融機関がこれだけ強気な姿勢を取ったことが、日本の景気悪化は軽微であることを多くの企業に認識させた。
また、団塊世代の集団退職は、2010年度新卒採用市場まで影響を与えていることも「2010年度の超売り手市場持続」
の大きな要因とも考えられる。各企業は団塊対策として2010年度までの大型補強を長年計画してきた。
その大型補強最後の年ということもあり、採用する方針を変えられなかったと言った方が現実かもしれない。
危惧されるのは2011年度の新卒採用市場だと、専門家は口を揃える。景気悪化は目に見えているし、
団塊世代の大型補強は終焉している。企業が採用を控えることは容易に想像できるのだ。
分かりやすく言えば、
2010年度新卒採用市場は「超売り手市場の持続」(温暖化終焉)
2011年度新卒採用市場は「超買い手市場の襲来」(氷河期到来)
2010年と2011年で採用市場の明暗がくっきり分かれることになりそうだ。
就職関連ニュースより