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剣道 橋本が初優勝 全日本女子学生
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個人戦で争う剣道第４４回全日本女子学生選手権（毎日新聞社、全日本学生剣道連盟主催）が３日、東京・日本武道館で行われ、鹿屋体大の橋本恵（４年・三養基）が、決勝で国士大の佐藤亜美（３年・左沢）を降し、初優勝を果たした。
鹿屋体大勢の優勝は、第３６回大会の坪田祐佳（現岡山県警）以来、８年ぶり。
また、１０人の勝ち抜き方式で争う全日本女子学生東西対抗試合も開催され、東軍が前年の同選手権で優勝した日体大・西野絢（３年・太成学院）の５人抜きの活躍などで、西軍に勝った。
４日は、男子の第５８回全日本学生選手権と東西対抗試合が行われる。
◇才能やっと開花
竹刀の攻防から中心をとり、１６７センチの長身から鋭いメンを繰り出した。
大学４年で初めての全日本の舞台での決勝戦。
「今までやってきたことを全部ぶつける気持ちでいこう」と橋本。思い切った技が、相手のメンをとらえた。
佐賀・三養基（みやき）高出身。早くから注目された存在だったが、大学に入学後も全日本に出場することができず、頂点には手が届かなかった。
「周りからいろいろ言われて悩んだこともある」と振り返るが、今年、主将になったことで、精神的な弱さを取り払った。
今年初めて全日本の予選である九州大会で優勝し、自信をつけた。
早大の横尾と争った準決勝。
得意のメンで先行しながらもメンを返され、「勝負」に持ち込まれた。
しかし、冷静に相手の動きを引き出し、返し胴で決勝進出を決めた。
下川美佳・女子監督は「今日は必ずもう１本取るという執念が見えた。
『鹿屋のトップ』という、背負うものがあったからだと思う」と話す。
橋本は「あきらめないことが大事と実感した。剣道をやっていて良かった」と感激の面持ち。
才能がようやく実を結んだ。【中村有花】