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統一協会の「祝福」(集団結婚)で韓国人と結婚した在韓日本人女性が7000人いることが、
中西尋子さん(大学非常勤講師)の調べで判明しました。貧困な農村部在住者が多く、
困窮生活を強いられているといいます。櫻井義秀北大教授との共著『統一教会』
(北海道大学出版会)で発表しました。
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10年近くの聞き取り調査をまとめたもの。統一協会は在韓日本人信者を「特別な使命を持った天の精鋭部隊」と
位置づけ、その名目で「日本人女性信者に苦労の多い生活を強いている」といいます。
背景に農村部の貧困と「嫁不足」があります。統一協会は農村部で、日本人女性と「理想の結婚、
純潔な結婚」をしませんかと宣伝しており、中西さんは「妻は宗教的信念に基づく結婚だったとしても、
夫は結婚目的で信者になっただけであり、信仰を共有しているわけでもない」と指摘。
「主体者(夫のこと)は失業しているときが多い」「(夫に)障害があって、経済的に難しい。
(自分が時々)日本に帰って働きに出ている」という証言を紹介しています。
統一協会では、朝鮮侵略の歴史がある日本は「エバ国家」として奉仕の義務があり、
霊感商法による金集めなどの贖罪(しょくざい、教団用語は「蕩減=とうげん」)が課せられているのに対し、
韓国は「アダム国家」として奉仕される立場。日本人女性信者は「韓国での生活をやめることは逆に
蕩減が重くなる」と信じさせられているといいます。
このような「韓日祝福」は1988年の集団結婚から本格化。実態の一部は内部誌『本郷人』などにより
日本に伝わり、全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)や被害者家族の会にも相談が寄せられていました。
全国弁連の渡辺博弁護士は「統一協会自身が内部誌に載せざるを得ないほどの生活実態だから、
実際はもっと悲惨ではないかと心配している」と語っています。
URLリンク(www.jcp.or.jp)