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宇宙航空研究開発機構は25日、小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰るための軌道変換を27日に完了すると
発表した。
地球帰還に向け、最大の難関を越えることになる。このまま地球に近づき、6月に地球の大気圏に突入する
予定だ。
2003年5月に打ち上げられたはやぶさは、05年11月に小惑星「イトカワ」に着陸。イトカワを離れた後、燃料
漏れやエンジン故障などさまざまなトラブルを乗り越え、昨年2月以来少しずつ続けてきた軌道変換に成功する
見通しが立ったという。
27日で、故障をしのぎつつ動かしてきたエンジンの連続運転が終了。今後は、軌道の微調整や、大気圏
突入前の方向転換をする時に使われるだけとなる。
はやぶさの現在位置は、地球から約2700万キロ・メートル離れている。今後はエンジンを使わない慣性飛行を
続け、6月にカプセルをオーストラリアの砂漠に落下させる。
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