08/07/09 07:19:55 8U4yi2+F0● BE:1447003679-2BP(5020)
デジタルテレビの視聴に必要なB―CAS(キャス)カードを独占的に発行する
「ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ」(東京都)が設立以来、
会社法に違反して財務内容の公告を怠っていた。
同社は、放送局から委託を受けて放送局の費用負担でB―CASカードを発行し、
電機メーカーに支給している。00年の会社設立からの累計の発行枚数は4402万枚。
アナログ放送が打ち切られる2011年以降は同カードなしでテレビを視聴するのは不可能になる。
公共性が高い業務を担う同社だが、これまで売上高や利益、
剰余金などの財務データをまったく公表してこなかった。会社法は、
定時株主総会の終結後遅滞なく、貸借対照表などを公告しなければならないと定め、
公告を怠ると過料に処すと規定している。
朝日新聞の取材に同社は未公表だったことを認め、2日、
貸借対照表と損益計算書を自社ホームページに開示した。
03年度20億円、04年度33億円、05年度61億円、06年度81億円、07年度99億円を売り上げ、
最近は年4億円前後の利益を確保していた。
同カードは00年に導入された。当初は有料放送番組の契約者らが限定的に利用していたが、
04年4月からは地上波デジタルの無料放送の視聴にも同カードが必要になった。
同社の筆頭株主はNHKで社長もNHK出身者だ。
同カードは、NHKが把握していないテレビ受信機の識別にも利用されている。
同社は「申し訳なかった。隠しだてするようなことではなく、
07年度の決算から公表する準備を進めていた」と話している。
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