09/06/25 23:36:16 HO3NLp010
15年ほど前のこと、友だちの奥さんは実家に里帰りしたまま
二度と戻ってこなかった。そして離婚が成立した。
このとき友だちは、「これで誰にも気兼ねなく思いっきりパチンコが出来るぞ」と
思ったそうなのだが甘かった。
離婚した途端に、家賃は自分で払わないとならなくなり、食費も電気代も水道代も
すべて自分で払わなければならなくなり、パチンコに使える金が大幅に減ってしまったのだ。
以前なら給料の全部をパチンコに使えたのに、これはおかしい。
そこでようやく気づいたんだ。生活費のすべてが奥さんのパート収入でまかなわれていたことをね。
つまり友だちは、ヒモと同じだったわけよ。やっと気づいた。
しかし、それでも、止めることはせず12年ぐらいパチンコに明け暮れたのだが、
3年半前に俺が止めたのを見て彼も禁パチを決意したそうなのだ。何回も挫折してやっと止めることが出来た。
しかし、もう45歳。失われた人生はあまりにも大きい。貯金もないしね。もちろん妻も子供も居ない。
そんな彼が、禁パチしたら素晴らしいバラ色の人生に変わったと熱っぽく語った後、
一言漏らした言葉が俺の涙を誘ったよ。彼はこう言った。「女房には済まないことをした」。
奥さんは働き詰に働いて二人の生活を守った。友だちは、ヒマさえあればパチンコ。休日は朝から晩までパチンコだったから、
夫婦の会話もなければピクニックもドライブも、キャンドルディナーも何も無い。
まったく無味乾燥な結婚生活だったわけだ。
友だちはパチンコの犠牲者などではなく、奥さんの人生を奪った加害者なんだ。それを分かっているのだろうか。
と、パチンコ屋の帰りに語り合った。