09/05/24 03:09:38 jlH/fBV00
>>287
私の場合、母がその体質を結構強く持っている。
そして、母方の女性は、その体質を受け継いでる人が多い。
かくいう私は、その母の体質を受け継いでいない。
特に何かが見えるということもなく、半ば半信半疑のところも有る。
しかしながら、母に言わせると何かに憑かれやすい体質らしい。
子供の頃から、よく知らぬ間に何かを拾ってくるらしく、母の除霊を受けている、これは今日も続く我が家の『行事』である。
幼いころは、やはり母の言う霊が恐ろしく、母の言う通りに神妙に除霊を受けていた。
思春期になると、私は霊などどうでも良く、鬱陶しいが、ただ母が納得するならと、神妙な顔をしつつ、早く終われ、遊びに行きたいと、まったく別のことを考えていたものだ。
これは、私の成長とともに、頻度は減っているが、今もなお続いている『行事』であったりする。
新成人成り立ての学生時代、その頃は、めったに何かを拾ってくることは無くなり、『行事』から無縁の穏やかな生活を送っていた。
そんな自由気ままな学生時代、初めてあの店にパチンコを打ちに行って、帰宅した時の母の顔がわすれられない。
始めていったあの店で、結構な額を勝たせて貰い、気分良く帰宅した。
ただいまと、声をかける私、そして振り向き私を見た母の顔から、みるみる血の気が引いていった。
目をかっと見開き、体が小刻みに震えはじめた。
震えが止まらない唇で、『あんた、何処へ行ってきたの?』と漸く言った。
私が、その一日の行動を説明し始めるも、話の半ば『私一人じゃ無理』と、大叔母の元に連れて行かれる。
そして、母と大叔母、更に母の従兄弟を加えた3人がかりで除霊が始まった。
夜を通して休む間もなく続く除霊、解放された頃には空が薄明るくなっていた。
あの店には絶対に行かないとの約束をした。
霊能力など無い私だが、気味が悪く今も約束を守っている。
一生守ることだろう。