08/10/28 00:30:20 LviK2bcV0
それは空に雲がかかったある日曜日。
俺は西宮にあるなじみのパチンコ屋にバイクで向かった。
店に着くと俺は逸る気持ちを抑えながら
メットをバイク横のホルダーの掛け、店内に向かった。
残念ながらその日は勝てなかった。
途中、イライラしたりもした。我慢できなくてボタンを押す力が強くなっていた。
この店にはもう来ないかもしれない。こんな店潰れてしまえ。そう思ったりもした。
仕方ない。今日は帰ろう。
そう思い外に出たとき、あることに気付いた。
どうやらさっきまでかなり強く雨が降っていたようだ。
しまった。
雨が降るとは予想してなかった。
ひっかけていたメットが水浸しだろうな…店内まで持ち込んでおけばよかった。
怒りと憂鬱な気分が入り混じる中、俺はバイクに向かった。
そこで俺はあるものを目にした。
メットの上からビニールのカバーが掛けられていたのだ。メットの中が濡れないように。
しかも風で飛ばないように丁寧にテープまで貼って。
俺は少し泣きそうになった。
同時に、店のことを悪く思った自分を悔やんだ。
負けた落ち込んでた気分が少し和らいだ気がする。
また遊びに行きます。