10/06/13 12:07:13 2soL3tke
わが先生人生に悔いなし 武田鉄矢
龍馬については何でも知っているつもりでおりましたが、『龍馬伝』は龍馬のとらえ方も斬新(ざんしん)で、
第一部は視聴者として見ていましたが、してやられたと思うことが何度もありました。
特に坂本家の扱いが抜群です。ぼんやりとした次男坊が、今でいう過激な政治運動に乗り出そうとしている。
そのことへの恐怖感が坂本家に流れるシーンは、「うまいこと描くなあ」と思いました。
今回の『龍馬伝』は画期的だし、悔しいけれども、福山・龍馬の次にはなかなか新しい龍馬像は描きにくいでしょうね。
福山・龍馬にジェラシーを感じながら、その完成度の高さに見とれています。
我が家では、毎週日曜日の夜8時には家族が集まって『龍馬伝』を見ています。スタッフの方に事前にDVDをいただくのですが、
それを見ずに、毎週の放送を楽しみにしています。
「竜馬がゆく」も「おーい!竜馬」も読めと言っても読まない、龍馬にまったく興味のない2人の娘も『龍馬伝』は見ています。
そして、小さな声で「龍馬、かっこいい」などと言っているので、「お父さんも龍馬をやったじゃないか」と言うと、「パパのは
暑苦しいんだもん!」と言われます(笑)。
そして放送終了後、1人で自分の部屋へ行って、龍馬の写真と話をするのが習慣になっています。
龍馬のことを知りたくて、勝海舟(驎太郎)が書き残した本も読みましたが、目が覚めるような鮮やかな人物ですね。
その勝を演じることは、とても光栄なことです。
しかし『龍馬伝』ではただ勝を演じるのではなく、「福山・龍馬の勝を演じるんだ!」ということを肝に銘じて演じています。
龍馬の師として、龍馬をゆっくりゆっくり育てる勝を演じる。そのために奮闘しております。
さらに言わせていただければ、中学生に出会えば「金八先生」と呼ばれ、人間ドックに入ったら医師や看護師さんに
「(緒方)洪庵(こうあん)先生」と呼ばれ、福山・龍馬からは「勝先生」と呼ばれ、わが先生人生に悔いはございません!