09/12/28 02:11:30 h71dQviG
確かにこのドラマは子規の死以降が難しい。
ドラマの核心ともいうべきいわゆる明治の悲壮なまでの高揚という物を代弁させる語り部は子規以外には存在し得ない。
日露戦後には神経症に陥るデリケートな天才真之にも、語るより行動する軍神好古にも子規の代役は無理だろう。
原作では大まかに言えば、子規の死以降は日本の戦争運営技術論が主役となって小国が未熟ながらも国際社会に
台頭して往くさまを描いていくのだが第一部を見る限り戦争に主役を務めさせる覚悟はどうやらNHKには無さそうだ。
戦争を国家運営の手段として俯瞰的に描くことのできないドラマは、語り部を失う第二部中盤以降原作から乖離して
破綻していくだけのような気もする。