坂の上の雲19at NHKDRAMA
坂の上の雲19 - 暇つぶし2ch675:日曜8時の名無しさん
09/12/27 03:06:54 uxrcVf38
日本びいきの外人を見るとなんか和むスレのまとめより

303 :1 :sage :2007/11/08(木) 07:50:04 (p)ID:caduqLEn(8)
大学時代にたまたま知己を得た先生から直接聞いた話です。
この先生は家系をたどれば河野水軍に行き着き、
祖父の代には子爵だったという家柄のお方でした。
調べればすぐわかるんですが、一応ここではI先生とします。
私がお会いしたときはすでに引退しておられましたが、
現役の時にはベストセラーになったものも含め
何冊も本を出された経済学の大家でいらっしゃいました。
そのI先生がイギリスで講演をなさった時のお話です。
中略
さて話を戻して、
I先生の講演は英海軍の将校クラブだかの依頼だったので
会場も海軍の将校専用の建物だったのですが、その玄関ホールに入ってすぐのところに
英海軍の栄光の歴史を彩る品々が展示されていたそうです。
最初にあったのが古ぼけた二角帽で、聞けばかのネルソン提督の遺品とのこと。
しかし二番目に並んでいるのが日本刀で、不思議に思ったI先生が尋ねると、
(軍刀だったかもしれません。ちょっと記憶が曖昧)
「これはアドミラル・トーゴーから我がロイヤル・ネイビーに贈られた刀です」とのこと。
「英海軍ゆかりの品々の中に日本の提督のものがあるとは少し不思議ですね。
しかもあのネルソン提督の隣とは」
とI先生が漏らすと、案内係の人(この人も将校)は実に不思議そうな顔をして
「偉大なアドミラル・トーゴーから刀を贈られたのは我がロイヤル・ネイビーの誇りです。
そしてその品を収めるべき場所は我がロイヤル・ネイビーの誇る
偉大なアドミラル・ネルソンの隣以外にはありえません」
てなことを言われたそうで、I先生は東郷平八郎はイギリスでも有名なのか、と驚いたそうです。
しかしすぐに英海軍の東郷への敬意が
そんな生易しいものではないことを思い知らされるのですが。

305 :3 :sage :2007/11/08(木) 07:51:47 (p)ID:caduqLEn(8)
本番の講演にて。
I先生を含む数人が順に講演する形式だったのですが、
先生がトリでその前がなんと当時の首相サッチャー。
普通こういう場では偉い方が後なので「何かの間違いでは」と慌てたら、
やはりそこも貴族制のイギリスならでは、
(イギリスでは)爵位のある先生と首相とは言え平民のサッチャーでは「身分が違う」からだそう。
で、先生の講演の前に略歴などの紹介があるんですが、
「ヴァィスカウント・Iは日本で800年以上に渡ってネイビーであった家柄であり…」
(河野「水軍」を訳すと「ネイビー」だそう。ちなみに先生のお兄様も日本海軍の士官で、
先生も士官学校を受験したものの体が弱く落ちてしまったそうです)
との紹介に聴衆(全員が英海軍将校)がどよめいたそうです。
あとで先生が聞いたら、紹介が半分誤解されて、
まず800年前という中世から日本にネイビーがあり(!)
(今貴族ということは)その時代から続く貴族で(!)
しかも代々ネイビーということは日本海軍における超名家なのか(!)、
と何重もの驚きだったのだろう、とのことだそうです。

で、無事講演も終わった後、その英海軍将校クラブだか主催のパーティがあったそうです。
会場は英海軍の建物の中でも貴族以上の身分の人間しか入れないところで、
いくつも配置された大き目の円テーブルのそれぞれに座れる爵位が決まっている。
ここは伯爵、こっちは男爵、などなどで、一つだけ空いているのは女王用、とのこと。
I先生も子爵用のテーブルにつき、食事を頂かれたのですが、
隣の席に座っておられたかなりお年を召したイギリスの子爵の方が、
「ロード・I、日本の海軍の名家の方と同席できて喜ばしく思います。
ロイヤル・ネイビーの者は日本海軍に大きな敬意を抱いています。
とりわけアドミラル・トーゴーは私にとっても特別な存在なのです」
と、感慨深そうに子供の頃の思い出を語って下さったそうです。


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