09/03/02 21:54:34 UZOhd7Xp
2ｃｈの評価と世間の評価（視聴率）が一致した動きになった
画期的な作品。
どなたかがすでに書いているように、主人公に生きる命題が
見出せないっていうのは的確な見方。
昨年の篤姫は初回から第９回「篤姫誕生」までにドラマ上で
生きる命題を与えられているうえに、ずいぶん成長している。
お幸や父との関係、調所との関わり、フクからの諫め、菊本の死など
から。役割、天命、覚悟、一本道とか。
「何が正しく何が間違っているかわからない。わかるようになりたい」という台詞など。
天地人の場合、あえて言えば、生きる命題は、紅葉、北斗星、義、愛とかなんだろうが、
言葉で例えているだけで、ドラマ上のエピソードとうまく結びついていないし、
主人公が子供から今まで成長しているようにみえない。見かけは成長しているが、
人間としては退化している。紅葉、北斗星という例えのセンスが悪い。
篤姫の「役割」は、紅葉が木を守るために散るという一方的な意味ではないからよかった。
紅葉では、殿に仕える家臣という閉塞した関係にしかならない。紅葉は、篤姫のもつ
広大で包含的な世界観からみれば、ほんの些細な矮小化された例えに過ぎない。
紅葉になれ、とか北斗星にとかいうことに共感する人は稀だろう。