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＜硫化水素＞心中偽装で会社社長逮捕へ…多額借金
広島県廿日市市のマンションで１０月、硫化水素が発生して男性会社役員（６４）ら男女２人が病院に運ばれた事件があり、
県警廿日市署の調べに対し広島市西区の空調会社社長の男（５０）が「部屋で硫化水素を発生させた」と供述していることが分かった。
男は会社役員に約３０００万円の借金があり、県警は男が２人を心中に見せかけて殺そうとしたとみて、４日に強盗殺人未遂容疑などで逮捕する方針。
調べでは男は１０月１４日早朝、廿日市市宮島口１のマンションで、寝ていた所有者の会社役員と知人女性（３４）の横に
硫化水素が発生する液体が入ったペットボトルを置き、２人を殺害しようとした疑い。２人はすぐに気付いて逃げ中毒症状などはなかったが、
マンション住人ら約１００人が避難し、近くから発着するＪＲ連絡船が運航を約１時間２０分見合わせた。
男は広島市中区にある会社役員の自宅マンションに１４日未明に忍び込み、貴金属や商品券など千数百万円相当を盗んだとして、１
５日に窃盗容疑で逮捕された。硫化水素の発生した部屋で直前の１３日夜に２人と食事をしており、食事後に中区のマンションに忍び込み
廿日市市のマンションに戻って硫化水素を発生させたとみられる。玄関の錠などは壊れておらず、食事後にマンションを出た際に鍵を持ち出したらしい。
会社役員は広島市内にテナントビルを複数所有しており、テナントの空調機器の保守更新などで男と知り合ったとみられる
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