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面白いのが、矢島美容室の謎めいた経歴をアドリブで明かしていくところ。前代未聞の展開
です。10月23日のTBS「うたばん」に出演中、探している夫の名前はと突っ込まれたところ、
思わず「徳次郎」と答えてしまった木梨憲武さん。また、ストロベリー(石橋貴明さん)とナオミ
(DJ OZMAさん)のパパは違うだの、情報はそのときそのときで作られていく、という破天荒、
変幻自在ぶり。番組中も、リハーサルや台本を無視して勝手な振る舞い。日ごろ、予定調和
的な番組を見せられている視聴者には、スポーツを見ているように刺激的です。こんな面白
いネタを、放っておくはずがないと思って、ヤフーで検索してみたら、313万件がヒット。日に
日にクチコミが増えていく感じです。
もちろん、「矢島美容室」もいずれは消えていくに違いありません。しかし、とんねるずという
ブランドは生き続ける。そこには、とんねるずのブランドビジョンがしたたかに隠されています。
結成は、1980年。「お笑いスター誕生!!」に挑戦するも10週目で落選など、芸風、つまり
はブランドのパーソナリティが合わず、苦戦の連続の下積み時代。頭角を現したのは、一世
を風靡(ふうび)した「夕やけニャンニャン」。その後、「一気!」「ガラガラヘビがやってくる」な
どの歌や、「仮面ノリダー」などのパロディ。そして、「とんねるずのみなさんのおかげです」。
これこそ、長寿ブランドの見本。師匠がいない、呼び捨て、過激、乱暴。とんねるずの代名
詞ですが、これが彼らの「無束縛」というパーソナリティをつくっています。日本人が最も憧れ
るもの、“誰にも縛られないで生きたい”。それを彼らが代わりに体現化している。
お笑い同世代には、過激という点では、ダウンタウンの松本人志さんや爆笑問題の太田光
さんがいるけれど、彼らはメッセージがストレート。知的レベルの高い層には受けがいいでし
ょうが、一般的にはどうでしょうか。
そこが、とんねるずのすごいところ。過激だけれど何より楽しい。とんねるずというブランド
の与える価値は、「素直に、社会のことを考える気分になる」。