08/10/10 09:59:20.01 57XBAsM2 BE:559764454-PLT(12001) ポイント特典
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終わり見えぬ金融危機 世界規模の救済策奏功せず 試される国際協調態勢
異例の協調利下げ、公的資金投入といった世界規模での対策にもかかわらず、金融危機に終わりが見えない。
市場の不安は払しょくされず、株安の負の連鎖を断ち切れない状態が続く。
先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)を前に、世界同時不況の回避に向け国際協調態勢が試されている。
「いまさら遅過ぎる」-。米国東部時間の八日早朝、米欧中銀の協調利下げを耳にしたウォール街(米金融街)のディーラーはつぶやいた。
案の定、米株価指標のダウ工業株三十種平均は寄り付き直後に二○○ドル超の急落。
不安解消を狙った、未曽有の世界的金融緩和スクラムをいとも簡単に粉砕した。
中銀当局は協調利下げについて「(景気への)信頼感醸成に重要だ」(トリシェ欧州中央銀行=ECB=総裁)と強調する。
だが米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻(はたん)で「巨大金融機関はつぶさないはず」
との楽観ムードを根底から覆された市場は、政策不信を募らせる一方だ。
混乱収拾のカギとして期待を膨らませた金融安定化法の審議でも、米下院の否決に一時は絶望を味わった。
その後、米連邦準備制度理事会(FRB)の流動性供給拡大、一般企業の約束手形購入など矢継ぎ早の政策に効果を認めつつも、
投資家がリスク投資を再開する動きは見られない。
凍り付く金融市場に対し、ポールソン米財務長官は八日の記者会見で、金融機関への公的資本注入を示唆して懐柔を試みた。
しかし、反発が予想される議会との調整を含めて実現可能性は不透明で、市場は「リップサービスは不要。必要なのは行動だ」と突き放す。
ダウは今月に入り六営業日連続、合計一六○○ドル近く下げる史上最悪の事態。
金融当局に不信任を突き付け続ける「底割れ相場」に終わりが見えない。
低所得者向け高金利型(サブプライム)住宅ローン問題に端を発した米金融危機は欧州に波及。
英国では九兆円の公的資金を投じ大手銀行の優先株を取得して資本を増強する。
欧州では銀行国有化の動きも加速した。米欧の景気減速は日本経済を直撃、金融危機はもはや対岸の火事ではない。
続く
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