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社説:自民党総裁選 「本命」麻生氏は守りに走るな
10日に告示された自民党総裁選。5氏が立候補して経済政策などで激しい論戦が期待されたが、
滑り出しを見る限り、盛り上がりを欠いている。第一の責任は、「本命」とされる麻生太郎氏の
慎重姿勢にあると言わざるを得ない。12日の日本記者クラブ主催の公開討論会を聞いて、そんな
印象を持った国民は多いに違いない。
討論会には、麻生氏のほか、石原伸晃、小池百合子、石破茂、与謝野馨各氏が顔をそろえた。最も
発言回数の多かったのは麻生氏だった。首相に最も近い候補と見られて質問が集中したからだろう。
しかし、その割には、国民が関心を寄せる経済対策、年金など社会保障政策、外交・安保政策で
明確なビジョンを示したとは言い難い。
麻生氏は経済対策で「目先は景気対策、中期は財政再建、その後、改革による経済成長」と語った
が、財政出動による対策を最優先する主張の迫力不足は否めない。「財政再建派」「上げ潮派」など
他候補の主張を時系列で取り入れ、違いをあいまいにしたかったのだろうか。麻生氏は告示日当日の
テレビ出演では、財政再建派の与謝野氏と大きな違いはないと強調したこともある。
年金問題では、かつて主張した基礎年金の全額税方式に「こだわるつもりはない」と述べ、「信頼
回復が先決だ」と語ったものの、具体策は触れずじまい。総裁選公約でも「安定的な年金財源を確保
するため、国民的議論を」と抽象的表現にとどまっている。
インド洋での海上自衛隊の給油活動は「続けなければならない」と強調したが、これに反対する
野党が参院で過半数を占め、臨時国会での衆院解散・総選挙が予想される中で、給油活動継続のため
の法案を成立させる道筋は示さなかった。
党内に「消化試合」との声も出ている総裁選だ。ここでの発言や公約は、来るべき総選挙のマニ
フェスト(政権公約)に反映するものと国民は考えている。トップを走る身としては、へたな言質を
取られるような危険を冒したくない、と考えているのではないか。そんな見方が出かねない麻生氏の
慎重発言である。総選挙を戦おうとしている総裁候補が「守りの姿勢」では物足りない。(以下略)
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