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性的少数派に理解を…日英の若者が交流
同性愛や性同一性障害など性的マイノリティー（少数派）であることを自覚する
１０歳代から２０歳代前半の若者たちが、学校生活や社会での理解を求めて活動を広げている。
「女子の高校制服を強要されるのがつらい」「同性愛が笑いのネタにされ苦しい」―。
８月２４日、東京都内で開かれた性的マイノリティーの若者のために開かれたイベントに、
日英の当事者の若者やその支援者ら約１００人が集まった＝写真＝。
国際基督教大学（ＩＣＵ、東京都三鷹市）のジェンダー研究センターと英国・ブリストル市が
協力して進める「日英ＬＧＢＴユースエクスチェンジプロジェクト」の一環として開かれた。
「ＬＧＢＴ」とは性的マイノリティーを指す言葉。Ｌはレズビアン、Ｇはゲイ、Ｂは性的志向が
男女どちらにも向かうバイセクシュアル、Ｔは心と体の性が一致しないトランスジェンダーを意味する。
同プロジェクトでは今後、日本の若者当事者が英国を訪問したり、教育現場向けの冊子を作ったりして、この問題を広く社会に訴えていく。
イベントでは、低年齢の当事者がインターネットで「ゲイ」や「同性愛」などの情報を
集めようとしても閲覧を遮断されることが多く、孤立している実情を日本の若者が報告した。
またテレビで嘲笑(ちょうしょう)的に表現され、偏見が根強いことを訴えた。
イベントには、ＬＧＢＴの大学生ネットワーク「Ｒａｉｎｂｏｗ Ｃｏｌｌｅｇｅ（レインボーカレッジ）」のメンバーも参加した。
この問題への理解が進まない現状を変えようと、２００６年に作られた。メンバーの一人でＩＣＵ３年の
小関春海さんは「日本の若者当事者は誰にも相談できず、自己否定して自殺を考えるほど追いつめられている。
心と体が一致しない若者がいることを、広く知ってほしい」と話す。
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