08/08/27 21:22:36.63 abHh22DI0
これ。ここ好き。しげさんかっけー。
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出した後も、公美のことがいとおしい気持ちがやまず
ずっとずっと抱きしめていた。
どれくらいの時間がたったのだろう。
胸の中にいた公美が「しげさん、ピアノ弾いてあげようか?」と言った。
「うん」。
公美はベッドの中で下着をつけて、そして服をささっと着てピアノに向かった。
自分も服を着てベッドに腰掛けた。
「この曲わかるよね?」と言って公美が弾いてくれたのは
イタリアのカンツォーネ、「Nina」という曲だった。
公美と以前の会話の中で、原語で歌えると言った曲。
公美の伴奏に合わせて、うろおぼえのイタリア語で歌っていくと
くみも一緒に歌ってくれて、公美のかわいい声がきけた。
聞きたくて、思わず声を止めると、
公美は「もう一緒に歌ってくれなきゃダメ。恥ずかしいじゃない」
「Nina」に続いて「オーソレミオ」「カーロミオベン」を歌った。
二人の声が交じり合うのがとってもうれしかった。
音楽の世界のエリートでもある公美が、
自分だけのためにピアノを弾いてくれてうれしかった。
その指先は魔法みたいだな、って思った。