08/08/17 12:24:11.90 ipkpXL5+0 BE:438955182-PLT(12001) ポイント特典
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深刻な少雨が続き、今月末にも早明浦ダムの貯水率がゼロになる可能性が出てきた。
吉野川水系水利用連絡協議会は貯水率ゼロ後の対応として、ダムに残っている発電用水を水道用水に転用することにし、電源開発と四国電力の了承を得た。
現在、発電用水は満水の2600万トンあり、前回転用を実施した2005年の約2・6倍に上る。ただ、発電用水は本来水道用水として使える水ではなく、転用は県民生活への影響を最小限にとどめるための非常措置。
香川の水事情はさらに切迫した局面を迎えようとしている。
発電用水は生活用水などの利水分とは別枠で管理している用水。刻々と悪化している貯水率の計算にカウントされない。
早明浦ダムでは、水利権を持つ電源開発がダムから放流する水を利用して発電を行い、四国電力に電気を販売している。
発電は利水分を放流するときに行われているが、これに加えて、電力需要が多い時間帯など、電力供給の状況に応じて発電するために放流するのが発電用水だ。
この時期のダムの貯水容量(洪水の調節のため空けておく容量を除く)のうち、利水容量は約1億7000万トン。発電用水の容量は2600万トンで現在、満水になっている。
これはダム上流域の今年4―6月の降雨量が平年の90%で推移し、発電用水を順調に貯留できたためで、少雨に転じた7月も電力需要がピークを迎える8月に備えて発電用水を温存。
7月下旬には同協議会から、渇水の深刻化を見込んで残しておくよう要請を受けていた。
これに対して、05年の渇水時は4―6月の降雨量が平年の37%と過去最少で、夏までに発電用水が貯まらず、貯水率30%を切った8月3日の時点で発電用水は986万トンしかなかった。
貯水率20%台まで低下した07年は、秋冬からの少雨などで発電用水は812万トンだった。
発電用水の水道用水への転用は94年と05年にそれぞれ2日間と7日間実施した。四国地方整備局の試算では、今年は86日分の水道用水を確保できる見込みだが、
木村昌司同地整局長は「貯水率がゼロになったからといって、当然のように使えるものではない」と強調。県内の厳しい水事情に変わりはなく、さらなる節水を呼び掛けている。
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