08/07/27 04:19:58.45 j65emkjD0 BE:224282039-PLT(12022) ポイント特典
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すでに旧聞だが、洞爺湖サミットのその後の報道について書きたい。終了後、北海道の
メディアは一斉に成果の検証にかかったのだった。もちろん政治的課題はどうでもよく、
直接的な利益の問題にしぼってだ。つまり「首脳との交流」「北海道の知名度向上」
「経済効果」はあったのかどうか。結論はすべて「期待はずれ」だ。
あるテレビ局が、メディア・センターでイタリア人ジャーナリストにインタビュー
していた。滞日20年という男性だ。北海道の情報は海外に発信されたか、
という質問に対して、彼は答えた。
「警備は厳しいし、移動はたいへんだ。地元を取材している暇もない。北海道の情報が
海外に発信されたなんてことはない」
このジャーナリストの着ているTシャツの胸には、英語と日本語で、こうプリントされている。
「ジャパニーズ・オンリー、外国人お断り」
小樽市の例の公衆浴場の外国人差別を皮肉ったTシャツらしい。
つまり彼は、行政が外国人差別を容認しているような土地でウエルカムと言われたって
信用しないぜ、と言っているわけだ。ある意味で、北海道を嘲笑(ちょうしょう)する
ような振る舞いなのだが、リポーターは彼にそのTシャツを着ている理由を訊かなかった。
メディアも行政も、こんな時期だけ「北海道を発信」と意気込むが、すでにどんな情報が
海外に発信されてしまっているか、それを検証すべきだろう。あのTシャツでわかるが、
小樽の知名度は、たぶん世界的だ。(作家)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)