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【論説】国立教育政策研究所「近現代史は重要人物が増え、教えにくい」 利通と孝允の違いは何か
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国立教育政策研究所(国研)が、小学六年生に日本の歴史上の人物四十二人とその業績を組み合わせる出題を
したところ、正答率が最低だったのは大久保利通で、二位は木戸孝允だった、という報道があった。
正答が低い方には大隈重信、勝海舟、明治天皇、伊藤博文と続く。幕末から明治にかけての人物ばかりだ。
国研は「近現代史は重要人物が増え、教えにくい」というが、低い要因は出題方法にもあったようだ。
業績の記述は、大久保が「薩摩藩出身で幕府をたおし、新政府の中心となった」、木戸が「長州藩出身で
幕府をたおし、新政府の中心となった」で、異なるのは「薩摩」「長州」だけだ。これでは児童でなくても誤答する可能性は高い。
もう少し差異を付けた問題であれば、二人の正答率は上がったのではないかと思い、業績の部分を考えてみたが
限られた字数でつくるのは相当難しい。
大久保に「暗殺された」、木戸に「別名・桂小五郎」を加えてみたが、ともに「業績」ではない。
説明するのが難しいということは、学ぶ側も覚えるのが簡単ではないということだ。やはり学習に時間をかけ
資料も用いる必要がある。
歴史の授業は古い時代から始めるから、学期終盤で時間が足りなくなり、近現代のときは駆け足になる傾向と聞く。
教科書の記述を読むだけで終わっては、明治の元勲が混同される状況は続く。 (桜井章夫)