08/06/16 08:17:04.62 n+CjyqCd0 BE:85871636-PLT(12000) ポイント特典 株優プチ(news)
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オーストラリアのラッド首相の日本訪問は、異例の場所から始まった。被爆地、広島である。
「この廃虚でもう一度、決意を新たにしよう。核兵器のない世界を求めてともに働こう」。平和記念資料館のノートにこんな言葉を記した。
狙いははっきりしていた。
冷戦が終わって久しいのに、核の脅威は減らない。北朝鮮やイランなど新たに核への野心を燃やす国が登場する一方で、
テロリストの手に核兵器が渡る悪夢が現実味を帯びだしている。
「核のない世界」への取り組みを強めなければならない。そのメッセージを送りたかったのであろう。
具体的な提案もした。オーストラリアの元外相で、著名な安全保障問題の専門家でもあるエバンス氏を共同議長の一人として、
国際的な賢人会合を創設するというものだ。日本からの参加も呼びかけた。
核軍縮と不拡散、そして核廃絶への提言をまとめ、2年後に迫った核不拡散条約(NPT)再検討会議にぶつけるのだという。
いまの世界には、危機の深まりに呼応するかのように、核をなくそうという新しい動きも見える。米国のキッシンジャー元国務長官、
ペリー元国防長官らが昨年、核廃絶を実現するための提言を発表した。米国の核戦略を推し進めてきた重鎮たちの名前がずらりと提案者に並んでいる。
理想論と見られがちだった核廃絶への取り組みに、新しい現実感が生まれつつあると言っていいだろう。ラッド提案はその一つである。
日本政府はこれを支持し、積極的に協力すべきだ。 (以下略)
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