08/05/31 11:28:35.88 zwWsoRsZ0 BE:1739064997-PLT(12000) ポイント特典
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建国から今月60年を迎えたイスラエルで、建国の原動力である「シオニズム運動」の根拠を
否定する著書がベストセラーとなっている。題名は「ユダヤ人はいつ、どうやって発明されたか」。
著書には、今のユダヤ人の祖先は別の地域でユダヤ教に改宗した人々であり、古代
ユダヤ人の子孫は実はパレスチナ人―と記されている。
サンド教授は「ユダヤ人は民族や人種ではなく、宗教だけが共通点」と指摘。第2次世界
大戦中に約600万のユダヤ人を虐殺したナチス・ドイツが、ユダヤ人は民族や人種との誤解を
広めたとする。
そのため、イスラエル政府が標榜(ひょうぼう)する「ユダヤ人国家」には根拠がないと批判。
「パレスチナ人を含むすべての市民に平等な権利を与える民主国家を目指すべきだ」というのが
著者の最大の主張だ。
シオニズム運動は欧州で迫害されたユダヤ人たちが19世紀末に起こし、「ユダヤ人国家の
再建」を目指した。運動の根拠になったのは、ユダヤ人が紀元後2世紀までにローマ帝国に
征服され、追放されたという「通説」だった。
これに対し、教授は「追放を記録した信頼できる文献はない。19世紀にユダヤ人の歴史家
たちが作った神話だった」との見解だ。パレスチナ人から土地を奪うことを正当化するために、
「2千年の離散の苦しみ」という理由が必要だったという。
教授によると、古代ユダヤ人は大部分が追放されずに農民として残り、キリスト教や
イスラム教に改宗して今のパレスチナ人へと連なる。イスラエルの初代首相ベングリオンらが
建国前に著した本の中で、パレスチナ人たちをユダヤ人の子孫と指摘していた。ユダヤ人の
入植で対立が深まる中で、パレスチナ人を子孫とは言わなくなったという。
一部略した部分有り。
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