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史上最高出力、高速点火実験用の超高強度レーザー「OMEGA EP」が完成
【Technobahn 2008/5/18 00:31】
米ロチェスター大学レーザー・エナジェティックス研究所が2001年来、7年間に渡って建造を続けてきた史上最高出力を持つ
レーザー・システム「OMEGA EP」が完成し、運用可能な状態になったことが16日、同研究所の発表により明らかとなった。
「OMEGA EP」は高速点火実験用目的の4ビーム型のガラスレーザーを用いた超短出力2.6キロジュールの史上最大のレーザーシステム。
ビームアレイ型ではなくレーザーを4系統のビームに分けて増幅する4パス主増幅器を用いているところに特徴を持つ。
高速点火実験とは、1994年米ローレンス・リバモア国立研究所が理論発表を行った核融合シミュレーションの概念。
超高強度レーザーを用いることにより球対称爆縮を実現しない核融合利得を起こすことによって、核融合に至るまでの物理現象の
シミュレーションを行おうというもの。
現在、この理論に基づく本格的な超高強度レーザー装置は、OMEGA EPの他には、米国がNIF、フランスがLMJ、
中国がSG-IIIをそれぞれ建設を進めており、高速点火実験の実現を目指して競争を繰り広げている。
今回、OMEGA EPが完成し点火実験が可能な状態となったことにより、レーザー核融合の分野では米国がリードを改めて広げた形となる。
超高強度レーザーはまた、臨界前核実験にも用いることが可能で、核爆発実験を行わずに核爆弾の開発を行うことを可能にする技術として
核保有国の間では注目を集めている。
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