08/05/15 00:59:17.05 wDhm5LWh0 BE:395150898-PLT(12037) ポイント特典
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▽球炎 打てぬなら せめて守れ
心中を察したのか。大竹が降板した後、空が大量の涙をグラウンドに落とし始めた。
気の毒なほどの孤立無援。打てない上に、守りで足まで引っ張られては、もはやかける
言葉もない。せめて、敗戦投手がシーボルにつかないか。公式記録員に訴えたい
心境である。
例えるなら、逆風に向かって走るマラソンランナーだった。拙攻、拙攻、また拙攻。
攻撃のたびに悪くなる流れを、一人で必死に受け続けた。当然疲れもあったろう。
1点勝負の重圧もあったろう。そんな中で迎えた七回の先頭打者。内野フライが、
落球で無死二塁に。一人で踏ん張ってきた男に、これほどの仕打ちがあるだろうか。
結果論をいえば、その直後、下柳の犠打を大竹が野選にしたことが響いた。だが、
責めることができようか。勝ち越されれば、JFKが登場してしまう。1点の重みを
感じていたからこそ、勝ちたかったからこそ、無理をしてでも三塁へ投げた。そこまで
大竹を追い込んだのは、味方であるはずの野手陣である。
大竹は、野手への恨み節を口にすることはなかった。ならば、代弁させてもらう。
打てないのなら、せめて守ってくれ。このような悲劇は、繰り返してはならない。
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