08/04/28 17:45:42.52 NCyjKmHe0 BE:590085555-PLT(12075) ポイント特典
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新学級 焦らず友達作り
E子は中学2年生。1年生のとき、友達関係がうまくいかず、学校に行けなかった時期があった。
クラスが変わったのをきっかけに、「今度はがんばる」と意気込んで4月を迎えた。
なんとか友達をつくろうと、E子は一生懸命に周りの子に話しかけた。
積極的な発言でクラスに笑いが起こることもあった。
私はもしかしたらもうE子は大丈夫かもしれないと思った。
ところが数日たつと、様子が変わってきた。「一緒に帰ろう」「遊ぼう」と、
いつも話しかけていたことが周りの子の負担となったのか、彼女は次第に避けられるようになった。
教室で一人でいる姿が目立つようになり、彼女はとうとう学校を休んでしまった。
自宅に電話をかけると、E子は「どうやって話せばいいかわからない」ともらした。
何を話すかなんて悩まなくても、自然とコミュニケーションがとれる機会をつくれないか―。
私は、次にE子が登校したときに、係の生徒同士で協力して作業を行う時間を設けた。
E子は連絡係。教師のところに連絡事項を聞きに行くのが仕事。
係の仕事をするときはもう一人の女子生徒と二人で行動することができ、
少し落ち着くことができたようだ。クラスのみんなとも、また話せるようになってきた。
1週間ほどたったころ、様子はどうかと彼女に尋ねてみた。
「最初は好かれようと、いい子のふりをしていたけど、今は焦らずに話せるようになりました」
少しずつE子自身も考え、変わってきているのだ。彼女は私にこうも言った。
「でも、やっぱりいつかは仲のいい友達がほしい」
その後、E子は休まずに学校にきている。
クラスの中にいつ親友ができるか、大変楽しみである。
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