08/04/19 04:20:27.61 vsxPT2SQ0 BE:303696386-PLT(12237) ポイント特典
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福岡県嘉麻(かま)市で今年1月、生活保護を受けていた一人暮らしの女性(64)が、
親族の男(26)らに暴行され、死亡する事件があった。県警などの調べで、
男は約1年半前から生活保護費を取り上げていたことが分かった。
唯一の収入源を絶たれた女性は自宅の電気やガスを止められ、餓死寸前の生活を送っていた。
行政や地域は、女性の窮状に気付くことはできなかったのだろうか。
被害者の中村洋子さんは、実姉の中村シマ被告(75)=傷害罪で公判中=と
その孫の柳原孝幸被告(26)=傷害致死罪で起訴=から暴行を受け、死亡したとされる。
柳原被告は否認している。 中村さんの当時の体重は32キロで、やせ細った全身には、
暴行によるとみられるあざが無数に残っていたという。 県警は1月末、2人を逮捕。
3月には柳原被告を詐欺容疑などで再逮捕した。調べでは、同市内に住んでいた
柳原被告はしばしば中村さん宅を訪れ、少なくとも06年秋から
生活保護費(月約6万円)を取り上げ始め、昨夏からはほぼ全額奪っていたという。
捜査幹部は「完全な金づるにしていた」と話す。
昨夏ごろ、中村さん宅ではガスが止められ、その後、電気もストップした。
中村さんは何も食べない日が続き、体力が限界に達しそうになると知人に食べさせてもらったり、
柳原被告がカップめんなどを与えたりしていたという。 柳原被告が奪い取った生活保護費は
約100万円に上るとされる。外国人パブなどで遊ぶ金に使ったらしい。
中村さんは知人に借金を頼んで回っており、捜査側は柳原被告が
無理やり借金させた疑いもあるとみている。 事件が起きるまで、中村さんに救いの手が
差し伸べられることはなかった。近くの女性は夜、真っ暗な家の窓から
かすかに漏れる懐中電灯の光を見たことがあったが、近所付き合いはなく、それ以上は分からなかったという。
民生委員も「情報網にかからなかった」と肩を落とす。
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