08/04/15 15:07:00.67 hbUkEyLq0 BE:210103733-PLT(13500) ポイント特典
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食材価格高騰:授産施設が苦慮 「なんとか障害者の工賃下げないように」 /栃木
◇値上げも余儀なくされ コスト減らしの決め手なく
昨年から相次ぐ小麦などの穀物や食品原材料の価格高騰が、県内の授産施設に深刻な影響を与えている。
パンやクッキー作りを通じて自立支援を行う施設では商品の値上げを余儀なくされているところもあり、施設関係者は
「何とか障害者が受け取る工賃を下げないようにしたい」と対応に苦慮している。【葛西大博】
「今年はすでに1度値上げしたから、値段はそのままでサイズを小さくして対応するしかない」。
宇都宮市泉が丘ふれあいプラザ(同市泉が丘3)の樫宿(かしじゅく)好彦副館長は
4月の小麦価格の再値上げにため息をついた。01年11月の開設当初からパン作りを始め
現在は知的・精神障害者11人が製造に取り組んでいる。
「(菓子パンの)チョココロネは作るのが難しいけど、パン作りは楽しいです」。そう語る阿久津勇さん(29)は
6年間ほぼ休まず働いている。同プラザは製粉会社が昨年11月に小麦粉価格を上げたため
今年1月食パン1斤を180円から200円にするなど値上げに踏み切った。同月以降前年比で売り上げが落ちているという。
県障害福祉課によると、06年度の県内障害者授産施設81カ所の平均工賃は月1万3278円。工賃は作業により異なるが
同プラザはパン作りで日給1200円の工賃を支払っており、障害者は月2万円程度を得ている。
パン価格の約半分が原料費で、水光熱費など経費を除いた残りが工賃にあてられるため原料費の高騰は工賃減につながりかねない。
同課では原材料費の高騰について「一般企業なら効率化で対応することも考えられるが、授産施設は障害者の自立支援が
主目的なのでそうもいかない」と語り、コスト減らしの面では決め手がないのが現状だと指摘している。
毎日新聞 2008年4月15日 地方版
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