08/04/13 15:24:18.38 HI18LdDx0 BE:1699445489-PLT(12075) ポイント特典
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散歩みち:「お帰り」ためらわないで /岩手
「声かけ」。最近は子供が不審者に話しかけられる意味で使われることが多い。
私はこの使われ方に違和感を感じている。
県警によると、統計上の「声かけ」の定義は「犯罪に発展する恐れが認められる事案」。
北上署が管轄する北上市と西和賀町での07年の声かけ事案は11件。
警察や地域も「声かけ」の減少に躍起になっている。
北上地区の不審者情報を発信する防犯メールの取材をした際、担当の警察官からこんな話を聞いた。
北上市内で防犯ボランティアの男性が下校中の女児に「お帰りなさい」と声をかけた。
すると女児は走って逃げ、親に報告。それは上記の11件に含まれているという。
「子供の安全を守ろうと思ってやっているのに。皮肉だね」
もちろん誘拐や性犯罪など子供が被害者になる事件が多発する昨今、親も先生も
「知らない人に声をかけられたら用心しなさい」と注意せざるを得ないのもわかる。
中には、しつこく付きまとうといった犯罪に結びつく危険性が高い事案も多いだろう。
ただ私は「声かけ」への過剰な警戒感が、
地域のコミュニケーションや人々の善意までも奪っている気がしてならない。
子供を持たない独身男の甘い考えなのだろうか。
大人が不審者のらく印を押されることを恐れるあまり、
「お帰りなさい」の一言を口ごもる社会なんて切ない。
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