08/01/16 11:51:47.71 DPM3q8oZ0 BE:602996148-PLT(12000) ポイント特典 株優プチ(news)
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浜松市で昨年11月、空腹のホームレスの女性が市役所に運ばれ、福祉担当職員らが取り囲むなか
心肺停止状態となり、翌日死亡した。敷地内の路上で寝かされ、市が与えた非常食も開封できないまま
息絶えた。「すべきことはやった」と市は説明する。だが、なぜあと一歩踏み込めなかったのか。
女性の死は重い問いを投げかけている。【井上英介】
市によると、11月22日昼ごろ、以前から浜松駅周辺で野宿していた70歳の女性が駅地下街で弱って
いるのを警察官が見つけ、119番通報。救急隊は女性から「4日間食事していない。ご飯が食べたい」と
聞き、病気の症状や外傷も見られないことから、中区社会福祉課のある市役所へ運んだ。
女性は救急車から自力で降り、花壇に腰を下ろしたが、間もなくアスファルト上に身を横たえた。
連絡を受けていた同課は、常備する非常用の乾燥米を渡した。食べるには袋を開け、熱湯を入れて20~
30分、水では60~70分待つ必要がある。
運ばれて1時間後、野宿者の支援団体のメンバーが偶然通りかかった。近寄って女性の体に触れ、呼び
掛けたが、目を見開いたままほとんど無反応だったという。職員に119番通報を依頼したが、手遅れだった。
メンバーは職員に頼まれ、救急搬送に付き添った。
「職員が路上の女性を囲み、見下ろす異様な光景でした」とメンバーは振り返る。「保健師もいたのに私が
来るまで誰も体に触れて容体を調べなかった。建物内に入れたり、せめて路上に毛布を敷く配慮もないの
でしょうか」。女性に近寄った時、非常食は未開封のまま胸の上に置かれていたという。
死因は急性心不全だった。女性の死亡後、市民団体などから抗議された市は、内部調査を実施。
中区社会福祉課の対応について「空腹を訴える女性に非常食を渡し、収容可能な福祉施設を検討した。
2回目の救急車も要請した。職務逸脱や法的な義務を果たさなかった不作為は認められない」と結論
付けた。
毎日新聞 2008年1月16日 2時30分(本文一部割愛)
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