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新見の鍾乳洞高知大生不明 無念の捜索打ち切り 関係者ら「希望持ち続けたい」
岡山県警は、新見市豊永赤馬の鍾乳洞「日咩坂鍾乳穴（ひめさかかなちあな）」で
行方不明になっている高知大理学部３年、名倉裕樹さん（２１）＝高知市朝倉丙＝
の捜索を１０日で打ち切った。延べ６日間にわたって懸命の捜索が続いたが、
手掛かりは発見できなかった。
新見署員、機動隊員、消防隊員など、６日間で約２００人を動員したが、洞くつ内は
難所が多く、捜索は当初から難航。十分な資機材の搬入もできず、県警では２次災害の
危険性が高いと判断した。最後の捜索となった１０日も約４０人が洞くつ内に入ったが、
午後５時半までに全員が撤収。機動隊員らはゴムボートなどを手に、一様に疲労困ぱい
の表情を浮べていた。
現地で取材に応じた高知大学生支援課の職員は「希望は持ち続けたい」とした上で、
今後学内で調査組織を立ち上げ、学生の精神面のケアや行方不明時の詳しい状況の
調査などを行う方針を示した。
名倉さんの両親は最後まで報道陣の前には姿を見せなかったが、文書でコメントを寄せ
「自分たちの無力さを感じるのみの毎日でした」と悔しさをにじませた。
今回は入洞に必要な届け出がなかったことから、同市教委では、鍾乳洞前の看板に
届の提出を促す記述を追加。看板も一基新設した。 同大学術探検部に所属する
名倉さんは５日午前１１時半ごろ、メンバー４人とともに入洞。洞くつ最奥部の地底湖で
一人で泳いでいたところ、午後２時半ごろ行方が分からなくなった。なぜ一人で
泳いでいたのかなど、詳細は明らかにされていない。
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