07/12/25 10:06:53.30 82Vc8AA30 BE:1071708858-PLT(12004) ポイント特典
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ベルギー北部フランドル(英名フランダース)地方在住のベルギー人映画監督が、クリスマスに
ちなんだ悲運の物語として日本で知られる「フランダースの犬」を“検証”するドキュメンタリー映画を作成した。
物語の主人公ネロと忠犬パトラッシュが、クリスマスイブの夜に力尽きたアントワープの大聖堂で、
27日に上映される。
映画のタイトルは「パトラッシュ」で、監督はディディエ・ボルカールトさん(36)。制作のきっかけは、
大聖堂でルーベンスの絵を見上げ、涙を流す日本人の姿を見たことだったという。
物語では、画家を夢見る少年ネロが、放火のぬれぎぬを着せられて、村を追われ、吹雪の中を
さまよった揚げ句、一度見たかったこの絵を目にする。そして誰を恨むこともなく、忠犬とともに天に召される。
原作は英国人作家ウィーダが1870年代に書いたが、欧州では、物語は
「負け犬の死」(ボルカールトさん)としか映らず、評価されることはなかった。
米国では過去に5回映画化されているが、いずれもハッピーエンドに書き換えられた。
悲しい結末の原作が、なぜ日本でのみ共感を集めたのかは、長く謎とされてきた。ボルカールトさんらは、
3年をかけて謎の解明を試みた。資料発掘や、世界6か国での計100人を超えるインタビューで、
浮かび上がったのは、日本人の心に潜む「滅びの美学」だった。
プロデューサーのアン・バンディーンデレンさん(36)は「日本人は、信義や友情のために敗北や
挫折を受け入れることに、ある種の崇高さを見いだす。ネロの死に方は、まさに日本人の価値観を
体現するもの」と結論づけた。
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