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【福田外交】領土返還交渉でロシアに譲歩 四島一括、修正へ
【サンクトペテルブルク22日藤盛一朗】森喜朗元首相がロシアのプーチン大統領と二十一日に行った会談で、
北方領土問題について「(二○○一年の)イルクーツク声明を交渉の出発点とするべきだ」と表明していたことが
二十二日、分かった。日本政府筋は、森氏の発言は、今後の日本側の方針として伝えられたとの見解を示した。
四島返還を目指す基本姿勢を堅持しつつも、小泉、安倍両政権の取った四島一括の帰属確認を求める方針では、
ロシア側との溝が埋まらないと判断。歯舞、色丹両島の引き渡し方針を明記した日ソ共同宣言と、
四島の帰属問題を解決する基本方針を示した東京宣言の双方を基盤とするイルクーツク声明に立ち返り、
停滞する平和条約交渉の打開を図ろうとする意図とみられる。
森元首相は、ロシアのサンクトペテルブルクで行われた会談で、イルクーツク声明から交渉を再出発するべきだとの姿勢を強調。
プーチン大統領は「その通りと思う」として賛意を示した。
イルクーツク声明は、プーチン大統領が二○○○年九月の森首相(当時)との首脳会談で、
日ソ共同宣言の確認に踏み切ったのを受け、同宣言を「基本的な法的文書」と位置づけた。
森政権は、イルクーツク声明を基礎に、歯舞、色丹二島の返還を実現し、
その上で、国後、択捉両島の帰属問題の解決を図る「段階解決」を狙った。
しかし、続く小泉政権は、四島一括の帰属確認を目指す原則路線に戻り、交渉は袋小路に陥った。
日本政府筋は「イルクーツク声明は、四島返還を目指す日本政府の基本方針に沿った文書。
プーチン大統領は、森氏との会談で交渉継続の意思を明確にしており、来年の日ロ間の交渉では、
領土問題解決の具体策の議論に入りたい」としている。
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