07/12/21 12:42:09.76 Zf55FWSj0 BE:265833252-PLT(12052) ポイント特典
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「戦後日本のマンガは戦争への恐怖に始まり、虚無主義とオタク的な没頭を経て再び戦争を前向きに解釈・擁護する道をたどってきた」
日本のマンガやアニメーションに表現されている戦争観を分析した論文が発表された。
◆50・60年代:戦争の恐怖から「技術立国」を夢見る
敗戦直後の1950年代は戦争の恐怖を表現したマンガが多数登場した。
手塚治虫の『鉄腕アトム』はロボットのアトムが壊れ、単なる機械になるシーンで、「現人神(あらひとがみ)」と呼ばれた天皇が敗戦により「人間宣言」したのを連想させ、被虐的な恐ろしさを描いたとして評価されている。
当時、手塚治虫のマンガは楽園にさえ死の影が垂れ込め、核戦争への危機感も反映されていた。戦後のベビーブーム期に生まれた団塊の世代が青年期に入った60年代には、「日本が戦争で負けたのは技術が不足していたから」という認識が生まれた。
『サブマリン707』は反戦というイデオロギーを込めながらも、戦闘技術に優れた潜水艦を描くことで技術立国・日本の復興を象徴した。
◆70・80年代:脱理念と虚無主義、そしてオタク
(中略)
特定の大衆文化にこだわりを見せる個人主義的な「オタク」が登場した80年代もこうした終末論的な傾向は続いた。
『ドラゴンボ―ル』『AKIRA』は死と直面する虚無主義を描いた代表的なマンガだ。
◆90年代以降:理念の再登場と帝国主義擁護
ところが、90年代以降は再び強いイデオロギーに基づいたマンガが登場する。
『もののけ姫』は神話的なモチーフで文明と自然の関係を描き、『新世紀エヴァンゲリオン』は「秘められた強大な力」というコンセプトと複雑なストーリーで人類を救う問題と未来の日本人像を表現した。
同じ時期、『戦争論』のように太平洋戦争や大東亜共栄圏をあからさまに肯定し、反米主義を主張する扇動的なマンガも登場した。
朴教授は「19世紀の日本の大衆的な版画である錦絵には壬辰倭乱(文禄・慶長の役)などの侵略戦争を擁護する内容が描かれており、これが日本人に大きな影響を及ぼしたことを念頭に置く必要がある」と話している。
URLリンク(www.chosunonline.com)
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