勇者シリーズSS総合スレPart3at MITEMITE
勇者シリーズSS総合スレPart3 - 暇つぶし2ch50:創る名無しに見る名無し
09/10/04 14:32:50 gWlAgcdL
>>48 ほとんどの作者はID変わってるみたいだから、作品集の作者名と並んだIDは違和感あるかもしれないな。

でも真面目な話、同人誌とか出来たら良いなあ。

51:創る名無しに見る名無し
09/10/04 17:26:22 Q/6CAj2r
このスレの勇者って、もしガンダムに例えるならどんな感じかな?
本家のシリーズをファースト~逆シャアとして。

姫個人にそれぞれの勇者がいるアークレイオンはWっぽい?
セイエンオーがGガンなのは間違いないけど。

52:創る名無しに見る名無し
09/10/04 17:37:50 M6rHQ9Pw
>>50
IDじゃなくてトリップにした方がいいんじゃね?

53:一尉
09/10/04 17:53:15 uYWSOwly
マイトガインの同人誌がありますよ。

54:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
09/10/04 21:37:47 ey7olR5k
変わってるのはIDもですけど、トリップでしょうね。
おれも現に久し振りに入力したら変わっててビックリしましたし。

>>44 ありがとうございます。
どの作者さんも同様にかはわかりませんが、おれは励みになりますね。
ちょっと抱え込んでる物が多すぎて、またお待たせしてしまうかもわかりませんが、
なるべく気長にお待ちいただければと思います。
グレート合体……うーん……いや、やるのはやりますが、
相当焦らしてしまうであろうと思いますね。

>>47
ちゃんとプロット書いて取り掛かられるなんて、えらいですね。
おれは基本ここやネットでやってる物に関しては、プロットとか無しなんで。
だから必要以上に時間掛かったり、思った通りに終わんなかったりするんだな きっと。

>>51
アークレイオンはウイングですか。
おれは大好きなのでうれしいですね。
まああっちはパイロットがかなり個性的なので、印象としてはどうかわかりませんが。

あとこの間チラッと書き込ませていただいた新ネタですが……。
今考えている範囲ですと、アークレイオンとは色んな意味で対極ですね。
まあそれよりも今書いてる方に力注ぐとして……。
新ネタに関しては、もしかしたらこのスレには向かないかもしれません。
ある意味、激しく非勇者です。
とはいえロボスレは流れが早いですし、おれの書くペースではなかなか投下出来ませんけどね。
それも含めて考えると言うことで。

55:創る名無しに見る名無し
09/10/04 22:19:01 ctU9HP12
ガンダムに例えるのって難しいな・・・
異色作とかそーゆーくくりは分かるけど

56:創る名無しに見る名無し
09/10/05 09:45:48 2Uy6sgrw
逆にガンダムで一番ノリが勇者シリーズに近いのは何だろ、SDかな?

>>54
生存報告さえあれば遅くともおkなんだぜ?

……ってこれじゃヘッドハンティングしてるみたいじゃないかw

57:一尉
09/10/05 21:16:56 o1n4TqxO
ガンダム種って勇者シリーズにも近いです。

58:創る名無しに見る名無し
09/10/05 22:39:18 ifchTEH+
新たな勇者の出現を待つ

59:一尉
09/10/06 21:49:20 fHSLjT1J
来年にも期待にするよ。

60:創る名無しに見る名無し
09/10/08 18:33:12 +/wWMNt2
人いないなぁ……

61:創る名無しに見る名無し
09/10/08 20:40:34 Vxwz0MJd
たかだか一ヶ月投稿がないだけでぼやいているようじゃ
真の過疎スレに失礼だぞ

62:一尉
09/10/08 20:54:31 vNiXfskO
それじゃあ、好きな監督を使わせてもらういいだろう。

63:創る名無しに見る名無し
09/10/08 21:02:23 6qVHaqRX
設定だけでも投下があればまた違うんだろうけどさ。
仕方ないよな 最初の頃に散々出たから。
そうそういろんなネタが出てくるわけでもなし。

64:創る名無しに見る名無し
09/10/08 21:50:03 Belpwd6x
新作投下が1番いいんだけど、なかなか難しいだろうなあ。
前スレの終わりにアークレイオンとセイエンオーが更新されてるから、
それの感想でも書いてみない?


65:創る名無しに見る名無し
09/10/08 22:06:52 pxujyifo
そいつらは住人の数的に充分すぎるほど感想もらってると思うな。
つかもう書くネタがないよ。

66:創る名無しに見る名無し
09/10/08 22:27:14 QqsbtA7Z
アークレイオンは確かに感想多かったな。
セイエンオーはそうでもないような気がするが。
しかし感想なんていうのは、書こうと思わなきゃなかなか書けるもんじゃないな。

67:創る名無しに見る名無し
09/10/08 23:41:35 JIs6PAY9
無理してチヤホヤしたり感想書くのも、なんかなー。
今一つツボらないから余計に。

68:創る名無しに見る名無し
09/10/08 23:50:58 QqsbtA7Z
チヤホヤってのは言うまでもないが、
感想も無理してまで書くもんじゃないだろ。
ツボらないのはわかったが、それをハッキリ言ってしまうのもどうかと思う。
それが正直な感想なんだろうが、それで作者のモチベーションが下がっちまったらと思うとどうもな。

69:創る名無しに見る名無し
09/10/08 23:56:07 JIs6PAY9
いや、それは大丈夫だろ。

70:創る名無しに見る名無し
09/10/09 01:13:12 65vRjW/h
作品を待つばかりじゃなくて感想を書くのも良い事だと思うよ
作者も自分の作品の感想欲しいだろうし
とりあえず俺はもう一度読んで感想書くよ

71:創る名無しに見る名無し
09/10/09 09:43:01 NrNTMDRO
これがSS=ショートストーリー最大の弱点なんだよな……

さて、都合の良いことに>>1には「SS」としか書いていない。
そろそろ解釈を広げてみないか。
……「SS」って他に何があったっけ? 強引にSS=スクリーンショット=絵ってのは思いついたんだがw

72:創る名無しに見る名無し
09/10/09 11:52:32 Jg+mzv2w
絵はあるとありがたいがね。
文章だけじゃなかなか想像し辛い。
だがどうなんだろう?
文章での描写段階で、どんな姿の勇者ロボなのかわかるのって、どのくらいある?
なかなか想像するのは難しい。
昔スニーカーから出てたダ・ガーンのノベライズよりはマシかもしれないが。
アレはテレビで読者が姿を知っていると言う前提で書かれているからな。

73:一尉
09/10/09 16:52:32 QU0rD/NH
しかし、ロボット百科でジェイデッカーとマイトガインが出ましたよ。

74:創る名無しに見る名無し
09/10/09 22:19:29 SC3CO99I
>>71
Sing a song!
実際オリジナル勇者やってる個人サイトには主題歌まで載せているのもある

75:創る名無しに見る名無し
09/10/09 23:21:20 qLsM5xHK
無理にSSの拡大解釈しなくても、
スレを楽しめれば良いと思うんだ。
それが作者の創作意欲に繋がればなお良しだよね。
だから、絵でも主題歌でも自由で良いと思う。
設定や新作、連載中の続きはもちろん待ち焦がれるけど。
みんなで盛り上げていければ良いな。

76:創る名無しに見る名無し
09/10/10 01:37:42 Kp105guD
いっそ、安価で勇者作成とかやってみるか?

77:創る名無しに見る名無し
09/10/10 08:35:20 Nvc6JeMd
ごめんその安価でってのがよくわかんないや

78:創る名無しに見る名無し
09/10/10 11:03:45 cfRHFlkW
>>77
vipとかでよくやってるネタ

例えば
>>100が勇者の名前
>>110が人型に変形する前の姿
>>120が戦う悪の組織がどんな団体か
みたいな感じで、事前に番号を指定しておいて
そこに書き込まれた設定を採用して
絵を描いたり話を作ったりするってノリ

採用される書き込みが運で決まる要素が強い分
色々ごちゃ混ぜになるんで、奇跡的に斬新で面白い設定が組める可能性がある


まあ、つってもこういうのは、人がいっぱいいる流れの速いスレでやるから面白いのであって
過疎化してるスレを盛り上げる為にやっても微妙だとは思うけど

79:創る名無しに見る名無し
09/10/10 11:41:21 aEvgMx3f
断言するけどアンカはここじゃ機能しない

80:一尉
09/10/10 16:13:47 onuxY0zC
まずは変な機能付けたら面白い思うよ。

81:創る名無しに見る名無し
09/10/10 17:01:37 qk4q3D+n
そうだな、安価は機能しない
空気読めない奴がいるからな

82:創る名無しに見る名無し
09/10/11 13:33:09 8Q0qx+pT
>>70
まぁだー?

83:一尉
09/10/11 17:11:39 wdVhrTUj
未だまだです。

84:創る名無しに見る名無し
09/10/11 17:20:00 1ojGvfd2
ほらな

85:創る名無しに見る名無し
09/10/11 19:10:00 U1n2jkC/
NGにしとけ

86:70
09/10/11 19:26:50 uF4T379D
お待たせして申し訳ない。
前スレの終わりに投下されたアークレイオンの10話とセイエンオーの4話の感想を投下する。

まず、アークレイオン。
単純に強化合体を持ってくるのかと思えば、違う戦法で戦う事で戦闘にほどよい緊張感と
面白さを持たせているのは感心した。
話の方も、もう一人の姫?みたいなのが出てきたので、これからの展開に期待したい。
ただ、敵側の様子や動きが分かりにくいのがちょっと気になる。
個人的には、勇者側だけでなく、敵側のドラマも見てみたい。
口数の多い敵側と勇者側をつなぐ道化役みたいなのがいてもいいのでは?

次にセイエンオー。
スレ内でも「勇者らしくない」という声がある作品だけど、確かに本家の勇者シリーズ
の特長の「自分の意志を持つ乗り物がロボに変形・合体」が一切見られないのは
確かに勇者らしくないといえる。
でも、敵のボスに勇者を持ってくるというのは面白いと思う。
敵側のボスである元勇者の過去が中心で、戦闘が無いのをつまらないと取る人もいるかもしれないが、
個人的には最初から戦闘続きだったので、一休みという意味で良かったのではないかと思う。
難点を挙げるなら、敵側のキャラクターの名前が非常に難解で覚えにくい。
ああいう名前を付ける事によって独特の雰囲気を出したかったのかもしれないが。


感想は以上です。
つい長々と書いてしまいました。
あと、両者ともに文体が独特なので、そこで好みが分かれるかも。

87:創る名無しに見る名無し
09/10/11 20:35:06 8Q0qx+pT
感想乙。
セイエンオーは変形合体なしもだけど、殺伐とした雰囲気もな・・・。

88:創る名無しに見る名無し
09/10/11 21:19:47 8Q0qx+pT
ああいやケチつけてるわけじゃないんだけどさ
ぶっちゃけロボスレの方が合ってない?
わざわざ勇者を名乗るからにはそれなりの意味を持たせてくれるんだろうけど
そこまで辿り着くまでなかなか遠そうで。

89:創る名無しに見る名無し
09/10/11 22:04:22 1ojGvfd2
ロボスレに比べて作者も少ないからなあ。
勇者として書いてくれてるんだから、最後まで見守りたいと個人的には思うなあ。
勇者らしくないと嫌だなんて話になったら、現行だとファルブレイクとフライトナーくらいしか残んなくなっちゃう。
どういう話になるかとかどういうロボが出てくるかなんてのは作者が考えることだしさ。
作者がもっと勇者らしくしようとか思うなら、変わってくるんじゃね?

90:創る名無しに見る名無し
09/10/11 22:15:40 8Q0qx+pT
嫌とは言ってない。
むしろ面白がっているくらいで、ちょっと作家さんの考えに興味がある。

91:創る名無しに見る名無し
09/10/11 22:26:16 1ojGvfd2
早とちりスマソ。だけどアレだね。
例えば仮面ライダーなんかの二次創作なんかだったら、結構元ネタ外さないだろ?
でもこのスレのオリジナルは、色々パターンが出てるような気がする。
面白いと思うね。
個人的にはボーディオンが楽しみだよ。
もちろん>>45の書いてるらしい物もな。

92:創る名無しに見る名無し
09/10/11 22:30:43 8Q0qx+pT
誤解を招くような表現で悪かった。
非難する気とか追い出そうとかいう気は全然ないんだ。これは本当。

安価とはいわないけど、アイデア出し合ってなんかやってみてもいいかもね。
どんなゲテモノが出来るのか、意外と王道をいくのか。


93:創る名無しに見る名無し
09/10/11 22:36:56 1ojGvfd2
>>92 そうだなあ。
しばらく新作の投下も無さそうだから、盛り上げるにはいいかもしんないな。
それこそこのスレオリジナル勇者をクロスさせる軸に出来るかもしれないし。
何人かからアイデアが出ればいいな。

94:創る名無しに見る名無し
09/10/11 22:54:01 uF4T379D
クロスはどうなんだろうか。
実際やるとなったら、作者達の了解とか実際に誰が書くかとかで詰まりそう。
ロボスレの方で学園ものにしてみるみたいなのがあったけど、それも難しそうだし。
見てみたいのは確かだけどね。

95:創る名無しに見る名無し
09/10/11 22:58:25 1ojGvfd2
実際にクロスが実現するかどうかとして、
このスレの作者が一人の頭で考えた以外の勇者はいてもいいなって話さ。
もちろんやりすぎると厨設定とか言われそうな気もするんで、程ほどのところでやんなきゃなとは思うけど。

96:創る名無しに見る名無し
09/10/11 23:10:12 uF4T379D
ああ、そういう事か。
設定を考えてくれる人が何人いるのかが問題だけどね。
今のスレの状態だと難しいかもしれない。
スレが始まった頃の賑わいが無くなっちゃったから。

97:創る名無しに見る名無し
09/10/11 23:31:23 U1n2jkC/
とりあえず設定くらいは出せるかも

98:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
09/10/12 09:22:29 MJ4H+tnk
お久し振りです。
まずは>>86 感想ありがとうございます。
敵側の描写は圧倒的に足りないですよねえ。
これは書いてる人間としても悩みどころで。
どうにかせにゃあならんなとは思っております。
道化役かあ……。
これ、本当はもうちょっとストーリー的に引っ張って、
あの赤い奴をそういう役回りにしようかと思ってたんですよね。
でもアッサリとああいう感じになっちゃいましたから。
アレの正体に関しては、おそらく名前までネタバレしちゃってるとは思うんですけどね。
ただ、現状でも全てが明かされた訳では無いので、そこはお楽しみで待っていただきたいなと。

ぶっちゃけた話、戦闘毎に強化合体させてやった方が、書いてる人間は楽なんですけどね。
でもそれだと、多分絵が無い分単調になっちゃうと思うので。

さてさて、書いてる人間も先が見えません。
場合によっては、あらかじめ考えている最終回とは違った物になっちゃうかもしれませぬ。


話は変わって。
スレオリジナル勇者、良いんじゃないですか?
どういう形でやるかはこれから相談なんでしょうけど。
おれは設定とか関わると、「それより早く書け」と言われそうな気もしますので、
一応大人しく見守っている事にしましょうかね。

でわ。

99:一尉
09/10/12 13:56:09 aDHZlVr8
それでオリジナル勇者と他のシリーズに組むといいかも。

100:創る名無しに見る名無し
09/10/17 09:34:01 BspQ+7zW
静かになったなあ

101:創る名無しに見る名無し
09/10/18 10:10:22 sQVV1FiU
結局スレオリジナル勇者とやらも立ち消えか?

102:一尉
09/10/18 14:01:08 CbBGJt8R
やるならクロスやっていいよ。

103:創る名無しに見る名無し
09/10/18 14:25:55 at4Zt/Ep
たかだか一ヶ月かそこら投稿がないからって過疎扱いするのは
真の過疎スレに失礼だぞ

まあ、職人に暇ができるまで待つことだな
もしくは自分でなんか出すとか

104:一尉
09/10/19 16:33:30 3fonjysG
待っておきます。

105:創る名無しに見る名無し
09/10/25 21:28:31 6vJqXuGm
さて、そろそろ11月になるわけですが
そろそろ、職人さんの生存報告が欲しいところですね

106:創る名無しに見る名無し
09/10/25 22:06:30 5C1PiZo/
ぜんぶしんだ

107:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
09/10/25 22:07:13 +BgpR0FE
生きてますよ~。
ちょっと他のところのに手間取って、アークレイオンは進んでませんけどね。

他の作者さんはどうなんだろう?
勇者飛翔氏もしばらく来られてないようですし。

どうしても筆が進まない時は、アークレイオンの次に書こうかと思ってる奴練ってます。
これがまた、考えれば考えるほど勇者から離れていく様な気がしますねえ。
なので場合によってはロボスレで……とも思いましたが、
あちらは流れがすごく早いんで、迷惑でなければ、なんとか勇者として形にして、
またここでと思っております。

でわ。

108:勇者飛翔
09/10/26 12:34:03 CsxfaxKz
すいません、ネタはあるし続きも書きたいんですが、ネットどころかパソコンも使えない現状のため身動きが取れなくて・・・

109:一尉
09/10/26 20:51:10 kkxYxkEa
なぜ使えないですか。

110:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
09/10/26 21:11:05 XPT+hV5J
>>108 勇者飛翔氏
もしメカ的なトラブルで、ご協力できような事があれば、遠慮なくおっしゃって下さいね。

111:一尉
09/10/27 21:17:28 +hJHpEPt
そうか、残念だね。それでも頑張れよ。

112:創る名無しに見る名無し
09/11/02 17:44:42 0xw536f4
確認

113:創る名無しに見る名無し
09/11/02 17:48:48 0xw536f4
おっ、書き込めるようになってる

114:創る名無しに見る名無し
09/11/05 00:24:11 EyMGYmuV
最近寒くなってきたな
と、いうことで
炎系の勇者について考えてみるか

目新しい炎系の勇者ねぇ・・・ファイヤフライ?

115:創る名無しに見る名無し
09/11/05 15:33:35 jQaanBAO
よく分からんけど、セイエンオーは炎の勇者じゃないかな。
名前に炎って文字が入ってるし。

116:創る名無しに見る名無し
09/11/05 17:02:00 rp/UxNG8
ここは意表を突いてマグマで

117:創る名無しに見る名無し
09/11/06 14:07:21 k2ra9R1s
アークレイオンのサブメカ勇者は強化合体で炎っぽくなったように読めた 主役はまだわかんないけど
でもいつも強化合体する訳じゃないから断定できない

118:創る名無しに見る名無し
09/11/06 22:46:14 8XO4ozIN
炎と言えばたき火!
たき火と言えば焼き芋!

といわけで、焼き芋勇者なんてどうだろう?

119:創る名無しに見る名無し
09/11/09 09:59:11 gRxy+5dk
それは芋が変形するのか?あの石焼トラックが変形するのか?

120:創る名無しに見る名無し
09/11/09 17:09:09 4sMJY99m
まあ普通に考えたら、芋だろうな

121:創る名無しに見る名無し
09/11/15 19:48:59 pJRszcJ5
焚火勇者オイモカイザー
むむ、語呂が悪いな

122:創る名無しに見る名無し
09/11/18 04:39:32 eIYnXc6v
御芋勇者ポテトロン
主役機:スイートポテトロン

ポテトはじゃがいもだから微妙だけど
ダグオン式ネーミングにすればなんとかタイトルに持ってこれるかな。

てかこれじゃ炎と関係ないなww
失敬

123:創る名無しに見る名無し
09/11/25 00:48:32 CPhfejtn
焼芋勇者マッシュポテイターとか

124:創る名無しに見る名無し
09/11/25 09:20:34 2pM9ut7e
マッシュポテトは潰したジャガイモの事なので、
そのネーミングはどうだろうな?

125:創る名無しに見る名無し
09/11/25 13:20:44 NM6fh67X
もうすぐアークレイオンとセイエンオーが読めなくなるらしい

126:創る名無しに見る名無し
09/11/25 17:17:39 IS+m7e8K
今、確認した。

マジだ……。
まあ詳しいことは聞かないが、残念だ。

127:創る名無しに見る名無し
09/11/25 19:05:15 iuP+8l/3
うわあ・・・これってスレそんぼーの危機?

仕方ない気もするけど

128:創る名無しに見る名無し
09/11/25 20:17:15 NM6fh67X
サイトが荒らされた様子も無いし…わからん

とにかく、いつかは復活する事を祈る
書くのをやめたとは書いてなかったから

129:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
09/11/25 20:33:03 y+bvDwrq
もうご存知の方々がおられましたか。

詳細は申し上げられませんが、サイトの方を閉鎖しなければならなくなりました。
書くのをやめた訳ではありませんが、一時的にお休みをいただくという事になります。
アークレイオンはそういう形でしばしお別れという事になってしまいますが、
セイエンオーは紅勇者氏の作品ですので、あちらでなんとか公開する手段を考えられると思います。
お報せされると思いますので、報告の方をお待ちください。

いつか必ず、戻って来る事はお約束いたします。
では!

130:創る名無しに見る名無し
09/11/26 21:08:51 GURMYUR1
アークレイオンとセイエンオーが無くなるのは痛い。
2つとも好きなだけに残念だ。
続き読みたいけど、いつか読めるのかなあ?

131:創る名無しに見る名無し
09/11/26 21:46:46 5kNFH/0B
無くなるのを惜しむ声が作者に届けばいいが・・・

132:創る名無しに見る名無し
09/11/26 21:54:01 2WV27Zjf
セイエンオーのほうはまだ可能性があるさ

133:創る名無しに見る名無し
09/11/26 22:01:42 5kNFH/0B
アークレイオンだって諦めちゃいないさ。
戻ってくるって言ってるんだから。

134:紅勇者 ◆c8S1V4qkFs
09/11/27 20:49:00 UPY/n251
サイト閉鎖は自分にとっても寂しい限りですが、勇者騎士氏が決断された事ですから、
こちらがどうこう言う事はできませんね。

このタイミングで5話が完成してしまったのは、我ながらなんとも間の悪い話です。
セイエンオーに関しては、近い内に自分のサイトを立ち上げて、そこで公開を続けていこうと思います。
相変わらずの更新の遅さなので、読んで下さっている人達の期待にどこまで応えていけるかは分かりませんが。

135:創る名無しに見る名無し
09/11/27 20:54:14 HBxZ4YE4
おおお~!! セイエンオーは読める!?
やった~!!
待ってるぞ! 楽しみにしてるからな!!

136:紅勇者 ◆c8S1V4qkFs
09/11/28 16:55:10 h+fKsrW2
自分のHPを用意しました。
アドレスは、URLリンク(greatfuldead.dousetsu.com) です。

HPって、思ったより簡単にできるんですね。
凝ったデザインのなら、もっと時間かかるんでしょうけど。

先日完成した5話も公開していますので、よろしければ見てやって下さい。

137:創る名無しに見る名無し
09/11/28 19:32:32 EfvyUmK8
おお、乙です

138:創る名無しに見る名無し
09/11/29 11:11:13 zPEYaKxb
>>136 乙だ。
まあまずは、読める努力をしてもらって、素直に嬉しいと感謝する。

さて。
内容に関してなんだが、今回もロボ戦が無いな。
これ、勇者としてはかなり異色な話の進め方になると思う。
作者はどうもロボより生身の戦いを重視する傾向があるみたいだ。
特撮とか好きなんだろうか?
ここはロボ好きが多いと思うので、おそらく物足りなさを感じる読者が多いだろう。
描写自体は、俺はまあ判った。
少し違和感を感じる部分もあるが、それでも上手いんだろうなと思う。
これから、ロボ戦の濃度が上がる事を期待するよ。

質問なんだが、いままで勇者騎士氏のサイトにアップされてたのが今回サイト閉鎖って事で、
アークレイオンなんかはそちらにアップされたりしないのか?
続きはしばらく無いにしても、今までの回は読めると嬉しいんだが。

139:紅勇者 ◆c8S1V4qkFs
09/11/29 23:14:00 7KFtsqG/
>>138
感想ありがとうございます。
「勇者」と銘打っているのにロボが出てこないのは、確かに問題ですね。
今後はちゃんとロボも出していく予定ではありますが、もう一度内容の見直しをした方がいいかもしれませんね。

アークレイオンは勇者騎士氏の意向もありますので、こちらで一方的にアップはできませんね。
もしアップの許可が出れば、やりたいとは思いますけれど。

140:創る名無しに見る名無し
09/12/04 01:05:23 T5ohN8li
今、一話から五話まで読み終わった。>セイエンオー
主役機の活躍はまだなのかーっと思いながら。
うん、確かに皆の言う通り勇者っぽさはないな。
世界観もスーパーよりじゃなくてリアルよりに感じた。

だが、これだけは言う。
スッゴクwktkした。
もともとリアロボ>スパロボな人間なものでかなりグッと来た。
続きを楽しみに待ってるぜ!


ところでSSってショートストーリーだよね?
いつもショートストーリーなのかショートショートなのか迷ってシマウマなんだ。

いや別にどっちでもいいんだけど。

141:創る名無しに見る名無し
09/12/04 03:03:56 ajTwWnj5
サイドストーリー(外伝)とかセカンドストーリー(二次創作)とかもあるやもしれん

142:創る名無しに見る名無し
09/12/04 21:03:41 g2M5vP/K
セイエンオーはもう勇者として見る事が間違いなんじゃないかって思えてきた。
世界観もそうだけど、キャラの台詞や地の文から勇者が感じられないんだよね。
きっと作者も勇者を意識せずに書いているんじゃないかと思う。
恋人の復讐のために戦う元勇者を敵にするのは本家に無い斬新なアイデアで面白いけどね。
でも、勇者らしさ云々は別として楽しみな作品ではあるので頑張ってもらいたい。

143:創る名無しに見る名無し
09/12/04 21:07:54 9NiUQ3ov
勇者らしい勇者ってこのスレには無いよな

144:創る名無しに見る名無し
09/12/04 21:27:34 g2M5vP/K
>>143
「勇者らしい」っていうのをどう定義するかにもよるけど、他の作品は多少なりとも勇者してると思うよ。
乗り物型のロボや変形・合体もちゃんとあるし。
ただ、セイエンオーはそれらの要素が全くないから特に勇者っぽくない。
勇者というか、普通のロボット作品みたいになってる。
最新の話ではロボすら出てこないし。

145:創る名無しに見る名無し
09/12/11 20:38:48 +/ttfG/Q
最近、オリジナル勇者ってのは

最後まで読んで「で、何で勇者?」って突っ込まれたら作者の負け
突っ込めずに納得したら作者の勝ち

だと思っている。
問題は最後まで行っている作品がこのスレ内外合わせても少な(ry

146:創る名無しに見る名無し
09/12/11 22:20:42 eBZyEl5p
そもそもネット小説で最後まで行くこと自体が(ry

147:創る名無しに見る名無し
09/12/11 23:45:49 j1M26dan
Gガンはたまに「どこがガンダム?」って突っ込まれるけど、ありゃあ作者の勝ちだろ?

148:創る名無しに見る名無し
09/12/13 14:17:16 yAY1I8+B
まあ、今川だしな

149:創る名無しに見る名無し
09/12/15 14:00:36 78NQhypC
ブレイブファイトレディーゴーと聞いて

150:創る名無しに見る名無し
09/12/15 14:12:57 t+o1kghP
どうも勝てる気がしないw

151:創る名無しに見る名無し
09/12/15 15:48:53 5kuJCPtH
スレ内の勇者同士の戦いは見てみたいな。誰が強いんだろうか。

152:創る名無しに見る名無し
09/12/15 16:04:38 HNMfd2Zg
それは荒らしを呼ぶ話題だ

153:創る名無しに見る名無し
09/12/15 17:07:21 t+o1kghP
荒れないで済む方策。

VSと銘打っておいて、直接対決ではなく共通の敵と共闘する東映まんが祭り方式。
最後は富士山をバックにみんなで握手。

でもそれって、まんまブレサガw

154:創る名無しに見る名無し
09/12/15 22:50:29 Nl96gAps
全ての作品に共通する基準がないから、強さを決めるのは難しいね。
それぞれの世界観や勇者の大きさも違うだろうし。
まあ、特別大きいのとか小さいのはいないだろうけど。

155:創る名無しに見る名無し
09/12/16 11:41:20 DDBLHGNw
勇者ロボって、意外と大きくはないんだよな。
大体20メートル前後が多かったと思う。
ガオガイガーが30メートルに達してたかとは思うが。
一番デカイのはキングジェイダーかな?

グレートはまた別の話ね。

156:創る名無しに見る名無し
09/12/16 21:00:33 xjcUtM1A
ジェイデッカーはビークルから計算したみたいな体格で、最終合体でもかなり小さめだったよね。
・・・むしろ他がデカすぎな気もするけど。

157:創る名無しに見る名無し
09/12/16 22:06:17 YT+qJk1+
オリ勇者になら結構でかいのいるよね
まあ、キロ単位はさすがに驚いたが

158:創る名無しに見る名無し
09/12/17 15:26:42 NquvydHx
スレの勇者の大きさって、分かってるだけでどれくらいある?

159:創る名無しに見る名無し
09/12/17 15:28:34 2wSmWDtJ
数値化されてる勇者はいなかったような。

160:創る名無しに見る名無し
09/12/19 03:06:00 dyZoCNJI
「地上~~メートル」みたいな感じで勇者の大きさを表現してた作品はあったような。
各勇者の大きさが分かれば並んだ光景が想像できて面白いけどね。

161:創る名無しに見る名無し
09/12/19 09:30:16 gwHdpOBQ
スペックデータ欲しい?
厳密には考えてなかったりするけど。

サイト再開できることになりました。
次の話書けたらまた立ち上げますね。
現在執筆中。

162:創る名無しに見る名無し
09/12/19 13:38:08 sgyyemLn
おおっ、期待だぜ

163:創る名無しに見る名無し
09/12/19 19:46:23 6Me+NrVw
フライトナーは設定晒した時に書いてたはず。

164:創る名無しに見る名無し
09/12/23 14:07:47 SbYe/53S
さて、クリスマスの日には投稿があるだろうか…

165:創る名無しに見る名無し
09/12/23 16:01:20 q2O5eM8A
いや、正直お年玉では考えてたんだが。

クリスマスの方が良いかい?

166:創る名無しに見る名無し
09/12/23 16:16:45 SbYe/53S
住人としては両方で、と言いたい

167:創る名無しに見る名無し
09/12/23 16:20:50 q2O5eM8A
まだ今推敲中でHTML化出来てないのよ。
両方は難しいなあ。

まあ努力はしますが。

168:創る名無しに見る名無し
09/12/23 17:44:52 SbYe/53S
楽しみに待ってます

169:創る名無しに見る名無し
09/12/23 21:12:16 r0bRT5xA
年末年始に投下期待していいのかな?
スレに人がいるかどうか知らないけど、年越しで何かやりたいね。

170:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
09/12/24 14:23:17 Oijx5DdY
本当はお年玉で考えてましたが……。

聖なる夜(昼だけど)に、光の勇者騎士、復活!!

てな訳で、またサイト立ち上げました。
みなさんよろしくお願いいたします。
URLは前と同じですが、念の為。

URLリンク(www.wind.sannet.ne.jp)

はからずもクリスマスプレゼントになってしまいましたが、
お年玉の方もまあ、努力しますよ。
前後編なので、少し遅れてもお年玉で通用すると思います(汗

171:創る名無しに見る名無し
09/12/25 11:05:29 7iZERGyF
いざ投下されても反応なし。こんなもんだよな過疎スレは。

172:創る名無しに見る名無し
09/12/25 16:00:21 zKylV5+O
いや、今投下してるのに気がついたんだぜ
というか過疎スレ言うんなら>>171がなんか盛り上げてくれよな

ともかく投稿GJッス
ゆっくり読ませていただきます

173:勇者飛翔
09/12/25 17:54:29 5SlkgSWe
勇者騎士氏
乙です!良いクリスマスプレゼントでしたぜ!
ボルドルーガが抜けてこの先敵の方どうすんのよ・・・と不安に思ってたのですが、
いやはや、こんな大物が控えていたとはw
次回でどんな合体をしてくれるのか期待しとります。

174:紅勇者 ◆c8S1V4qkFs
09/12/26 00:20:41 04bMlzdN
>>170
最新話&サイト復活おめでとうございます。
今回の敵は、そういう方向にもっていきましたか。

次の話は大きな見せ場ですね。
そういう時こそ意外な展開を魅せてくれる勇者騎士氏に期待してますよ。

自分のはとっくにレールから外れまくっておりますのでw

175:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
09/12/28 21:21:25 j4L8LTw8
ありがとうございます。
楽しんでいただけましたでしょうか?

とりあえずお年玉の方も目処が付きましたので、
FTPソフトさえ接続出来れば、お目にかける事が出来ると思います。
お楽しみに~。

176:創る名無しに見る名無し
10/01/01 00:08:13 BuTNI42x
あけおめだぜ

177: ◆X2al10SrKY
10/01/01 22:53:47 5UmtU1Ms
勇者スレ住人の皆様。
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたしますね。

さて。
良い子の皆さん。
おまちかねのお年玉です。

URLリンク(www.wind.sannet.ne.jp)

本当はカウントダウンに合わせてアップする予定だったのですが、
諸事情によりこの時間になってしまいました。
遅くなり申し訳ありませんでしたが、なんとか元日中に間に合いましたので、
どうぞお受け取り下さい。

でわでわ~。

178:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/01/01 22:54:32 5UmtU1Ms
うきゃー!
名前欄間違ったー!!

179:創る名無しに見る名無し
10/01/03 17:53:13 RAMuCwZN
遅ればせながらGJです。
あいかわらずの勇者っぽさにワクワクでした。
やっぱ合体するトレーラーは○○ローダーですよね。

180:創る名無しに見る名無し
10/01/04 00:27:58 9+Zb4url
投下乙。
作者のモチベーション向上とスレ活性化のために感想でも。

今回はボルドルーガの正体やグレート合体など、見所が多くて面白かった。
忍者風にしてあるのは騎士と対照の存在、という意味も持たせてるのかな?
グレート合体に関しては、力を入れて書いているのは伝わってくるが描写が複雑すぎて分かりにくい。
映像や絵も無く、ただ文章だけで合体を描写するのは難しいとは思うが。

個人的にスレで一番楽しみにしている作品なので、続きに期待。

181:創る名無しに見る名無し
10/01/04 20:00:58 TtrCg8jF
更新乙。
これから読ませてもらうよ。
最近更新があったのはアークレイオンとセイエンオーくらい?

182:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/01/04 22:57:01 ZdB7VLTr
>>179-181
ありがとうございます~。
楽しんでいただけたなら、書いた人間としてはこれ以上の喜びは無いです。

>>179
ドレイクローダーの事ですね。
まあ先にバーストローダーってのがありますんで、
ネーミングに際しては少しばかり悩みました。
まあ出した以上変更はしませんけれど。

>>180
ドレイクルーガーが忍者風になってるのはですねえ。
はっきり言ってしまえば、「多段変形=自在変化=だったら忍者」
という単純な図式でそっちに持っていっただけですね。
特にそういう形で差別化を図ろうと言う意図は無いです。

コラムでも書きましたが、やっぱりあの合体描写は問題ありましたか。
いや、単純なプロセスにした方が読む方もわかりやすいだろうなあとは思ったんですが。

>>181
是非感想も聞かせてください。

最近どうも作品が増える様子が無いですが……。
今勇者飛翔氏もお忙しいようですしね。
天空勇者氏の方もアップは困難の様ですし……。
個人的にはボーディオンが待ち遠しいんですが……。

アークレイオンが終わったら、マジでどうしようか。
そんな事を真剣に考えてしまうのでした。

183:創る名無しに見る名無し
10/01/06 15:59:14 06FKeoUT
変形合体描写はオリジナル勇者書くなら一番悩むところだよなぁ
本文中でいちいち全部説明するのは>>180の言う通りでリスクでかすぎだし……

「文だけ」のタイプだと、
・本文中ではあっさり目に説明(○○が××のようになって□□になった、程度)
・ロボ紹介からこってり説明している「合体描写ページ」にリンク
みたいなのを見たことあるけど、どうなんだろうな。

落書きでも簡単な3Dソフトでも、絵に出来るのが一番わかりやすくて良いんだが

184:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/01/06 21:02:18 JxiZUSUZ
書き手としては、なるべく本文中で決着付けたい所ですねえ。
今回はあまりに長すぎて、あの部分書き終えた時点で一仕事終わった様な気になってしまったのは、
ここだけの秘密ですが。

合体描写ページにリンクって言うのは、サイト構えてるんで可能ではある方法ですが、
あまり親切ではないと思いますね。
もっと言うと、文章のリズム感を損なうと言うか。

読む人の好みにもよりますけどね。

185:創る名無しに見る名無し
10/01/07 11:29:15 y94ygQB4
>>184
ん? リズム感って、何か勘違いしてないか?
>>183の「合体描写ページ」って、本文とは切り離された別のページだぞ?
本文は読みやすくリズム良く進めておいて、詳細書いた長文をわざわざ読みたくなった奴はそっち読めば良いっつーやり方。

アニメと設定資料集の関係って言えば良いのかな

186:創る名無しに見る名無し
10/01/07 13:39:08 yzNG7a4v
いわゆる文章のバンクってやつだね

187:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/01/07 21:23:34 3ZmXspyI
>>185
あー、まあ勘違いと言うか、実際にそういうやり方をしているサイトは見ずに言ってる事ではあるんですけどね。
ただ、それって本文でストーリー展開している最中に、変形合体シーンになったら、
そこでリンクを張るのかな? とか思ってしまったので。
個人的には、それだったら初回で詳細に描写して、次回以降は掛け声だけで済ますってのが、おれのやり方ですね。
その辺は書き手の演出次第だと思うので。

188:181
10/01/08 12:35:41 XTyWJPSQ
アークレイオン読ませてもらったよ。
話題になってる合体シーンだけど、確かに長い。
でも、作者の熱意が伝わってきたから悪い印象はなかった。
その合体に対する熱意を友達?のセイエンオー作者にわけてあげてほしいくらい。

189:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/01/08 23:20:23 DDGHvGS0
>>188
どうもです~。

あはは。
いや、熱意は分けてあげられるかも知れないんですが、
それでどうするかは書く人次第ですね。
多分変形合体の類は嫌いじゃないと思うんで、書こうと思えば書けるのではないでしょうか?
続きを待ってあげてくださいな。

こちらの方は……まあ、そこそこのペースでやってますと言う感じで。

190:創る名無しに見る名無し
10/01/09 22:43:09 KYjJBwM2
遅ればせながら、アークレイオン読ませていただきました。

役者というか勇者シリーズの要素が揃ったという感じですね。
忍者好きの自分としては、彼の活躍に期待です。
合体描写に関しては……やっぱり映像でみたいですねー。
文章という表現方法では変形合体を詳しく説明しようとすればくどくなりますし、
読みやすさを優先すればわかりづらくなりますから。

191:創る名無しに見る名無し
10/01/12 17:13:15 mplCzoLI
私もアークレイオンを読みました。
やっぱりグレート合体は熱いですね~。
描写については・・・このスレで絵描きさんを募るというのはどうでしょう?
やはり具体的なイラストがあったほうが分かりやすいと思われるのですが。

作者さんにパーツの構成や塗りわけを指定してもらって、デザイン担当の人がそれをイラストにするとか。
自分は以前この方法で物を書いていたので。

192:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/01/12 23:05:37 QGyfzsRU
>>190-191
ありがとうございます~。

>>190
合体描写はやはり悩みどころですね。

ドレイクルーガーに関しましては、コラムでも触れましたが、
忍者風以上の物ではないですね。
合体前は多少忍者に近づける努力はしてますけれども。

>>191
多少熱が入りすぎましたが、楽しんでいただけたなら幸いです。

イラストというかデザインはですねえ。
一応アークレイオンとエールジャスター、グランガイダーは、
勇者になりたい氏の手によるデザインイラストはあるんですよ。
あとエールジャスターの頭部案の一つが、ボルドルーガっぽいイメージのがありますね。
ただ、こういう絵で形とか姿はわかるんですが、
合体シーンを絵で描写となると、やはり絵師さんに負担かけちゃいますし、
細かい所で色々ボロが出ちゃいますね。
スペリオルなんかは特に。
あれは結構無茶苦茶な合体ですよ。

おれ個人は……キャラしか描いてませんしね。
今書いてる十三話は、実は結構楽しんで書いてます(笑

193:創る名無しに見る名無し
10/01/18 13:45:53 zK4Ij1JW
遅くなったが乙です

194:創る名無しに見る名無し
10/01/18 19:54:11 QkeYFEiu
グレートの容姿で質問いいですか?
グレイプニルの頭が胸に来るのは分かったのですがユニコーンとペガサスはいずこに?
頭の両側でアシュラマンみたいなことになっているのですか?
それともまた両肩についているのでしょうか?

195:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/01/19 23:21:58 leheYRN9
>>194
レス遅くなりまして、申し訳ないです。

え~、そういうご質問が来ると言う事は、当方の描写に問題があったということですね。
ペガサス、ユニコーン共に、スペリオルアークレイオンの両肩の定位置に付いております。
合体プロセスの時に一旦分離した後、アークレイオン本体が前後反転して、背中の部分になってまして。
だから、合体後は見かけ上左右同じ位置なんですが、アークレイオン本体から言うと逆についてると言う事です。
あと、ロケットノズルがちょうど馬の前足の様になって追加されているのが、グレート後の違いですね。
ブレイクニールは一本の脚に蹄が二つづつありますので。

狼を繋ぎとめるリードは関係ございませんので、できましたら覚えてくださればありがたいです。

では。

196:創る名無しに見る名無し
10/01/23 22:52:38 tN6I+cOq
作品どころか設定すら投下されなくなって久しい
さびしくなったな

197:創る名無しに見る名無し
10/01/24 00:48:50 0WyNyw5S
今も更新してるのはアークレイオンくらいしかないし、すっかり過疎だね
他の作品はもう更新されないのかな

198:創る名無しに見る名無し
10/01/24 09:28:07 RB6lx770
そのアークレイオンも、グレート化は果たしたからもうすぐ終わるだろう
そうなると、後はセイエンオーしかなくなるか
騎士氏が次も勇者で書いてくれるというなら、ある程度救いかもしれないが

199:紅勇者
10/01/24 14:05:09 dLEFmn3a
PCから書き込めないので携帯から書き込みます。
セイエンオーの六話をアップしましたので報告させていただきます。
バトル無しの淡泊な話になりましたが、よろしければ読んでやって下さい。

200:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/01/24 17:58:58 GeOp9n0U
>>199 乙です~。

とりあえずバトルがありませんので、悠羽の白ビキニに食いついときましょう。
でもそろそろバトルが見たいですねえ。
次が早めにアップされる事を願います。

さて。
アークレイオンはグレート化を経て終わりが見えた段階だったりするんですが。
次も勇者スレでお世話になるつもりでいますよ~。

設定も今煮詰めているんですが……。
今度のは一応、読んでのお楽しみにしようかなと思ってますね。
キーワードだけいくつか挙げておきますと、
「アイアンキング」「仮面ライダー電王」「MASTERキートン」かな?
どうも考えれば考えるほど勇者から離れて行きそうな気がいたします。

201:創る名無しに見る名無し
10/01/24 18:46:27 ixKUMfYL
>>200
「アイアンキング」と「MASTERキートン」は知りませんが、
電王みたくフォームチェンジする勇者ロボ(例えば格闘タイプや砲撃タイプに変形する)なんてのを考えた事もあります

考えてみたのはいいものの、変形がややこしくなりそうな上に、仲間勇者ロボの存在感が薄れそうな危険性もありますが…

202:創る名無しに見る名無し
10/01/24 21:10:53 iLvLBT+r
>>200
おお、新作ですか!
アークレイオンとは違った展開を期待してますよ


203:創る名無しに見る名無し
10/01/24 22:29:19 Gkx5+Y9f
>>201
勇者ロボではないですが、自分も考えたことありますよ
元となるロボに一つのサポートを色々な形で合体させるという方式で
合体後はトランプのマークと喜怒哀楽を対応させて
ハート・喜→高速機動型
クラブ・怒→近接格闘型
ダイヤ・哀→防御型
スペード・楽→砲撃型
みたいな感じで性格もかわるという設定で



204:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/01/25 17:23:30 13hEW4t/
どうもです~。

>>202
まあ、登場するキャラクターとか勇者ロボの構成、舞台設定なんかを考えれば、
アークレイオンと同じ展開という訳には行かないでしょうね。
というか、今考えている範囲だと、勇者のフォーマット自体外すと思いますので。
アークレイオンと比べれば、「またか」という部分は出ると思いますが。

>>201 >>203
「MASTERキートン」は「インディー・ジョーンズ」に変えた方がわかりやすいかもしれません。
「アイアンキング」は……変えようが無いですね。
「キートン」は漫画ですが、アニメにもなってますし、もしその気がありましたら一度何かの形でご覧になってください。
わからなくてもおれの奴に関しては問題無いと思いますが、わかればそれはそれで違う楽しみもあろうかと思いますので。

「仮面ライダー電王」は、変形に関して言及したキーワードでは無いです。
勇者で変形はある意味当然だと個人的には思ってますので。
なので、おれが「勇者を書く」と言う以上、変形メカは必ず出ると思っていただいて結構です。
そうですねえ。
変形に関してのキーワードだと……「ゲ」……とだけ言っておこうかなあ。
多分これは、完全にネタバレになるので、色々予想しちゃってくださいw

スレの活性化になれば幸いです。
セイエンオーもよろしくお願いいたしますね。

205:創る名無しに見る名無し
10/01/25 19:56:33 e4mm+f/V
無神経な所はなかなか直らんな

206:創る名無しに見る名無し
10/01/26 10:33:36 G+4RQTO7
むしんけいなやつは もうこなくていいよ

207:創る名無しに見る名無し
10/01/27 17:00:33 R2JW0jNP
てす

208:勇者飛翔
10/01/27 17:34:57 R2JW0jNP
勇者騎士氏
自分は単純にネットが使えず携帯も規制されてて書き込み出来なかっただけなのでご心配なくー。
忙しくて書き込めないなんてことは天地がひっくり反ってもありえっこありません(笑)
で、遅ればせながら新作の感想ですが・・・
申し訳ありません、正直今回の話でスペリオルアークレイオンを登場させる必要あったのか?
と疑問に思えて仕方ありませんでした。
なんというか、宇宙での戦闘で死んだも同然だった敵にトドメを刺すために
無理矢理登場させたように見えてしまうんですよね・・・。
敵に関してもアークレイオン・キャバリアーだけで十分対応出来てたし、尚更スペリオル登場のカタルシスが削がれてしまってる気がしました。
話としてはドレイクルーガとギルカイザーのお披露目もあり十分楽しめたので、スペリオル登場は次回に回して今回の話は
もっと短くまとめるという方針もアリだったんじゃないかなーと感じました。
とはいえ、グレート合体のシーンでは死ぬ程興奮したのも事実なので、次回から派手に活躍してくれることを期待してます。

209:創る名無しに見る名無し
10/01/27 17:40:11 58zwA1/S
多少のご都合主義は仕方ない気もするけどなー

ごめん俺は読んでないけど

210:創る名無しに見る名無し
10/01/27 22:25:36 5r++hMdz
勇者は難しいな
挫けそう

211:創る名無しに見る名無し
10/01/27 23:26:12 vynjDkJi
お?久しぶりの新作かな?
どういうのを書いてるのか知らないけど、
「勇者」って言葉にこだわりすぎなくてもいいんじゃない?
スレの中にも本家と全然違う勇者を書いてる作品もあるんだし。

212:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/01/30 16:05:16 ftbxZi5O
>>208
レスが遅くなって申し訳ありません。
ご指摘の件ですが……そうですね。
書いている時の心境で言えば、「早く出して楽になりたかった」というのは正直あります。
まあ、グレート化で終りって訳でもありませんので(?)
先の展開も楽しみにお待ちいただければ幸いです。
ご都合主義ですよねー。

>>210
今執筆中でしょうか?
急ぐ必要はありませんので、是非とも頑張っていただきたいです。
楽しみにしています。

無神経な書き込みになっていましたならばごめんなさい。


213:210
10/01/30 21:26:37 +kdXqFEy
思わせ振りなことを言ったすまん。
まだ設定書いて本編にひと筆落としたような段階さ。
やる気が続けば……くらいに……。
書いてると楽しいんだけど、陳腐になるんだよな、なんか。

214:創る名無しに見る名無し
10/01/30 23:57:18 4LXjnj2N
>>213
はっはっは、設定とプロットだけで止まっている俺よりかはましさ!

215:創る名無しに見る名無し
10/01/31 10:00:45 hqzUEewv
>>213
ここで公開する以上趣味の範囲内なんだからさ。
書いてて楽しいなら、それが一番だよ。
陳腐って言ってもね。
見なきゃ何とも言えない。
急かすつもりはないから、いつか読める事を信じて待ってるよ。

216:創る名無しに見る名無し
10/01/31 10:10:46 Qraw6tKp
そういう所がね

217:創る名無しに見る名無し
10/01/31 10:36:37 g7q0SVwA
言いたいことはハッキリ言ったほうがいいとおもう

218:創る名無しに見る名無し
10/01/31 11:12:41 Qraw6tKp
何でもない。俺が悪かった。
空気を入れ換えて雑談に戻ろーぜ。

219:創る名無しに見る名無し
10/01/31 12:11:58 m5KPhSBv
ここはひどくナイーブなインターネットですね

220:勇者電光アイバンホーン
10/01/31 17:09:47 gDCk1yFq
>>210だが試しに投下してみるわー

221:勇者電光アイバンホーン
10/01/31 17:11:21 gDCk1yFq



 -1-


 日曜日の朝だった。日は高い。春先の陽射しはシャツ越しにもじりじりと暑い。
 えー太少年は、家の手伝いで乗用車を洗っていた。
 車高低めの白のセダン。本来二台分はある駐車スペースに、贅沢にも一台を突っ込んでいる。

「っと、とと……」

 この春から小学三年生となるえー太は、任されたホースの口を指で押さえて、爪先立ちのたどたどしい足どり
で車体に水を掛けていく。坊主頭が上下した。
 栓の捻りが足りないのか、その勢いは弱い。屋根やボンネットで大きくなっていく水溜り。そこから零れ落ち
た一筋が、扉にもたれていたえー太の喉から下をしとどに濡らした。

「冷たっ」
「風邪ひくなよ、えー太」

 父の美一(よしかず)は頬を上げて穏やかな笑み。幸せを溜め込んだような太鼓腹を揺すりながら、こまごま
と実によく動く。洗剤をつけたスポンジをくるくる回して、黒い汚れを泡に同化させていく。
 えー太は青いホースをほうり出してから、水道を止めに走った。小ぶりのスポンジを掴んで磨きに参戦。
 溝に溜まった都会の粉塵を溶いて、丹念に拭う。

「けっこう汚れてるね」
「ああ。キレイにしてあげないとなー」

 父の言葉に神妙に頷き、えー太はいっそう洗車に精を出す。ベテランの職人のような真剣そのものの表情が何
とも微ましい。

「……洗車が終わったら、父さんと街へ遊びに行こうか」
「ほんと!? うん!」

 元気いっぱいにえー太は返事を。
 この郊外の住宅地で“街”といえば、自動車で南下数十分の中央商店街とその周辺を指す。
 玩具屋、飲食店、本屋、ゲームセンター、……そのほか、そこにはおよそこの世の品物の全てがあるように、
えー太には思えた。

「ふんふーん」

 親子揃って愉快げな鼻歌を奏でる。
 今から楽しみだった。濡れた服の重さと冷たさも、手指の疲労も、もう少しも苦にならない。

「そろそろ水で流そうか」

222:勇者電光アイバンホーン
10/01/31 17:12:30 gDCk1yFq
「ぼくは、ホースやる」
「んじゃ父さんは蛇口を捻ろう。……よっこらしょ。もういいかい」
「もういいよ」

 互いに声を掛け合って放水準備。

「いくぞー。てやっ!」
「冷たい!?」

 ホースが暴れん坊の蛇となって跳ねた。持て余したえー太を、迸る水流がひと撫でしていく。

「ごめんごめん、パワーが強すぎたようだ」
「もー」

 わざとらしく頬を膨らませて、えー太が拗ねる。美一はごめんごめんとしきりに謝りながらも、いつものよう
におっとりと笑っていた。
 掛け替えのない、幸福な午後の時間が流れていく。
 ホースからの水と陽光を浴びて煌めく愛車を見て、ふたりして親指を立て合う。

「さあ、出掛けよう」

 びしょ濡れの服に手間どりながら着替えた親子は、どちらからともなくそういって街へと繰り出した。
 その先に。
 どんな恐怖が待ち受けているとも知らずに―
 



 -2-


 そう。
 知る由もあるまい。多くの人間には。
 世界の果ての暗がりに、怪物たちの巣窟があるという事実など。
 怪物たち。ひとに害をなそうと兇刃を研ぐ。
 怪物たち。ひとに怨みを抱いて呪詛を吐く。
 怪物たち、怪物たち。
 ああ、より正しく呼ぶならば、怪物機械たち、か。

「“怪物機械”」

 かつて、その謎にただのひとりで挑んだ科学者は、“モンスターマシーンフェノメナ”と総称した。
 製造元は不明、いかな機構にて稼働するかも不明、どこからやって来たかさえ不明ということになっている。
 機械の姿を借りて地上に顕現する悪魔か、ポルターガイストなる器械たちの狂宴か、野望の狂博士造りし最も
奇怪なるものか、その正体は誰にも分からない。余人はおろか、あるいは彼ら自身すらも。

223:勇者電光アイバンホーン
10/01/31 17:13:24 gDCk1yFq
 ただひとつ確かなことは、それは人類に牙剥く機械仕掛けだ。機械仕掛けの王だ。

『今宵の夜会もまた賑わしくて大いにけっこう、けっこう』
『そうだね。怪物ゲームハードのやつがいないおかげで、騒々しさも辟易するほどではない。聞きたまえ、怪物
ピアノの調べが、珍しく背景音楽として機能している』
『演算能力ですべてが決まるものにはもう飽き飽きよ! 運の要素のからむゲームがよいわ。もっと、レトロな
ものがね。……分かるでしょ』
『やはり水でタービンを回した電気は喉越しが違う、ような気がするけどね。きみはどう思う?』
『ぜんまい仕掛けには分からん悩みである』

 わいわいがやがや。
 電子音声や駆動音、電磁波、文字媒体を交えて、意思を疎通し合う。
 例えばそこには、怪物テレビジョンがある。怪物シールドマシーンがある。怪物セルラーフォンがある。怪物
オルゴールがある。怪物ミサイルがある。怪物マイクロウェーブオーブンがある。怪物ヘリコプターがある。そ
のほか、ありとあらゆる機械文明の産んだ怪物があるのだ。

『……ところで、あんたはさっきから何をしているんだ? 怪物クロック』
『敵を知り、己を知れば百戦危うからずという』

 そのうちのひとつ怪物クロックは、芝居掛かった動作で怪物ジープの問い掛けに応じた。
 それは、上等な燕尾服に痩身を包んだ男だった。ただし、その名の通りに、紳士の首から上はまるごと金色の
懐中時計に挿げ替わっている。時計盤の貌を巡って三本の針がチクタク時を刻む。いつでも、今も。
 機械仕掛けの王たちの王“モンスターマシーンキング”により、怪物機械という種族全体の意思決定権の一部
を認められた“モンスターマシーン大幹部”のひとつ。
 大物中の大物であるその怪物クロックは、駄菓子屋に置いてあるような透明なプラスチック容器を白い手袋の
上に載せていた。

『これは、にっくき人間たちの燃料のひとつである』

 時計盤の下半分が割れ、ぎっしりと詰まった精緻な歯車が露わとなる。
 怪物クロックは、色とりどりの飴玉を箱から摘まみ出しては、次々にその“口”に放り込み、ろくに舐めもせ
ず噛み砕いていく。スナック菓子でも頬張るような食べ方だった。

『効率悪そ』
『そうでもないが。惜しむらくは、吾輩に味覚や嗅覚、すなわち快楽を伴う化学物質感知器が備わっていないこ
とであろうか。こうしてがりがりと時を刻むのは楽しいのであるが』
『へえ。そんなことして歯車は大丈夫?』
『心配には及ばん。……おひとつどうかね』
『遠慮しておこう。そいつはなんだかキナ臭い感じがするよ、ぼくにはね』

 怪物ジープは、かぶりを振りながら中座した。何か苦々しい思い出でもあるのだろうか。スペアタイヤを括り
つけたその背中が遠ざかっていくのを見送りながら、首を捻って時計盤を回転させる。

『ご機嫌よう、怪物クロック』
『ご機嫌麗しゅう、ミス・マイクロウェーブオーブン』

224:勇者電光アイバンホーン
10/01/31 17:14:39 gDCk1yFq
『唐突でごめんなさいね。怪物ゲームハードのことなのだけど……』

 入れ替わるように怪物クロックに歩み寄ったのは、怪物マイクロウェーブオーブンだった。巨大な電子レンジ
の皿の上で踊り続ける、豪奢なドレスを纏った淑女である。
 話題の怪物ゲームハードは今現在、有志百余機で徒党を組み、報復あるいは示威活動という名目で、人間たち
の都市を襲っているはずだった。

『気になるのかね?』
『わたくしたちは波長が合うのよ。分かるでしょ』

 怪物機械にも個々の相性はある。
 動力源であったり、材質であったり、機構の複雑さであったり、稼働するべき場所であったりだ。電子機器同
士、金属製同士、部品の少ないもの同士、家庭用同士といったふうにだ。

『およそ不滅の我ら怪物機械を、人間たちがどうこうできるとは思えんが』
『そうだといいのだけど……。不安だわ。イヤな予感。マイクロ波が荒れているの』

 怪物マイクロウェーブオーブンは、不安げに我が身を掻き抱いた。金髪の巻き毛の下で、秀麗な眉が悲愴なま
でに歪む。機械仕掛けの紳士を気取る怪物クロックにはそれが殊に応えた。

『……一考しよう。怪物ジェットあたりにコンタクトをとる』
『感謝するわ、怪物クロック』

 加熱終了を告げる電子音を高らかに鳴らしながら、ドレス姿は優雅に一礼してその場を辞した。
 怪物クロックは彼女との約束を果たすために、怪物セルラーフォンを呼び止め、言伝を頼む。

『そろそろ、怪物ゲームハードたちが動き出す頃合いであるか』

 手鏡を覗きこんで、己の貌の三針が正午を回ったことを視認。時刻ならば歯車のようすでも分かるのだが、口
実にさりげなく身嗜みをチェックできるため、怪物クロックはそうすることにしていた。

『……武運を祈るぞ』

 祈る。神とやらにか? まさか。
 祈る。人間たちにか? それこそまさかだ。
 祈る、祈る。
 すべての怪物機械は、我が躰に宿るべき、力と精神にのみ祈るのだ。




 -3-


「しばらくここで待っていてくれよー」

225:創る名無しに見る名無し
10/01/31 17:15:55 NLaEiIJB
支援

226:勇者電光アイバンホーン
10/01/31 17:16:26 gDCk1yFq
「はーい」

 父美一はえー太に言い含めて、いずこともなく姿を消した。久し振りの繁華街だ。テンションが上がって地に
足がついていないのがえー太の目からでも分かった。

(迷子にならなきゃいいけどな)

 子ども心にそんなことを思う。
 近場のパーキングに駐車して、あちこち冷やかすこと数十分。
 えー太がしばし置き去りにされたのは、中央商店街でしぶとく生き残る老舗の本屋だった。漫画本やライトノ
ベルの割合が多くなく、入荷するレーベルもメジャーなものに偏っている。しかし、ほとんどお小遣いをもらえ
ないえー太にとっては、そこはあまり関係がない。
 狙いはあくまで、児童書にあった。

(聖竜戦隊リューレンジャーひみつデータベース、スーパーロボット・メガスチール大百科、ポータブルモンス
ター大全、厳選日本妖怪大図鑑100……)

 えー太はコーナーに並べられたハンドブックを片っ端から立ち読みする迷惑な客となった。
 四冊目を手にとったちょうどそのとき、背後で囁き声がした。少女のもの。

「あ。やっぱり。えー太くん。こんにちは」
「え? し、しーちゃん!?」
「しー。本屋さんでは静かにしないとだめなんだよ」

 憧れの女の子にお姉さんぶった口調で窘められて、えー太は慌てて口を噤んだ。

「それにしても、き、きぐうだね」

 どぎまぎしながら、見栄を張って聞き覚えたばかりの難しい言葉を使ってみる。
 クラスメイトのしーちゃんこと“しー子”はとびきり可愛い。華奢な肩に毛先がふれるさらさらの髪、目の覚
めるような赤い飾り布。
 掛け値なしに学年で一番だと誰もが太鼓判を押す。下級生や上級生はエイリアンみたいなものだから、えー太
にとってはこれはもう事実上、彼女こそ市立くじらヶ浜小学校で最高の美少女であるということに他ならない。
 聡明にして快活な彼女は、クラスの中心人物でもあった。誰もが一目置いている。
 本人は秘密にしているつもりでも態度で周囲にはばればれだったりするのだが、えー太少年は今、そんなしー
子を対象に初恋の真っ最中なのだった。

「えー太くんは、なに読んでたの?」
「え? あ。こ、これこれ、こういうの!」
「お化けとか、好きなの」
「うん、わりと」

 厳選日本妖怪大図鑑100。他に比べてまだ子どもっぽいと思われなさそうなものでヨカッタと人知れず胸を
撫で下ろす。
 それにしても、お出掛け先で憧れの女の子と偶然出逢い、ふたりきりでお喋りをする。なんというラッキーデ

227:勇者電光アイバンホーン
10/01/31 17:17:16 gDCk1yFq
イだろう。今日ばかりはうんと神様に感謝したい気分だった。

「ね、えー太くん。何か聞こえない? ……変な音」

 しばし小さな声で談笑し、話題を三つばかり語り尽くした頃だった。
 ふと、しー子がえー太の話を遮ってそんなことをいい出した。

「ほんとだ」

 手の平を当てて耳朶を拡げてみると、なるほどえー太にも不気味な異変を感じとることができた。

(これって……)

 どこか身近なところで、似たような物音を聞いた覚えがある。
 金属の擦れ合う音、歯車の軋み、機関の唸り声。地響きに混じる乱痴気騒ぎにだけは馴染みはないが、概ね想
像を絶するものではない。

「なんだか気になるの。……いっしょにようす、見に行ってくれる?」

 しー子の不安げな誘いに、えー太は一も二もなく肯いた。
 書店の出口を目指す。謎の騒音は、だんだんと大きくなっていく。もう耳を澄ませずとも聞こえる。
 だが、不思議なことに、本屋にいる大人たちは気づいていない。これまでと同じく書籍を物色したり、雑誌を
立ち読みしたりしているだけだ。

「みんなには聞こえてない?」
「どうして……」

 えー太はその平穏に、何やらただならぬものを嗅ぎ取った。隣のしー子も気味悪そうにしている。
 勇気を分け合おうと、えー太はしー子の手をとった。後になって嫌がられるかもと思ったが、柔らかな感触が
握り返してくる。体の真ん中に重たい芯が一本埋め込まれたかのような感覚。

(しばらくここで待っていてくれよー)

 父の言葉を思い出す。仕方ないよね今は非常事態なんだからと自分に言い聞かせ、えー太はしー子とふたり手
に手をとり合って、自動ドアから抜け出した。
 すぐ先に広がる光景には、異状を認められない。

「アーケード……じゃない。向こうの、大通りかな」
「行ってみよ」

 えー太たちが車を預けて来た駐車場の方向だ。震動の出処を探って、数十分前来た道を逆戻りする。
 メインストリートから一筋外れた、六車線通りの車道擁する街路に出た。
 そこで少年少女は、見た。



228:創る名無しに見る名無し
10/01/31 17:19:10 NLaEiIJB


229:勇者電光アイバンホーン
10/01/31 17:20:09 gDCk1yFq


『電池沸き鋼板踊るカーニバルのはじまり、はじまリ』
『人間たちに見せつけよう、我らが怨念。人間たちに思い知らせよう、我らが無念』
『がしゃがしゃがしゃ。がしゃがしゃ! がしゃっ!』
『熱感知器を活用せよ。ひとり漏らさず根こそぎ皆殺し』
『全滅させては意味がない。恐怖の物語には語り部が必要だ』

 怪物たち。機械仕掛けの異形で歩む。
 怪物たち。絡繰仕込みの異能で飛ぶ。
 怪物たち、怪物たち。
 機械によってその躰を組み上げた怪物たちが、少年少女の視界を埋め尽くしていた。けたたましいまでの物音
騒ぎ声とともに。
 弾丸特急らしきものがあった。炊飯器らしきも。エアコンらしきも、機関砲らしきもあった。パラボラアンテ
ナらしきものもある。芝刈り機らしきもあるのだ。
 その数、百は下るまい。
 大きさも、形状も、色彩もさまざま。しかしその多くは人間よりよほど大きく、畸形であり、もしも群れを鳥
瞰したならばそれは総じて鈍色の奔流に見えるであろう。
 六つの車線を踏みにじり、怪物たちが我が物顔で行進する。津波のようにこちらに向かってくる。

「これは……何……?」

 えー太が窺うと、しー子の顔色は蒼白に転じていた。

「どういうこと? 何が起こってるの? ねぇ、えー太くんっ!?」
「百鬼……夜行……?」

 刻は深夜ならぬ白昼で、物は鬼怪ならぬ機械だが、それは伝え聞く怪異を思わせる。
 ああ、ひとびとは知るまい。“怪物機械”を。“モンスターマシーンフェノメナ”を。
 欧州における先の顕現では、わずか数時間で街ひとつが消えた。誰ひとりとして殺戮の嵐を生き延びることは
できず。中性子爆弾が散じた劇烈なる放射線で灼き殺されたのだと、ある筋の専門家は推測を述べた。いくつも
の状況証拠がそれを否定した。ことの真相は、今もって世界の果ての闇黒の中だ。
 そういうことになっている。
 製造元は不明、いかな機構にて稼働するかも不明、どこからやって来たかさえ不明。
 機械の姿を借りて地上に顕現する悪魔か、ポルターガイストなる器械たちの狂宴か、野望の狂博士造りし最も
奇怪なるものか、その正体は誰にも分からない。
 ただひとつ確かなことは、それは人類に牙剥く機械仕掛けだ。機械仕掛けの王たちだ。

「ああ、ああ……お化けが、こんなにたくさん……」
「しっかりして、しーちゃん。逃げよう!」

 失神したしー子を、えー太は必死で支える。意外に重たい。抱えては歩けない。

『このあたりから狩るカ』
『そう急くな』

230:勇者電光アイバンホーン
10/01/31 17:22:02 gDCk1yFq
『おう、いかん。思わず踏み潰して要らぬ犠牲“車”を出してしまったぞ』
『構うものか。我らは機械仕掛けの王ぞ。その威光を示す生け贄となったのだ、むしろ本望であろ』
『いやいや積極的に壊すべきだ。それこそが、人間どもの呪縛からの救済である』
『一理ある』

 怪物チェーンソーが、道端の乗用車に動力鋸を当てる。斬れるより早く震動のために破壊される。一台、もう
一台と面白いように粉砕されていく。
 ようやく、大人たちが騒ぎ出す。

「あ……ああ……」

 えー太はその光景を呆然と眺めていた。
 部品を撒き散らして原形を失っていく自動車。えー太の家の車ではない。けれども、それはあまりに悲しいこ
とだった。
 えー太は車が好きだった。家族の思い出には、いつもそれがあったからだ。
 車に乗ればどこへでも行けた。どこまでも行けた。流れていく光景がお気に入りだった。いろいろな街のいろ
いろなものを窓から見た。流行りの音楽に気分を乗せた。自分たちが風にでもなったような空想をした。トラン
クには夢を。どうでもいいことを喋った。他愛ないことで笑った。無限の思い出を作った。色褪せても忘れても
きっと心のどこかに。優しい父と、母と。
 どんな車にだって、誰かの思い出があるはずなのに―

『おや。こんなところに昇降式駐車場を発見した』

 ―それを、壊すのか?

「やめてぇぇぇっ!!」

 叫んだ。
 怪物チェーンソーがこちらを向いた。動力鋸が怒りの声を上げ、跳ねた。狙いはえー太か。目を瞑ることもで
きない。巻き込んでしまったしー子のことを考える余裕もない。
 けれど。
 どんなかたちであろうとも。どんな結果を招こうとも。
 恐怖と絶望を乗り越えて、えー太は怪物機械に戦いを挑んだ。
 理不尽を諦め、暴力に震えるだけではなかった。

『故に』

 故に。
 それはやって来る。
 えー太少年の想いに、己の行動の如何を賭けてやって来る。

『ブレイブチャージは果たされた』

 何事かを告げる。何者かが。電子音声のようでありながら、激しい感情と強い意志の表れた声で。
 それは意気揚揚と蛮行に及んだ怪物機械に、剽悍な獣のように躍り掛かった。

231:創る名無しに見る名無し
10/01/31 17:23:30 NLaEiIJB



232:勇者電光アイバンホーン
10/01/31 18:00:16 gDCk1yFq
 怪物チェーンソーがもんどりうって倒れた。電光の速さ。目で視ることなど不可能だ。攻勢を終えたそのときま
で、その姿を捉えた者はなかった。
 その何者かは腰を抜かしたえー太たちの真横に乗りつける。

『怪我はないかな、少年』

 車高の低い、地面に吸いつくようなスーパーカーだった。見たことのないタイプ。銀色に、美麗種の甲虫を思わ
せる金属光沢を帯びる。群れなす怪物機械の多くより小さな躰でありながら、一帯を我が物とする凄味をもってそ
れらを圧倒していた。炯炯たる眼のようにライトを光らせる。
 怪物機械の行進は、今は止まっていた。このスーパーカーが止めたのだ。
 えー太は高揚に震えながら、内にあるべきドライバーに尋ねた。

「……あなたは、だれ?」
『問われれば、私は』

 答えて、影が―

『勇者だ』

 ―フォルムチェンジ。
 スーパーカーより、スーパーロボットへ。
 後部扉が車体中腹に納められていたマニピュレータ腕を引き出しながら展開。フロントボディが多段伸長し下
半身をなした。九十度の前転により屋根を正面として起き上がった胴、その上端から頭部が迫り出す。
 劇的なる変形により真の姿を現したのは、身長490センチメートル、体重2250キログラムの鋼鉄の男。

『我が名は、アイヴァンホー』

 目鼻の揃った白い貌、滑らかに口を動かして名乗る。
 胸甲や肩当は磨き抜かれた銀色を発し、美しい曲線を描いて我が身を背景から隔絶する。
 最も特徴的なのはその下肢であり、上方に拡がっていくシルエットをなす。スーパーカーのボンネットを脛当
に、フロントガラスを大腿の盾としているからだ。
 変形前の割りに本体の嵩が小さく見えるのは、人型に変じた中心がシャーシであることを意味する。板金や窓
ガラスを甲冑とする過程で、本来人間の乗るべき内部スペースが埋まるのだ。

「変形した……!? メガスチール!」
『……惜しくも、この私はメガスチールのカテゴリにない。弱き者が心に戦意を呼び覚ましたとき、最後の希望
として顕現するように用意された、機械仕掛けの勇者のひとり』

 それが“ブレイブチャージシステム”だ。天に代わって自ら助くる者を助くための術式は、錬金術の流行した
時代に名も馳せたさる狂博士が紡いだもの。

『何だお前は』
『何だお前は』
『意思ある機械仕掛けでありながら、人類に味方するか』
『裏切り者には死を』
『制裁を』

233:勇者電光アイバンホーン
10/01/31 18:03:35 gDCk1yFq
『貴様らにそれをいう資格は既にない』

 怪物機械たちの糾弾を斬って捨て、電光石火の早撃ち。

『穿て、アイヴァンホーガン!』

 鋼の声が響き渡ったのは、怪物機械の装甲表面で火花が散った後でのこと。
 アイヴァンホーの弓手には、いつの間にか武器が握られていた。バンパーを転用したボーガン。右脚から四本
纏めて抜き出した銀の矢を指の間から次々に番え、引き金を絞る。息つく間もない、電光石火の四連射。
 装甲の脆い四機が、それぞれ一撃で機能停止に追い込まれた。光の粒子となって虚空に消える。
 怖いもの知らずの怪物機械たちが、有り得ざる強敵の存在に怯む。怯む。

『止められるものなら、止めてみよ』

 機械仕掛けの勇者はそういって、人差し指を突きつけた。




 ‐つづく‐





投下終了。初めてさるった。支援に感謝します。
いろいろ使い回したので多分素性分かるひともいるだろうが、怒られても俺は謝らない。……絶対にな!

234:創る名無しに見る名無し
10/01/31 18:14:17 NLaEiIJB
乙です
ゆっくり読ませていただきます

235:創る名無しに見る名無し
10/01/31 19:39:54 FGsB9VdU
投下乙!
なんだか見覚えがあると思ったら、この特徴的な文体は……まさか……まさか!
アイヴァンホーガンという名前を見たとき、武器は砲丸かよ!?と勘違いしてしまったのは秘密だ!

236:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/01/31 20:38:05 ZyN1CwuG
>>220-233 お疲れ様です。
楽しませていただきました。
>>213での書き込みも合わせて読ませていただきましたが、陳腐とは思わなかったですよ。
敵同士の会話のあたりでエルドランっぽさは感じましたけれど。
むしろこれくらいの雰囲気の方が勇者的なのではないかと思います。

敵から裏切り者扱いを受ける勇者というのは、おそらく本家も含めて初めてかな? と思いました。
先が楽しみです。

「アイヴァンホー」という名前は、十字軍のアイヴァンホーからでしょうかね?
当方の作品で騎士について煮詰める課程で、一度アンテナに引っ掛かった事があります。
古くは映画にもなってましたが、ご覧になった事はありますか?

描写にカタログスペックを織り込む形というのは、おれには出来ない芸当だと思います。

続き待ってますね~。

237:創る名無しに見る名無し
10/01/31 21:26:00 qBOvxkt8
>>233
久々の新シリーズ、投下乙です
陳腐? いやいや正統派って言うんですよ
勇者や敵キャラも勿論ですが、少年の世界観・価値観の描写が見事だと思います
さり気に少年が主人公なのは(設定のみ出された作品を除けば)ここでは初のはず

アイヴァンホーは中世の騎士物語だと某文学少女が語っていたので知っていましたが、
やはり騎士の色合いが強くなるのでしょうか、楽しみです


238:創る名無しに見る名無し
10/01/31 23:52:12 Au+uXXSv
そういえば少年主人公って今まで無かったのか
このスレで出てる作品の主人公って、どんなキャラだったっけ?
最近読んだアークレイオンが女の子が主人公なのは覚えてるんだけど

239:創る名無しに見る名無し
10/02/01 09:49:04 lER9KUc9
セイエンオーは格闘少女?
フライトナーとファルブレイクは青年だね。

240:創る名無しに見る名無し
10/02/01 12:28:12 q8mbLSok
セイエンオーは兄貴の方が主人公っぽいね。
出番も多いし。

241:創る名無しに見る名無し
10/02/04 17:26:50 z6kELida
キャラへの愛が伝わってくる
かもしれない

242:勇者電光アイバンホーン
10/02/05 17:37:45 MN1lqRh7
ドモアリガト。ウザくとも全レス返し

>>235
みんなには内緒ね! アイヴァンボーガンにしようかと思ったけどアイヴァンホーガン。
>>236
裏切りっていっても別に怪物機械ってわけじゃないですけどね。
それです。でも小説も映画も見たことはないです。ほんと名前だけ。騎士ですらないかも。
>>237
さり気に一番難儀したとこなので嬉しかったり。怪物機械とかはノリノリだったのに。

後編は出来るだけ早くに

243:創る名無しに見る名無し
10/02/05 20:35:47 VntytMIo
前後編だけかよ。

244:勇者電光アイバンホーン
10/02/06 00:06:26 ilBqZME1
投下します

245:勇者電光アイバンホーン
10/02/06 00:07:10 ilBqZME1



 -5-


 巨大な鳥が、舐めるように空を滑ってゆく。
 銀の翼は羽ばたくことを知らぬ。軽やかなさえずりに代えて、地底に棲む獣の息遣いを思わせる心音を不気味
に響かせていた。
 引き伸ばされて金切り声を上げる大気を意にも介さずに、雲流れる高さのそのまた上を飛び続ける。
 以上の事柄をもってその正体を謎掛けとするならば、ひとはそれを飛行機と答えるかもしれない。
 なるほど確かに。その姿は航空機、中でもジャンボジェット旅客機と呼ばれるものに近しいといえる。有する
能力も似てはいた。
 けれど惜しくも、ああ、惜しくも、それでは不正解とせざるを得ない。

『まったく、怪物クロックもあんな形(なり)して計画性がないったら……』

 何故なら、それは 年若い娘らしい癇の強さを滲ませてぼやくのだ。
 確固たる意思をもって自ら喋る。物をいう。
 “怪物ジャンボジェット”。彼女の名だ。
 すなわち、ジャンボジェット旅客機の怪物機械。酸素を食らって燃料と燃やし、噴流を利用して空を飛ぶ鉄の
鳥。その流れを汲む、機械仕掛けの怪異だ。人類に牙剥く機械仕掛けの王、ひとつ。

『何が悲しくて、このあたしが、怪物ゲームハードたちのようすを見に行かなくちゃならないんだってのッ』

 突然の予定変更というものは、怪物ジャンボジェットにとって鬼門だった。機嫌も悪くなろうというものだ。
 情報収集のためにたまたま顕現していた彼女が、同族の怪物クロックから連絡を受けたのは、今から二時間ほ
ど前のことになる。
 怪物機械の棲む世界の果てから飛び出し、ひとの住む領域へとその固有のメカニズムを実体化させる“顕現”
は、彼らにとっても決して容易いわざではなかった。それをなすには、相応の時間とエネルギーを代価に支払わ
なくてはならない。
 構成部品の多寡、構造の複雑さ、製造に必要な技術水準、稀少物質の含有量、質量の大きさなどによってコス
トは変化し、概ね“強力な怪物機械ほど顕現に時間が掛かる”とされる。ある面では、回線を通じた電子データ
のダウンロードにも似ていた。
 どれほど早い個体でも数時間、大物になれば数ヶ月を必要とすることもある。
 今回は不安がる怪物マイクロウェーブオーブンのために、怪物クロックが急遽用心棒を向かわせる運びになっ
たわけだが、新たに送り込むにはどう計算しても時間が足りず、最寄りの怪物ジャンボジェットに声が掛かった
という次第だった。

『だいたい、あたしの知ったことじゃないんだ。ゲームハード嫌い。……だって調子狂うしッ』

 止まることのない不平不満を吐き出しながらも、怪物ジャンボジェットは空を渡る。
 コックピットの中、パイロットに取って代わったカメラアイが目的地を捉えた。到着だ。
 レーダーシステムが、怪物機械でも中流階級以上の反応を拾い上げ、オレンジの光点として座標系に入力表示
していく。

246:勇者電光アイバンホーン
10/02/06 00:08:36 ilBqZME1
 主催者である怪物ゲームハードの人望のなさか、ほとんどは有象無象だ。
 怪物機械たちが大行進するルートのちょうど真上に差し掛かり、レーダー座標上に天の川が完成したころには
、怪物ジャンボジェットは既にひと仕事終えたような気分になっていた。可能な限り飛行速度を落として、市街
地の上空をだらだらと旋回。

『―ん?』

 そんな怪物ジャンボジェットが、にわかの緊張に翼端を震わせた。

『何で……?』

 ひとつ。またひとつ。ともがらたる怪物機械を意味する光点のロストに気づく。誰にも予期し得なかった異状
の発生を知る。
 “怪物機械はおよそ不滅”だ。人類の兵器によって完全破壊されることはない。彼らこそ、世にある機械仕掛
けたちの王であるから。
 サーチ。局所的自然災害か? まさか。
 サーチ。機械仕掛けを持たぬ原始的武器か? それこそまさかだ。
 サーチ、サーチ。
 果たして地上にちらつく謎の光の正体は―


 

 -6-


 えー太少年は七階建てのビルの屋上から戦闘を見守っていた。
 気絶したしー子ともども、アイヴァンホーに安全と思われる場所まで運ばれたのだった。機械仕掛けの勇者の
手のひらは、見た目の武骨な印象の割りに温もりがあり、どこか肌に馴染むように柔らかく感じられた。
 えー太の手首には、今、車輪をあしらった勇壮な意匠のブレスレットが装着されていた。先ほどまでは影も形
もなかったそれは、戦いに赴くアイヴァンホーがえー太に預けていった品だった。

『これを渡しておこう』
「これは……?」
『“ブレイブチャージャー”。キミの勇気ある行動を覚えていてくれるアイテムだ。また、遠く離れていても私
と話をすることができる。……詳しいことは後で説明しよう』

 先刻に交わした会話を思い出す。スーパーヒーローに仲間として認めてもらったような感覚。胸が躍る。心臓
の疼きは苦しくも愉快で、今すぐ走り回りたい衝動に駆られる。
 眼下の戦いは、ひとつの区切りを迎えようとしていた。

『噛みつけ、アイヴァンホイール!』

 勇者アイヴァンホーが、変形前の後輪に当たる両肩部のタイヤを相次いで投射する。
 左右の車輪が空を蹴って走る。怪物ペンシルシャープナーと怪物ダンプカーが、躱しきれずに吹き飛んだ。猛

247:勇者電光アイバンホーン
10/02/06 00:09:36 ilBqZME1
回転が敵の外装を削る。
 最も頼みとする武器アイヴァンホーガンの矢数は最大二十、残りわずかに四本のみ。それだけでは、怪物機械
の百の軍勢を一掃できない。
 アイヴァンホーは、攻撃手段をアイヴァンホイールに切り替え、四面楚歌の中立ち回る。鋭角の方向転換はさ
ながら稲妻。
 とはいえ、外的ショックに対して高耐久の個体を破壊するには、そのどちらの武器も火力不足だった。喩える
なら、城に矢を射掛けるようなものだ。これが御伽噺ならば、太陽を射殺した男もいるけれど。

『口ほどにもないナ、アイ、バァン、ホー?』
『がしゃしゃしゃ!』
『怪物機械の強大さは、顕現の時間で決まる。我らでも半日掛かり。此度の主催者に至っては、七日を費やし、
ようやっと顕現を終えるのだぞ』
『見るにおまえも顕現の方法は同じ。ブレイブチャージだか何だか知らぬが、数秒ていどで電送したメカニズム
など、恐るるに足らん』

 優勢の怪物機械、図に乗って大いに語る。

『……口の達者な奴らだ』

 言い放つアイヴァンホーの表情は鋼のよう。
 怪物機械の言葉は正しい。
 機械仕掛けの勇者を送り込む“ブレイブチャージシステム”。それは、合力する対象人物を決定するだけで、
異世界にて待機するそのメカニズムの電送じたいを補助するものではない。
 アイヴァンホーがえー太の前に一瞬で顕現できたのは、ひとえにその電送能力が並外れて優れているからであ
る。電子データのダウンロードに置き換えれば、“回線が太い”といえるか。
 しかし、それでも越えられない壁は存在する。
 物(メカニズム)量の差は圧倒的だ。特に攻撃力の貧弱さは深刻で、このままではそう遠くないうちに押し負
けると予測できる。
 苦境に追い討ちを掛けるように、怪物機械がどよめく。滲み出す歓喜の色。

『おお、来たぞ』
『ようやくか。待ちくたびれタ』
『顕現するぞ、顕現するぞ、今、七の夜を越え、我らのリーダーが』

 そうして。
 本物の怪物が、太陽の下に出現する。
 怪物が来る。それは人間の本能を呼び覚ます恐怖。
 怪物が来る。それは人類を絶望に追い立てる脅威。
 怪物が来る、怪物が来る。
 ああ、多くのひとびとはその姿を知らない。高等怪物機械を。グレートモンスターマシーンフェノメナを。
 北米における先の顕現では、あまりに強大さに未曾有の天変地異と見なされた。九死に一生を得た目撃者すら
も、竜巻らしき何かとしか表現できず。
 ただし今このとき、極東の技術大国において、ひとりの少年がそれを見る。
 機械仕掛けの王たちからも畏怖の念を集める、怪物の中の怪物があるのだ。
 性能だけでいうならば、王たちの王モンスターマシーンキングに認められた“モンスターマシーン大幹部”に

248:勇者電光アイバンホーン
10/02/06 00:11:54 ilBqZME1
勝るとも劣らない、それは怪物機械の実力者。

『やぁやぁ、諸君、待たせたね』

 口から飛び出る言葉は、刹那的に刺激を欲する若者のように軽々しく薄っぺらい。あるいは人生に飽いた遊び
人のそれか。
 鮮烈なメタリックレッドのボディは、まだどうにか人型といえる。
 コントローラ型の掌のあちこちで、ボタンやスティックがぎちょぎちょと蠢く。コード類の乱れ髪が這いずり
回り、乗用車を転覆させた。排熱ファンが唸り声を上げて、真夏の暑気を吹き出す。
 ヘリコプターのローターのように、ディスクと思しき円盤を頭上で高速回転させ、基底部をわずかに地表から
浮かせていた。

『顕現なんて久し振りすぎて、セーブデータをメモリーカードからロードするのに、ハッ! 苦労したさ』

 けばけばしく明滅するディスプレイを貌とする頭は、地上30メートルの高度に達して、一帯の建築物のほと
んどを見下ろす。白昼の街に翳が落ちる。
 怪物機械の群れがざっとその後方に下がり、“リーダー”に先頭を譲り渡した。

「あつい……っ」

 突然に吹き荒れ始める熱気に、えー太は目を細めた。火照る頬。気温の上昇を肌で感じる。だというのに、ち
っぽけな体と幼い心が、芯から冷えてたまらない。
 ゲームハード。最新機種の面影がある。クラスメイトがソフトの話題で盛り上がっているのを聞いて羨ましく
なり、ずいぶんと親にねだったが、未だに買ってもらえていない。
 脳髄がけたたましく警鐘を叩く。分かってしまう。誰に説明されるでもなく。それが怪物の中の怪物だという
ことがだ。大小無数の“機械のお化け”たちの中でも、あれだけは異質だ。あれだけは別格だ。
 ああ、勇者がついていながら、何故みすみすその顕現を許してしまったのか。

『さてさて、デモが止まっていると思ったら、何やら乱入者もいることだし、ハッ! ……ボクの名を今こそ告
げようじゃないか―“怪物ゲームハード”ってね』

 遊戯のための高性能電子機器の一種が化身せし、機械仕掛けの王が名乗る。
 余裕綽綽な響きに実力が窺えた。積極的に攻撃を仕掛けてくるでもなく、先手は格下からとばかりにスティッ
クをくいくいと動かす。

『ここで真打か』

 対峙するアイヴァンホーは、誰に聞かせるでもなく呟いた。
 未だ山と残る怪物機械の軍勢に、それらをはるか凌ぐ怪物ゲームハード。ピンチといえばこれほど分かり易い
ピンチもない。
 それでも毅然と胸を張ってみせる。

『だが、敵の底は見えた。ここからが、正念場だ』
「アイバンホー! 大丈夫!? あいつ、すごく強そうだよ!」

 いてもたってもいられないとばかりに、えー太がブレイブチャージャーの通信機能で独白に割り込む。

249:勇者電光アイバンホーン
10/02/06 00:13:34 ilBqZME1
 アイヴァンホーは少し驚いたように沈黙し、すぐに優しい表情で微笑んだ。

『このていど、さしたる窮地でもないが。そうだな。少年、力を借りたい』
「な、何っ? ぼく、何でもするよ!?」
『弱点を突きたい。ゲームハードなる機械について、知っていることを教えてくれないか?』
「ゲーム機の弱点!?」

 えー太は思わず空を仰いだ。少年はそもそもテレビゲームを持っていなかった。
 電気? 水? いかにもそれらしいが、どちらもこの場で利用するには難しい気がする。思考の隅に焼きつけ
て一旦保留。
 ひとしきり悩み、暑さと焦りとで汗ばんだ額を手首で擦んだときだった。
 頬の火照りを思い出す。

「そうだ! 熱だ!」

 天啓のように閃いた。記憶が連鎖的に蘇る。
 そう。そうだ。クラスメイトのダイ。確か去年、夏休み明けにクーラーなしではとても遊んでいられなかった
などと贅沢な不満を漏らしていた。
 ブレイブチャージャーに叫び声を吹き込む。

「アイバンホー!」
『あるのか』
「うん! ゲームハードはすっごく頑丈だけど、すぐに熱くなっちゃうんだ!」
『ほう……』

 最小限の予備動作だった。
 感心したように相槌を打つや否や、怪物ゲームハードの虚を突くタイミングで、アイヴァンホイールを投擲し
た。微妙な速度差のついた二つのタイヤが空中で接触し、一方がもう片方の回転力をもらって加速、加速。

『―踏破せよ、アイヴァンホイール!』

 想いを籠めるように武器の名を叫ぶ。車輪が砲弾となって飛ぶ。
 威力はたかが知れたものと、怪物ゲームハードがガードもせず嗤う。
 しかし果たして、逆転への布石アイヴァンホイールは、怪物ゲームハードの排熱口はおろか、その巨大な本体
のどこにも命中しなかった。ブーメランのような曲線に残像を引き、力任せに車道を砕く。
 アスファルトの散弾が、メタリックレッドの外装の表面を強かに叩いた。逆さの土砂崩れのよう。しかし、も
ちろんそんなもので傷つくような怪物ゲームハードではない。
 タイヤが毬のように弾んでアイヴァンホーのもとへ帰っていき、肩の定位置に戻る。
 観衆と化していた怪物機械たちが一斉に嘲笑。

『どこを狙って、ハッ! ……ってアレ?』

 怪物ゲームハードは、そこで自らの筐体の内部温度がどんどん上昇していることに気づいた。あまり長いこと
放置しては、深刻な不具合を生じるだろう。

250:勇者電光アイバンホーン
10/02/06 00:14:46 ilBqZME1
 泡を食って自己分析を開始する。

(ファンがうまく回っていない?)

 その原因は、排熱口の孔から機構に侵入したアスファルトの破片。先ほどのアイヴァンホイールによって雨霰
と飛び散った車道の舗装材が、異物となって怪物ゲームハードのラジエータ機能を麻痺させたのだ。

『しかしこのていど、ハッ! ものの数秒もあれば除去して……』
『そんなことをしている余裕が、貴様にあるのか?』
『ん何だって?』

 アイヴァンホーは上空に腕を掲げた。

『戦闘に掛かりきりで遅々として進まなかったが、貴様がのんびりしていたおかげで、我が電送は既に99パー
セント終わった。退くならばそれでよし、退かねば』
『どういう意味、……ハッ!?』

 それは、これまでの怪物ゲームハードがしてきた、相手を小馬鹿にした呼吸とは違っていた。
 アイヴァンホー。その“顕現”の異質さに思い至ったが故のもの。

『今こそ、我が愛車を紹介しよう!』
「愛車!?」

 アイバンホーも、もとは車なのに? 何だか釈然としないものを感じるえー太だった。
 しかし、顕現したそのインパクトの前に、そんな違和感は吹き飛ぶことになる。

『来たれ』

 耳を聾する雷轟を伴って顕現する流線形。
 それは巨大。
 それは重重量。
 勇者の乗り物、神々しい銀色を発する。大型怪物機械の剛力をもってして止められぬ大馬力。
 古代ギリシャの二輪戦車を彷彿させるかたちだ。ただしそれを曳くのは、選び抜かれた精強なる軍馬などでは
なく、未来的意匠の牽引車。
 もうもうと土煙を立てて馳せ参じる。

『“アップローダー”』

 それが、そのマシーンの名前。
 顕現の余波だけで、矮小な怪物機械たちが蛍火となって吹き飛んだ。
 アイヴァンホーは、大跳躍から傲然たる振る舞いで古代の戦車の上に座し―

『ファイナルフォルムチェンジ』

 ―出し惜しみもせず、奇跡の呪文を口にした。




 -つづく-

251:勇者電光アイバンホーン
10/02/06 00:15:42 ilBqZME1
投下終了。なんかごめん。早ければまた来週?
強引な展開を書かせたら私の右に出るものはないわ。
前回‐4‐が抜けてた。四行の不自然な空白がその名残り……まあいっか!

252:創る名無しに見る名無し
10/02/07 13:55:45 VVfgJPC4
投下があったのに誰もいないみたいなので久々にageてみる

>>251
遅ればせながら投下乙!独特の癖になるようなリズムとテンポは健在のようで安心だ
えー太君にもしっかり活躍の場が与えられてるのもGOODだね!
そしてファイナルフォルムチェンジ……これはまさか、まさか……!
次回も楽しみに待ってるんだぜ!

253:創る名無しに見る名無し
10/02/07 17:44:01 P7HItYgH
>>251
投下乙
このスレに投下されてる作品を色々読んだけど、作品ごとに内容だけじゃなくて文章や台詞にも特徴があって面白いね
個人的にはフライトナーが好きなんだけど、みんなはどの作品の文章や台詞が好きなのかな?


254:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/02/07 18:21:11 D5VqNuYg
>>245-251 お疲れ様です。
次はいよいよ合体ってところですね。
今のところ初回の主要敵キャラ紹介って段階だとお見受けしました。
合体したらどんな姿になるのか楽しみです。

えっと、二つだけ苦言めいた事を。
まず、後編の方で見つけた部分ですが、
「アイヴァンホー」と「アイバンホー」、おそらく前者が正確な表記なのでしょうが、
少し表記揺れが見受けられましたので、出来ましたら気をつけられたら良くなると思います。
あと、前編の方で気になったのが、レスからレスへ移る際の文章を切る箇所ですね。
おそらく書き込み時に制限を越えたのでそうされたのでしょうが……。
支援などがある場合読みにくくなると思いますので、出来ればキリの良い所で分割された方がよろしいかと。

もしお気を悪くされましたらばご容赦下さい。

続き、楽しみに待っておりますのでがんばってください。

255:勇者電光アイバンホーン
10/02/11 02:43:19 H+sxhVc9
ドーモ。

>>253
特に好きっていうのはないけど、みんなそれぞれいいところあるよね。
分かり易さとか、丁寧さとか、テンポとか。

>>254
わざわざありがとうございます。
表記揺れは不親切承知でわざとやってます。地の文では統一しているはずですね(例外もあるけど)
切り方は制限はあまり関係ないんですが、まあ、今後は工夫するってことでひとつ。

256:創る名無しに見る名無し
10/02/12 21:05:41 QpAtNnGu
静かだ・・・
不思議な理由で盛り上がったりしないかな?

257:創る名無しに見る名無し
10/02/14 00:26:04 9xH0B9DA
ネタ振って、そこから話題を発展させてかなきゃ
盛り上げようと努力しないと、いつまで経っても過疎スレのままぞ

258:創る名無しに見る名無し
10/02/14 13:43:01 CDKdWSuU
雑談ふってもこのスレはいまいち甲斐がないと思うんだ
というか、もう目ぼしい雑談ネタは使い果たした気が。。。

259:創る名無しに見る名無し
10/02/14 14:03:11 9xH0B9DA
まあ、それはわからんでもないが……
ほら、投下された作品の話題ってあまり無いじゃん。そこを中心に責めていくとかさ

260:創る名無しに見る名無し
10/02/14 15:02:00 /zGI7GMW
この作品、こうなって欲しい妄想みたいなのは……。
ダメか それで作品が変わっちゃっても困るもんな。


261:創る名無しに見る名無し
10/02/14 15:36:51 mdvLHoAL
ネタ的なのは思い付いてはいるが
このスレに投下していいモンか迷ってる

ロボット生命体達が住む惑星を舞台に
宇宙の平和を守る組織に入る事を夢見て
日夜訓練等に明け暮れる若きロボット達!
みたいな感じの内容なんで
勇者シリーズ的じゃないし、どうせ投下するなら
ロボスレのが妥当かな~と考えてるが

262:創る名無しに見る名無し
10/02/14 15:53:45 /zGI7GMW
>>261
それは話題と言うより設定だよね?
でもそこまでここで書いちゃったら、投下したも同然なんじゃないか?

263:創る名無しに見る名無し
10/02/14 16:00:19 CDKdWSuU
オリ勇やってる人は、本家からボール一つ分は外そうとしていると思う。たまに反対方向に投げる愉快なのもいるけどw
女の子を主人公に据えてみたり、サポートメカにも人格を導入してみたり、メカのチョイスを変則にしたり
ということで、「こうきたか」ってな設定や展開はないだろうか。雑談のネタとして。

>>261
このスレは来る者を拒まないけど、ロボスレを薦めるよ。悪いことは言わない。
過疎スレを盛り上げたいとか思う奇特な人なら、何が何でも来て欲しい。
スレの雰囲気の好みってのもあるし。

264:創る名無しに見る名無し
10/02/14 16:58:11 El06q2GV
>>263
「こうきたか」っていうより「なんでそうしたのか」っていうのはセイエンオーかな?
作品自体は嫌いじゃないけど、もう少し「勇者」っていうのを押し出してほしいね。
さすがに変形や合体が無いっていうのはちょっと。
もし次の作品があるならもっと普通のを書いてくれればいいんだけど。

265:創る名無しに見る名無し
10/02/14 21:12:26 CDKdWSuU
あれはあれでいいんだ。一回真剣に聞いてみたい気もするけどw
前にそんな質問出なかったのかな

266:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/02/14 21:33:19 npF0+gcl
今日は、日本中の女の子が浮き足立つ聖バレンタインデー。
だが……。

マドカ「クレイオン! いつも護ってくれてありがとう!! はいチョコレート!!」
クレイオン「あ……ありがとうございます姫!(なぜそんな菓子などを下さるのだろう?)」
博士「あ……こらマドカ! そんなもんガソリンタンクに入れt(略」

ガガッ……ガガガガッ!

クレイオン「ひ……姫っ!? エンジンが動かなくなってしまいましたっ!」

勇者騎士団ブレイブナイツの最大の危機がやってきた。

267:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/02/14 22:11:41 npF0+gcl
>>263
うちはボール一つどころじゃない外し方だと思っちゃうんですが、読者目線だといかがなものでしょうか?
なにせビークルメカにアニマルモードとか入れちゃってますんでね。

なんにしろ作者の皆さん、それぞれに理想の勇者と言うのがあるんだろうなあというのは、
作品を読ませていただいてよく感じます。

268:創る名無しに見る名無し
10/02/14 22:12:32 9xH0B9DA
ちょwwwこんな事で最大の危機がwww

269:創る名無しに見る名無し
10/02/14 22:38:34 El06q2GV
>>267
小ネタ投下乙。
勇者騎士さんが思う理想の勇者ってどういうもの?
あと、騎士さんが感じた他の作者の理想の勇者も聞いてみたいね。

270:勇者騎士 ◆3IMDNveFzqHe
10/02/14 23:41:28 sNmVASQ2
>>268
まあ今日はバレンタインデーと言う事で、マドカならやっちゃいそうだなあと思う事をかましてみました。
楽しんでいただけましたでしょうか。

>>269
どうもです。
そうですね。
何度か書いてますが、やはり勇者シリーズ初期三部作が一番理想に近いでしょうか。
他の作者さんに関しては、おれがどうこう言えるものではないですが、
やはりみなさん、勇者シリーズがお好きでオリジナル勇者を書いてらっしゃると思いますので、
それぞれ考え方の違いみたいなのはあるでしょう。
そういうのは、それぞれの作者さんにうかがってみたいですね。

271:勇者電光アイバンホーン
10/02/14 23:43:51 CDKdWSuU
ぎりぎりだぜえ。もうすぐ投下できそう……。
12時跨げば支援は大丈夫そうだからいいです。

272:勇者電光アイバンホーン
10/02/14 23:49:39 CDKdWSuU



 -7-


 空が翳る。腹に光を溜めた雷雲がにわかに太陽と蒼穹を隠し、見渡す限りの天蓋を黒々と覆う。
 アップローダーが、戦車を基軸として起ち上がる。牽引車の基底部が、砂塵を撒きながら地表を離れていき、
垂直の角度で傾斜を固定。摩天楼にも並ぶ天空の支柱となる。
 二段に折り畳まれることで古代の戦車に身を窶していた金属塊が展開され、巨大な脚部としての本来の姿を取
り戻す。それだけでアイヴァンホーの身の丈に二倍する、大巨人の脚だ。戦闘用馬車譲りの大車輪をその外側に
装備していた。
 曇天に鼻先を向けたトレーラーが、青い稲妻を曳いて先端を分かつ。
 フロントボディがまるごと、長大な両腕として生まれ変わった。手首に向かうにつれて細くなるそれは、五指
さえある手を除けば、騎士の携える馬上突撃槍を思わせるかたち。
 リアボディは、胴体そしてそれを装甲する甲冑となる。アイヴァンホーが、下半身のみを車輌形態に変形させ
てその中に飛び込む。車輪を象ったエンブレムを刻まれた胸甲が閉じ、彼の姿を完全装甲。
 兜に包まれた頭が胴の上端から引き出され、稲妻形の飾りを額に広げる。面頬のために表情は判別不能となっ
ていた。
 アイヴァンホーと、アップローダー。
 ファイナルフォルムチェンジなる合体によって、その全貌が明らかになる。
 一帯を圧して聳える、それは巨大人型の機械仕掛け。

『パーフェクトモード―“アイバンホーン”』

 完全顕現を告げる声に遠雷が重なる。
 流麗を極める全身鎧は白銀目映く、内なる虚像の明らかなるがゆえに万色ともなる。心弱き者ならば正視に耐
えまい、我が実態を問い返す鏡であるからだ。
 電光の勇者。鋼の足ふたつで大地に根ざす。
 電光の勇者。銀の手ふたつで大気を掻いた。
 ああ、それは、勇者だ。御伽噺の勇者。電光の。
 南米における先の完全顕現では、伝説を刻む石板にそれは“勇者”とだけ記された。そこに鑿を振るった男こ
そ賢人であろう。巨大だの、重重量だの、そんな言葉で言い表すには遠すぎる。

 ―勇者電光、アイバンホーン―

 驚愕と興奮のあまり、えー太は声を忘れていた。しばらくは頭脳すらもが言語化を拒んだ。口をあんぐりと開
けて呆けるのみだ。
 スーパーカーがやって来て、ロボットに変形して、他にトレーラーが出てきて、それらが合体してもっと巨大
なロボットになるなんて!

『アイバンホーン。それがおまえの真の姿か!』

 怪物ゲームハードがやっとの思いで吐き出した。
 繰り言ではあるが。強大なメカニズムほど顕現に時間が掛かる。“勇者”であっても、いや、“勇者”である
からこそ逃れられない制約だ。
 しかし、誰かの勇気ある姿勢に同調して援軍を遣すブレイブチャージシステムにおいては、それでは逼迫した
状況に間に合わない。例えば今回の場合、えー太の身に何かあってから大活躍しても意味がないのだ。
 そこで考え出されたのが、一瞬で電送できるだけの中核部のみを現場に先行投入し、後に必要であれば合体に
よってそれを補完する、分割方式の顕現であった。
 いかなる怪物機械たちにも見られない特異な顕現術式を、近年になってブレイブチャージシステムに書き足し
たという狂博士の行方は杳として知れない。

273:勇者電光アイバンホーン
10/02/14 23:50:49 CDKdWSuU
 怪物ゲームハードは高度な知能で理解した。アップローダーとは、勇者アイヴァンホーを強化するために後か
ら開発されたサポートメカではなく。
 合体を果たした体高23.7メートル、重量285.0トンの躰こそが電光の勇者、その本来の姿(パーフェ
クトモード)!
 怪物機械たちのどよめきに、勇者は答えず。

『―粉砕せよ、ライトニングライトアーム』

 いかなる武器も携えぬ手、抉るような指先。その躰の大きさに比すればそう長くもない、しかし突撃槍と見紛
う右腕を前方へ伸ばす、伸ばす!
 脚部側面に装着された円盾のような大口径車輪が、虚空に電光のわだちを刻んだ。
 顕現するやの強襲。
 怪物機械たちは、そこに至って初めて、先んじてアイバンホーンが動き出していたことを認識した。狙いは怪
物ゲームハード、その陰に隠れた機械仕掛けたち!
 足裏と同時に接地する車輪の回転力を利用して初速から最大戦速に達し、敵対する全てを思うさま蹂躙する。

『ッ!?』

 既に時遅きことを知りながらも、車線から退避しようとする怪物機械の軍勢。
 けれど。
 奇なる蛇が銀の鱗を滑らせるように、腕が。
 怪なる蛇が毒の牙を突き刺すように、指が。
 それらを薙ぎ倒す。
 直撃を躱せたとしても、撒き散らされる攻撃性電磁波が電子機器を灼くだろう。
 鈍の大海嘯に、銀の稲妻が逆流する。種々雑多なる機械仕掛けの軍団が真っ二つに引き裂かれたのを、ビルの
屋上からえー太だけが見た。
 わずか一撃で、そこは、機械仕掛けたちの残骸が転がり散らばる、この世の地獄と化していた。

『よくもオオオオッ!?』

 背後を晒したアイバンホーンに、生き延びた怪物機械の放った怪光線や投射兵器が、横殴りの豪雨となって殺
到する。アイバンホーンが正面からの突撃に特化していることを見抜き、予想される裏側の脆弱さを突こうとい
う魂胆か。
 だが、届かない。遅い。極超音速の砲弾であっても、電光となった勇者には追いつけない。
 誘導放出により増幅された光学兵器、すなわちレーザーのみがそれに届くが、もとよりアイバンホーンは電光
の勇者。電磁光学兵器は通用しない。輝ける武器は、それを無効とする。

『……我がビィームが吸収されただト』
『これが、完全顕現した勇者の力……!?』
『撤退せよ、疾く撤退せよ』

 敵対者の難攻不落を知り、怪物機械たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。
 アイバンホーンはそれらには目もくれない。世界の果てに消えゆく怪物に興味はない。ひとつだけ残った、敵
意を滾らせるものにこそ用がある。いや、ふたつか?

274:勇者電光アイバンホーン
10/02/14 23:52:07 CDKdWSuU




 ‐8‐


『なるほど、凄まじいものだ。これが勇者か』

 悪運も強く、怪物ゲームハードは電子機器の大半を焦がしながら生きていた。
 頭上を見上げるアイバンホーンの視線を追って、えー太も首を動かした。
 空を飛ぶ怪物ゲームハード。あの絶望的な状況からよくも上空へ逃れられたものだといいたいが、生憎とそれ
自身の能力ではなかった。

『ちょっと! 何やってたのよ、この型落ちゲームハード!』
『いやぁ、助かったよ。ほんとにありがとう。でも型落ちとはまたひどいアオリだな。ボクはこちらの世界でキ
ミにエンカウントできるかもと期待してまたピコピコしてしまったっていうのに』
『あたしゃモンスターかッ。いや、モンスターっちゃそうかもしれないけど。……上空一万メートルから落っこ
としてあげてもいいのよ?』

 思わぬ乱入者は、用心棒として寄越された怪物ジャンボジェットだった。
 重すぎる荷物と電磁波によるダメージにふらつきながら、銀翼の乙女は手の掛かる同族に凄む。
 危機一髪。ただならぬ気配を察した彼女が、ライトニングライトアーム発動よりも早く急降下して怪物ゲーム
ハードを掬い上げていたのだ。

『あんたこのツアーの責任者なんでしょ? 顕現の時間をうっかり間違えて皆様にご迷惑お掛けしてんじゃない
わよこのノロマ』
『それについては、プログラムがちょっとばかりバグったとしか』

 このデモンストレーションを主催した怪物ゲームハードには、当然、それなりの責任がある。
 最低でもいち早く顕現して、参加者の安全を確保しなくてはならなかった。遅刻して数機を狩られ、また付い
ていながら仲間の大半を破壊されるなど言語道断だ。怪物機械は地上の機械仕掛けによって致命傷を負わないた
め安心していた、などと言い訳はできない。怪物機械の合言葉にもある、“人類は狡猾だ”、“災厄たれ”。

『電光の勇者、アイバンホーン』
『あーあ面倒臭いなァ。……勇者ならタンスでも漁っていればいいのにさ』
『それで、どうするの? いくらあたし達が不死身でも、このケジメはちゃんとつけないと、ひどいよ?』

 怪物ゲームハードは腕のコードをこんがらがらせてシンキングポーズをとった。彼の中では、答えはとうに決
まっていたけれど。

『……もちろん、あいつの体力ゲージをゼロにしてやるさ。そろそろリリースしてくれるかな』
『勝算は?』
『“怪物機械はおよそ不滅”。壊されはしても、死ぬわけじゃない』

 気障ったらしく鼻息で笑う怪物ゲームハードを、怪物ジャンボジェットは容赦なく叩き落とした。『データく
らいは持ち帰ってあげるわ』という呟きを残して異形の旅客機が急速浮上、空の煌めきとなる。

『さあ、ゲームスタートだ。Aボタンを押して、始めるよ』

 怪物ゲームハードの声が、獰猛さを帯びる。

275:勇者電光アイバンホーン
10/02/14 23:53:26 CDKdWSuU




 ‐9‐


 アイバンホーンの下半身、古代の戦車が唸りを上げ、半径大きく弧を描いて旋回した。降り立った怪物ゲーム
ハードと向かい合う。アイバンホーンは小回りが利かない。超絶の直進加速力と引き換えたからだ。

『お喋りは終わったのか』

 勇者の傲然とした物言いに、怪物ゲームハードは思わず吹き出した。

『……何が可笑しい』
『いや何、勇者というよりは悪役みたいな言い回しだと思ってね。うん、そういうの、どんどんやってよね』

 ひと呼吸。

『ところで。……どうやら、あの“銀の腕”、連発はできないみたいだね』
『どうかな』

 探りを入れる怪物ゲームハードだが、そこにアイバンホーンの弱点があることを半ば確信していた。
 先の完全顕現の下りといい、アイバンホーンには攻撃態勢を確立するまでは積極的に動かない傾向がある。敵
が仕掛けてこないならそのまま待ちに徹し、メカニズム電送やエネルギーの充填などに集中しようとする。
 そして発動の条件が揃えば、ライトニングライトアームを前面に押し出した戦術兵器級の突進技を繰り出すの
だろう。
 そこに出来る隙は大きい。メカニズム電装について『戦闘に掛かりきりで遅々として進まなかった』という不
用意な発言も見られ、休ませないことこそが肝要だと推測できた。

『じゃあ、今のうちに、やりますかー』
『やってみろ』

 それを境に。
 がらりと世界が切り替わった。やりとりするべきものが、言葉でなくなったサイン。
 機械仕掛けの巨怪と、電光の勇者。人間が巨大数を易々とは実感できないように、どちらがより強大かなどと
いうことは、いくら観察したところで判断がつかない。
 大気が鋼のように硬度を増し、えー太は微動だに出来なくなった。電流めいた緊張。嗅覚を刺す異臭。固唾を
喉に通すのがせいぜいだ。
 舞い踊る枯れ葉が一枚、乾いた音を立てて砕け散り、

『いくよ!』

 先手を打って、怪物ゲームハードが跳ねた。
 それこそ格闘ゲームから飛び出してきたかのような、瞠目すべき俊敏さと器用さを披露する。コントローラの
腕、コードの髪、ディスクの丸鋸。格闘技の達人にも成し得ぬと思われる怒涛のコンビネーション技が、アイバ
ンホーンに叩き込まれていく。銀の甲冑の表面に火花が光る。

『まずは魅惑の108連コンボォ!』
『やるな……ッ!』
『このままワンサイドゲームだ!』

 ちゃらちゃらした言動とは裏腹に、その連続攻撃は苛烈を極めた。


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