10/05/09 12:13:16 XIqGVRpf
グロありなんだけどSS投下してもいいですか?
236:創る名無しに見る名無し
10/05/09 12:23:02 XMILEnUg
どうぞどうぞ
237:創る名無しに見る名無し
10/05/09 12:24:39 XIqGVRpf
では
『犯罪者』
帰り道、突然男に手首を掴まれた。俺は何事かと抗議したが、意にも解さぬ様子で乱暴に警察まで連れてこられ、そのまま痴漢として取り調べを受けた。
被害者である女は俺の前に座っていた。俺を警察まで引っ張ってきた男が隣で腕組みしている。二人は警察官に問われると、
「この人がやりました」
と俺を指差した。わけがわからない。そもそも会ったことすらない。俺は抗議した。
「しらばっくれるな!自分が何をしたか分からないのか!!反省しろ!恥知らずが!」
警察官は俺が犯人だと決めつけている。これでは話にならないと思い弁護士を呼ぶよう頼んだが拒否された。痴漢冤罪のいびつさを思い知る。
「やましいことがあるから弁護士が要るんだろう!!いい加減罪を認めたらどうだ!!」
意味不明だった。全く話の筋が通っていない。しかし警官の様子に被害者と、その付き添いらしき男も同調した。
「弁護士を呼びたいなんて、自分から犯人だと言っているも同然だ!」
「この期に及んで何を言っているんですか。反省してください」
俺は何度か論理的に説明を試みたが全くの無駄だった。
一時間ほど拘束されて、やっと解放された。開放されるときには名前と住所と電話番号に加え、呼び出しがあったら速やかに出頭するという誓約書まで書かされた。
怒りと屈辱で胸の中をいっぱいにしながら家路に就いていると、前方に先程の二人がいた。
二人はアパートの前で話をしている。どちらの部屋か知らないが、俺の家の近所に住んでいるらしい。
馬鹿か、と思った。
俺は急いで帰宅した。そして倉庫からハンマーをとり出すと、再びこっそりとアパート前まで戻ってきた。
二人はまだ話しこんでいた。俺は気づかれないように男の後ろに回り込むと、ハンマーを振り上げ後頭部に思い切りたたきこんだ。
238:創る名無しに見る名無し
10/05/09 12:26:29 XIqGVRpf
男は「あぐっ!」と醜い声を上げると意識を失って倒れた。
突然のことに女は声も上げられないほど驚いているようだった。すかさず女の首を左手で掴む。女は咄嗟に俺の手を外そうとしたが、そのせいでガードがおろそかになった。
俺は無防備になった女の顔面にハンマーを打ち込んだ。血が大量に流れ、前歯が折れた。やったかと思ったがしかし意識が残っていたので、もう一発たたきこむとようやく気絶した。
倉庫まで二人を運び、手足を縛った。倉庫は隣家から離れたところにあったし、壁も割と厚い。少しくらい大きな音が出ても平気だ。
準備は整った。水をかけて二人を起こす。ちょうどハンマーを持っているので、土下座させ、手を釘でうちつけてやった。何回かわざとうっかり狙いが外れて指そのものを叩き潰す。絶叫が耳に心地良い。いい気味だ。
二人はすぐに口を割った。
それによると二人は時折通りすがりの人間を嵌めて犯罪者に仕立て上げているらしかった。何のためにそんなことをするのか聞くと、示談金目当てだと答えた。
激昂した俺は土下座中の女の頭を思い切りふんづけた。
「この野郎、下らねえことしやがって!」
「ごめんなさい!!許して下さい!!」
二人は泣きながら俺に蹴られるがまま悶えた。
239:創る名無しに見る名無し
10/05/09 12:27:16 XIqGVRpf
もちろん許すはずがない。俺は激しい怒りですっかり興奮していた。どうしてやろうかと倉庫をあさるとペンキがあった。これは使える。そう思った俺は二人の瞼を開いたまま固定すると、それでたっぷりと目薬してやった。
まだ足りない。もっと探すとひもとハサミが見つかった。男を勃起させるとひもでペニスを目いっぱいきつく縛り、ハサミで根元から切断した。そして身体から切り離されても硬直したままのそれを女の中に突っ込んだ。
まだ足りない。さらに探すと釣り糸と針が見つかった。二人の身体をあちこち縫いつけてくっつけてやる。
全然足りない。まだまだ探すとのこぎりが見つかった。それを首筋にぐっと押しあて、前後に押し引きした。肉をずたずたに切断される痛みに叫ぼうとするが、上下唇と舌は縫い付けてあるので声にならない。
2回試したが両方とも4分の3ほどのところに差し掛かったあたりで出血多量で絶命した。
なかなかいい気分だ。前から思っていたが俺にはこういう嗜好があるらしい。
再び探すと倉庫から二つの死体が見つかった。見つかったと言っても、まあ、俺が隠していただけなのだが。それは弁護士の男とその妻の死体だった。新しい死体の隣に古い死体を転がす。
最後にこれまた倉庫を探して見つけた灯油を四つの死体にたっぷりとしみこませたうえあたりに撒いた後火をつけた。逃げる途中、母屋にプロパンガスのボンベがあったのでそれも倉庫に放りこんでおく。
なかなか住み心地が良かったが、もうこの家に隠れ住むのは終わりだ。背後で爆発が起こる。それにしても危なかった。
あのときはそう言わないと不自然そうだったので弁護士を呼ぶように言ったが、あのまま本当に呼ばれていたら、この家の主人になりすましていたことがばれていただろう。
次もああいう馬鹿な警察がいる町に住みたいものだ。俺は新しい住みかと獲物を求めてその場を去った。
240:創る名無しに見る名無し
10/05/10 10:38:28 6REX+60J
>>237
おお……。
これはなかなか。
「やれやれ。また異常趣味な中学生のカキコか」と思いながら読んでたせいで
逆にオチでのやられた感が高まった希ガス。
241:創る名無しに見る名無し
10/05/10 16:08:48 tJTphKtl
>>240
ありがとうございます。自分では良く分からなくなっていたので、ほめてもらえるとうれしいです。
242:創る名無しに見る名無し
10/05/10 21:07:39 N1PG4q2q
実は痴漢どころではない犯罪者でした、って事なんだと思うけど、
最後でそれがすんなり入ってこない感じがしたかも。
欲を言えば、なんだけど、
>前から思っていたが俺にはこういう嗜好があるらしい。
の所をもう一工夫したらいいんじゃないかな、と思ったよ。
話の展開としては、結構良かったと思う。
243:創る名無しに見る名無し
10/05/10 21:15:41 tJTphKtl
>>242
ありがとうございます。
ちょっとオチが弱かったかもしれませんね。
今まで何人も殺しているっていうのをもっとはっきり示すことができていたら良かったのかもしれません。
そう思うと、確かに
>前から思っていたが俺にはこういう嗜好があるらしい。
の部分に改良の余地があるかも。参考になります。
244:創る名無しに見る名無し
10/05/20 19:33:54 zEDBBrXW
test
245:創る名無しに見る名無し
10/06/05 22:03:16 C/7UvUBz
変な話だけど描写ってどのくらいやればいいのでしょうか?
一郎はふとテーブルの上を見ると一つのりんごがお皿の上に乗っていた。
そのりんごはとても赤々としており、ついさっきまで農園の樹の枝にぶら下がっていたかのように新鮮であった。
それだけではない、そのりんごはとても大きく一郎の手の平より大きかった。大きさにして五立法センチメートルほどで一口では決して入りそうには無かった。
匂いもまた格別だった。普通のリンゴは鼻を近づけなければ匂いはしないのだがこのりんごは手に持っているだけでも甘い匂いが漂ってくるのだ。別の手に持ち替えても匂いはまだ染み付いていた。
手触りはりんごなので当然のように硬かった。硬いと言っても金属や岩のような硬さではない。かといって豆腐のように柔らかいわけでもない。一郎が力を入れればこのりんごはあっさりと真っ二つに割れるだろう。
思いつく限りかいてみましたけどもっと書かなければいけないのでしょうか?
246:創る名無しに見る名無し
10/06/05 22:55:12 0tYqSG6B
どのシーンを見せたいかによるだろう。
しっかり見せたいなら言葉尽くしに描写すべきだしどうでもいいシーンでそんなに必死に描写されても読みづらい
247:創る名無しに見る名無し
10/06/06 01:01:48 eV2cVxDS
>>245
五立方センチメートルって、ちっちゃいよっ!
ありふれていて読者にも分かりきっていること―この場合、りんごの手触りは描写する必要ないんじゃないかな
大きさも何センチとか具体的に書くのは無粋だと思うよ
一郎がふとテーブルに目をやると、皿の上にりんごがポツンと乗っていた。
目を疑うくらいに大きな赤いりんご。
瑞々しい光沢を放つその真っ赤なりんごに惹かれて、一郎は思わず手を伸ばした。
りんごは一郎の大好物なのだ。
手に取ってみるとズシリと重い。通常の三倍くらいの重さだ。
香りもまた格別だった。鼻に近づけるまでもなく漂ってくる甘い芳香は、一郎の意識を
桃源郷へといざなう。口の中はいつの間にやらあふれ出る唾液でいっぱいになっていた。
我慢の限界だった。
一郎は誰が用意したかも分からぬそのりんごに思わず噛り付いた。
その瞬間――。
248:創る名無しに見る名無し
10/06/06 13:13:32 wVXXaHUW
爆音とともに、太郎は消失した。
後には、白い皿の上に一個のりんごが乗っているばかりであった。
私は目の前で起きたことに呆然としたまま、その元凶と思われる
赤い果実に視線を向けた。
思わず手に取りたくなる瑞々しさである。例えるなら、そろそろ
三十路を迎えようかという水商売の女のようだ。それも特上の。
若さと妖艶さを併せ持つその姿には、とんとお目にかかったことが無い。
八百屋に置いてあったならば、思わず足を止めただろう。
先程目の前で起こった不可解な現象などもはや頭に無く、私は
そろそろと近付いていった。
するとどうだろうか、近付けば近付くほどに、独特の酸味ある匂いが漂ってくる。
菓子屋の甘ったるい洋菓子と一線を隔する、甘さ控えめの高級和菓子を思い起こさせる。
皿に置かれているだけのりんごが、まるでベッドで蜜を垂らし誘う痴女に見えてくる。
……もう我慢が出来ぬ。
私は、その実に手を伸ばした。
その瞬間―。
249:創る名無しに見る名無し
10/06/06 23:20:13 zwT1m8S9
表現する必要が無い物は書く必要が無いように思う。
例えばりんごの硬さなんてものは、
美味そうなりんごを書くのには多分必要がない。
自分が美味そうだと感じる情報を書けばいい。
以下、一応自分なりに『美味そうなりんご』を書いてみた。
一郎はテーブルの上の箱の中に入ったりんごに目を奪われていた。
―りんご、六玉で三千九百九十円の『山形県朝日町産最高級サンふじ(送料七百五十円)』に。
えぐい話だが一玉に換算して考えると一つ約七百円(送料込み)だ、その値段で実際に販売されている風景を想像するだけで一郎の心は震えた。
一郎はその最高級サンふじを一つ手に取るとまじまじと見つめる。
手に持ってまず気がついたのがその大きさと形だった、両手で包み込むように持つには少し小さいが、片手で持つには丁度いい大きさ。
まるで手に沿うように形成されたかのように持ちやすいその形状。その果皮には自然な美しい光沢を放ち、ワックスなどは塗られてなどいない事を物語っている。
傷も擦れた痕も虫食いも存在しない、美しいりんご。
手に持つだけで甘く香り、鼻腔の奥を刺激するその芳香に一郎はその中身にも想いを馳せる。
その美しい果皮の内側には甘い果肉、その奥には果肉の量と比べても劣ることが無い圧倒的な量の蜜。
口に広がる素朴だが単純ではない「甘い」だけではすまさない「甘み」を持ったその味。
一郎はそのりんごを―。
砕いた。
250:創る名無しに見る名無し
10/06/07 04:15:24 kd0wbre6
URLリンク(u6.getuploader.com)
251:創る名無しに見る名無し
10/06/11 19:48:32 Q3lZR4Xt
犬が街のどこかで吼えていた。まるで誰かに助けを求めるように。
「やれやれ」
かぶりを振って呟く、仕事のしすぎで感傷的になっているのだろうか。
しかし、それもさっきまでの事だ。
今日まで社会の犬として働いてきた私にもようやく休暇が訪れたのだ。
これまで、ろくな食事も取れない生活が続き、今日も昼ごはんすらまともに食べていなかった。
そのせいで私の腹の虫たちは今にも大合唱をしようとしていた。
そんな虫たちをなだめすかしつつ、さて我が虫たちは何をご所望だろうか。
寿司か、はたまたステーキか豚カツも捨てがたい。
そんな事を考えながら街に出るべく薄暗い裏路地を抜けようとしていた時、目の前にラーメンの屋台が現れた。
その屋台から発せられる何とも食欲をそそる香りに私の腹の虫は最早これまでとばかりに大合唱を始めた。
街に出てもっと豪華なものを食べるつもりの私だったが、虫が騒ぐのでは仕方ない。
屋台の暖簾をくぐり、椅子に腰掛ける。
「いらっしゃい、何にします?」
屋台主が声をかけてきた。筋骨隆々の格闘家みたいな若い男だった。
「何があるんだい?」
「ラーメンがあります、一杯300円」
屋台主が言った。どうやらラーメン以外は無いらしい。できれば炒飯ぐらいは食べたかったのだが。
「じゃあラーメン一つ」
注文を出すと、屋台主は非常にテキパキと仕事を始めた。その手さばきは職人と呼ぶに相応しい。
「へい、お待ち」
屋台主の手際に見とれていると、お決まりの文句でラーメンが出された。
琥珀色のスープから発せられる芳醇な匂いが私の鼻腔をくすぐり、早く食べろと腹の虫たちが声高に主張する。
言われるまでも無い、とばかりに私はラーメンを貪る様に食べ始める。
麺を噛み締め、スープをすする、もやしのしゃきしゃき感を、メンマの味わいを楽しむ。
病み付きになりそうだな、と私は思った。やがてラーメンの入っていたどんぶりは空になった。
「美味かったよ」
「ありがとうございます」
「スープは鶏ガラかい?」
「企業秘密です」
なんの気なく聞いてみたが、すげなく返される。
「企業秘密と言われたら気になるなあ」
私はもう一度スープの味を思い出しながら、様々に材料と成りそうな物を思い出していく。そして最後に犬という単語にたどり着いた。
何故そんな言葉にたどり着いたのかと言えば、同僚たちが話していた都市伝説を思い出したからに他ならない。
『犬ラーメン』
そこら辺の野良犬を捕まえてスープの材料にするラーメン屋台がある。味は病み付きになる美味しさ。
犬を材料にしているため、味の割には非常に安価。
確かにここのラーメンは病みつきになる美味しさだった。思えばラーメン一杯300円と言うのは安い気もする。
しかし、まさか、そんな事はあるまい。だが好奇心とは厄介なものだ。聞いてしまわないと気持ちが悪い。
「まさかとは思うけどスープの材料は犬……とか?」
俺の質問を聞いた、屋台主は、はっはっはと笑いながら
「お客さん、いくらなんでも犬の肉なんて使わないよ」
と否定した。まあそれもそうだろう。
「いやいや、今のは忘れてくれよ。ついつい都市伝説なんぞ信じてしまって」
言い訳してから、屋台主に例の都市伝説を話して聞かせる。
「へぇ、そんな都市伝説があるんだねぇ」
屋台主が納得した様に言う。
「馬鹿な話さ、信じる馬鹿も馬鹿だけど」
私は自嘲気味に言った。しかし屋台主は
「いやいや、この都市伝説大したもんだよ」
などと感心している。
大した都市伝説? 都市伝説に大したもクソもあるのだろうか
「どこが大したもんなんだい?」
気になったので屋台主に聞いてみる。すると屋台主は少し口角をあげ奇妙に笑いながらこう言った
「犬の前に社会のを付ければうちの屋台の事になるって所ですよ、お客さん」
初めて書いたので文章のルールが滅茶苦茶かもしれません。後、オチの見せ方も結局よく分からず……
ツッコミどころ満載だと思うので、何かアドバイスお願いします。
252:創る名無しに見る名無し
10/06/11 22:43:00 zKLq+EiJ
>>251
初めて書いたにしては上手だよ、うん。自信を持っていいよ
腹の虫のくだりは違和感があるかな(腹の虫たちは今にも大合唱をしようとしていた)
気になったのは“社会の犬”という単語。ピンとこない
ここは主人公を刑事にして、サツの犬をスープの出汁にしていた―なんてのはどうだろう
もちろんオチは、ラーメンを食べ終えた主人公が薄れゆく意識の中、屋台主の台詞を聞く
という展開で。……どこかで聞いたことがあるような話だなぁ
以上
253:創る名無しに見る名無し
10/06/12 01:47:12 1g73nSys
>>252
確かに腹の虫のあたりはシンプルにお腹が空いていると言った方が良かったですかね。
前の文に引っ張られてその後の文が意味不明になってますし。
後、やっぱりオチが弱いですよね。
サツの犬、そんな単語思いつきもしなかったです。勉強不足。
確かに提示していただいた案の方がオチの時ググッと惹きつけられそうですね。
アドバイス、ありがとうございました。
254:創る名無しに見る名無し
10/06/13 23:31:50 e9b5f4C6
>>251
どーでもいいけど、四畳半神話体系っていう原作つきアニメの猫ラーメン思い出した
でも、ぞっとする話だよね
結局人間喰ってたってことでしょ?こえーよ
前の人も言ってるけど、今度は自分が喰われる番だ!みたいな落ちも素敵だよね
カニバリズムはロマンです
ついでに、葬儀会場で、生前ハーブが好きだった故人のために、沢山香草を敷き詰めて火葬にしたら、めちゃくちゃおいしそうな匂いがしたってコピペも思い出した
255:創る名無しに見る名無し
10/06/14 19:06:21 HwNAkWHR
>>254
正に元ネタはそれです!
四畳半は独特の雰囲気があっていいですよね。
カニバリズム、ネクロフィリア辺りは現実世界で禁忌とされてる分、創作で近づいてみたくなる分野ではあります。
ただ実際の事件の凄惨さ、生々しさ、感覚はきっと簡単には再現できないんでしょうけど。
そういう意味では正にロマンとも言える?
人間の香草焼き、どこかで使えそうなネタではありますね。
そのうちそのコピペにどこかで出くわせばいいのですが…
感想、アドバイスありがとうございました