SS・小説創作の初心者のためのスレ 3筆目at MITEMITE
SS・小説創作の初心者のためのスレ 3筆目 - 暇つぶし2ch251:創る名無しに見る名無し
10/06/11 19:48:32 Q3lZR4Xt
犬が街のどこかで吼えていた。まるで誰かに助けを求めるように。
「やれやれ」
かぶりを振って呟く、仕事のしすぎで感傷的になっているのだろうか。
しかし、それもさっきまでの事だ。
今日まで社会の犬として働いてきた私にもようやく休暇が訪れたのだ。
これまで、ろくな食事も取れない生活が続き、今日も昼ごはんすらまともに食べていなかった。
そのせいで私の腹の虫たちは今にも大合唱をしようとしていた。
そんな虫たちをなだめすかしつつ、さて我が虫たちは何をご所望だろうか。
寿司か、はたまたステーキか豚カツも捨てがたい。
そんな事を考えながら街に出るべく薄暗い裏路地を抜けようとしていた時、目の前にラーメンの屋台が現れた。
その屋台から発せられる何とも食欲をそそる香りに私の腹の虫は最早これまでとばかりに大合唱を始めた。
街に出てもっと豪華なものを食べるつもりの私だったが、虫が騒ぐのでは仕方ない。
屋台の暖簾をくぐり、椅子に腰掛ける。
「いらっしゃい、何にします?」
屋台主が声をかけてきた。筋骨隆々の格闘家みたいな若い男だった。
「何があるんだい?」
「ラーメンがあります、一杯300円」
屋台主が言った。どうやらラーメン以外は無いらしい。できれば炒飯ぐらいは食べたかったのだが。
「じゃあラーメン一つ」
注文を出すと、屋台主は非常にテキパキと仕事を始めた。その手さばきは職人と呼ぶに相応しい。
「へい、お待ち」
屋台主の手際に見とれていると、お決まりの文句でラーメンが出された。
琥珀色のスープから発せられる芳醇な匂いが私の鼻腔をくすぐり、早く食べろと腹の虫たちが声高に主張する。
言われるまでも無い、とばかりに私はラーメンを貪る様に食べ始める。
麺を噛み締め、スープをすする、もやしのしゃきしゃき感を、メンマの味わいを楽しむ。
病み付きになりそうだな、と私は思った。やがてラーメンの入っていたどんぶりは空になった。
「美味かったよ」
「ありがとうございます」
「スープは鶏ガラかい?」
「企業秘密です」
なんの気なく聞いてみたが、すげなく返される。
「企業秘密と言われたら気になるなあ」
私はもう一度スープの味を思い出しながら、様々に材料と成りそうな物を思い出していく。そして最後に犬という単語にたどり着いた。
何故そんな言葉にたどり着いたのかと言えば、同僚たちが話していた都市伝説を思い出したからに他ならない。

『犬ラーメン』
そこら辺の野良犬を捕まえてスープの材料にするラーメン屋台がある。味は病み付きになる美味しさ。
犬を材料にしているため、味の割には非常に安価。

確かにここのラーメンは病みつきになる美味しさだった。思えばラーメン一杯300円と言うのは安い気もする。
しかし、まさか、そんな事はあるまい。だが好奇心とは厄介なものだ。聞いてしまわないと気持ちが悪い。
「まさかとは思うけどスープの材料は犬……とか?」
俺の質問を聞いた、屋台主は、はっはっはと笑いながら
「お客さん、いくらなんでも犬の肉なんて使わないよ」
と否定した。まあそれもそうだろう。
「いやいや、今のは忘れてくれよ。ついつい都市伝説なんぞ信じてしまって」
言い訳してから、屋台主に例の都市伝説を話して聞かせる。
「へぇ、そんな都市伝説があるんだねぇ」
屋台主が納得した様に言う。
「馬鹿な話さ、信じる馬鹿も馬鹿だけど」
私は自嘲気味に言った。しかし屋台主は
「いやいや、この都市伝説大したもんだよ」
などと感心している。
大した都市伝説? 都市伝説に大したもクソもあるのだろうか
「どこが大したもんなんだい?」
気になったので屋台主に聞いてみる。すると屋台主は少し口角をあげ奇妙に笑いながらこう言った
「犬の前に社会のを付ければうちの屋台の事になるって所ですよ、お客さん」

初めて書いたので文章のルールが滅茶苦茶かもしれません。後、オチの見せ方も結局よく分からず……
ツッコミどころ満載だと思うので、何かアドバイスお願いします。


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