THE IDOLM@STER アイドルマスター part3at MITEMITE
THE IDOLM@STER アイドルマスター part3 - 暇つぶし2ch2:創る名無しに見る名無し
09/06/29 18:27:51 zpm4DyJr
          ┏  ━ゝヽ''人∧━∧从━〆A!゚━┓。
╋┓“〓┃  < ゝ\',冫。’  ,。、_,。、     △│,'´.ゝ'┃.      ●┃┃ ┃
┃┃_.━┛ヤ━━━ .く/!j´⌒ヾゝ━━━━━ ━┛ ・ ・
       ∇  ┠─Σ   ん'ィハハハj'〉 T冫そ '´; ┨'゚,。
          .。冫▽ ,゚' <   ゝ∩^ヮ゚ノ)   乙 /  ≧   ▽
        。 ┃ ◇ Σ  人`rォt、   、'’ │   て く
          ┠─ム┼. f'くん'i〉)   ’ 》┼⊿Ζ┨ ミo'’`
        。、゚`。、     i/    `し'   o。了 、'' × 个o
       ○  ┃    `、,~´+√   ▽ ' ,!ヽ◇ ノ 。o┃
           ┗〆━┷ Z,' /┷━'o/ヾ。┷+\━┛,゛;
話は聞かせてもらいました! つまり皆さんは私が大好きなんですね!!

公式サイト
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【アイドル】★THE iDOLM@STERでエロパロ14★【マスター】 (18禁)
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【デュオで】アイドルマスターで百合 その14【トリオで】 (18禁)
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アイドルマスタークロスSSスレ
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SSとか妄想とかを書き綴るスレ8 (したらば)
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3:創る名無しに見る名無し
09/06/29 18:29:17 zpm4DyJr
知っていると便利なSS執筆ひとくちメモ

このスレの1レスあたりの容量制限
・総容量4096バイト(全角約2000文字)
・改行数60行
・1行制限256バイト(全角128文字)

バイバイさるさん規制について
 短時間での連続投下は10レスまで、11レス目はエラーが返され書き込めません。
 アクセスしなおしてIDを変えるか、時間を置いて投下再開してください。
 (未検証だが毎時0分に解除されるという噂あり、試してみてはいかがでしょう)

マナー的ななにか
・エロ/百合/グロは専用スレがあります。そちらへどうぞ。
・投下宣言・終了宣言をすると親切。「これから投下します」「以上です」程度で充分です。
・「鬱展開」「春閣下」「961美希」などのデリケートな題材は、可能なら事前に提示しましょう。
・上記のとおり一行には最大全角128文字書けますが、比較的多数の人が1行あたり30~50
 文字で手動改行しています。ご参考まで。
・便利なスケール
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩

4:創る名無しに見る名無し
09/06/29 19:13:40 /aDvnnxg
スレ立て乙!

5:雨晴P
09/06/29 23:03:14 9jj37f3X
スレ立て乙です、超乙です。というか、スレ消化早いですねw
どうも、雨晴です。新スレってことで、早速過ぎますが新しいの投下しにきました。
と、いう訳で今回は(も)雪歩ネタです。懲りません。大好きですので。
少しだけPart1スレで書いた「雨のち晴れ」と関連持たせてありますので、専ブラ等で読める方は読んで頂けると話の繋がりとか感じて頂けるかな、なんて。
もちろん、これだけで読めるようにはしていますので是非。

ネタとしては、お別れコンサート後の「ご褒美」ですね。というか、そこに向けての一悶着のようなものを書いてきました。
では、言い訳はあとでたっぷり・・・として、ではpart3初作品、失礼します。6レス予定・・・

6:あなたと、ずっと、一緒に(1/6)@雨晴P
09/06/29 23:06:14 9jj37f3X
少し寒いな、なんて思いながら息を吐いた。吐いた息は白くて、目の前が少しだけ霧がかる。
渡されたアルミ缶、温かいミルクティ。最初は熱いくらいだったけれど、もう私を温めてくれている。
ペコ、と軽い音。きっと無意識。手に力が入っていた。振り返って、見上げる。
数字。見慣れた数列。小さな事務所。私を育ててくれた場所。
もっと、もっと出来る。もっと頑張れる。もっとやれる。もっと居れる。もっと話せる。もっと歌える。もっと、もっと、もっと。
でもそれは全部私の我がままで、きっと規則は変えられなくて、きっとあの人も望まなくて。
だから私は背を向けて、温かかったミルクティも少しずつ冷めてきていて、でも私の体は温かくて。
だから私は、駅を目指した。

滑り込んできた電車は、乗り慣れた銀色。赤のライン。乗り込んで、空いていた席へと腰掛ける。
いつも繰り返してきたルーチンが、なんだかとても貴重なものだと感じる。思わず外の景色を眺めた。
奇麗な夕焼けが眩しくて、それでも目は逸らさない。刻みつけようと思った。
電車が鉄橋に差し掛かって、少しだけ川の水面が見て取れた。きらきら夕日に輝いて、けれどそれも、夜になれば無くしてしまう。
きっと、こんなにきらきら輝いている毎日も、夜が来れば終わってしまう。
そんな夜が、来なければ良いのに。

聞き慣れた駅名を告げたアナウンスに立ち上がり、改札は定期券。あと何回使うんだろう。
駅前の風景は今も昔も変わらないのに、なのにどうして、こんなにも違うんだろう。
家までの距離はそんなに無くて、けれど陽が沈むのはもっと早い。夜が怖くて、走り出した。逃げたかったのは、何からだろう。




「雪歩君のお別れコンサートの計画書、読んだよ」
タイムカードを切ってすぐ、高木社長に呼び止められた。
彼の表情は何となく複雑そうで、何か問題があったのだろうかと考える。特に思い当たる節は無い。
「あの、何か問題がありましたか?」
「いや、問題無い。それよりも」
彼が目を伏せる。何か言い辛そうにする仕草に、見当が付いた。
「1年のタイムリミットを設けた私が言うのも可笑しな話だが、雪歩君からこの仕事を奪って良いのだろうかと、そう思えてならない」
君ならわかるだろう、と同意を求められる。
「1年前のあの子は、もっと小心者だった筈だ。この1年、彼女の成長を支えたのは確実にこの仕事と君の力だろう」
「恐縮です」
「そんな子から仕事と君を奪ってしまうのが心苦しくてな、すまない」
言い訳がましいな、と言う彼の自嘲染みた笑みを見ながら、雪歩との1年間を思い返す。
思い返して、ひとつの結論に至った。
「大丈夫ですよ」
あの子は大丈夫だ。
「あの子は、確かに変わることが出来たのですから」

7:あなたと、ずっと、一緒に(2/6)@雨晴P
09/06/29 23:06:55 9jj37f3X
部屋のベッドに腰掛けて、詩集を綴る。綴ろうとしていた。いつもははかどるそれも、今日は上手くいかない。
昔、似たようなことがあったと思う。いつだっただろう。こんな風に、詩集を綴れなかった日。
そうだ、雨が降っていた。
プロデューサーが太陽みたいだなんて思ったあの日。あの日も、こんな感じだった。
ベッドの上、身をよじって窓を見上げる。沢山の星、大きな月。
でもそこには太陽は無くて、暗い暗い夜空。
嫌いだ。あの人の居ない夜なんて。あの人の居ない毎日なんて。
気が付けば、携帯電話を握り締めていた。
液晶パネルに、彼の電話番号。躊躇いなんて無かった。コール音、3回、4回。
お願いです、出てください。私をひとりにしないで下さい。
『もしもし?』
祈るような気持ちに、彼の声が答えてくれる。



家に着いてすぐ、携帯電話が鳴り始めた。
こんな時間に誰だろうと考えて、それでも答えは出なかった。
どこに仕舞ったっけ、ジャケットのポケットを漁った所で、目当てのものを見つける。
軽い音を立てて開いた携帯電話は、相手の名前を騒々しく提示していた。
雪歩。
電話を掛けてくるのは珍しい相手の名前に、少し驚く。驚いて、電話を取る。
「もしもし?」
『・・・』
無言。代わりに、息を吐く音。
「もしもし?雪歩、どうした」
『・・・プロデューサー』
聞こえた雪歩の声は小さくて、注意しないと聞き取れない。
そんな声が震えているようにも聞こえるのは、気のせいだろうか。小さくて、聞き取りきれない。
『・・・私、もっとやれます』
その言葉に押し黙り、それでも雪歩は話を進める。
『・・・もっと頑張れます。もっと歌えます』
「・・・」
『もっと出来ます。もっと話せます。もっともっと、頑張りますから』
「ああ」
『だから、プロデューサー・・・』
だから?

8:あなたと、ずっと、一緒に(3/6)@雨晴P
09/06/29 23:08:28 9jj37f3X
控え室はとても広くて、けれど居るのは私だけ。
鏡の先に居る私を捉える。それはきっと本当の私で、本物の私。
1年前、あの頃の私は、もう居ないんだろう。それは望んでいたことだから、だから私はここに居る。
意識して呼吸を整えようとして、目を閉じる。いくらかの緊張を振り払う。ドームなんて、プロデューサーも人が悪い。今更そう思う。
私は人前に出るの、得意じゃなかったのに。控え室の扉が開く音。
「大丈夫か?」
男性の声。その声は、いつもの彼の口ぶりで、優しい声。
「はい」
目を閉じたまま肯定する。声が、少しだけ震えていた。
場数を踏んでも、緊張が無いはずが無い。数万人規模の、一大イベントなのだから。
不意に、頭に何らかの感触を得る。それは、彼の手のひら。
「雪歩なら、大丈夫だ。落ち着いて」
そう言う彼の声はどこまでも柔らかく、頭を撫でられるのは心地よい。
この人は、もう。
目を閉じたまま、その感触を心に刻み付ける。
「はい」
私には、プロデューサーがついてくれている。だから、どんなことでも恐るるに足りない。素直に、そう思えた。
「じゃあ、行ってきます。プロデューサー」
緊張が無いと言えば嘘になる。でも、もう私は大丈夫。
「ああ」
だから彼もわかってくれる。私をいつもみたいに送り出してくれる。
「頑張ってこい」
浮かべてくれる、いつもの笑顔。この笑顔と、この声があるから私は、私は。
「はい!」
私は、頑張ってこれたんだ。

9:あなたと、ずっと、一緒に(4/6)@雨晴P
09/06/29 23:09:23 9jj37f3X
もっと、もっと出来る。もっと頑張れる。もっとやれる。もっと居れる。もっと話せる。もっと歌える。もっと、もっと、もっと。
でもそれは全部私の我がままで、きっと規則は変えられなくて、きっとこの人も望まなくて。
だけど私は、私は。
「だから、プロデューサー・・・」
『だから、もっとアイドルを続けていたい?』
「・・・はい」
そうだ。私はもっと、この仕事を続けていたい。プロデューサーに、導いてほしいんだ。
『さっきさ、社長に言われたよ』
強引な話題の切り替えと、咳払い。
『雪歩君からこの仕事を奪って良いのだろうか、だってさ』
「・・・あまり似ていないです、プロデューサー」
低くなった声は、きっと社長の物まね。うるさいなぁ、なんて笑い声。
『でもさ、雪歩。俺はお別れコンサート、やりたいと思う』
「・・・」
『どうしてだと思う?』
きっとプロデューサーは望まない。そんなこと、わかっていた。わかっていたのに。わかっていた筈なのに。
「・・・わ、私とは、もう、一緒にやりたくない、から・・・」
わかっていた筈なのに、涙が出てくる。否定したかった。そんなこと、絶対にないんだって。
プロデューサーは私を支えてくれる人で、そんな人が、そんなこと、絶対に考えないって。
電話の向こう側から、笑い声がする。

優しげな、大好きな笑い声。

『バカだなぁ、雪歩』
「・・・」
『俺だって雪歩のアイドル活動、ずっと見守っていきたいよ』
・・・え?
「だ、だったら・・・」
だったら、ずっと私をプロデュースして下さい、そう思う。
でもそれは、きっと違うんだ。何が?
『雪歩はさ、昔、自分がこんな風になっているなんて想像できたか?』
ほら、と彼が続ける。
『出会ってすぐの雪歩ってさ、話しかけてもびっくりするだけで、目なんて全然合わせてくれなかったし』
「・・・あれは、男の人が怖くて、です」
『昔は何をするにも恥ずかしいとかなんとか、なかなか踏ん切り付かなかったよな』
「・・・ごめんなさい」
声が震えている。ちゃんと謝れたかどうか疑問に思うけれど、必要なのは謝ることなんかじゃなくて。でも、何?
『でも、そんな雪歩がだぞ?今はちゃんと自分で意見できるし、あまつさえアイドルなんて職業をもっと続けたいって言ってるんだろ?』
思い出しなよ、彼の声は真剣なもの。
『雪歩の、アイドルを目指した理由は?』
あ。
「・・・わ、わたし、の」
そうだ。私の、アイドルになった理由は?
「――臆病な性格を、変えたかった」
シーツを握りしめて、涙がまた落ちた。皺になっちゃうなぁなんて、頭のどこかで考える。でも、そんなことは問題じゃなかった。
『変われていないか?今の、荻原雪歩は』
どう思う、雪歩。その問いに、答えようとする。でも、答えたら。
答えたら全て終わってしまうような気がして。

10:あなたと、ずっと、一緒に(5/6)@雨晴P
09/06/29 23:10:30 9jj37f3X
『アイドルって職業はさ、華やかだけど、自由はあまり無いんだ。スケジュール然り、マスコミ然り』
それは、私も良く知っている。この一年、あまり気の休まる日は無かった。
『それを人生の柱にしてほしくない。折角掴んだ新しい荻原雪歩がさ、そんなところにずっと居るのは可哀想だ』
「・・・」
『もう一度、新しい視点で普通に生活してみないか、雪歩』
「・・・」
『毎日学校に行ってさ、友達と遊びに行ったり、あとは受験して、大学受かって、就職して・・・ああ、そうだな。結婚して』
「・・・」
『そんな普通だって、今の雪歩からしたら可能性の塊みたいなものじゃないか。どうだ』
どうだ、って言われても。すぐにピンと来る話ではない。幸せそうではあるし、楽しそうではある。魅力的ではあるけれど。
でも、でも。
「でも、そこに・・・そこにプロデューサーは、居てくれないじゃないですか・・・」
そうだ、そんな毎日に、プロデューサーは居ないじゃないか。
『何だ?俺が居ないと駄目なのか?』
甘えん坊め、と笑われる。誰のせいだと思ってるんですか。涙が落ちる。シーツには、皺ができる。
『別に俺なんてただのプロデューサーなんだからさ、いつでも呼べば良いじゃないか』
「・・・?」
『携帯だってあるし、いつでも会えるだろ。事務所に遊びに来たっていいじゃないか。もう家みたいなものだろ、あそこは』
それに、ほら、と突然プロデューサーの歯切れが悪くなった。涙をぬぐいながら、言葉を待つ。
『その、なんだ、お前に会えないのは、俺も寂しい』




滅多に言わないような台詞を吐いたおかげで訳のわからない気恥ずかしさに苛まれる。
勘弁してくれよとか思いつつ、でもそれは、確かに本心で。
互いに無言のまま沈黙し、でも電話の向こうからの呼気が漏れた。
「こら、笑うな雪歩」
『だ、だって、プロデューサーが私と同じ事を考えてくれてたのが、嬉しくて』
あの、プロデューサー、と彼女からの問いかけ。息をひとつ吐いて、切り替えた。
『私は、まだわかりません。このままアイドルを続けたいなと思う私と、プロデューサーの言う通り、元の生活を取り戻してみたいと思う私と、どっちが本当の私なのか』
「そうか」
『だから、私は』
私は、と雪歩が反芻して、答えは急かさない。
『・・・私は、プロデューサーを信じます』
「・・・そうか」
『でも、プロデューサー』
しゃくり上げる音。まだ涙は止まらないようだ。泣き虫なのは、変わらなかったな。
『私がアイドルを辞めても、絶対に会って下さいね』
「ああ」
『絶対ですよ、約束ですよ』
「約束する」
『あと、その、あの・・・』
「何だ?」
『お別れコンサートのあと、その――』

11:あなたと、ずっと、一緒に(6/6)@雨晴P
09/06/29 23:12:55 9jj37f3X
「ねぇ、雪歩さぁ」
「え?」
「何だか、去年より可愛くなったよね」
仲の良い友達との帰り道、そんなコトを言われて少しだけ照れてしまう私が居る。
「そ、そうかな・・・えへへ・・・」
「勿体ないなぁ。もっとアイドル続けてれば絶対トップに・・・って、トップだったか」
こんなどこにでもある風景をくれたのは、紛れもなくあの人で。毎日を心に刻みつけていく。
「あ、もしかしてアレですか?恋をすると女の子は可愛くなるってヤツですか?」
「ぅ、え!?」
「え?嘘、図星?あの雪歩が?」
相手は!どんな人!どこで知り合ったの!そんな質問攻めだってきっと、どこにでもあるんですよね?
メールの着信音。飛びつくように確認すると、たった3文字。自然と顔が綻ぶ。
「・・・『事務所』?何これ、そっけないメールだなぁ」
「うぅ、見ないでよぅ」
ごめんごめん、悪びれる様子もない彼女に、もう、と怒る。でも、顔はやっぱり綻んでしまう。
「良く分からないけど、そんなに良いメールなの?」
「うん!」
少しだけびっくりされて、へぇ、とニヤニヤされる。
「雪歩、変わったなぁ」
「え?そ、そうかな」
「うん、変わった。悪くないよ。昔のオドオドした雪歩も、ちっこくて可愛かったけどさ」
こんな感じで、と昔の私を再現してくれる。びくびくおどおど、懐かしい私。
「やっぱりその『プロデューサー』のおかげなのねぇ」
携帯電話を指さされる。どうやらメールの差出人までバレたらしい。むぅ。
「で、雪歩。喫茶店、寄って行く?」
「ご、ごめん、ちょっと用事が出来ちゃって」
「『事務所』?」
「う、うん・・・」
そっかー、とまたニヤニヤされる。少し恥ずかしいけれど、そんなに悪い気分でもない。
「じゃ、駅に行くのか。ついて行きたいけど、ここでバイバイかな」
邪魔しちゃ悪いですからね、とおどける彼女。
「頑張りなよ、恋する乙女」
「う、うん・・・」
「否定しないんだ」
「ぅ・・・」
言い訳を考え付く前に、じゃあね、と手を振って行ってしまう。仕方ない。明日、また会える。

もう陽の傾く時間で、駅までの距離はそんなに無くて、けれど陽が沈むのはきっと早い。早く会いたくて、走り出した。会いたいのは、誰にだろう。決まってる。
辿り着いた駅前の風景は今も昔も変わらないのに、なのにどうして、こんなにも違うんだろう。決まってる。切符を買って、改札をくぐる。
滑り込んできた電車は、乗り慣れていた銀色。赤のライン。乗り込んで、空いていた席へと腰掛けた。走り出す。外の景色を眺めてみる。
奇麗な夕焼けが眩しくて、それでも目は逸らさない。刻みつけようと思った。本当に綺麗。
使い慣れた駅で降りれば、あとは一直線。数字、見慣れた数列がそこにある。
彼に会える。それはとても嬉しいことで、別れ際の友達の一言を思い出して、顔が熱くなってしまう。
ひとつ、ふたつ、深呼吸。
今日は、学校の事を話そう。沢山の友達の事も、最近流行っているらしいお菓子のことも。
あの人がくれた毎日を、楽しんでいることを伝えよう。
だから私は、事務所につながる階段に足を掛ける。彼の元まで、一気に駆け登って行くんだ。

12:あなたと、ずっと、一緒にあとがき&感想返し@雨晴P
09/06/29 23:20:25 9jj37f3X
・・・長っ
本来もっと短いはずだったのに、貼ってみると思いのほか長かったです。
まぁ、雪歩はPの嫁←結論ということですね、わかります。

冗談はさておいて、冗談でも何でもないんですが、今回はオチに注力してみました。
・・・まあそのオチも60行近く使ったんで1レス丸々なんですが、それでも上手いこと落とせたかな、なんて・・・どうでしょうか・・・
あとは、雪歩どんだけP好きだよって言うのが書けてれば僕は満足です。うふふ。あと、僕もどんだけ雪歩好きだよって言うのが伝わってたら幸せっす。うふふ。
では、前回の「what color~?」で頂いた感想返しを・・・

以下、前スレ>>265
連投云々は、素直に「スゲー」って思いながら見てましたw申し訳なくないですよ、たくさんのネタ神様をお持ちで、羨ましくはなりましたがw
感想有難う御座います!白と言えば雪歩、ということですね。で、白と言えばウェディンスドレス、と。安直ですけど、やっぱり雪歩に似合うかな、なんてw
アイマスらしさをどうやって出すものかと考えたときに、朧気に浮かぶものを書くだけなので・・・
らしいかどうかは自分では判断付きませんが、そう感じて頂けるのはすごく嬉しいっす・・・有難う御座いました!

>>267
信頼得られてますか?w有難う御座います!
夢の描写って言うのが難しくて、つらつら書いて書いて書きなおしまくったらああなりましたw不思議な世界観が共有できたならわたくし大満足で御座いますw有難う御座います!
え、雪歩?大好きですけど?w

>>268
こういう口調のPの方が、やっぱりそれっぽいですね。コミュでもそうですし。
ただやっぱりあんまり口調キツいとコミカルチックで使いづらいのでwそういうときは優しいPになっちゃうかもなぁ、なんて・・・
有難う御座いました!

>>269
まあぶっちゃけた話、そんなパンフあったら僕だって欲しいですw同じく結婚の予定は以下略
無茶苦茶こっ恥ずかしかったんで、それが伝わってるんでしたら・・・w
兎にも角にも、雪歩はPの嫁と言うことです。何が。
優しいPですが、やっぱりコメディ調のときは使いやすいです彼。コミュに準じたPも良いんですが・・・モノによりますねw
有難う御座いました!

>>270
有難う御座います!いや、もっとこう、今思えばやりたかったオチとかあるんですが・・・w
甘いお茶の件は、そんな風に感じて頂けてめっさ嬉しいです。
もういっそ雨晴ミルクティって名乗ってもいい感じに嬉しいっす、有難う御座いますw・・・流石に恥ずかしいですねw
折角なので今回の文中にちょっとだけミルクティ登場させときました。だから何だという話ですが。

>>277
有難う御座います!楽しんでいただけましたか?
優しげPについては、もしかしたらまたご登場いただくかもわからないのでご期待下さいませ・・・w
あ、僕もパンフ欲しいっす。全部。有難う御座いました!

What color is your color?への沢山の感想、本当に有難う御座いました!励みになるっす・・・幸せです・・・
今回のもまた感想だとか頂けると嬉しいです。では、このあたりで。ど初っぱつから無茶苦茶長くなりました、失礼します・・・

13:創る名無しに見る名無し
09/06/30 00:43:23 9Z1n7o6s
>>12
スレ開いたら、そこは天国でした。雨晴ワールド堪能しました、GJすぎる。
言われた通りに雨のち晴れ読み返した後に読んでみました。ところどころに仕込まれた雨のち晴れとの絡みが素敵。あ、こう繋がるのね、みたいな。
あとPのイケメンっぷりに嫉妬。そら雪歩も惚れるわって話ですよ。

相変わらずのテンポの良さで、長さなんて感じませんでした。むしろもっと読ませて!って感じw
あと、締めに持ってくるニヤニヤストーリーは実に雨晴Pらしいですね。雪歩、お幸せに!w

14:創る名無しに見る名無し
09/06/30 01:31:30 piBS8nWX
>>12
いやぁホント、どんだけ雪歩好きなんだよっていうw ごっそーさんでした。

にしても、レシPが締めて雨晴Pで開幕ですか。まさか、狙ってたとか?w

15:創る名無しに見る名無し
09/06/30 02:59:14 XSh0OjDC
今帰宅
・・・というわけで、感想は後ほどゆっくり読ませていただいてからに
てーか、まさかここまでアッサリ2スレ消費とは思わず

新スレになったことを記念して、またちょっとなんかつぶやいてみましょうか。
「ねんぷちのつ・ぶ・や・き」・にのつぶやき
URLリンク(imasupd.ddo.jp)

例:
真「レールキャノンだ、レールキャノン!」
千早「いえ、そろそろスパルタニアンを出した方が・・・」

元ネタは帝国側の台詞ですけどね
前の組み合わせよか汎用度は低いけどもなにかちょっと思いついたら、書いてやってくださいってことで

16:創る名無しに見る名無し
09/06/30 03:08:51 XSh0OjDC
ああ、でも一点というか二点だけ。
4/6後ろから三行目、5/6の三行目、それぞれ荻原→萩原で

17:創る名無しに見る名無し
09/06/30 06:45:36 ydJ8qVlY
>>1スレ立て乙!このスレも色んな創作作品で埋まっていけばいいな


>>12
トップバッター乙!幸先良い感じでGJ

雪歩スキーな書き手に雪歩関連の指摘はちと心苦しいが、社長は雪歩を雪歩君とは呼んでないかと
フルネーム呼びで君付けならあったかな
(名前呼びは美希、やよい、律子及び昔の小鳥さん)
そこだけちょっと引っ掛かったけど楽しかった。乙でした~

18:創る名無しに見る名無し
09/06/30 18:39:10 sTuecrCl
THE IDOLM@STER アイドルマスター part2 もくじ

前スレdat
URLリンク(imasupd.ddo.jp)

~~~~~前スレ目次~~~~~

1.テーマ競作

【ねんぷちのつ・ぶ・や・き】
お題
    スレリンク(mitemite板:5番)
参加作品一覧(細かすぎるので一括表示すいません)
    スレリンク(mitemite板:6-17番),22,25

【風船祭り】
074 風船@やよい 化け猫の人
    スレリンク(mitemite板:74番)
087 ばんそこ@春香 レシP
    スレリンク(mitemite板:87番)
090 無題@真 レシP
    スレリンク(mitemite板:90番)
099 無題@千早 みなとP
    スレリンク(mitemite板:99番)
104 俺的千早@風船
    スレリンク(mitemite板:104番)
110 風船のお家@美希 夜
    スレリンク(mitemite板:110番)
114 風船の在処@雪歩 雨晴P
    スレリンク(mitemite板:114番)
125 104の後日談
    スレリンク(mitemite板:125番)
127 helium/0.138@千早 雨晴P
    スレリンク(mitemite板:127番)
136 127のアンサーSS
    スレリンク(mitemite板:136番)
141 流れ星@伊織 寓話P
    スレリンク(mitemite板:141番)
142 正義の味方@亜美真美 寓話P
    スレリンク(mitemite板:142番)
146 Wizard and Witch@律子 夜
    スレリンク(mitemite板:146番)
150 146のその後
    スレリンク(mitemite板:150番)
154 浮くもの、飛ぶもの@響 レシP
    スレリンク(mitemite板:154番)
167 風船とハイタッチ@やよい レシP
    スレリンク(mitemite板:167番)
174 凱旋パレード@あずさ 寓話P
    スレリンク(mitemite板:174番)
189 カザフネ@貴音 レシP
    スレリンク(mitemite板:189番)
199 夢見る少女@小鳥 みなとP
    スレリンク(mitemite板:199番)

19:創る名無しに見る名無し
09/06/30 18:40:33 sTuecrCl
【fairyt@le in創発】
328 太陽の鳥 寓話P
    スレリンク(mitemite板:328番)
331 虹色の鳥 寓話P
    スレリンク(mitemite板:331番)
336 100万回アイドルだった女の子 ◆DqcSfilCKg
    スレリンク(mitemite板:336番)
344 100ある961の話なら
    スレリンク(mitemite板:344番)
350 芸能界鬼退治譚 みなとP
    スレリンク(mitemite板:350番)

※fairyt@leは開催中、つか個人的にもちょっと待っててくださいw



2.フリー作品
059 ペアカップ レシP
    スレリンク(mitemite板:59番)
177 Happy holiday with you! 雨晴P
    スレリンク(mitemite板:177番)
212 瞳 ◆DqcSfilCKg
    スレリンク(mitemite板:212番)
231 お元気で! ◆DqcSfilCKg
    スレリンク(mitemite板:231番)
246 べたべた ◆DqcSfilCKg
    スレリンク(mitemite板:246番)
260 What color is your color? 雨晴P
    スレリンク(mitemite板:260番)
272 Brand New Fairy みなとP
    スレリンク(mitemite板:272番)
281 愛の人 ◆DqcSfilCKg
    スレリンク(mitemite板:281番)
287 無題(新米Pの話)前編
    スレリンク(mitemite板:287番)
298 無題(新米Pの話)後編
    スレリンク(mitemite板:298番)
313 幸福Children 二つの距離の人
    スレリンク(mitemite板:313番)
358 未知との遭遇 化け猫の人
    スレリンク(mitemite板:358番)
367 ねがい
    スレリンク(mitemite板:367番)
385 もしも春香以外がGSになったら ◆DqcSfilCKg
    スレリンク(mitemite板:385番)
421 エンジェルヘアーとコンソメのスープスパ、エビのフリット添え レシP
    スレリンク(mitemite板:421番)




前スレラストで容量計算間違ってあふれさせてしまいましたorz
申し訳ありません。

20:創る名無しに見る名無し
09/06/30 18:43:48 sTuecrCl
複数作品投下してる人(特に同一設定でやってる人)は呼び名が欲しいなあ。
さしあたり化け猫氏と二つの距離の人、あとトリだけの◆DqcSfilCKg氏。

以上おまぬけレシPがお送りしましたチキショーカッコワリー。

21: ◆DqcSfilCKg
09/06/30 18:54:18 W5SzjvX6
>>1
スレ立てお疲れ様です。SSや色々な話題でまた賑わっていきたいですね。

早速ですが、SS投下させていただきます。
題名は「cicada」。使用レスは1レスです。
投下終了宣言+前作へのレスのお返しです。

>>12
トップバッターお疲れ様です。果てしないまでの雪歩愛に溢れたSSでした。
Pと雪歩に焦点を絞っており、度重なる視点換えもリズム良く、スムーズに読めました。
電話越しだからこそ伝わる空気感と言うべきでしょうか、行間を読ませるテクニックは流石です。
次回も楽しみに待っております! GJ!

22:cicada ◆DqcSfilCKg
09/06/30 18:55:40 W5SzjvX6
夕立でも来るのだろうか、僅かに鼻に残る雨の匂いに私は空を見上げていた。
「すいません。わざわざ連れて来てしまって」
「いいのよぉ、私が行きたいとワガママを言ったんだから」
墓前から腰を上げた千早ちゃんは桶を手に取ると、「では戻りましょう」と促す。
私もそうね、と踵を返すけれど、千早ちゃんから手を掴まれ足を止めた。
「そっちは違いますよ、あずささん」
少し脱力した笑みを見せる彼女に、少しだけ安堵したのは私だけの秘密。
今はもう、いつ切れてもおかしくない、張り詰めた糸のような危なっかしさを感じなくなっていた。
千早ちゃんに引っ張られるままに歩き出すと、足で何かを蹴る感触がして視線を落とす。
羽化に失敗した蝉。
ほどなくして夕立がやってきた。

「ありがとうございます。私的なことで車まで出してもらって」
事務所に戻る途中、助手席に姿勢正しく収まっている千早ちゃんがもう一度、頭を下げる。
私はもう何度繰り返したか分からないやり取りに苦笑いを浮かべた。
「どうしました?」
訝しむ彼女に、ううん、と首を横に振る。勿論、運転に支障が出ない範囲で。
「お礼ならこっちが言いたいくらいだわぁ」
いまいち分かっていない千早ちゃんの視線。運転の練習なんて言うのも良かったけれど、正直に返すことにした。
「千早ちゃんの弟さんに会わせてくれて」
そこまで言って、地雷を踏んでしまったかしらとヒヤリとする。
けれど、隣から漂う空気は緩やかで、スピーカーから曲が僅かに漏れるだけの車内は心地良かった。
「何て言ったら良いんでしょうか。その、ほんの少しだけ今の状況を受け止める余裕みたいなものが出来たんだと思います」
「余裕、ね」
「はい。以前の私はただただ自分の不遇を拒絶するだけで、それこそ……んー、どう言ったら良いんでしょうか。ひたすら歌っていうものに逃げ道だけを見出して、それに固執して」
さきほどまであんなに激しかった夕立も、今はもう小雨になっていた。
その湿っぽさが少しだけ作用したのか、千早ちゃんの芯の通った強さの裏側の、本当に脆い部分が見え隠れしている感覚。
「今もまだ私の頼りは歌です。でもその何割か、僅かですが少し他のものが混ざり始めました。それを人によっては不純物だと言うことも出来ると思います。実際、以前の私ならきっぱりとそう言います。
でも、その不純物が今は心地良くも思うんです。それで私の歌の何かが失われたとしても。私はそれを前進だと解釈します」
彼女の、透き通るような声は本当に聞いてて気持ちが良い。同時に、その歌声を手に入れるのにどれほどの努力を、犠牲を払ったかも考えさせられる。
だからこそ、それを形作った彼女の生い立ち、環境の理不尽さも安易に否定し難いものにしていた。
それに、と千早ちゃんは続ける。
「今もまだ私の中には以前の私が巣食っています。私に訴えるんです。アナタにそんな幸せは似合わないと。歌に全てを傾けることを裏切ったのか、と」
視界の端に映る千早ちゃんの切れ端。
確かにそこには前の彼女が残っているのかもしれない。自分だろうが他人だろうが傷つけることで、切り捨てることで鋭くなった彼女の歌。
ちょうど、赤信号にぶつかり千早ちゃんの方に顔を向ける。
俯き、乗り際に買った、まだ封を開けていないペットボトルを両手に持ったままの彼女。
結局、信号が青になるまで何も言えなくて、車内に響く曲に隠した沈黙が正解だったと、言い訳しているような自分がとても恥ずかしかった。

 忘れないでほしいから
 うるさく鳴いてみせるよ

車を事務所前に止め、千早ちゃんだけを先に降ろす。
窓ガラス越しにまた頭を下げる彼女に、やはり私は微笑むことしか出来なかった。
再度、車を発進させ近くの専用駐車場に停める間、千早ちゃんの最後の言葉が今も頭の中を廻っていた。

とにかく今はまだ、歌にしか自分を見出せませんから

車から出ると、コンクリートの地面から立ち上る雨の匂いが鼻を刺激する。耳には蝉の騒々しい声が響く。
何度繰り返しても、夏には慣れそうにない。

23: ◆DqcSfilCKg
09/06/30 18:56:42 W5SzjvX6
投下終了です。見づらい行があったこと、お詫びいたします。
以下、前作レスのお返しです。

>>390
GSを勝手に略してしまい、誤解させてしまったこと、お詫びいたします。
夢オチにするのはとても怖かったのですが、細かく夢オチらしき描写、夢オチでも許されそうな内容ということでお許しくださいw

>>391
GSそのままだとやはりどこかスレチな雰囲気がありますので、そこは考えました。
男性化ということでどこまで反転させるかはなかなか難しいところですが、楽しんで頂いたようで何よりです。

>>393
出来ればそういう流れになれば楽しいのですが、まだ実行中の企画もありますのでひっそり自分で楽しみたいと思いますw

>>394
アイドルよりも可愛いPですね!w

>>395
真さんもうその人動いてないっていうかなんで僕まで痛いからそれはいt
全員男性化しますと、先述したとおりスレチになってしまうので、春香さんに全てを託しました。
Pですが個人的に杜若薫でも、と考えておりますw

>>396
確かにめでたしめでたしだけどw

>>397
エロパロに行って来ます!w

長々と失礼しました。次回もよろしくお願いします。
あとP名なんですが、島原薫と名乗らさせて頂きます。改めてよろしくお願いします。

24:創る名無しに見る名無し
09/07/01 01:01:50 FEBoDtw/
>>20
いろいろと乙っす。
P名ですか……自分はまだまだモブとして頑張りたい所存。
でもまとめの時とか不便そうですしねぇ……。うーん。どうしましょう。

>>23
GJ。夏って好きな季節なんですよね。前スレの風船みたいに『花火』とか
『七夕』で夏っぽい作品にワクワクテカカしちゃうぜ。

25:創る名無しに見る名無し
09/07/01 17:39:43 e3IyeszL
>>15
お約束パターンその1で

真「じゃあ、衣装も新しくなったし、ジャンジャンバリバリ行っくぞー!」
千「でも真、その衣装男物じゃ」
P「(しーッ! しーッ!)」

26:レシP ◆KSbwPZKdBcln
09/07/02 00:39:28 XsUcH5p+
思うところあってトリップつきにしてみましたレシPです。


>>12
かずちゃんかわいいよかずちゃん。別にかずちゃんって書いてないけど勝手にそう決めたよかずちゃん。
キャラスレだったと思うけど以前、アイドルを辞めて製菓学校に入学した春香の話を読んだことが
あります。たとえ短期間でも『アイドルでなくなったアイドル』っていう立場はいろいろ妄想喚起されますね。
しかし雨晴ミルクティではちょっと昔のピン芸人みたいですw でも使ってくださってありがとうございます。

>>23
どこかで聞いたフレーズだと思ったらこれも槇原ですね。この切ない感じをうまくSS化したと思いました。
アイドル仲間が墓参りに行くパターンはあまり多くないですね。
ただ、あずささんがなんだか過去のある女みたいで少しシリアスに振れ気味かなとも。歩く時はともかく、
感情面では明るいあずささんに引っ張って欲しいかなって思いました。

>>24
あーもちろん個人的なハナシです。どうか思うとおりになさってください。



んで、fairyt@le参加します。
『ねずみの嫁入り』、3レス頂戴します。

27:ねずみの嫁入り(1/3)
09/07/02 00:40:39 XsUcH5p+
 あるところに、ねずみのアイドルがおりました。名前をあずささんと言います。
 あずささんには願い事がありました。
「そうですか、あずささんは運命のひとを探しているのですね」
「ええ、この世のどこかにわたしの運命のひとがいる、わたしはそう思っているんです。ですから
わたしはそのためにアイドルになりました。わたしがトップアイドルになれば、運命のひとにきっと
見つけてもらえると思うんです」
「すばらしい考えです。小さな力ですが、俺はあなたをトップアイドルにするために手を尽くしましょう」
「ありだとうございますプロデューサーさん。わたし、頑張りますね」
 あずささんの担当になったプロデューサーはそんなあずささんをトップアイドルにすべく、
デュオユニットを組もうと考えました。
「あずささんあずささん、デュオユニットにすれば人気も倍になるに違いありません。世界一の
アイドルを探して、デュオを組んでもらえるようお願いしましょう」
「まあ、いい考えですねプロデューサーさん。ぜひぜひよろしくお願いします」
 プロデューサーは考えます。最高のアイドルとデュオを組めば、あずささんも最高のアイドルに
なれるだろうと。
「あずささん、世界を照らす太陽とデュオを組みましょう。あずささんの笑顔が太陽とともに降り
注げば、世界はもっと明るくなるに違いない」
「それは素敵ですねプロデューサーさん」
 プロデューサーはあずささんを連れて太陽のところに行きました。
「太陽さん太陽さん、あなたは世界を照らすことができる世界一のアイドルだ。ぜひあずささんと
デュオを組んでください」
「アンタねえ、仕事だからやるけどこんな配役しといて憶えときなさいよねっ!あー、こほん」
 太陽は言いました。
「そう言ってもらえて光栄ね、にひひっ♪そーよ、私こそがこの凸で世界を照らす……って違う
わよっ!」
「違うの?伊織ちゃん」
「太陽って言いなさいよっ!いい?私は確かに世界を明るく輝かせることができるけど、私にも
弱いものがあるの。それはね、雲よ」
「雲?」
「そ。私がいくら輝いても、雲がその前に広がってしまうと地上に光が届かないわ。最強の相方を
探そうって言うのなら雲のところへ行ってみるのね」
 そう言われ、プロデューサーはあずささんを連れて雲のところに行きました。
「雲さん雲さん、あなたは世界を照らす太陽さえ隠すことのできる世界一のアイドルだ。ぜひ
あずささんとデュオを組んでください」
「朝台本を渡されたきりだったので聞けませんでしたが、とりあえずなぜ私が雲の配役なのか
説明を求めます。内容によってはお説教ですよ?」
「だからそれ」
「え、それって?」
「なにかというとすぐカミナr(ry」
「そこに正座なさーいっ!」
 小一時間のち、雲はこう言いました。
「そりゃ確かに私は気候の一端を担っていると言えますよ、地上には雨も必要ですし。ただ、
最強かと言うとそうでもないと思うんです。私なんかは所詮水蒸気の集合でしかないわけで、
風のひと吹きで文字通り雲散霧消するあえない存在なんですから。あずささん、風のところへ
行くといいんじゃないでしょうか、実際才能はあるし私から聞いたと言えばNOとは言わない筈
です。雰囲気も似てるからいいデュオになると思いますよ」

28:ねずみの嫁入り(2/3)
09/07/02 00:41:35 XsUcH5p+
 そう言われたプロデューサーは、今度はあずささんと一緒に風を訪ねました。
「風さん風さん、あなたは世界を照らす太陽を隠す雲さえ吹き飛ばす世界一のアイドルだ。
ぜひあずささんとデュオを組んでください」
「あふぅ」
「あ、それで風」
「わかりづらかったですかね」
「律子……さんからの、違った、雲さんからのメーレーならしかたないって思うけど」
 風はあずささんにこう言いました。
「でも、ミキが世界一って言うのはなんか違うと思うな。世界一のアイドルと言えば千早さんなの」
「美希ちゃん、千早ちゃんじゃなくて」
「あ、そーだった、ミキが起こす風なんかものともしないものが世の中にはあるの。それは壁」
「壁?」
「3匹のこぶたでも狼さんはいくら風を起こしても壁を壊すことはできなかったの。それでこぶた
さんたちは助かったんだよ、あずさ知ってた?」
「ええ、知っているわ」
「なんでお前はおとぎ話の中で他のおとぎ話を引き合いに出すんだ」
「だから壁さんのところに行くのがいいって思うな。せっかくきてくれて嬉しかったけど、ミキより
千早さんの方があずさも絶対トクだよ」
 そこでプロデューサーは、あずささんとともに壁のもとへ訪れました。
「壁さん壁さん、あなたを世界を照らす太陽を隠す雲を吹き飛ばす風にも耐える世界一の
アイドルだ。ぜひあずささんとデュオを組んでください」
「プロデューサー、この仕事が終わったら進退のご相談をしたいと」
「何を怒ってる、お前が適任だと思ったからこその壁の役だぞ」
「くっ」
「よく考えてみろ。物語のクライマックスで主人公に立ちふさがる実力の持ち主というキャラクター
だ、実力も知名度もあり、楽曲に対する真摯さを兼ね備えた人物となるとお前以外いないだろう?」
「まったく、あなたはいつもそうやって……もうっ。ええ、私のところへいらっしゃるのも道理。
太陽の光を覆う雲、その雲を払う風、その風を受けとめ微動だにせぬ壁、それが……くっ、なんて
やりづらい……私です」
「まあ壁さん、それでは壁さんが世界一なんですね」
「いいえ、それは違います」
「え?だって今」
「私の足元をご覧なさい、穴が開いているのが見えるでしょう?」
 あずささんは壁の足元を見ました。そこには確かに穴がひとつあります。
「頑丈な私の体にさえ、このように穴を開けてしまう者がいるのです」
「あらあら、こんどは雪歩ちゃんかしら?」
「ふええ?わっ、わたし今日はナレーターですよぅ」
「そうではなくてですね、あずささん。この穴を開けたのはねずみです」
 壁は言いました。
「あずささん、世界一の相手を探そうというお考えは素敵ですが、誰にでも弱点はあるものです。
完璧な相手を探そうというのではなく、その悩みをわかってくれて、ともに考え支え合い、導いて
くれる相手こそが運命のひとと言えるのではないでしょうか。あずささん、あなたと同じねずみの
中にこそ、その相手はいるのだと思いますよ」
「そうですか。壁さんありがとうございます、よく解りましたわ」
 あずささんとプロデューサーは壁のもとを後にしました。
「あずささん、申し訳ない。俺の考え方が根本的に違っていたようです」
 プロデューサーはあずささんに謝りました。

29:ねずみの嫁入り(3/3)
09/07/02 00:42:26 XsUcH5p+
「確かに壁さんの言うとおりだ。太陽や雲や風や壁、それぞれに立派なところのある相手だが、
探してゆけば弱点も欠点もある。それは当然のことで、弱みのない完全な存在などこの世に
ありはしないからだ」
「わたしもそう思いました、プロデューサーさん」
「俺が探すべきは世界一あずささんと相性のよいパートナーであって、単に世界一上手い歌手
などではなかったのだ。あずささん、これからその相手を探してきますから、あなたはここで待って
いてください」
「いいえプロデューサーさん、それにはおよびません」
 すぐまた出かけようとするプロデューサーを、あずささんは引き止めました。
「なぜですかあずささん、それでは運命のひとが見つからない」
「そんなことはありません、プロデューサーさん」
 あずささんは首を振り、プロデューサーを見つめます。
「道を探しあぐねて悩んでいた私を手助けしてくれて、解決の方法を考え、そして世界を照らす
太陽さん、太陽を隠す雲さん、雲を飛ばす風さん、風を遮る壁さん、そんな素敵なみなさんの
もとに導いてくださったのはプロデューサーさん、あなたでした」
「……あずささん」
「プロデューサーさん、あなたがわたしの運命のひとだったんです。もうデュオパートナーは
必要ありません」
 あずささんは優しく微笑みました。
「ですからプロデューサーさん、ぜひあなたが私の人生のパートナーに―」



「ちょーっと待ったーっ!」



 舞台袖からたくさんの声が聞こえ、続いて人影が飛び出してきました。
「ちょっとあずさ!アンタなに勝手に結末変えて」
「ぷ、プロデューサーは原典では父親の役柄でっ」
「いくらあずさでもハニーは渡せないのー!」
「話が違います、主人公は誰か別のねずみを」
「な、なんだかわからないけど私も阻止ですぅ」
「わーっ、お、お前らちょっと待てっ」
「あ、ああっ、ちょっとみんな、そんなに押したら」

 舞台が震え、『**ようちえんおゆうぎかい とくべつゲスト・765プロのおねえさんたち』と書かれた
吊り看板が揺れました。体育館を埋め尽くした園児たちやお父さんたちは大喜びです。お母さん
たちはちょっと微妙な顔をしていますが。
 観客の後ろで、高木社長が隣の人物に言いました。
「……あー、園長先生、申し訳ない。脚本の段階ではよくできた話だったんだが」
「いいえ、みんな喜んでいるじゃない」
 園長先生は笑って返します。
「クラスメートのよしみでこんなことお願いして、申し訳なかったわね。こんなに豪華なお遊戯会は
初めてだわ」
「まあ、こちらもアイドルたちの宣伝込みで……む?あまり成功した気が……いいや気にするまい、
彼女らもおおいに楽しんでいるようだから」
 そう軽く苦笑すると、社長は立ち上がりました。
「でも、そろそろ幕を引いてくるとしよう。これでは収拾がつかないし、それに」
「それに?」
 問いかける園長先生に、社長はため息交じりで答えました。
「これでここの壁に穴が開いても、ねずみの仕業にはできないだろう?」





おわり

30:ねずみの嫁入り(あとがき)
09/07/02 00:43:41 XsUcH5p+
以上でございます。えー、まーアレです、千早の配役思いついてこうなりましたw
よしなに。



ああ……次はねんぷちだ……

31:創る名無しに見る名無し
09/07/02 01:12:57 fDIaOJ68
くっ、ここが千早スレだったら、けちょんけちょんのこてんぱんにノしてやるのに……。
命拾いをしたな。

面白かったからソレに麺じ、もとい、免じてやる。


32:創る名無しに見る名無し
09/07/02 01:13:41 6+1pYK8Z
>>25
お約束は大好物ですw GJ!

自分もSS書いてる間の息抜きに考えたりするけど、まったく思いつかん……。
今度の呟き、難しいぜよw

>>30
毎度元の話をうろ覚えな自分だけど、原典しらんくても面白く読めた。

キラートスをする美希と、それに乗るP……千早カワイソスw
胸囲の展開にオチまで綺麗と、超GJでした。

33:創る名無しに見る名無し
09/07/02 21:03:23 QIGNYPAX
>>12
相変わらず読みやすいし、テンポもいい。
なんというか、文章に安定感がある感じ。
ただ、前作との繋がりを意識しすぎな感が。
P視点の部分があまり意味を感じなかったし、
社長をあえて出す必要性も疑問。
(呼称間違いを招いた点も含めて)
もっと雪歩の内面の葛藤に絞って書いても良かったのでは。

>>23
話の内容は、大変良かった。
ただ、あずささんなら、いや、あずささんだからこそ、
こういう普通の人なら沈黙してしまう場面で、
何か一言、彼女ならではの台詞が欲しかった。
と言うか、途中から完全にそういう一言を期待してたので、
とにかくそこが残念。

>>30
非常に面白かった。
太陽はパーフェクト春香サンかと思ったら、
もっと露骨な配役とかw
しかし、実はレシPには、劇中劇より、筋立てだけ使った
見事な翻案を期待していたので、その点だけ。


なんかえらく厳しい感想ばかり書いてないか俺?
みんな面白かったって思ってるよ本当だよ!

34:創る名無しに見る名無し
09/07/03 19:00:36 JgcoWXPE
>>23
のんびりしたあずささんの空気の中に、どこかピンとした緊張感を感じました。
伊織の作品の時も思ったのですが、サブキャラのあずささんがとても印象に残ります。
あらあらうふふなのんびりあずささんも好きなのですが、
時折とても大人びた空気を纏うあずささんもまた魅力的にうつりました。

>>30
アイドルの配役が巧み過ぎてて笑いました。あくまで台本形式の進行でありながらも、
個人個人の心情が巧みに混ざった台詞回しが面白かったです。
(とりわけ千早の「くっ、なんてやりづらい…!」が最高でしたw)
あくまで主観ではありますが、>>33氏と同じで、劇でなくても十分面白い筋書きだったのでは?とも思いました。
穴掘り雪歩がねずみではなくナレーターとして登場したところで、「あ。これは雪歩が語り手で進行している
劇なのだな」とティンと気づくのですが、するとドタバタ以降の語り手は一体誰が…?
(書きながら思ったのですが、ドタバタ以降の語りをですます口調から一転しても良かったかもですね)
それでも元のシナリオを丁寧に辿りつつ、キャラの性格をつぶすことない流れはお見事の一言です。楽しかった!





こんばんは寓話Pです。個人的に拝借したpixivネタに、その後も大勢の書き手さんが乗ってくれたことに、
驚き半分幸せ半分で正直うまい言葉が見当たりません。本当にありがとうございます。
創作スレ住人のノリの良さと懐の広さに多大な感謝をしつつ、今夜も【fairyt@le】で投下します。

【北風と太陽】 本文1レス+その他1レス拝借します

35:【北風と太陽】
09/07/03 19:02:03 JgcoWXPE
「こんばんは、やよい様。いつも伊織お嬢様がお世話になっております」
「あっ。伊織ちゃんちのヒツジさん。こんばんはー!」
「いかにも。私めは伊織お嬢様の従順たる羊にして、執事の新堂でございます。
 伊織お嬢様をお迎えにあがったのですが、未だ熱心に残られているようですな」
「えっと、そうなんです。……新堂さんって、じゅうじゅんな執事さんなんですか?」
「はい。伊織お嬢様のためならば、たとえ火の中水の中でございますよ」
「あっあのっ! じつは伊織ちゃん、プロデューサーと大ゲンカしちゃったんです。
 それで火の中水の中より大変になっちゃって。新堂さん、なんとかできますか?」
「なんと。それは一大事ですな。やよい様、私をそちらへ案内していただけますか」

***

「プロデューサー! プロデューサー! 立てますか? 大丈夫ですか?」
「痛たたたたっ。……うううやよい、俺はもうダメだ。弁慶の泣き所を左右ともやられた」
「なんというひどい有様。それで、伊織お嬢様はどちらに?」
「おそらくロッカールームだと思います。帰り支度をしてくるって言ってましたから。
 新堂さん、すいません。俺が失言したばっかりに、伊織の機嫌は最悪です」
「伊織お嬢様は、ときに厳しくも優しいおかた。誠意をみせれば、必ずや許してくれましょう。
 逆鱗にふれた理由がわかれば、我々の手でなんとかできるやもしれませぬぞ」
「プロデューサー。伊織ちゃんと仲直りしましょう。私も新堂さんと一緒に、仲直りのお手伝いします!」
「そりゃ助かるよ。何しろカンカンでさ。俺の弁解には耳もかしてもらえないんだ。
 なあやよい。今から俺に代わって、ひとつ伊織に伝えてきてはもらえないかな?」

***

「あ、いたいた。伊織ちゃーん」
「なによやよい。私もう帰るんだけど。新堂、今日はまっすぐ家に帰りましょ」
「プロデューサーがね、『これから皆で晩ご飯食べにいかないか』って」
「ふんっ、行かないわ! 今更ゴキゲン取りなんてされても、遅いんだから」
「それがよろしゅうございますよ、伊織お嬢様。
 夜遅くまで出歩いて、翌日のお仕事に差し支えがあってはなりませんからな」
「プロデューサーがね、『さっきのお詫びに、屋台のおいしいラーメン屋さんに連れていくぞ』って」
「だったら、やよいだけ連れてってもらえばいいじゃない。……そんなところ、私は行きたくないわっ」
「それは賢明な判断でございますよ、伊織お嬢様。
 野外の風に長々とあてられるような場所で、お風邪でも召されたら大事ですからな」
「伊織ちゃんも知ってる屋台だよ。ランニングの途中で、おいしそうなギョーザの匂いがしてきたところ」
「ああ、あれね。……なっなによ、今さらそんな美味しいものを出されても、つられないんだから!」
「おっしゃる通りでございますよ、伊織お嬢様。ラーメンでしたら、本場の品が一番でございます。
 安っぽい屋台の、かたい椅子の上で、貧相なラーメンをすすっても、ちっとも面白くはありませんぞ」
「あの、あのね。伊織ちゃん」
「もうっ。今度はなによっ」
「私ずっとね、あのラーメン屋さんで、3人でラーメン食べてみたいなーって思ってたの。
 プロデューサー、先に行ってるって。席も取っててくれるって。だから、あの、あの……」
「やよい!」
「はわっ!?」
「……あのお馬鹿なプロデューサーは、ちゃんと、新堂の席まで取ってくれてるんでしょうね!」

***

「ああ、おいしかった。太っ腹な誰かさんにご馳走してもらうと、ラーメンのおいしさも一層増すわね」
「本当によく食ったな……やっぱり、そんなに食うから衣装がきつくなってチャックが―ごふっ!?」
「お、おいしかったね伊織ちゃん!」
「じ、じつに絶品でしたな、伊織お嬢様!」
「ええ! またみんなでラーメン食べにきましょ。もちろん次もプロデューサーの奢りでね♪」


脇腹を押さえて悶絶するPと、強すぎた肘鉄に何度も頭を下げる新堂さんを置いて
すっかり満腹になった伊織は、やよいを連れてさっさと車に乗り込みました

北風を追いやって後部座席へと流れ込んできたのは、この上なくやわらかな陽だまりの空気でした

36:創る名無しに見る名無し
09/07/03 19:03:42 JgcoWXPE
以上で投下終了です。
以下、前レスで頂いたレス返しになります。


>>334
ご指摘ありがとうございます。わかりづらいフラグの振り逃げになってしまって申し訳ないです。
(社長の捜し物の見解についてですが、保管庫の方に格納させていただきました)
やはり読み手の方に理解してもらえた上での創作ですよね。ほとほと反省しきりです。
きれいなピヨちゃん普及活動は砂漠に苗木を植えるような厳しい作業ですが、せっせと勤しみたいと思います。

>>335
正直スレの読み手さんたちのレベルに甘えてしまった部分がありまして、
とっつきにくい流れを作ってしまったのは良くなかったなあと反省しております。
響はそのポジションと勘違いで損を食ってる部分がありますが、本当は素直で良い子なキャラなので、
ちょっとでも可愛いと思っていただけたならばこの上なく幸せです。

>>341
スレによっては不死鳥とも称えられているそうですよ>虹色の鳥
という冗談はさておき。
ニヤリとしてくださってありがとうございます。あんなに乱暴なフラグから解って頂けたことに自分も少しニヤリです。
童話なのに「中年」やら「お姉さん」はパッとしなかったので、社長も小鳥さんも随分若々しい呼び名になりました。
普通のSSで使ったら「年齢的に表現がおかしい」と弾かれる部分だったとも思います。企画さまさまでした。ふう。

>>342
ネタと認知度に難がある響ですが、童話・昔話というジャンルに関してはもともと動物ネタが豊富なので、
動物好きな女の子が新キャラとして入ったことは(書き手としても)非常にラッキーだったと思っています。
社長像は人それぞれな部分があって悩まされる部分も多いのですが、
「ああなんかそんな感じ」とイメージを受け入れていただけるのはすごく嬉しいです。ありがとうございます。
虹色の鳥は津軽レインボーというか小鳥さんのMAジャケットは本当にいいよね!という感じでどうかおひとつ。

37:創る名無しに見る名無し
09/07/03 20:27:34 GnaV/Sn2
>>15
「くっ、このところ歌のない仕事ばかり」
「そうだね、じゃあいこうか!」
YES♪聞いてて思いついた。人の話を聞け、真。

38:創る名無しに見る名無し
09/07/04 23:19:49 PKFH5I2v
>>36
やよいおり!やよいおりじゃないか!

いおりんのポジションは旅人ではなく北風の方?
あれでも新堂さんもそう見えるな、うーん

39:35
09/07/05 12:09:45 aSlV75+Q
>>38
レスありがとうございます。やよいおり難しいねやよいおり…(´・ω・`)ショボーン

元々はレシPの作品>>27-29からティンと来てネタ拝借しました。原作には現れない「雲」役が一人混ざっています。
原題そのままのタイトルがミスリードになってしまってますね。申し訳ないOTL

40:創る名無しに見る名無し
09/07/06 13:51:38 ZSH92xK9
しばらく来ないうちにスレ移動してて超ビビったw
400代で埋めってどんだけハイペースなんだよwいいぞもっとやれとw


こんな誕生日当日に言い出すのもあれだが
小鳥祭りが有るんだから社長祭りが有っても良かったなー

41:創る名無しに見る名無し
09/07/06 17:31:04 3k1WjtVY
貴音    1月21日
千早    2月25日
絵理    3月 7日
やよい   3月25日
春香    4月 3日
伊織    5月 5日
亜美真美 5月22日
律子    6月23日
愛     6月25日

社長   7月 6日  ←今ココ

あずさ   7月19日
真     8月29日
小鳥    9月 9日
涼     9月15日
響     10月10日
美希    11月23日
雪歩    12月24日


初代スレでアイドル星座区分を一回見かけたような気がして
何かのネタの参考になれば。

42:創る名無しに見る名無し
09/07/07 02:44:23 p8ePh12l
前スレ>>452
見た目ラーメンなのに麺はパスタで具は天ぷら、というお題を見事に消化w
なんて言うか、笑えるほどにらーめん大好き貴音さん。そしてなんのかんの言って付き合いのいい伊織。
「人類は麺類、という先人の言葉もあるではないですか」「アンタいくつよ!?」とか
そういうやりとりが頭に浮かんできてみたり、ついでにこんなのも浮かんできたり。

---

 昨晩から今朝に掛けて一気に展開した引っ越し作業も昼に差し掛かる頃には一段落を迎え、
午後になっていつでもおはようなギョーカイ挨拶と共にアイドルたちが事務所に出てくる頃までには、
ほぼ新事務所も仕事に支障がないほどには片付いた。

 この事務所を手配するに至った原動力たる伊織は、だいたいIU優勝した段階でなんでまだあのビルいたのよ、
移転先がマンションってのもショッパイ話ね、なんぞとぶーたれてはいたものの、だいぶ環境がよくなったので
ああ見えて結構機嫌もよいようだった。

 確かにあの雑居ビルは、ボロで手狭だった。その上で貴音たちが新たに入ってきてさらに余裕が
なくなったことを考えると移転も必然なわけだが、それでも狭い分だけ人の温かみというか、
身を寄せ合って過ごすような良さはあったよなあ、なんぞとも思ってしまう。
 そんな自分の思い入れを言ってみたところ、春香には微妙にジト目で、でもあの事務所はすきま風
けっこう入ってきたりしてましたよねえ?とか、真にも、アレが出るんですよねとか、今ひとつ同意は
得られず。新規購入でピカピカの自分の机にベッタリと貼り付いて親睦を深めている小鳥さんを眺めながら
今時そういう価値観は古いのかもしれないなあ、と苦笑を浮かべてみたりする。
「皆さま、おはようございます」
 やや遠慮がちな声と共に、銀色の髪が戸口から覗いたのは、ちょうどそんな時だった。
「おはよう、貴音。今日からこのマンションが新しい事務所になったわけだが」
 高木殿の手配ですね、という貴音の確認に、伊織や貴音、それにみんなの活躍の賜物さと返し、
社長にも感謝しないとな、と続ける。朝もはよから業者に混じって作業し続けた労苦のことも
熱いシャワーとみんなの笑顔があれば汗と一緒にスッキリ流せるというものだ、が。
 今の貴音からは、どうもそういう嬉しそうな気配がみられない。
「まあ、961プロの設備と比べるとまだまだ見劣りすることは否めないけどな」
 いえ、そんなことは、と慌てたように否定する。ここではい、そうですね、なんぞという人間はまずいない
のは知った上での物言いだが、貴音の顔色を窺う限りは、別に施設の不満というわけでもなさそうで。
それでもなんとなく落ちつかなげというか、ちょっと気乗りしてない感じというか。
 それでやっぱり、引っ越しが気に食わなかったんだろうか、とか思ってしまったわけだ。
実際、まだなにか言いにくそうな素振りでいるし。
「それとも、なにか気がかりでもあるのかな?」
 ちょっとストレートすぎるかな、と思わないでもないけども、つとめて軽い口調で水を向けてみると、
「その。事務所の環境向上は喜ばしいのですが」
 軽く上目遣いで、おずおずという感じで口を開く
「あの、お笑いには、なられませんか?」
 正直聞いてみないと判らないのだが、それを言ったら多分話はそれきりだな、と思うわけで。
ああ笑わないさ、と応じたことで、ようやく口を割る気になったようだ。
「お恥ずかしい話ですが、私は前の事務所の方が」
 ああ、貴音は古風だし、961プロから移ったギャップであの事務所のアットホーム感が気に入ってたとか、
そういう方向だったのかなあ、だとしたら判らないでもないぞー、なんぞと思ったところに
「階段降りれば、即らーめんでしたのに」
 どあ・つー・どあ・らーめんだったのが遠のいてしまいました、としょんぼりしながらの言いように、
ずびし、と思わず容赦なきツッコミを叩き込んだ自分を責める者は多分いないと思う。
「うう、素直に話せばこの仕打ち。あなた様はやはりいけずです」
 入れられた当人を除いては、だが。
 まったく、この子ってばどんだけラーメン好きだ。

43:創る名無しに見る名無し
09/07/07 10:07:47 Kp91Ko8K
考えてみれば、レッスンやら休日なしの激務やらで体力を使う、それも育ち盛りの娘たちは、
事務所に戻ろうと、あの階段を通るたびに、ふうわりと漂う醤油ややきぶたの香りに苛まれるのか。
さらに、事務所で一息ついて報告やらなんやら終えて降りていくと、またしても鼻腔をくすぐる(以下略

どんだけアイドルに厳しい事務所だったんだ。

しかし、朝から腹の減るスレだ。

44:創る名無しに見る名無し
09/07/07 14:55:44 PeapyCAM
それにつけても、情報が広がる前は夜な夜な血を啜る吸血鬼キャラか?
なんぞと噂された娘が、今やすっかり夜な夜な麺啜るラーメンウーマンじゃないか

45:創る名無しに見る名無し
09/07/07 20:48:46 cycLkvvO
もっと大きくして自社ビルになれば、社食なりテナントなりで
ラーメン屋も呼び寄せられるけどね。

46:創る名無しに見る名無し
09/07/08 02:35:27 a7Yi1YOP
今回のつぶやきは想像の余地が狭すぎたかなあ。というか、最初のの組み合わせの
出来がよすぎたか
まあ、スレも動いてるし、次にやるとしたら止まってるかなって時にしましょうかw

>>12
すっかり安心の雨晴ブランドw
かわいい、甘い、とろとろの三種盛りっぷりはああもう、幸せになっちゃえよ、の一言。
描写のきめ細かさ、丁寧さの一つ一つから不安感も安心感も感じ取れるのはさすがとしか。
ただ、強いて言うと初見でこれを見た人にはちょっと伝わりづらいかも、という気も。
良くも悪くも雨晴ワールドをここまで堪能して、そしてその延長としてある話って感じですね。

>>22
これは、もちろん長編のプロローグですね?w
夏公開劇場版の予告編、いやあ憎いことするなあ・・・なんて言ってみる。

たびたび言われていることですが、やはりあずささんには深刻な空気をさらりと打ち砕くことを
期待してしまう部分はありそうです。
となると、書かれる、書かれないは別としてこれはこの先に展開されるであろう千早あずさの
関係劇の開始を告げる一幕、みたいに考えたくなる部分はありますね。
・・・いや、マジで書いてくれたら、それはすっごく楽しみなんですけどっ

>>30
多分、子どもたちは忘れないと思います。劇の内容や来た人たちの名前を正確に思い出すことは
できなくても、こんなおもしろいお姉さんたちがやってきて、大変なドタバタを繰り広げた日のことを
ずっとずっと後になって、彼女たちの幾人かが懐かしい存在になって、それでも懐メロ特集とかの
何かの拍子に、あ、この人たち前に会ったことあるなあって思い出すような
そういう存在になったかなあ、と。あるいは、なってしまったかなあ、とも。
うん、おもしろかった。

>>35
ラーメンと聞いて、仲間に入りたそうな顔してる誰かは今回おいといて、とw
うーん、北風と太陽というか、脅し役となだめ役というかw
結局なにで怒らせてしまったんだろうかとか気になってみたりもしますが、
この4人の主に伊織からの肉体言語wも交えた判りにくいようで判りやすいコミュニケーションは
いろいろ妄想の余地がありそうです。
やよいも、ストレートだけどズレてたりするしねえw

47:創る名無しに見る名無し
09/07/08 21:29:57 576BkDHC
高音のラーメンで気になったんだけど、好きな食べ物って全キャラに指定されてるの?
美希のおにぎりなどはプロフィールにも載ってる有名所だけど、それ以外の娘たちについて

48:創る名無しに見る名無し
09/07/08 21:58:29 +ToZa1rh
>>47
みんなに指定されてる訳じゃないけど、このキャラはコレってのはあるな。
春香のお菓子に、雪歩のお茶&和菓子、あずささんは紅茶派。
律っちゃんだと肉まん。

それぞれのキャラのコミュニケーションで出てくる印象的な食べ物&飲み物。
貴音のラーメンや美希のおにぎりもそうだな。

49:創る名無しに見る名無し
09/07/08 23:02:31 a7Yi1YOP
>>47
逆に苦手なもの、嫌いなものが案外考慮されてなかったり
伊織のローストビーフはあんまり出番ないけども
真にスポーツドリンクは運動好きのイメージもあってか結構つなげてしまう人も
苦手設定があって、運動時にはもっぱらミネラルウォーター、とかね

>>48
雪歩は焼肉も印象的だったね

50:創る名無しに見る名無し
09/07/08 23:56:29 hTxZQVf8
ネタ不足と時期遅れを会話量でカバーしてみるテスト。

>>15

「さーって。人気アニメの舞台化だし今日からの稽古、頑張っていきましょーかっ」
「真……あなたまた男性の役なのに、ずいぶん前向きね」
「今回は765プロで全員演じるんだから気にしないもーん。メインキャラだしさ。まあ、律子のPC部長
役は女性キャラに変更になったけど」
「メインキャラクターはなるべく元の設定のままで行こうという話だったものね」
「だから雪歩も男性キャラ役だしね。プロデューサーからは初の大役で緊張してる雪歩をフォロー
してやれって頼られたんだー♪」
「私の役だってどうして私に……これこそ真の方が向いてるんじゃないかしら、髪型とか」
「プロデューサーが役の割り振りしてる真っ最中にマウスを空中でカチカチしてたのは誰さ?ボク、
一瞬『ナイスアピール』って思っちゃったよ」
「あ、あれは机があそこまでしかなかったから!」
「はいはいっと。春香はもうスタンバってるのかな」
「主役だし、ものすごいやる気を感じたわ。あずささんが少し遅れるって」
「……あずささん、ベストキャスティングだったね……いろんな意味で」
「……くっ」
「あーっ、いたいた!千早ちゃんも真もなにしてるの?稽古だよ、稽古!」
「うわ、春香ほんとにノリノリだねー。待ってて、いま行くから」
「真ちゃぁん、私なんかで本当に春香ちゃんの相手役勤まるのかなぁ」
「雪歩……気付いてないんだろうけどその流され感、すっごいハマってる」
「ほらほら、みんなが揃わないからって楽屋に集合しないの。レッスン室行くわよ」
「それならどうして律子まで来ちゃうのさ」
「そーですよ、みんな戻りましょー!見ててくださいね、律子さん艦隊なんか一網打尽ですよ、
一網打尽!」
「ふ、台本通りとは言えタダじゃやられませんからね。強大な悪役を打ち倒せなければ主役とは
言えないのよー?」
「うわ律子怖い……こりゃいけないや、みんな、早く稽古始めよう」
「そ、そうだよね真。それじゃみんな、私について来なさ―っと、わ、と、ととっ」
「春香?」
「うわ、こっち来たら」
「とっ、わっ、わひゃあっ」

 * どんがらがっしゃーん *

「あいたたた、またやっちゃった」
「はーるーかーあ?」
「わわっ、り、律子!もう稽古始まるし、ここは穏便に、ね?」
「真!そもそもあんたたちがちゃっちゃと動かないから!」
「ええっ?ボク?ボクがいけなかったの?」
「なんか文句あるわけ?」
「でっでも律子、ほら、今回サブタイトルが『射手座の日』でしょ?射手座だけに」
「ほー、射手座だけに?」
「あんまり早く集合してもよくないかなって。言うじゃない、サジタリウスは及ばざるが如し」
「……」
「あっあっ、ほっほら今から集中してやるわけだから、多少の遅れはサジタることではないかと」
「……」
「あのあの、せっかく衣装着てるのにすぐ稽古じゃ少しサジタリないかなって思ってさー、は、はは」
「言いたいことはそれで全部かしら」
「り、律子の剣幕にボクいまサジタジです、なんちゃって」
「どうやらあんたたちには芸能人の心構えをみっちり教えてあげないといけないようね。……そうね、
サジタリウスだけに」
「さ、サジタリウスだけに?」
「全員今すぐ、ここにセイザなさーいっ!」



おあとがよろしいようで。

51:創る名無しに見る名無し
09/07/08 23:58:06 hTxZQVf8
……なにしろ「スパルタニアンって銀英伝の?ふーん、ねんぷちって銀英伝シリーズも発売してたのか。
腐女子向けかな?」から始まったんです。
ハルヒは漫画版数冊のみ、肝心の銀英伝ももはやうろ覚え、検索に検索を重ねて『射手座の日』
というタイトルを発見してからようやくスタートだったんですってば。
やはり人間無理をしてもいいことはありません。

星座だけに「そら見たことか」といったところでしょうか。

あと画像に登場してない人をオチに使ってすいませんorz
以上レシPがお送りしました。

>ねずみの嫁入りの件

雪歩の台詞はカンペキにノリでございました。当初は「ふええ?わっ、わたし今日は出番ありませんよぅ」
だったのですが、心の悪魔が「いいじゃん舞台に絡めちゃえよ」って囁きました。後半の地の文の口調を
変えるとか語尾にピヨをつけるとかいくつか方法は考えましたが、ドレやってもテンポが崩れるのでもう
齟齬は承知でイッちゃいました。てへ。つか申し訳ない。

劇中劇でなくテーマもので、に関しては買いかぶりすぎなんじゃないか(汗)と。まあなんか思いついたら
やらせていただきます。



>>42
前フリもあってオチはみえみえだったのに爆笑してしまったわw 貴音さんいいねー。

52:LIVE FOR ...
09/07/10 02:07:49 uZmiMea2
急に飛び込んできた電波を解読したらこうなった。。。

「ええと・・・私は765プロのアイドルが好きでたまりません。
きっと、ライブを成功させて見せます・・・か、意気込みだけじゃねぇ・・・却下。
で、次は・・・千早LOVE!ってこれはだめ!」

そう言って送られてきたはがきを「不採用」と書かれた段ボールに投げ入れていく小鳥。
「採用」と書かれた小さな箱には1通のはがきも入っていない。
逆に「不採用」ボックスにはすでに1000通以上のはがきが入っている。

このはがきはすべて「765プロ特別ライブ」の「ファン代表1日プロデューサー」への応募はがきである。
つまり、ファンから1名選んでそのライブすべてを統括するプロデューサーをさせるというものである。
ファンがこの企画を聞き、日本中からの応募はがきが集まったのだ。
そしてファン代表1日プロデューサーの選定は小鳥にすべて任されたのだ。

そのはがきの必要事項は、住所、氏名、年齢、電話番号、自己PRだった。
ファンは1日プロデューサーになるために、懸命に愛を訴えた。

小鳥はそのはがきを冷徹に段ボールに放り込んでいく。
それには小鳥なりの考えがあった。

好きだけで生きて行ける世界ではない。

元アイドルだった小鳥はよくわかっていた。
好きだけで入ったアイドルの世界、自惚れかも知れないが、もう少しでトップになれた。
しかし、自分には何かが足りなかった。
だから、舞と出会った時、アイドルとしての自分は粉々に砕け散った。

好きだけではだめなのである。
ましてや、これは真美含めて11名を統括する仕事。
それをきっちりとやりこなすための熱意と、
その明確な理由も持っている人間でないと小鳥は任せられなかった。

ふと、あるはがきを持った手が止まった。

「・・・妹はアイドルを目指していました。しかし、ひき逃げに遭い、
以降、寝たきりの状態が続いています。そんな今でも妹は歌が大好きで、
特に765プロの皆さんの歌がかかると、声が出ないものの口ずさんでいます。
765プロ特別ライブはちょうど妹の誕生日なんです。
私は妹に最高のライブというプレゼントを送ってあげたいです
・・・か。本当かしら・・・。」

小鳥はこのはがきを小さな箱に入れた。
そして、おもむろに電話をかけた。

「もしもし、私、765プロの音無と申しますが、探偵の・・・」
そう、はがきの主の身辺調査を依頼した。

結局、はがきの内容は真実であり、後日の特別ライブはファン代表Pの妹にとって
素晴らしいプレゼントとなったのは言うまでもない。



53:創る名無しに見る名無し
09/07/10 03:30:24 RUWpFa36
>>51
ねんぷち自体は今普通に手に入るのはほとんどハルヒなので
バリエーションは実は案外ないです。特典品とかかき集めればまた別ですけども
あとは、それが何に見える?っていう見立ての問題で、同盟軍服に見えなくもないってんで
ネタにしただけだったりします

ここ見ればだいたいのラインナップは出てますし
URLリンク(www.nendoroid.jp)

舞台劇準備中のドタバタですね。小話風の展開が小気味よしですが、
中盤の語呂が若干苦しいか・・・まあその苦しさがむしろ笑いどころかも


オチがみえみえっていうか、オチ以外の部分本来いらないですからねえw
机となかよくする小鳥さんとか、どあ・つー・どあ・らーめんとか
ちょっと言わせてみたかったけどw。
貴音引っ越しコミュで単に喜ぶんじゃなくてコレやったら笑えるんだけどなー、と

54:創る名無しに見る名無し
09/07/12 16:47:50 qcMTeq4U
>>52
キミの電波のカタチ、GJだね!
それを受けて、自分もなんかネタがティンと浮かんだぞ!

電波のバトン、もっと増えるといいな。
自分のような引き出しの狭いSS書きはすごーく助かるぞ!

55:創る名無しに見る名無し
09/07/13 02:58:40 4BuyvWR1
土日はえらいことになってた・・・創作ネタとしては面白い設定だとは思うけど
受け入れられない人の気持ちもそれはそれでわかるなあ、あれ

>>52
単独のシチュ提示としては充分ありだと思います
ただ、読み物として考えた場合、前半が前提説明で終始
それが終わったら電話一本で事実でしたおしまい、というあっさり感が。

あくまでもこういう話を思いついた、というあらすじな感じですね
もちろん、それはそれでいいと思いますけど

56:創る名無しに見る名無し
09/07/13 06:10:02 7JuCwW3y
>>55
いろいろと言いたいことはあるけど、今はまだ情報不足だよねぇ……。

57:創る名無しに見る名無し
09/07/13 12:40:44 nmNrs/Bv
涼の件、真に置き換えると(置き換えなくても)結構気の毒な感じだよね
ストーリーとしてはばれる、ばらす、ばれずに終わるのうちどれになるのか気になるところ。

58:創る名無しに見る名無し
09/07/18 03:09:43 PeC2cu/c
むしろあれで涼が可愛くて仕方がない

59:創る名無しに見る名無し
09/07/20 20:42:34 89qj7dw3
保守age

60:創る名無しに見る名無し
09/07/21 06:41:47 4dO3S+ON
千早「夏が終わったら、アメリカへ行こうと思います」
社長「―私は反対だ」
千早「っ……。何故、です?」
社長「IU予選のビデオを見たが、君はまだ響君に及ばない。
    今、海外へ行くという。それは、“逃げ”じゃないのかね?」
千早「ッ―違います! 私はただ、自分の力を―」
社長「とりあえず君は、日本一のアイドルになりなさい」
千早「……!」

 響 「千早はオーディションの時もライブの時も、おんなじだな」
千早「……?」
 響 「千早は自分の能力を活かし切れてない。
    歌も、アイドルとしての在り方、その選択肢の一つでしかない。
    それがわからないうちは―千早には負ける気がしないぞ―」

妄想駄文晒し失礼。クロスに行くかこっちにするか悩んだけど、↑のネタはともかく、
振る話題がこっち向きかなと判断したんでこちらに。↑は熱でうなされてる時に
なんか浮かんだから書いてみただけw

IUって身近な物にあてはめると、インターハイとか甲子園ってイメージ。
で、前からそんな感じのSSの構想を練ってるんだけど、とかく、
“歌って踊る”をスポーツのようにバトルとして描くのが、個人的な技量の問題もあり難航。そこでいつも頓挫するorz 
先駆者がいれば、すっげー参考にしたい……。ゲームでは審査員システムが有りプレイヤー操作が勝敗を左右するけど、
SSでその表現をそのまま使う事はまず無理(それに再現しても、イマイチ盛り上がらない気がする)。
そうすると、どうやって対決→決着までの描写をすればいいのか―ていうか無理なのか……!?

戦闘が日常の世界設定にしても、アイドル的要素皆無で剣とか魔法etcは、書いててなんかしっくりこないんよね……。
うん。自分でも何言ってるかよくわかんなくなってきたw
まぁ、わがままっていうか愚痴なんだけど、解決策がなくとも同じ悩み持ってる方いたらなんか嬉しい。
つまり雑談したかったんだ。どんなネタ考えてる、あればいいなとか、どんな理由でつまってるとか……。
そういうの(あれば)共有して、議論や個々で修練してるうちに解決の糸口とかが見つかれば最高じゃん?
……なんて……お為ごかし? ハイ、すいません。

61:創る名無しに見る名無し
09/07/21 10:18:31 E/HwOkVY
>>60
バトルシーンのクライマックス文例



美希「とうとうこれを外す時がきたの」
ドサドサッ
春香「ロングヘアーを外した?」
千早「こ、これは……100キロ以上はある……!」

*

響「さあ、きみの能力は?まさかまっこまっこりーんだけじゃないだろう?」
真「あ、あとは……勇気だけだ!」

*

律子「あ……あれはもしや秘奥技『王猛威出暴夢(おもいでぼむ)』!」
P「知っているのか律子!?」

*

?「アイドルオーラの使い手はその力を最大限に使う時、細胞が活性化し肉体がピーク時の年齢に戻るピヨ」



まあネタはともかく
島崎譲『THE STAR』
克・亜樹『SHOW』
あたりを読むとよいかと。長瀬優也に惚れること間違いなしです。

かく言うわたくしも対決シーンの描写には悩んでおりまして、ただ個人的には『文章より漫画や一枚絵でこそ
受け手に与える衝撃も感動も効果的なカットを文章化する努力をするくらいなら、文章の表現力が生かせる
シーンを構成する』方がアタマいいんじゃないか、ってトコで結論が出つつあります。もちろん、あえてやりたい
欲求は今でもあるのですが。
上の例w のような対決真っ最中のコマを文字で読ませるのは至難の技です。ちょっと方向性が違いますが
失敗例をお見せしましょう。

URLリンク(imasupd.ddo.jp)

※完結していないSSです。響×真のダンスバトルシーンがある作品。
DLkeyは『hibimako』

去年の9月、要するにキャラ発表の段階で響の設定に燃えて書き始めてみたものの、どう書いても文章が
自分のパッションに届かずに中断してしまった作品です。
結局のところ、動きの激しいシーンは文章には向かないのです。たとえばプロが書く、アクション映画の原作や
ノベライズ読んでもそれは感じる。だからそういう時は対決シーンではなく、その前後のシーンでバトルを感じ
させる方が伝えやすいのだと思います。

ということでこの作品はここで供養して新たな作品に向け鋭意精進いたします。
俺が誰かはヒ・ミ・chu(バレてるんでしょ?わかってますよorz)

62:創る名無しに見る名無し
09/07/22 01:06:38 zQmK1VkA
>>61
弔って来ました。それにしても、いちばんイイところで終わってたなぁw
結局、オーディションの枠組みをちょっと変化させないと無理なんでしょうね。
それが分かっただけでも大収穫でした。面白かったし。

あまり良い事ではないでしょうが、個人的には、
こういう未完成の物もたまに此処に上がってくると面白いかな。

63:創る名無しに見る名無し
09/07/22 01:13:00 FI9MqUg5
>>61  舞 「うろたえるな小娘──ッ」
も追加で。

64:創る名無しに見る名無し
09/07/22 01:34:52 mknQhLpL
>>61
同じく弔ってきました。真と響はやっぱりダンスでしのぎを削り合う仲がすごくイイ!と思うんだ。
アイマスのオーディションそのものにスポットを当てるのって実はすごく難しい。
審査員のさじ加減とか、名前も無いようなアイドルたちとのやりとりが必要になってくるし
そういう意味では>>62同様、オーディションの形式を固定化しないことがひとつのアイデア
なのかなーとも思う。


アイドル同士のオーディション対決、と聞いてイメージに浮かんだのが「将太の寿司」「ガラスの仮面」「カイジ」
そんな感じのエッセンスで頭をゴロゴロさせていたらティンと来るものがあったんで1つ書いてみた。

URLリンク(imasupd.ddo.jp) [DLキー:0522]

・審査員3人のオーディション形式
・アイドル同士の対決
・400行

なにぶんこう言うSSを書くのは初めてなもので、皆様どうかお手柔らかにお願いします……

65:創る名無しに見る名無し
09/07/22 01:39:17 xyQFvjgL
>>61
これはこれで、シーンクリップとしてはダイナミズムの表現も巧みで充分に面白かった
わけですが、例えば動画や絵でコレを表現した場合、良い表現を得られれば見開きと数コマ、
あるいは2分ほどのワンシーンで表現できてしまう場合もあり得る、というのは確かに思えるところ
優劣の問題でなく、メディアの違いなのですが。
逆に文章の強みは与える情報を相当管理できることと、巧く読み手側のスイッチをキックできれば
映像以上の情報を勝手に読み手に作らせることが出来る点、でしょうか。

あとは、読み手側のスイッチをキックするのの変種として、既に読み手が知っているシーンを
踏まえることで文章量以上の情報を持たせるとか。お約束とかパロディなんかもこれのうちになるか

ダンスはまだしも同時にできますが、歌は一般的なオーディションだとどうしても一人ずつになってしまいますね
同時に展開する駆け引き、みたいなゲーム的展開にはちょっとそういう意味ではなりにくげ
・・・方向性はちょっと違うだろうけど、銀盤カレイドスコープでも読み返してみるかなあ

66:創る名無しに見る名無し
09/07/22 02:10:30 xyQFvjgL
>>64
くあ、やられたw
料理勝負と、同じ曲を2人で歌う場合のパターンについて
説明が厄介だから削ったら見事にそこを突かれたw

料理勝負は「先手が後手の料理をメチャメチャにする罠を仕掛けない限りは、
原則後手有利」のターン制。料理ってことにこだわらなければ
「こいつ、すげえ!」「こっちはもっとすげえ!」「抜かったな、お前の敗因はこれだ」
が、基本様式というところ。事前準備や不安に駆られるような意外な工夫など
どちらかというと、技と演出の勝負になりそう。
確か、交互に1曲ずつやってって、観客を味方に付けた方の勝ちみたいな形式での勝負で
決め球に「バレンタイン」の『あなたが好きです』を静寂演出と共に持ち込んだ・・・
なんて話を読んだ覚えがありますが、そういう仕掛けっぽい感じになるかも。

同じ曲を同時に2人では対比、ズレなどを強調する場合・・・>>64もこの例でしょうけど
と、ミックスアップ・・・相乗効果で実力を上回るものを出してしまう展開を描く場合
それに互角のままどちらかが倒れるまでやる泥仕合、と。そういう辺りがパターンでしょうか

・・・んー、読み合いと駆け引きはプロデューサーの分野みたいな印象があるのは
やっぱゲームとしてのアイマスに幻想持ってるからかなあ。

少し話は離れるけど、真アイドルマスター級の物凄く敏腕なプロデューサーが付いて
レッスンではパーフェクト連発、そつのないコミュニケーションで自分のやる気も
いいように引き出してくれ(コミュでもパーフェクト連発)、オーディションは勝って当然
・・・でも、この人は。たとえ誰でもこういうふうに勝たせてしまうんじゃ?だとしたら
自分って何?みたいにアイドルの側がはまり込んでしまう話、なんてのも痛そうだけど面白いかな
大抵の場合、そうじゃないんだ、君だからこそ・・・みたいな方向になるわけだけど
真アイマス取るようだと、少なくとも選べる候補生誰選んでもトップに行けちゃうし・・・
なんて余計なことも考えてみたり

うん、わけわからんね、ちょっと頭冷やそう

67:創る名無しに見る名無し
09/07/22 12:42:25 aL6pJy2G
>>66
>物凄く敏腕なプロデューサー

基本的にアイマスはプロデューサーの成長話でもあるので、あまり見かけないシチュエーションではあるね。
しかし、そういう設定になると、特に恋愛的にどうなるんだろう?とても面白そうでもある。
同時に複数ユニットをプロデュースしていたりとか、以前プロデュースしていたトップランクアイドルとか。

逆に、Pランクを上げるために、気が進まないプロデュースを始めるPとかもいるだろうし。
妄想が膨らむ…。

68:創る名無しに見る名無し
09/07/22 18:18:17 c5RHml7e
実際のオーディションを表現すると、盛り上がってるのはアイドル達よりも観客サイドの方だったりする
L4Uみたいに観客を沸かせるとか、客観的に見た凄さが伝わらないとアイドルの熱さも伝わりにくいのかも?


>>61
うわ、目茶苦茶盛り上がってきてるだけにここで終わるのがもどかしい…!
続きがあったらマジで見てみたいと思った。オーディションのバトル感はビシビシ伝わってくる

>>64
審査員視点のSSは考えたことがあるけど、この審査員トリオは思い付かなかった
ひびまこSSもそうだけど、実力が拮抗したバトルはやっぱ熱いな。面白かったです!

69:創る名無しに見る名無し
09/07/22 18:31:53 5guXORVX
>>64
「んっふっふー、亜美とかちは常に歴史の影に生きてきた、しかし真美とかちは歴史の闇に生きてきたのだー」
的な対決は心が震えますのう。ごちそうさまです。
つか半日で書くなw かなう気がしないwww

どうしても解説コーナーが入らざるを得ない分、文章のみのバトルシーンはスピードを殺がれます。漫画なら
大ゴマを使うとかとか解説セリフを小さくするなど強弱を付けやすいので、同じシーンを描かせたら>>65氏の
通りですがなかなか厳しいんでしょうね。
ただ、本作はそれでも上手い対決を描写したのだと思いました。上のような感想は「一気に読みきった後で」
そういえば、と思い起こす程度でして、読んでいる間は決して邪魔にはなりませんでした。
あと、役者は違えどゲーム上のオーディションに極力近づけた演出も効いてますね、あのゲーム中にアイドル間で、
またアイドルと審査員との間でこんなふうな丁々発止があるかと思うとワクワクが止まりません。
きゃっきゃさわぐVi担当かわいいよVi担当。

オーディション演出という意味では未来館勢に印象深いのが多いのです。1スレ主・缶珈琲氏の『Like a river』に
見られるクライマックスの裏技、スレではなく本人サイトですが456氏の『ロストワン』での、最大のオーディション
に臨むアイドルとPとのやり取りなど、丁寧な描写をする方がいらっしゃいます。スピード感ではなく、受け手の
場面想像力を喚起する方式ですね。
以上ある種の例ということで。

70:創る名無しに見る名無し
09/07/22 19:35:19 2/UeadIG
>>66
プロデューサーが実はなんの取り柄もない自分を勝たせているのではないか?
ってネタは確かにおいしいかも
千早はある程度ランク上がってくると頼る自分にそれほど疑問を抱かなくなってしまう
律子だと自分の能力は限定的であるっていう自分に対する過小評価を打破することが
基本テーマになる場合が多いので過小評価を加速させてもかえって難しい
美希は、基本そういうこと考えないだろうし、覚醒だと感謝しつつべったりになるだけ
なので悩むとしても「ミキ、重荷になってる?」っていうアイドルじゃない部分の方だろう
やよいだと「プロデューサーはすごいですっ、でも自分は」にあまり影が差さない
いや、むしろそれを敢えて書ききってみるのもいいかもだけど

やっぱ春香か、意外性狙いで伊織かな。春香はAランクアップを踏まえてやれば
結構あれで悩むような気がするし、「Aランクなんて当然でしょ!?」って
口にするであろう伊織が、実力で奪い取れる世界だと思ってた、でも自己評価ほど
自分に力がないような自覚をさせられてしまい、けどPの機転と対応で勝ち続ける自
分を見て結局ここでも自分はエスカレーターに乗ってるのかって沈み込むなんてのも
意外と面白いかも知れない

71:創る名無しに見る名無し
09/07/22 19:50:45 zQmK1VkA
>>64
カイジ的なエッセンスと聞いて目を輝かせちゃった。

面白かった。うん、Vi担当審査員可愛いよ、Vi担当審査員w
こういうSSって事は、他になんか書いてた経験あるのかな?
まったく初めてで、こんな綺麗なSS書けるなら、なんと羨ましい……。
自分は、過去に書いた作品読み返してはジタジタしてばっかですw

これからもよろしくです。次回作品ものんびりと楽しみに待ってます。

>>66
面白そうな設定だね。誰か執筆よろw

そんなネガティブな思考に陥りやすそうなのは、春香や雪歩辺りかな?
美希も案外、Pの手腕によりとんとん拍子でランクアップした場合「なんか、タイクツ」とか考えそう。

72:創る名無しに見る名無し
09/07/22 23:12:12 xyQFvjgL
って、>>66だけじゃ感想としてはなんの形にもなってないわw
ほんと、頭は冷やしとかんとね

オーディションという形式にこだわりすぎなければ、様々な形態での勝負の描写という
のも有り得るかもしれず、むしろそういうのから方法論を引っ張ってくるのがいいのかも。

真美の方が明確に短期決戦を指向して、与えられた条件の中で勝ちに行ってる感じですね
多分、彼女らの兄ちゃんの前にいたとしたら別の戦法を選んだんじゃないかなーと
そういう意味では、「2人とも、しっかりしないと、ボーカルの審査員が帰っちゃうぞ!」
のタイミングで勝利への方程式をひっくり返された真美の中に「え、そんなのアリ?」
みたいなのはあったんじゃないかなとか

文章での対決手法として、緻密さと緊張感の重視、また描写の中に明確な伏線をさりげなく
配置しやすいっていうのはポイントとして抑えておいてもいいかも。別に解説キャラを
置かなくても地の文で「ここがすごい」と示してしまえるし
スピード感は他の手段に劣るかもしれませんが、緊張感を高めつつ、どういうふうに決着
するのかのハラハラ感を与えられればこれはこれで充分一つのかたちになりそうです。
どちらかというと相手に「負けた」と思わせる方向で決着する心理戦に寄りやすい部分は
ありそうですけども

審査員達も、この三人を配することで「審査の傾向」をわかりやすくしたのは
この場合はファインプレイだったと思います好みはこうだと言われてすごく納得しやすいですし。
自分のことだったら絶対にしないであろうごり押しを決め込んだちーちゃんがかわいいです。
その後にしっかり罰ゲームを喰らい倒してる大根ッぷりも含めてw

>>68
そのための審査員、あるいは内面描写かも。
オーディションによっては、審査を終えたアイドルや審査前のアイドルが他人の審査を
見る場合なんかもあって、その際の反応で強さを見せる手もあるかも

>>70
伊織だと>>69で挙げられてる『ロストワン』がわりとそんな感じかも
・・・いやちょっと違うか?
でもまあ概ねそんな感じ

73:創る名無しに見る名無し
09/07/22 23:59:20 mknQhLpL
・Pが新人=アイドルと二人三脚でレベルアップしていく
・Pが経験者=現在のアイドルの他に、過去担当したアイドルが存在する(例:漫画リレ)
・アイドルが新人=Pと二人三脚でレベルアップしていく
・アイドルが経験者=同じPと活動を続けている(例:律子ED後)or現在のPの他に別の過去Pが存在する

組み合わせでいうと4パターンくらいになるのかな。
とくにPがアイドル全員制覇間際あたりのレベルになったら、それこそオーディション不敗伝説が出てきそう。
アイマスはゲーム上、Pの経験年数の差異は顕著に表立って出てこないけど、
年数の多いキャリアPとして考えようとすれば、高木・黒井社長はそちら側に該当するんじゃないかと。



>>66>>68>>69>>71
コメントありがとうございます。「ざわ…ざわ…」感を出したかったが故の審査員チョイスになりました。

>他になんか書いてた経験あるのかな?

いつもはアイマス寓話SSを書いております。下手ながら頑張ってみた。
気が向いたらまたこういうのも書いてみます。のんびりとお待ちを。

74:創る名無しに見る名無し
09/07/23 01:06:26 h3MuigIu
>>73
コレで下手とかいわれたらもうなにも書けんわい!
いや、面白かった。

にしても、千早のセリフのらしさが凄い。
おいしいポジションすぎるし、さては千早スキーだな?

75:創る名無しに見る名無し
09/07/23 22:31:49 67nUNSI2
キャリア年数のあるアイドルのSSってそんな数がないけど、DSが出たら
先輩アイドル的な765プロ勢がそんな感じになるんじゃないかねと予想してる
SPが他事務所視点、DSが先輩後輩視点で上手いこと使い分け出来そうな感じ?
箱○とSPとDSの設定が同時に存在できそうにない世界観つーか、むしろSSの
世界観に合わせて選択すべきなのかな?

>>61
アイマスのガチオーディションSSなんて読んだの久しぶりだ……
作業ゲーになりがちな部分でもあるけど、やっぱオーディションあってのアイマスって
感じがするんでこういうSS大好き。SSだと営業とかアイドルとの掛け合いが重視される
事もあってか、オーディション単品にズバッと切り込むSSはそんなに見かけない。つか
読みたかったサンクスw供養が済んだら新作も読ませて下さい。ひびまこバトルは燃える!

>>64
ガチバトルに燃えて審査員に萌えたw挑戦者と年の差そんなに無いはずの審査員ズが
風格を備えてるのが格好良いな。リアクションが三者三様なのも見てて面白かった
抱えてる問題が落ち着いたアイドルの格好良さが、審査員の風格に良く出てた感じがする
ガチンコシーンは勢いで一気に読まされた。面白かったよ!

76:ある日の風景ABC 1/2
09/07/23 23:19:43 C8wivfri
 夏らしい暑さも少し影を潜めた穏やかな午後。営業帰りのプロデューサーは、
小鳥が差し入れた麦茶で体を潤しクールダウンを済ますと、
目の前に仏頂面で立っている響に、普段あまり作らないかしこまった顔で
「はい。じゃ、座って」と、自分も腰掛ける事務所の接客用ソファに座るよう促した。
 
 響は不満そうな顔のまま、特に返事をするでもなく、プロデューサーの隣にどすんと、
女の子(しかもアイドル)にしては多少乱暴な所作で腰を下ろした。

 「……(隣かよ)」プロデューサーは内心呟いた。
これから説教をする相手が隣に位置しているのは少し“やりづらい”。
さらに、相手は国民的アイドルである美少女。
横を見ると、健康的な色気を醸し出している細いうなじと、尺に合わない豊な胸部にどぎまぎしてしまう。
情けないが、これが男だよなと、プロデューサーは目を閉じうんうんと一人唸った。
 
 かといってわざわざ正面に座るように今から言うのも締まらないなと思ったプロデューサーは、
しかめっつらの担当アイドルに向かって「さて、響―」と外見では変わらぬ堅苦しさをまとった表情で話し始める。

「明るく元気なのは、響の長所。だけどな最近―うぬぉッ!?」
「? どうしたんだ? プロデューサー?」
 取り乱すプロデューサーにあっけらかんと言い放つ響は、シャツの胸元に人差し指をかけて引っ張り、
 そこから、片手に持ったうちわを扇ぎ『中』へと風を送っていた。

「……(み、見えてる、見えてれぅよ響ぃ)!!」
 て、見てちゃまずいだろと我に返り、妙な汗をたらしながら機械的な動作で視線を外し、
プロデューサーは響の無防備過ぎる仕草を注意した。

「自分、暑いの苦手なんだよー」
 でへへと、悪戯のばれた子供のように笑う響。そのヒマワリのような笑顔の前では、
暑いの苦手なら隣に座るなよなんて、照れ隠しでも言えはしないだろうと、プロデューサーの頬は不意に緩む。
 しかし、彼女と自分の未来のため、今日はあえて厳しい態度を見せると決めた。

「う、ウホン! いいか響、そういう所なんだよ。それは響の魅力でもあるし、全部を変えろとは言わない。
けど、もう少しトップアイドルとしての自覚、落ち着きが欲しいんだ。
脱走したペット探しでスケジュールに穴を開けるなんて、あっちゃならないんだ。
もうちらほらと噂になってるの、響も知ってるだろ? 
『人気アイドルとそのプロデューサー、獲物を求めて夜の街を徘徊!?』てな記事が、いつ踊っても不思議じゃない。
それくらい、響は注目されてるんだ」
「う……でも、今日だってちゃんと時間には間に合ったんだし……」
「今日大丈夫だからといって、次も大丈夫だという保証は無いだろ? 
 いいか、響、俺はそんなに難しい事は言ってないぞ。あれを見ろ!」

77:ある日の風景ABC 2/2
09/07/23 23:22:08 C8wivfri
「……小鳥?」
 プロデューサーが指差した方向には、
形だけならデスクワークに勤しんでいる風に映る事務員の音無小鳥(2X歳)の姿。

「そうだ。そして、もう少し下を見ると……」
「おお、ねこ吉!」
 小鳥の膝の上で、事務所で飼う事になって久しい響のペット、ねこ吉が、昼寝をしている。

「―仕事そっちのけで趣味に没頭し、腐のオーラを撒き散らしてる小鳥さんのすぐ傍で、
あんなにも平和に安らいでいるねこ吉……あの落ち着き、まさに達人、否、達ねこの領域。
響よ、ねこ吉に出来て、主人である君に出来ないはずが無い。
とにかく、そう、LESSON1『敬意を払え(ねこに)』だ。響も、あれくらいの落ち着きを手に入れるんだ!」

「ふーん。わかったぞ」
 意外にも、響はプロデューサーの苦言をすんなりと聞き入れた。
ちょっと砕けた路線に持って言ったのが功を奏したのかとプロデューサーが思ったのも束の間、
「ではさっそく……」と言って、響はころんと横―プロデューサーの膝の上―に寝転んだ。

「ちょ、ちょ、響! 響サン!?」
「へへ。ねこ吉の真似をすればいーんだろー? これは確かに効果あるかもなー! ゆくいみそ~れ~!」
 視線を横に向けたまま、プロデューサーの膝の上に頭を固定し、寝る体勢になる響。
ふざけてるだけかと思ったが、昨晩の深夜の奔走劇もあり疲れていたのか、
すぐにすやすやと可愛らしい寝息を立て、眠り始める響。本家のねこ様そっくりな、
ふにゃふにゃの幸せそうな寝顔に、退かす気も完膚無きまでに削がれたプロデューサーは仕方なく、
響が起きるまでの時間、此処で枕代わりになる事を受け入れた。

「プロデューサーとしての風格が無いのかな俺……少し、ショックかも……」
 それでも、悪い気はあまりしない。
 自分は夢見る少女じゃないが、心はちゃんと通じている。そう信じている。
響の幸せそうなこの寝顔をその証だと思うなら、火の中水の中、どんな奔走劇も、
好きにしてくれという気にさえなれた。守りたいと願いながらも届かず、触れられなかった存在が、
今確かに、自分の手の中に在る。今しばらくは、これ以上の幸福は望むまい。
「……ゆくいみそーれ」
 真下にある響の横顔に優しく言葉を投げ掛け、プロデューサーは事務所の天井を仰いで瞳を閉じた。

「……見せつけてくれますね……どう思います、ねこ吉さん?」
「にゃー」
「分かってますよ。この事は私とねこ吉さんだけの秘密です」
「にゃん?」
「ええ、大人ですから。きっと、二人からは私が見えないんです。『バカップル』特有の『結界』みたいなものです」
「にゃにゃん」
「ふふ。ありがとうねこ吉さん。ところで、ブラックサンダー食べます?―」

78:創る名無しに見る名無し
09/07/24 09:49:54 620swQJx
あらたなバカップル結界きたwww
仕事そっちのけでトランジスタな肢体のあったかくてやわらかい重みに気もそぞろのPの膝で
安眠する響はなるほど、ねこ吉とよく似てます。
「ゆくいみそーれ」は「おやすみなさい」ですか。へーへーよい夢を。
Pが目を覚ましてみると、いつの間にか寝返りを打ってうつ伏せになってしまった響が大変な体勢で
熟睡してるのに気づき、これはいよいよ起こすかどうか逡巡しているところを帰社した律子に発見
されるところまで余裕でした。GJ!

79:レシP ◆KSbwPZKdBcln
09/07/24 22:27:23 F798/CqC
こんばんわ。涼ちんショックを形にするのに10日かかったレシPです。

SS書いてまいりました。それぞれ関与してはいませんが、同一時間軸で
もう2本書いてます。
当日→imas50195.txt
翌日午後→imas50196.txt
〃 夜→イマココ
です。ってこんなこと書いたらマルチなんじゃねえか俺?

タイトルは『placebo』、4レス頂戴します。
はじまりはじまりー。

80:placebo(1/4)
09/07/24 22:28:19 F798/CqC
「プロデューサーは……軽い冗談が自分の手の届かないところで大ごとになってしまったことって、
あります?」
「……なんだって?」
 お互い別行動だった昨日、なにかがあったらしい。今朝から律子の様子がおかしかった。
 今日は幸い打ち合わせ関係ばかりでカメラに写る仕事は入っておらず、この妙にやつれたご面相
を全国に発信することにはならなかったが……いつまでもこのままではいるわけにもいくまい。
 渋る彼女をなだめたりすかしたりの挙句、今しがたのように律子が口火を切る気になったのは
もう日暮れ間近になってからだった。一服の名目で入った喫茶店、アイスティーを一口飲んで
律子が言葉を継ぐ。
「うーん、たとえば、ほんの冗談で『あなたの家が火事よ』って嘘をついたら消防車を呼ばれたとか。
『なんでも当たる占い師です』って普通のおばさんを紹介したら全国から人が集まってしまったとか」
「ふむ、プラシーボ効果ねえ」
「……それ、お医者さんから『これは血圧の薬だ』って言われて薬を渡されると、実はビタミン剤
でも高血圧の人が一時的に降圧したりするっていうのですよね。こういうことにも言うんですか?」
「拡大解釈気味だがね。あの理論のキモのひとつは『権威のある人物の言う言葉には相応の影響力
がある』という部分なんだ」
 その効果を確認する実験にしても、八百屋の親父に薬を渡されたところで信じる被験者はいまい。
白衣の研究者がもっともらしい説明とともに渡した薬だから、効能を発揮するのだ。
「そうだな、たとえば高木社長がテレビ局のお偉いさんに『この人物は信頼できる、腕の立つ
プロデューサーです』と、さっき街で出会ったばっかりの若造を紹介したとする」
「ふふ、プロデューサーの話ですよね、たとえ話じゃなくて」
ようやく笑みがこぼれるのを見て、会話の方向性はこうであったかと内心で胸をなでおろした。
「どうかな。するとその人物が思いつきで語った『理系アイドルVS文系アイドル・ディベート大合戦』
なんて企画が本当に番組になるわけだ」
「で、その後で担当することが決まった事務員兼任アイドル候補生がオーディションに駆り出される
ことになるわけですか」
「お前が候補生で本当に良かった……いや、あくまでたとえ話だぞ」
「はいはい、そういうことにしておきます」
 もちろんその番組制作に、その日プロデューサーになったばかりの俺は関与していない。実際
にはディベートではなくクイズバトルになったし、どういうわけだかプールで水着で収録されたその
番組はしかし、視聴率が取れたのでパート2が作られ、パート3の制作も決定した。後に社長から
裏話を聞いて、見出された恩を少しでも返せたかと喜んだ記憶がある。新人アイドルだったがゆえに
ねちっこいカメラアングルを拒否できなかった律子からはしばらくブツクサ言われ続けたのだが、
と、いやこれは脱線だ。律子に話題を振り返す。
「で?お前は誰に何をどう吹っかけたんだ?社長みたいに『俺が敏腕プロデューサーだ』って
ハリウッドにでも売り込んだのか?」
「私の身が滅びますよ、そんなことしたら。……んー、ええと」
 しばし目を泳がせて、たとえ話ですよ、と改めて念を押す。
「あるところに、タカラヅカ系って言うか、ぱっと見カッコいい王子様タイプの女の子がいて、女の子
らしい立ち居振る舞いに憧れているとします」
「……真がなにかやらかしたのか?」
「ち、違いますよ逆です、たとえ話って言ったじゃないですか」
「あ、そーか」
「もうっ。で、その子が『女の子らしさを勉強したい』って相談に来たので、アイドル事務所を紹介したら」
「オーディションで落とされて、その子がふさぎこんだ?」
「社長が即採用しちゃったんです……女の子なのに、男性アイドルとして」
「あちゃあ」


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