09/07/02 01:25:28 gJYqNllR
書ける時には書けるだけ書く
――雨季はもうすぐ終わろうとしていた。
しかし、耐えに耐えて蓄えていた食糧も、昨日底をついた所だった。
育ち盛りの赤ちゃん達
それでも外は桶を返したような豪雨
こんな雨の中を、食料を求めて外に出るなど、ゆっくりにとっては自殺行為に等しい
にも関わらず…………母ゆっくりは、意を決して飛び出していった
「必ず帰ってくるよ!!! おいしいものを沢山持って帰ってくるから、楽しみに待っててね!!!」
そう言ってから――ついに24時間が経った。
最後に見せたのは、気丈な笑顔だった
じっと、住処の入り口の前で、母の帰ってくるのを待っていたが、その姿も見えず、夜だけが明けようとしている
そして、どこからか鳴り響く、木に何か鋭利なものを打ちつける――酷く聞くものの不安を掻き立てる音が、
四六時中続いている
正体は不明だ
雨はやみ始めた
それでも、食べるものは 無い
このままでは…………