09/06/29 00:26:04 7ExOt8Me
チル裏で『ゆっくりならではの悪戯』とかいう話があったので…
その日俺はガンプラを組んでいた。何を組んでいたかは想像に任せる。
しかしなにぶん久しぶりにやったもんでちょっと疲れてしまった。年取ったもんだなあ。
えーっと、腕は組んだ、胴体組んだ、脚も組んだ、武器も…なんだ、あと頭だけじゃないか。
ちょっと今の状態で合わせてみよう…うんうん、なかなかいいぞ。
それじゃあ仕上げに入る前におやつでも食べるか…
「…来たか…身体(ボディ)…」
その時…あの視線に気づいていればあんな事には…
「ゆっくりしていってね!!!」
「…」
台所から戻った俺を出迎えたのは、ガンプラの頭の部分に鎮座なさっておられるゆっくり様だった。
サッカーボール大のゆっくりが1/144のガンプラのボディと合体しているので、頭に対する胴体の細さがかもし出す
絶妙なアンバランスさがなんかこう…妙に気になる。というか、よく落ちないな。
「なにやってんだ、お前」
「ゆふふ…この身体は乗っ取ったよ!」
そう言うと、なんとガンプラの身体を動かして歩き出したではないか!クララが立った!いやクララじゃねえけど!
どうなってんだコレ!?
「ものすごく気になる事をしているが、あと頭付けりゃ完成なんだ。とっとと返せ!」
「ゆっくり頭だっていいじゃない ゆっくりだもの」
手を伸ばすと、せっかく手に入れた身体を取られまいと逃げ出した…が、いかんせん歩幅が小さすぎる。あっさり捕まえる事ができた。
「このっ!あれ?なんで取れない?」
「セクハラはゆっくりおやめになってね!」
「こら暴れんな!」
しばらく、というかだいぶ経って…
「ちくしょう!もっていかれた!」
「はぁ…はぁ…ようやく取れた…」
なんとかガンプラを奪還する事ができた。だが随分と時間を食ってしまったらしく、もうすっかり日が暮れてしまっていた。
せっかくの休日が…ええい、もういい。とにかく頭付けりゃ完成なんだ。えーっと頭は…あれ?ランナーから外れてる。
どっかに落っことしたか?まさか壊れて…いや、それにしては切り取り方が綺麗すぎる。しかし俺は組んだ記憶は無い。
様々な疑問を抱きつつ辺りを見回すと、その…ゆっくりの頭頂部に…
「顔2つたあ生意気だね!」
「お前が…言うな…」
STAGE2、ガンプラ頭部奪還作戦が始まった…