09/06/04 18:40:44 UMBJhZaK
魔力を使わず非常に大きな破壊力を出せるのも“しぐ”の利点で、
場合によっては国家魔導師が使うファイヤボールを凌ぐ殺傷能力を発揮する。
連射速度は魔法を使うよりずっと速いし、まがじんやだんそうと呼ばれる
特殊な構造によって弾が尽きた後の交換も楽だ。
破壊力も申し分ない。騎士の鎧を正面から貫通できる性能を有している。
問題は破壊できる面積が指先一つの穴だけで非常に少ない点だが、これも問題ないと私は思っている。
相手を殺すのに全身を大火傷させる必要も、氷の槍で貫く必要もない。
必要なのはただ一点、急所を破壊するだけで足りる。
郡体であるスライムやブロブ、ミストやヒトクイソウなどに効果は少ないだろうが、
ゴブリンやジャイアントなど魔物の大半に対して威力は大いにある。
この武器の利点は非常に破壊力の大きい武器であるにも関わらず誰でも使えるのだ。
通常、共通魔法であるファイヤボールを満足に使えるようになるには3年の月日が必要である。
戦闘で使えるようになるには5年だ。ちなみにこれは魔道の素質がある者に限った話で、
魔法が使える者は100人に1人もいない。
最も数の多い人間族でもそうであるのだから他の種族も推して知るべしである。
唯一エルフだけは例外であるが、全体として魔法を使えるものは殆どいないだろう。
全く無力な魔法が使えない種族や訓練をせずとも女子供でも、しぐがあれば狼や魔物に対抗できる。
夜に城門を閉めずともいいし、旅商人は安全を約束される。
バッサンから独立したてで軍事力を必要としていて、貿易が主たる我がエルブ国にとって価値は計り知れない。
今はニホン国のジェダイが軍事面で我々の後ろ盾に立ってくれていてくれるが、
いつ手のひらを返すとも知れず、全くの異世界人相手では気も抜けない。独立した力が欲しい。
近年では国境沿いのバッサン帝国軍とライバー連合の動きが活発化しつつあり早急な強化が必要であった。
黒エルフ達がニホンの魔法杖を欲しがったのも理解できる。
エルブ国はニホンからの“銃”研究にかなりの金を使うようだ。
銃研究の代償として東に広がる腐臭漂う呪われた土地を売り、その土地の川沿いに街を造るのを許可した。
銃の独占研究と購入権を得て、魔法研究の協力を申し出たのだ。
たった一種の魔法杖の製造法と広大な土地の交換、本来ならありえない選択である。
だが渡すのは“呪われた”水が黒く汚染され、沼地だらけの草木も育たない腐臭漂う不毛の大地。
しかもバッサンとの国境沿いである。くれてやるのは要らない土地。
国際情勢が微妙なこの時期にあわよくばニホン国を防波堤にしようと考えているのだろう。
魔法研究についてもエルブには大した魔法技術はない、民間で使われる程度の技術と
極めて使用困難なエルフ達の精霊魔法しかない。
前者は幾らでも手に入るもので渡しても問題はない。後者は基本的に黒エルフ達しか使えないものである。
エルフの精霊魔法を解読させられるニホン国の技術者に同情する。
黒エルフの考えはいつもながら黒い。