09/04/18 02:44:55 sLNxhb1R
それを見たヴィレッタは驚きのあまり思わず瞳を見開いた。
―珍しい事もあるものだ。明日は槍でも降るのか?
そうヴィレッタが思うのも無理はない事。
カリグラに仕えて一年近くになるが、彼が喜ぶ様子など初めて見たからだ。
「"ロロ"モヤレバ出来ルトイウ事ダナ」
すると、カリグラが珍しく誉めた事が影響したのか、とある理由でその名前を持つ少年の存在が耐えきれなくなっていた一人の隊員が身を乗り出した。
「カリグラ卿!申し上げたい事があります」
「控えないか」
ヴィレッタは慌てて隊員の肩を掴もうとした。
理由は二つある。
一つは、彼女なりの部下への気遣いだった。
如何にカリグラの機嫌が良いとはいえ、万が一下手な事を言えば部下の身に危険が及ぶ可能性は十二分に考えられるからだ。
二つ目は、普段カリグラはヴィレッタ以外の部下の上申を許す事は無い。言った所で無駄だと思っていた為でもある。
だが、前述の通り機嫌が良かった事が影響したのだろう。カリグラは珍しくそれを許した。
「構ワナイ。何ダ?」
許しを得た隊員は、悲しみを宿した瞳を向けると言った。
「ブルーノが、殺されました」
「ブルーノ?」
その名を聞いたカリグラはあろうことか首を傾げてみせた。
まるで「それは誰だ?」とでも言わんばかりの態度に、隊員達は思わず絶句した。
一方、カリグラはそんな彼等の様子さえもお構い無しといった態度で、暫しの間考え込む素振りを見せる。
やがて、漸く思い出したようでカリグラは僅かに頷くと問い掛けた。
「アノ男カ。誰ニ殺サレタ?」
「あ、あのガキです!彼奴がブルーノを……」
我に返った隊員は憎々しげに答えるが、返って来たのは非情な言葉だった。
「ソウカ。デハ、代ワリヲ送ル」
「それだけ…ですか?」
「他ニ何カアルノカ?」
カリグラは再び首を傾げると、今度こそ皆目検討がつかないといった様子で一向に語ろうとしない。
業を煮やした隊員は思わず拳を机に叩き付けた。
「これで5人目なんですよっ!?」
が、既にその怒りがロロでは無くカリグラ向けられている事は誰が見ても明らかだった。
咄嗟に限界だと悟ったヴィレッタが割って入る。
「いい加減にしないか!その態度は上官反抗罪に当たるぞ!」
その指摘にハッとなった隊員だったが、尚も諦めきれないようで悔しさを滲ませながら呟いた。
「仲間を殺す死神と、チームは組めません」
―死神―
正にロロに打ってつけの二つ名と言えた。
前述の通り、ロロはこれで5人殺した。
しかし、ロロとしてはギアスを知られた可能性がある場合は消せという命に従い、忠実に実行した結果に過ぎない。
確かに、中にはロケットに触ったというだけで殺された不憫な者もいたが……。
だが、彼等は訴えるべき相手を間違えていた。いや、正確には知らなかった。
モニターに映る銀色の仮面。その下に在る素顔の持ち主こそロロを死神にした存在、ライなのだと言う事を。
「何ヲ言イ出スカト思エバ、仲間ダト?下ラナイ」
当然の如くカリグラは吐き捨てる。
すると、今度は余りにも非情なその言葉に堪り兼ねたのか、彼とブルーノの仲を知っていたヴィレッタが叫ぶ。
「カリグラ卿!それは―」
「黙レ!」
だが、一喝されてしまった。
そしてモニター越しに滲み出るえも言われぬ覇気に気圧された彼女は、声を失ったかのように押し黙らされてしまった。
「何レニセヨ、数ガ減ッタノデアレバ補充スル。以上ダ」
カリグラは話は終わりだと言わんばかりに告げると、一方的に通信を切った。
324:創る名無しに見る名無し
09/04/18 02:45:28 yqihdlSs
しえん
325:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
09/04/18 02:47:25 sLNxhb1R
―――――――――
通信を切ったライが仮面を外した時、広間に幼い少年の声が響いた。
「どうだったの?」
ライが無言のまま声がした方向へ視線を向けると、不意に柱の影が揺らいで声の主が姿を現す。
その姿を認めたライが問う。
「V.V.、何処に行っていた?」
「ちょっと良い所にね。君にも何れ見て貰おうと思ってるけど」
V.V.は楽しそうにクスクスと笑いながら歩み寄ると、怪訝な表情を浮かべているライを他所に彼の右隣に据えられた椅子に腰掛けた。
「それにしても、本当に相変わらずだね」
先程の会話を聞いていたのか陰惨な笑みを浮かべるV.V.に対して、ライは乱れた髪を手櫛で整えながら口を開く。
「盤上の駒に仲間意識など必要無い」
そう言って、まるで路傍の石でも見るかのような表情を浮かべてみせた。
すると、その表情が気に入ったのか、V.V.が笑みを一層深くしていると―。
「王様!どうぞっ!」
快活な声と共に一人の少女が紅茶を運んで来た。
ライは僅かに口元を緩めながら受け取ると、普段の様に香りを楽しむとゆっくりとした仕草で飲み始める。
運んで来た少女は階段下に居る仲間の元に戻ると、共に惚けた表情を浮かべながらライの姿を見つめていた。
やがて、ライが飲み終わったのを見計らったV.V.が問い掛ける。
「結局C.C.は見つからなかったの?」
「ああ」
「随分と落ち着いてるね。本当に居た可能性もあるかもしれないのにさ」
「痕跡は何処にも無かった。そもそも、見たという証言だけでは信憑性に欠けるからな」
「そっか……」
V.V.は残念そうな表情を浮かべたが、それも一瞬の事。
「そういえば、領事館で爆発があったって?」
「公式発表は未だ無い。原因は目下調査中だ」
「調査中?盗聴中の間違いじゃないの?」
笑いを湛えながら問うV.V.に対して、ライは僅かに口元をつり上げるだけで何も答えない。
だが、V.V.はそれを見逃さなかった。
「ライ、まさか君がやったの?」
そう言ってV.V.は疑うかのような視線を投げ掛けた。
しかし、突然被疑者扱いされたにも関わらずライは一笑してみせる。
「クハハハハッ!…馬鹿な事を。見ろ」
ライは慣れた手つきでパネルを操作すると、モニターには爆発直後の領事館の画像が映し出された。
「私がやったのなら、今頃領事館は消し飛んでいる」
「そんな事したら―」
「C.C.はお前と同じく不死。違うか?」
その問いにV.V.の瞳が肯定の色を帯びると、ライは再び口を開く。
「瓦礫の中から捜せばいい」
「犠牲が出れば、中華連邦本国も黙ってないんじゃない?」
「名目上は災害救助とする」
「それでも疑われたら?」
「ゼロのせいにでもしておけばいい」
「……君じゃない事は分かったよ」
V.V.は矢次早やに問い掛けたが、ライからの返答は一切淀みなく流暢だった。
その為、疑念が払拭されたV.V.はそう言ったのだが、逆にライは柳眉を顰めるとそれを不思議に思ったV.V.が問い掛ける。
「どうしたの?」
「妙に素直だな」
「妙に説得力があるからね」
屈託無く笑うV.V.に対して、ライは少々訝しみながらも話題を変えた。
「何はともあれ明日だ。さて、私は先に休ませてもらうか」
そして、未だ階段下に居る子供達に対して「お前達も早く寝ろ」と告げると、ライは悠々とした足取りでその場を後にする。
V.V.はそんな彼の後ろ姿を無言で見送った。
そして、日は昇り……遂にその日はやって来た。
326:創る名無しに見る名無し
09/04/18 02:47:38 yqihdlSs
しえん
327:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
09/04/18 02:48:54 sLNxhb1R
―――――――――
「イレブン達よ。お前達が信じたゼロは現れなかった。全てはまやかし。奴は、私の求める正々堂々の勝負から逃げたのだ……。構えっ!」
ギルフォードの指示の元、機銃が藤堂達に照準を合わせる。彼等の命は今正に風前の灯火だった。しかし……。
「違うな!間違っているぞ、ギルフォード!」
突如として一帯に響き渡った声。その主を認めたギルフォードが叫ぶ。
「成る程、後ろに回ったか!ゼロッ!」
振り向いたギルフォードの視線の先には、ナイトメアのコックピットより悠然と身を乗り出しているゼロの姿だった。
それを受けて、機情の一室も俄に熱気を帯びる。
「ゼロが現れました!」
だが、やや興奮した面持ちで告げるオペレーターとは対照的にカリグラはあくまでも冷静だった。
「"ルルーシュ"ノ現在地ハ?」
「30分前よりスパイラルシアターに。ロロが付いています」
「ソウカ……」
「動きます!」
その言葉に、カリグラは再びモニターに視線を戻すと、そこに映っていたのはブリタニア軍に対して単身乗り込むゼロの姿だった。
「お久し振りです、ギルフォード卿。出て来て昔話でも如何ですか?」
「折角のお誘いだが、遠慮しておこう。過去の因縁には、ナイトメアでお答えしたいのだが?」
「フッ、君らしいな。では、ルールを決めよう」
「ルール?」
「決闘のルールだよ。決着は、一対一で付けるべきだ」
「いいだろう。他の者に手は出させない」
「武器は一つだけ」
「よかろう」
二人がルールに合意した時、それを聞いていたカリグラは思わず笑いを溢すと、それに気付いたヴィレッタが尋ねる。
「どうされました?」
「何、忠義ヲ貫キ過ギルノモ考エモノダト思ッタマデダ」
「それは、どういう意味でしょうか?」
「見テイレバ分カル」
理解しかねたヴィレッタは再び尋ねたが、返って来たのは何とも曖昧な返答。
ヴィレッタは不に落ちないといった表情を浮かべながらも、言われるがままモニターを注視した。
「質問しよう、ギルフォード卿。正義で倒せない悪が居る時、君ならどうする?悪に染まってでも悪を倒すか?それとも、己が正義を貫くか?」
「我が正義は姫様と共にっ!」
ゼロの問い掛けに対して、ギルフォードは誓いの言葉と共にランスを突き出し突進する。
だが、ゼロは些かも動じなかった。
「そうか、ならば私は悪を成して、巨悪を討つ!!」
ゼロがそう告げた次の瞬間、地響きのような音と共に一帯が競り上がるとそれを見たカリグラは思わず呟いた。
「ブラックリベリオン、カ」
あの時と同じく租界の構造を利用したゼロの策。
しかし、それが嘗て自身が立案した策だとは今のライは夢にも思わない。
―見ているか?ライ。お前の策で俺は彼等を……。
ライが考えた策で、今度は彼が大切にしていた仲間を救う。
そんなルルーシュの誓いと共に、総領事館の敷地に滑り落ちて行くブリタニア軍。
その様子を見ていたカリグラは簡潔に思いを述べた。
「勝負アリ、カ……」
328:創る名無しに見る名無し
09/04/18 02:49:25 yqihdlSs
しえん
329:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
09/04/18 02:50:17 sLNxhb1R
◇
「カレン、突入指揮を取れ!卜部、お前はカレンを援護しろ!」
「はい!」
「承知っ!」
ゼロの指示を今か今かと待ち望んでいた二人は力強く応えた。
更にカレンは左手を見つめると心の内でそれよりも強く叫ぶ。
―行くわよ、ライッ!!
そうして、操縦管を力強く握り締めたカレンはペダルを踏み込んだ。
「二機私に付いて来いっ!扇さん達の救出が最優先だっ!」
「残りは俺に続け。紅月を援護するぞ!」
「「「「はい!」」」」
二人からの指示の元、他の隊員達は瞬時に別れると後に続く。
遂に、紅い鬼神が駆け出した。
◇
「逃げられてしまう。中華連邦内に……」
部下の呟きに、椅子に座り込むと思わず首元を緩めるヴィレッタ。だが、そんな彼女の仕草に対して仮面の下でライは瞳を細める。
「ドウシタ?」
「い、いえ。何でもありません」
無意識下の行動だったとはいえ、目敏く指摘されたヴィレッタは慌てた様子でモニターに向き直ると、飛び込んできたのは騒然とした現場の映像だった。
G-1からの映像は既に途絶え、中継ヘリからの映像も疎開構造帯が激しく叩きつけられた影響で噴煙しか映っていない。
「こ、このままでは本当に逃げられてしまいます!」
焦りを隠し切れなかったのか、隊員の一人は思わずそう叫んだ。だが、カリグラは機械的に返すのみ。
「目的ハアクマデモC.C.ダ。"ゼロ"ハ"ギルフォード"ニ任セテオケ」
「Y、Yes, My Lord!」
―ゼロの土俵に上がった時点で負けだがな。
部下からの返答を聞き流しつつ、ライは心の内で嘲笑うと再びモニターに視線を戻した。
が、相も変わらず現状把握は困難を極めていた。
しかし、そんな現場を眺めつつも依然として彼に焦りは無い。
「良ク見エナイナ」
「そ、そんな事を仰ってる場合では―」
「ヴィレッタ。一体何ヲ焦ッテイル?」
「あ、焦ってなど…ただ、これではC.C.を確認する事さえ不可能だと思ったので……」
実際のところ、噴煙のせいで扇がどうなったのか分からずヴィレッタは内心気が気では無かった。しかし、そんな事を言える筈も無い。
その為、咄嗟に嘘を吐いたのだが、彼女は続けざまに告げられた言葉に恐怖する事となる。
「……ソウイウ事ニシテオコウカ」
自分の気持ちを、あるいは嘘を。まるで見透かしているかのようなその言葉に、ヴィレッタは思わず粟立つ肌を押さえたい衝動に駆られながらも何とか耐える。
そして、今度こそ気取られぬように奥歯を噛み締めると、モニターに映る噴煙立ち込める領事館の映像に再び視線を向けた。
◇
その中では死闘が繰り広げられていた。
紅蓮が猛進する。立ち塞がる敵を粉砕して。
卜部達もそんな紅蓮をサポートするべく必死だ。
しかし、カレンは背後に…自身の背中に若干の不安を感じていた。
それは卜部のサポートが不安だからという理由では無い。
彼女が安心して背中を任せられる存在は一人しかいない。だが、その存在はもう居ない。
330:創る名無しに見る名無し
09/04/18 02:50:52 yqihdlSs
しえん
331:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
09/04/18 02:53:11 sLNxhb1R
それでも…いや、だからこそカレンは駆ける。ライが大切に想った仲間を、自分にとってもかけがえのない仲間、扇達を助けるべく。
やがて煙の向こうに仲間達を捕らえていたトレーラーの影が見えると、それまで険しい表情を浮かべていたカレンの表情が僅かに緩む。
「後少し!」
だがそう言った矢先、カレンの視線を遮るように金色の大型ランスを手にしたグロースターが。グラストンナイツの一角を担うアルフレッドが立ち塞がった。
それを認めたカレンは再び叫ぶ。
「ブリタニア!ここはねぇ、もう日本の領土なんだよっ!」
「紅いナイトメア…お前か!馬鹿め、日本など存在しない」
「あっそ。これだからブリタニアはっ!」
「ハッ!だから何だ?さぁ、次はお前の番だ!」
「…何、ですって?」
アルフレッドの言葉にカレンは表情を強ばらせると、同時に紅蓮の機動も僅かに鈍る。
それを動揺と受け取ったアルフレッドは、ランスを繰り出しながらも意気揚々と語る。
「双壁の一翼。その翼は一年前に焼け墜ちた。お前も最早恐るるに足らん!」
だが、その台詞はカレンの神経を逆撫でるには十分過ぎるものだった。
「さらばだ!イレブンのエース!」
勝利宣言と共に、動きを鈍らせた紅蓮の左腕を弾き返すと懐に飛び込んだアルフレッドは至近距離より銃撃を浴びせた。しかし……。
「なっ!」
咄嗟に突き出された紅蓮の異形の右腕。そこから発せられた紅い壁に阻まれた。
「防いだっ!?この距離で?」
アルフレッドが驚嘆した瞬間、彼のコックピットに振動が走る。
紅蓮の右腕が猛禽類さながらにグロースターの頭部を鷲掴みにしたのだ。
「これが輻射波動。あなたが懐に飛び込んで来た時点で私の勝ちは決まっていたの」
そう告げたカレンは、次に射殺さんばかりの瞳で睨み付けると必殺の一撃を見舞う。
「じゃあねっ!」
「うわあぁぁぁっ!」
轟音をたてて爆散するグロースター。
だが、カレンは爆散を見届ける事無く再び扇達の元へ駆け出した。
「よくもアルフレッドを!」
「よせっ!ここは中華連邦の治外法権区だ」
「しかしっ!!」
「報道カメラも入ってるんだぞ!」
レーダーから兄弟機の反応が消えた事に怒りを露にするエドガー。だが、クラウディオに静止させられた。
「くそぉっ!」
目の前に仇が居るというのに手を出せない。
エドガーが歯痒さを噛み締めていると、突如として通信機よりヴィンセント突入の一方が響いた。
「ヴィンセント、ダト……?」
同じくその一報を聞いたカリグラは、思わずそう言葉を漏らした。
そして瞬時に記憶を探った彼は、ある事実に気付くと確認の意味も込めてヴィレッタに問い質す。
「アノ機体ハ、アノ日"ロロ"ガ使用シテイタ。ソウダッタナ?」
「は、はい。間違いありません」
「何故今頃突入ヲ……?」
カリグラは再び呟くと、何か胸に引っ掛かる物を感じつつもモニターを見やる。
モニターの向こうは、やっと視認出来る程度には晴れ始めていた。
◇
その中では、ロロが目に映る光景に言葉を失っていた。
突然の狙撃により避けられないと直感的に死を意識したその時、直撃コースに突如としてゼロが割って入り、結果としてゼロの機体は両腕を失い地面に倒れ伏す事となった。
ロロはそれを未だ呆然と見つめながら、信じられないといった様子で呟いた。
「どうして、僕を……」
それはごく自然な反応だった。
殺しに掛かった筈なのに、気付いた時には助けられていた。
何よりも、奪い続けて来たロロにとって助けられるなど初めての経験だったのだから。
その呟きを聞いたゼロ、ルルーシュは仮面の下で口元を妖しく歪ませた。
魔人の右腕がロロの心に巻かれた銀の鎖に迫る。そして―。
332:創る名無しに見る名無し
09/04/18 02:54:02 yqihdlSs
しえん
333:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
09/04/18 02:54:38 sLNxhb1R
「お前が…弟だから」
「!!!」
「植え付けられた記憶だったとしても、お前と過ごしたあの時間に嘘は無かった」
甘言と共に魔人は鎖を引き千切ると、続けざまに剥き出しになったロロの心。そこに刺さった楔をへし折った。
その時、ロロの脳裏に浮かんだのはこれまでルルーシュと過ごした穏やかな思い出。
たどたどしく蚊の鳴くような声でロロは語る。
「今までの事が、嘘じゃなかったって……自分の命が大事だって、そう言ったくせに。そんな下らない理由で……」
それを聞いた魔人は、最後に新たな楔を手に取ると―。
「約束したからな。お前の新しい命。お前の未来は…俺と」
「っ!!」
ロロの心に打ち込んだ。
一方で、ゼロの機体が停止している事を好奇と捉えたギルフォードが叫ぶ
「ゼロ。ここで因縁を断とう。この一撃で!この鉄槌で!」
手にしたランスの矛先をゼロに定めるとあらん限りの力で投げ付けたが、それは後一歩という所でヴィンセントに阻止された。
「なっ!?どういうつもりか、キンメル卿っ!!まさか…ゼロの仲間かっ!?」
その時、ギルフォードの驚愕を通信機越しに聞いていたカリグラが指示を飛ばす。
「ヴィレッタ、二人ニ連絡ヲ取レ」
「その―」
「ドチラデモイイ!」
「は、はい!!」
ヴィレッタは慌てて携帯を取り出すと電話を掛け始めた。
―あれに乗っているとしたら……ロロ、この私を裏切る気か?
そんな彼女を尻目に仮面の下でライが思慮に耽っていると、通話口に向かってヴィレッタが口を開く。
「ル、ルルーシュか?」
『どうされたんですか?』
「いや…少し心配になってな。総領事館の件なんだが、聞いているか?」
そう尋ねながらヴィレッタはモニターに視線を移す。が、銀色の仮面より浴びせられた視線に思わず身震いした。
『ええ、何でも―』
「ま、待て。ロロはどうしたんだ?」
ヴィレッタが慌ててルルーシュの言葉を妨げると、ルルーシュは内心嘲笑いながらも口を開く。
『どうしたんですか、一体……ロロですね?ちょっと待って下さい』
そう告げると、暫しの間を置いて通話口よりロロの声が響く。
『…はい』
それを聞いたヴィレッタは再びモニターに視線を移すと、カリグラは静かに頷いた。
その様子に内心胸を撫で下ろしつつも彼女は再び問い掛ける。
「ロロか?何処に行っていた?」
だが、そこにルルーシュが割って入った。
『やだな先生、トイレぐらい別々にさせて下さいよ。で、何でしたっけ?さっきの……』
「総領事館の話だろ?」
『あぁ、すごい騒ぎらしいですね』
二人のやり取りを聞きつつも、ロロはコックピット内で狼狽していた。
―いけない、今までの事が知られたら機情から廃置される。あの人だって……。
一方で流石と言うべきか、あっけらかんとした様子で語るルルーシュ。
だが、そんな彼をヴィレッタは咎める。
「ルルーシュ。一つ言っておくが―」
『分かっていますよ。もう危ない事に弟を巻き込みません』
―っ!!
再び弟と呼ばれた事にロロが心を震わせていると―。
「ほぅ、この前の件で少しは改心したのか?」
ヴィレッタが苦笑しつつ問い掛けると、ルルーシュはロロに対してとどめとばかりに言い放った。
「当たり前じゃないですか。ロロには人殺しがある世界なんて似合わない」
―僕が…弟…。
ルルーシュの言葉をロロが必死に反芻していると、突如として領事館より星刻の声が響いた。
「そこまでだ、ブリタニアの諸君。これ以上は武力介入と見なす。引き上げたまえ」
その通告を聞いたヴィレッタが再びモニターに視線を移すと、カリグラも再び小さく頷いた。
334:創る名無しに見る名無し
09/04/18 02:55:41 yqihdlSs
しえん
335:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
09/04/18 02:55:59 sLNxhb1R
「それじゃあな、ルルーシュ。あまり遅くなるなよ?」
『やだなぁ。そんなに信用無いですか?俺って』
「知りたいのか?」
『いいえ。遠慮しておきますよ。それじゃあ』
「ああ」
通信を切ったヴィレッタが携帯を仕舞いモニターに向き直ると、カリグラはオペレーターに問い掛けた。
「発信元ハ?」
「スパイラルシアターです。間違いありません」
「ソウカ……」
そう呟くと顎に手を当てて何やら考え込む素振りを見せるカリグラ。
そんな彼を余所に、ヴィレッタは指示を請うべく口を開く。
「この後は如何が致しますか?」
「……ヤムヲ得ナイ、カ。現時刻ヲ以テ作戦ハ終了トスル。但シ、引キ続キ"ルルーシュ"ノ行動ニハ注意シロ」
「その事なのですが、卿は未だあのゼロがルルーシュであるとお疑いなのですか?」
今回の一件はヴィレッタの疑念さえ払拭するに十分だった。その為、未だルルーシュを監視せよとの命は些か慎重過ぎると思った彼女は思わず尋ねたのだが、カリグラは何も答えない。
気になったヴィレッタは自身の考えを告げた。
「今回の事を鑑みても、同一人物と断定する事は些か無理があるのでは?」
その問いに、ようやっとカリグラは口を開いた。
「証拠ハ何処ニ有ル?」
「先程の通話が全てではないでしょうか?」
「確カニナ。ダガ、発信元ヲ偽ル事ナド容易イ。今回ノ一件モ前回ト同ジ。状況証拠ヲ積ミ上ゲタニ過ギナイ」
「しかし、今回はロロが付いています。まさか、ロロが裏切ったというのですか?」
「ソノ可能性モ含メテ、私ハ考エル」
「それは些か―」
ヴィレッタは、「慎重過ぎるのでは?」と続けようとしたが、遮るように告げられたカリグラの言葉に思わず息を呑む。
「アラユル可能性ヲ考慮シロ。"ゼロ"ノ力。ソノ恐ロシサ。忘レタ訳デハ無イダロウ?」
―ゼロの力―
その言葉を聞いたヴィレッタは思わず声を荒げた。
「卿はご存知なのですか!?」
よもやカリグラもギアスについて知っているとは思っていなかったからだ。しかし、一方で機情の長ならばと納得もした。だが、ヴィレッタは続け様に告げられた言葉に少々拍子抜けする事となる。
「何ヲ言ッテイル?"ゼロ"ノ力ハ天賦ノ才トデモ言ウベキ謀略ト、ソノ頭脳ヲ駆使シタ狡猾サダロウ?"ナリタ"デハ、コーネリア皇女殿下ヲ追イ詰メ、アノ枢木卿サエモ騙シ続ケタノダカラナ」
「……はい?」
「何ダ?ソノ態度ハ……」
「い、いえ!何でもありません」
咎められた事に狼狽するヴィレッタ。
だが、仮面の下でライはそんな彼女の様子を目を細めると愉快そうに眺めていた。
―馬鹿め。知っていると言うとでも思ったか?
ギアスについて、ライはおいそれと告げる気は毛頭無かった。
仮に知られれば、それはまず間違いなくロロに伝わる事となる。
そうすれば、ロロは自分と機情の関係を勘繰るようになる可能性が出て来る。
下手をすれば気付かれる可能性さえも。そうなった時、ライに依存しきっているロロの事だ。
週に一度の定時連絡は任務を遂行している事への褒美。
それを心待ちにしていたロロにとって、毎日行われている機情の報告の際にいつでも話せるという事になってしまう。
そうなれば、任務に支障が出る事は十分に考えらる。
ただ全ては仮定に過ぎない。
だが、そういった芽は潰しておくに限るとライは考えていた。
「引キ続キ監視ノ目ヲ緩メルナ」
最後にそれだけ告げると、カリグラは通信を切った。
―――――――――
336:創る名無しに見る名無し
09/04/18 02:56:22 yqihdlSs
しえん
337:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
09/04/18 02:57:35 sLNxhb1R
領事館の敷地内は喜びに溢れていた。
ある者は手を、またある者は互いに抱き合うと互いに解放された喜びを噛み締めていた。
無理も無い。彼等は一年もの長きに渡り拘束されていたのだから。
そんな彼等の間を紅髪の女が縫うように走る。
「扇さん!!」
カレンは瞳に涙を浮かべながら駆け寄ると、その勢いそのままに扇の胸に飛び込んだ。
扇はそんな彼女を優しく抱き止める。
「ありがとう、カレン」
「ううん、良いの。良かった、無事で……」
夕日を背に再開を喜び合う二人の姿は傍目には親子のように映り、それを見ていた隊員達の目には薄らと光が零れていた。
一方、二人の背後では卜部が俯いたまま男泣きしていた。
「中佐…よくぞ…御無事で…」
「済まない、迷惑をかけた」
そう言って藤堂は卜部の肩に手を置く。
「め、迷惑などっ!!」
慌てて顔を上げると否定に走る卜部だったが、藤堂の表情を見た瞬間、感極まったのか再び俯くと肩を震わせ始めた。
そんな彼の様子を、他の四聖剣の面々は微笑ましげに見守っていた。
やがてその中の一人、朝比奈が口を開く。
「苦労したんでしょ?」
「あぁ……別の意味で苦労させられた」
顔を上げた卜部は目尻に残る雫を拭い答えると、朝比奈は思わず苦笑した。
「何ですか、それ」
「女性の言い争いを仲裁するのは骨が折れるって意味さ」
そうだけ告げると未だ扇にあやされながら会話しているカレンと、その遥か向こうから我が物顔で歩いて来るC.C.に視線を向けた。
それに気付いた朝比奈は「そういう事ですか」と納得したようで、今度は愉快そうに笑うと、残りの同僚二人も後に続いた。
「全く、あの二人は……」
「ハッハハハ。今日は目出度い日よな」
千葉は呆れたように言葉を零すが、その表情に棘は無い。方や仙波もその表情を見て楽しげに語る。
だがそんな彼等とは対照的に藤堂は目を伏せると一人呟いた。
「そうか、やはり彼は……」
「……はい」
藤堂のどこか哀しみを湛えた言葉に卜部が相槌を打つと、残りの面々は一様に眉を顰めた。
二人の口論を止めるのは、ゼロが居ない時は専らライの役目だった。
それをこの一年は卜部が担っていたという。その事からも導き出せる結論は……やはり、一つしか無かった。
藤堂達は一年かけてある程度気持ちに整理を付けていたとは言え、「何処かで……」といった思いを完全に払拭する事は出来ていなかったのだ。
「中佐……」
「いや、済まない。俺とした事がつい、な」
再び告げられた残酷な現実。
尋常ならざる藤堂の苦悶の表情を心配した千葉が問い掛けると、藤堂は力なく笑った。
そんな彼等の会話が聞こえていたのだろう。
扇もまた、カレンに問い掛ける。
「カレン、よかったら教えてくれ。ライは、その…本当に……」
カレンは一瞬哀しげな表情を浮かべると直ぐに顔を伏せた。
だが、彼女にとって父親とも兄代わりとも言える他ならぬ扇からの問いだ。何とか答えようとしたのだろう。
カレンはゆっくりと顔を上げて口を開く。
だがその時、空気の読めない男、玉城の声が響いた。
「なあなあ!あのパイロットは?」
「っ!?…あれは……」
驚いたカレンが言葉に詰まっていると、その様子を見た玉城が誤解した。
「ひょっとしてよ!アイツなのか!?」
「っ!!」
カレンの表情は先程とは比べ物にならない程の哀しみに染まるが、彼女は何とか言葉を絞り出した。
338:創る名無しに見る名無し
09/04/18 02:57:59 yqihdlSs
しえん
339:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
09/04/18 03:00:04 sLNxhb1R
「…ちがう…わ」
すると、そんな悲痛なカレンの様子を見ていられなくなった扇は堪らず声を荒らげた。
「おい!玉城っ!!」
「な、なんだよ…そんなに怒る事ねぇじゃねえかよ…」
玉城のボヤキを余所に扇はカレンに向き直ると、なるべく彼女を傷付けないように尋ねる。
「やっぱり、そう…なんだな?」
その優しさが伝わったのだろう。カレンは静かに頷いた。
「そうか…」
それを見た扇はそうだけ告げると、唇を噛み締める。
だが、そんな扇に対して一転して精一杯の笑みを浮かべたカレンは左手を胸に抱くと言った。
「でも、ライなら居るわ。ここに」
カレンの言葉を聞いた扇は、彼女の前では涙を見せたく無かったのだろうか。思わず天を仰いだ。
「ああ、そうだな…そうだよな」
二人の間を哀しくも暖かい何かが包み込む。
そんな最中、背後で二人の会話を聞いていた千葉は一歩前へ出る。
それを見た朝比奈は、今は野暮だとでも思ったのだろうか。止めようと手を伸ばすが、それを仙波に窘められた。
驚いた朝比奈が仙波を見やると、彼は答える代わりに首を横に振った。
「では、あのパイロットは?」
突然の問いにカレンが視線を向けると、飛び込んで来た千葉の表情に思わず目を見張る。
千葉の表情には、既に先程の憂いは無かったのだ。
そこに有ったのは、彼女が戦いの最中に見せるようなどこまでも冷静な瞳。
しかし、それは千葉が非情だからでは無い。
尋ねた側が悲痛な面持ちであれば、答える側は尚更苦しむ事になる。それは千葉なりの優しさだった。
それがカレンにも伝わったのかどうかは定かでは無い。
だが、その表情を認めたカレンは涙を拭うと、ここに来て初めて真剣な眼差しで告げた。
「あの機体は敵だったの。でも、今のパイロットは私も……」
「そうか」
同じくカレンの表情を認めた千葉は短くそう答えた後、ほんの僅かではあったが目元を緩めるとカレンもまた釣られるように笑みを浮かべた。
そんな時、辺りに彼女達とは別の女の声が響いた。
「ゼロを救ったのだ。少なくとも敵では無いだろう?」
驚いたカレン達が振り向くと、そこにはいつの間にかC.C.が居た。
そんなC.C.の言葉を聞いた藤堂は、未だ領事館の外で自分達に手を振る数多の同胞達に視線を移すと、日本の解放とライの仇をという新たな決意を胸に抱く。
「背負うものが、また増えたな」
だが、その言葉に気負いは微塵も無い。
藤堂の側でその言葉を聞いていた5人は静かに頷く。
カレンは頷きこそはしなかったが、想いは扇達と同じだった。
―ライ、皆は取り戻したわよ。次は日本と、そしてあなたの仇を……見ててね。
彼等が決意を新たにしたその頃、C.C.の姿をコックピット内より認めたロロ。しかし、以前とは違いその心は……。
「目の前にC.C.が居るのに…僕は、僕はっ……」
既に漆黒の鎖に絡め取られており、最早何も、指一本動かす事さえも出来ないでいた。目の前に、"彼"との未来が居るというのにだ。
その呟きを聞いた魔人は再び動く。
「ブリタニアにお前の安らぎは無かったんだ。お前の居場所は…此処にある」
宥めるかのような優しい口調。
だが、その言葉はロロの心を締め上げるには十分過ぎる程のもので……。
それ以降、ロロが言葉を発する事は無かった。
方や、その反応の無さこそ魔人が確信を抱くには十分なものであり、ルルーシュはその端正な顔を妖しく歪ませる。
―フッ、堕ちたな。ナナリーの居場所を奪った偽物め。散々利用して、ボロ雑巾のように捨ててやる。
340:創る名無しに見る名無し
09/04/18 03:00:59 yqihdlSs
しえん
341:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
09/04/18 03:02:19 sLNxhb1R
―――――――――
様々な思いを胸に彼等が再開を果たしていたその頃。
遥か彼方。
領事館の敷地を一望出来るビルの屋上が僅かに光った事に、その場に居た誰も気付けなかった。
光源の場所には、一人の男が居た。
男はうつ伏せになると身を隠すかのような姿勢を取り、その紅い縁取りに彩られた瞳で通信機片手に望遠レンズを覗き込んでいる。
「C.C.を最大望遠で確認」
嘗てカノンの右腕として暗躍したその男は、通信機の向こうに居る新しい主に向かって、まるで人形のような表情を貼り付けたまま抑揚の無い言葉を発すると、通話口からは若い男の声が響く。
『こちらでも確認した。やはり、領事館に居たか』
新しい主は満足げな声色で語った後、新たな指示を男に与える。
「お前は別命あるまで身を隠せ」
「Yes, Your Majesty」
その言葉を最後に通話が切れるのを確認した男は、素早く機材を仕舞い込むと足早にその場を後にした。
―――――――――
通信機を置いたライがモニターに視線を向けると、そこに映っていたのはつい今しがた撮影されたC.C.の画像。
それを眺めながら、ライは邪な笑みを浮かべると一人呟く。
「魔女め、やっと姿を現したか」だが、それも一瞬の事。
ライは不意に自身の右隣。そこに有る空座の椅子に視線をやると、次に正面に向き直る。
そして、ライは階段下に居る子供達を視界に捉えつつも、その先で一人縮こまっている黒衣の男に問い掛けた。
「この大事な時に、V.V.は何処に行った?」
ライが剣のある口調で問うと、男は声を震わせながら答える。
「V…V.V.様は、現在、その…研究棟においでです。じ、直にお戻りになられる、かと……」
男は完全に畏縮していた。今の彼の心労はヴィレッタの比では無い。
だが、そんな事はライには関係無かった。
「研究棟?そんな場所が有るのか?」
「は、はいっ!」
「そうか……では、案内しろ」
「陛下、V.V.様は直にお戻りになりますので…その……」
男は何とかライを引き留めようと言葉を搾り出すが、それがいけなかった。
その瞬間、子供達は皆一様に哀れむかのような表情を浮かべた。
その仕草に男が怪訝な表情を浮かべると―。
「次は無い。案内を」
ライは有無を言わさぬ口調で命じた。
しかし、そんな言葉とは裏腹に彼の口元には三日月が浮かんでいた。
それは、傍目には大層美しく映るだろうが、今の男にとっては悪魔の笑みと同じだった。
その時になって、男はようやっと先程子供達が浮かべた表情の意味を理解した。
「わ、分かりました!ですから、どうか命だけはっ!」
「クハハッ!その様な事、する筈が無いだろう?」
男の返事を聞いたライが玉座より立ち上がると、子供達も同じく立ち上がる。
そして、ライが男の元へ歩み寄るべく階段を降り始めると、子供達も心得たもの。
ライの邪魔にならないよう道を譲った。
やがて、ライは片膝を付き肩を震わせながら臣下の礼を取っている男の元まで歩み寄る。
「何をしている?さっさと案内しろ」
「は、はい!」
慌てて立ち上がった男がライを先導するべく歩き始めると、満足したのかライは無言で後に続いた。
一方、ライに道を譲ると再び階段に腰掛けた子供達は、徐々に小さくなっていく二人の後ろ姿を眺めながらヒソヒソと話始めた。
「さっきの王様、本気だったわよね?」
「だね」
「それでも気付かないなんて―」
「大人は鈍いって事よ」
「うん、鈍い鈍い」
子供達はどうやら結論に達したようで皆一様に口元を妖しく歪ませると、その場でライの帰りを待つ事とした。
342:ライカレ厨 ◆WLVpAM0ark
09/04/18 03:03:57 sLNxhb1R
以上で投下終了です。
こんな真夜中だというのに支援して下さった方々、本当に有難うございました。
343:創る名無しに見る名無し
09/04/18 08:45:02 jLXm5jlb
ライカレ厨卿の大作が久しぶりにktkr
344:創る名無しに見る名無し
09/04/18 09:27:46 oKsijyQX
ずっと楽しみに待ってました!乙!
345:創る名無しに見る名無し
09/04/18 10:57:49 PNj/Lnd6
>>342
ライカレ厨卿、GJでした!
ハハハッ! やはり最高だ、貴公のライは!
あらゆる可能性を考え、時には冷酷非情、たまに現れる傲慢、まさに王! といった具合です。
ロロにとってC.C.を捕まえなければならない理由が強く、逆にルルーシュの言葉に引っかかりやすい。
しかし、ライがC.C.を確認し、ロロ(というかおそらくすべてのものに対して)にも疑惑を持っている。
ロロの命運は如何に……
ライについて、騎士団でのやり取りを見ていると思わず袖を濡らしてしまいました。
読者観点からすれば、生存を知っていますが、それ故になお悲しみが伝わってきそうでした。
貴公の次の投下を全力を挙げて待たせていただきます!
346:創る名無しに見る名無し
09/04/18 11:02:33 yqihdlSs
>>342
投下ご苦労様でした。
いやぁ、実に面白かった。
こっちでR2やり直して欲しいくらいに面白かったです。
特に、ロロ、ヴィレッタの心境が細かいのがいいですね。
人物の心の動きや考えに重点を置いていると感じました。
その為、話がすごく濃いと感じ、その分、じっくりと読み応えのあるSSになっていると思います。
しかし、本当に先が読めないなぁ、ライカレ厨さんのは。
TV基準でここまで出来るというのは、すごいですよ。
本当にGJです。
次回も楽しみにお待ちしております。
347:創る名無しに見る名無し
09/04/18 18:26:00 eUxmj0X7
GJですぜ!
348:創る名無しに見る名無し
09/04/18 20:05:12 FarjmIlD
ライカレ厨卿のSSはのめりこみすぎて他の事が手につかなくなるから困るw
ともかく久々の更新乙です!
>>280
トーマス卿お疲れ様です。アンケートは3でお願いします
349:創る名無しに見る名無し
09/04/18 21:25:28 A4OPVowz
ライカレ厨卿のSSキター!
待っていた甲斐があったぜ!
GJでした!!
350:創る名無しに見る名無し
09/04/18 23:00:01 QGCxfSvU
大変面白かったですが、ロロについては少し疑問が残りました。
本編においては、ただの道具でしかなく空っぽだったがゆえに、ルルーシュに篭絡されましたが、
すでにライとの繋がりがあり、そこに依存しているロロが本編に沿った行動を取るのはありえないかなと。
それとも、この先にその答えがあるのでしょうか?
もしそうだとすれば、申し訳ありません。
次回も大期待しています
351:創る名無しに見る名無し
09/04/18 23:27:20 Kg3snUYf
ライカレ厨卿お久しぶり&お疲れ!今回もタップリ楽しませていただきました!
>>280
いつも乙でーす。アンケは3でーす
352:創る名無しに見る名無し
09/04/19 02:40:25 gGYz+F2n
こっちもよろしく
コードギアスの女性キャラをいぢめまくるスレ
スレリンク(campus板)l50
353:創る名無しに見る名無し
09/04/19 08:09:07 DEuLD2ZT
>>342
GJでした。
次回も楽しみに待っています。
354:創る名無しに見る名無し
09/04/19 23:53:12 zDttEQHr
さっきから保管庫に行けないんだけど…
355:創る名無しに見る名無し
09/04/19 23:59:20 Mvjl7mMO
>>354
これなんじゃないのかな?
>>280
356:創る名無しに見る名無し
09/04/20 00:27:16 tx+2BO4H
ありがとう?
357:創る名無しに見る名無し
09/04/20 07:03:27 bnEwYLQ1
>>280のアドレス行っても弾かれるみたいなんだけどみんないける?
358:創る名無しに見る名無し
09/04/20 11:41:14 zEzCSkIw
行けるみたいだけど……。
359:創る名無しに見る名無し
09/04/20 12:11:23 fN9NZ0Hj
同じく
360:保管者トーマス ◆HERMA.XREY
09/04/20 21:09:54 83XNbLWH
こんばんは。今夜2200より予定通り保管庫が停止いたします。分かっておられる方が殆どでしょうが、一応念のため。
>>288氏の問いにお答えいたします
今後、当保管庫は「定期的にアドレスが切り替わる」こととなります。ややこしいのでよくお読みください。
・>>1に張ってあるアドレスは不変
・コンテンツ全体を纏めて一つのフォルダに格納する
・関門ページの「入る」のリンクアドレスと、コンテンツを格納してるフォルダの名前が定期的に変わる
・結果、入りっぱなしではなく定期的にTOPから入り直さなくてはならなくなる(フォルダの名前が変わった状態でリロードしても「ファイルが見つかりませんと返される」)
なぜ、このような面倒なことをするかというと、ズバリ「運営速報」を定期的に見てもらいたいからです。
今後、保管庫運営に関する重要な事柄は運営速報にて(場合によっては勿論本スレでも)通知致します。
本スレは昔ほどでないにしろ流れが速いので見逃す方がいる、運営速報に書いても入りっぱなしでは殆ど見てもらう機会がない…ということで今回のような処置を取ることに決まりました。
そして、「PCを再起動すれば、当然保管庫にもTOPから入り直さなくてはならない。じゃあ、みんなはどのくらいの頻度でONOFFしてるのか?」という統計を知りたかったため
今回のアンケートを実施するに至ったわけです。御協力いただきました方には改めてお礼を述べさせていただきます。尚、アンケート自体は現スレが終わるまで募集しております。
>>357氏
当方でも色々試してみましたが、特に問題は見つかりません。引き続きこちらでも調べてみます。
さて。皆様にひとつ我儘をば。既にご存じの方もいると思いますが、当方「(ロスカラの))801板」の保管庫もこちらと並行して管理しております。
つきましては、TOPページにそちらへのリンクを張らせていただきたいと思います。(両者を混合するという意味では決してありません。ただ、同じ階層で扱わないと大変なものでして)
免疫のない方、未成年者に対する配慮もきちんといたしますので、何卒ご了承ください。
以上、長くなりましたがご質問ご要望等あればこちらの可能な限りで応えますので、どうぞお申し付け下さい。
361:創る名無しに見る名無し
09/04/20 21:14:19 zE9wMv+f
トーマス卿いつもお疲れ様です。
大変とは思いますが頑張ってください。応援してます。
362:創る名無しに見る名無し
09/04/20 21:30:49 1C7psGmB
>>360
お疲れ様です。
801板の方のリンクを張り付けるとのことですが、
ロスカラ関連だと、エロパロスレというのもあるんですが、
そちらの方はリンクに張り付けたりはしないんでしょうか?
コードギアス反逆のルルーシュエロパロ【LOST COLORS専用】
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
御存じなかったのでしたらすいません。
363:創る名無しに見る名無し
09/04/20 21:32:35 AefCy5e8
乙です。スレ進行ならともかく保管庫の運営についてはよっぽどのものでもない限り
いちいち住人の顔色を見なくてもいいと思いますよ。こういってはなんですが保管庫は完全にトーマス卿の管理化にあるわけだし、というか自腹切って毎月お金払ってくださってるんだし…
あとアドレスが切り替わるとのことですが具体的にはどれくらいのスパンで変わるのですか?
364:保管者トーマス ◆HERMA.XREY
09/04/20 21:45:52 83XNbLWH
>>361
ありがとうございます。何よりの励みです
>>362
知っております。と言うか保管庫自体既に作っています。サーバーには上げておりませんが。
えー…、801板については、「保管庫を望む声があり、また公開している」(今回のリンクについてもメールにて多数の要望があった)
しかし、エロパロ板では保管庫を望む声が無い。
ということで…当方としてはどうしたらいいかわからない状態です。
>>363
ありがとうございます。まだはっきりとは決まってないのですが、現段階では一週間に一度程度が妥当かと思っております。
365:創る名無しに見る名無し
09/04/20 22:00:03 1C7psGmB
>>364
既にあるとは…。
>保管庫を望む声が無い
私は望みますよ!勿論!
お願いします!!
366:創る名無しに見る名無し
09/04/20 22:15:06 AefCy5e8
エロパロ板の管理ですが私も希望します。トーマス卿が大丈夫ならば、ですけど
もうなんかこんなに甘えてしまっていいのかという…
367:創る名無しに見る名無し
09/04/20 22:29:17 7JIXPBGq
工事中に切り替わったね。全体が消されてるっぽい
368:保管者トーマス ◆HERMA.XREY
09/04/20 22:41:43 83XNbLWH
エロパロ板…かしこまりました
…後戻りは出来ませんよ?
369:創る名無しに見る名無し
09/04/20 22:52:51 hhN3NCDs
うお…マジですか…すげえ…
370:創る名無しに見る名無し
09/04/21 00:11:00 4UvM0b69
復活マダー?
371:保管者トーマス ◆HERMA.XREY
09/04/21 00:29:53 bjj6dtj6
すいません、予定よりかなりずれこみそうです…
待っておられる方、もう休まれた方がいいと思います。
朝までには何としても形にはしてみせます。
372:保管者トーマス ◆HERMA.XREY
09/04/21 03:16:01 bjj6dtj6
すいません、ちょっと限界です。
一応最低限の形にはなりましたので下からどうぞ(>>1のアドレスと同じです)
URLリンク(www1.ocn.ne.jp)
リンク切れありまくりですが、そこはおいおい直していくということで…一先ず失礼致します。
373:創る名無しに見る名無し
09/04/21 05:26:19 FFhlWrbd
>>372
おつかれさまでした。
374:創る名無しに見る名無し
09/04/21 06:31:53 8UR8x7Ta
最近トーマス卿が化け物じみてきた件について
375:創る名無しに見る名無し
09/04/21 06:51:51 FFhlWrbd
前々から化け物じみてましたよ
376:創る名無しに見る名無し
09/04/21 07:29:28 JPKjouXF
そんなトーマス卿がみんな大好きです
377:創る名無しに見る名無し
09/04/21 08:38:46 0P5ODldL
この人いったいいつ寝てるの?
378:創る名無しに見る名無し
09/04/21 12:37:46 RGa5hjF8
>>372
乙です!
>>377
絶対保管のギアスが暴走してるんだろう。察してやれ
379:創る名無しに見る名無し
09/04/21 13:09:47 7bPgHs59
体を壊さないでくれればいいんだけどな
本当頭下がるよ
380:創る名無しに見る名無し
09/04/21 14:09:02 HmqaQOfa
おそらくトーマス氏は二、三人いる
381:創る名無しに見る名無し
09/04/21 14:32:05 FFhlWrbd
きっとあれだ、トーマスというのは、グループの名称ではないだろうか。
スレッド監視の担当とか保管庫担当とか。
それなら納得できるww
382:創る名無しに見る名無し
09/04/21 17:20:30 n1XCxgZY
トーマス卿の正体には色々な説があるんだな……
・自宅に3人くらいいる
・保管庫管理人グループ
・本人がサイボーグ
どれも有り得るのがすげぇ……
383:創る名無しに見る名無し
09/04/21 17:22:34 RGa5hjF8
リヴァル「>>380>>381って……」
シャーリー「どういう事ですか?」
ミレイ「そうね。>>380>>381はトーマスを偶像じゃなくて象徴…いえ、記号として捉えちゃったって事よ」
384:創る名無しに見る名無し
09/04/21 19:16:46 rQoctONm
ワラタ
385:短パン
09/04/21 23:19:54 2hM6zXmC
かいじょーい
386:創る名無しに見る名無し
09/04/21 23:26:17 jbJtRuM1
トーマス:喪服の似合う美女。ただしショタ。
青い人:神風ナース
全力:黒服の大学生らしい
387:創る名無しに見る名無し
09/04/21 23:40:24 B573lYVn
>>386
そこは神風ナースではなくてダイナマイトナースと書くべきだろう。常識的に考えて
388:創る名無しに見る名無し
09/04/22 00:23:37 GxNPFv5C
>>386 >>387
./ ニYニヽ
r、r.rヽ / (0)(―)ヽ
r |_,|_,|_,|/ ⌒`´⌒ \ ふむふむ・・・なるほどなるほど・・・
|_,|_,|_,|_,| , -) (-、.|
|_,|_,|_人 (^ i ヽ__ ノ l |
| ) ヽノ | ` ⌒´ /
| `".`´ ノ
入_ノ
\_/
/
/
./ニYニヽ
r、r.rヽ. / (0)(0)ヽ
r |_,|_,|_,|/ ⌒`´⌒ \ で?っていう
|_,|_,|_,|_,| , -) (-、.|
|_,|_,|_人 (^ iヽ__ ノ l |
| ) ヽノ | `ー'´ /
| `".`´ ノ
入_ノ
\_/
/
/
/ \Y/ヽ
/ (ー)(ー)ヽ
/:::::::⌒` ´⌒:\ トーマス:喪服の似合う美女。ただしショタ。
| ,-) ヽ__ノ(-、| 青い人:神風ナース
| l |r┬-|. | 全力:黒服の大学生らしい
\ `ー'´ /
ノ \
/´ ヽ
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
/ ノ Y ヽヽ
o゚((●))((●))゚o
/:::::::⌒`´⌒:\
ミ ミ ミ .| ,-) (-| ミ ミ ミ そんなことどうでもいいっていうwwwwwwwwww
/⌒)⌒)⌒. | l ヽ__ノ l| /⌒)⌒)⌒)
| / / / \ |r┬-| / (⌒)/ / / // バ
| :::::::::::(⌒) | | | \ ゝ :::::::::::/ ン
| ノ | | | \/ ) / バ
ヽ / `ー'´ / / ン
| | l||l 从人 l||l l||l 从人 l||l
ヽ -一''''''"~~``'ー--、 -一'''''''ー-、
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒_(⌒)⌒)⌒))
389:創る名無しに見る名無し
09/04/22 01:08:21 MBSpH7My
>>388
ほんとどうでもいい。
そこだけは同意する。
ぶっちゃけ馴れ合いの駄目なエッセンスだけが凝縮された流れになってる気がする
390:創る名無しに見る名無し
09/04/22 01:23:36 ae9ee4Dw
馴れ合いをいいとはいわないが、だからと言ってバカ丸出しなAAやらのレスで容量を無駄遣いしていいってわけでもない
気に食わないにしろ荒らしまがいのことなどするなってことだ
そっちのAAの方がよっぽど不快だ
391:創る名無しに見る名無し
09/04/22 01:42:31 ZOmKCKgs
AA使って正論書いた気になってるおとこの人って・・・
392:エノコロ草 ◆svacoLr1WE
09/04/22 06:38:11 BZXPxTpx
画像掲示板投下報告です。
>>4のリンクよりご覧いただければ幸いです。
・・・・・・・
「虫食い同好会!」
余暇さんのSSシリーズ虫食い同好会より。
中盤までのナンバー会員の小さなキャラでフィールドワークです。
・・・・・・・
~ノンストップで広がる虫食いの輪はやがてワールドワイドに。
広がるばかりでなく最終的に世界平和まで成し遂げる
風呂敷の畳みっぷりには驚嘆!
キャラクターたちが違和感なく、
当然のようにギャグを繰り広げる様にうきうきします。
描いてみたくなる人々や場面が多くて困りました。
またの続編を拝見できるのを楽しみにお待ちしています。
あれ、窓の外めっちゃ明るい……
393:創る名無しに見る名無し
09/04/22 23:05:59 mcs4pIS+
もうトーマスは消えろ
てめーのせいでスレが滅茶苦茶じゃねーか
しゃべんな回線切って引きこもってろクズ
394:創る名無しに見る名無し
09/04/22 23:51:20 EVDXWnwI
「カレン~♪」
ミレイさんが、小悪魔的な微笑を向けて私に声をかける。
「な、なんでしょう……」
ちょっと怯え腰なのは、今までの経験で身体が覚えた警戒の反応だった。
しかし、逃げ出すわけには行かない。
逃げ出したら、後で何倍にもなって帰ってくる可能性がとてつもなく高いからだ。
「実は、カレン、ライの事、好きでしょ?」
その言葉に、私の顔が一気に熱が集中して熱くなるのがわかる。
多分、真っ赤になっているだろう。
「ち、違いますよっ……。そ、そんな事ありませんっ。あんな奴、大嫌いですよっ」
「ふーーーんっ」
「本当ですったらぁっ。あんなルルーシュみたいになよなよしたのは駄目なんですっ」
思わず、そう言ってしまう。
ごめんなさい、ライ。
あんな綺麗に引き締まった身体をこんな風にいう事を許してっ。
これもミレイさんの疑いを晴らすためなの。
「あら、そんなになよなよしてたかしら? もっと彼の身体は、引き締まってて……こう…肉が……」
思わずその言葉に、私はミレイさんに掴みかかる。
「ライったらミレイさんにも見せたんですかっ」
その瞬間、ニタリと笑うミレイさん。
し、しまったーーーーーっ。
どっと汗が噴出す。
「ふふん~♪カ・レ・ン。どうやら、じっくりお話しする必要がある見たいね」
そして、生徒会室から助けを求めるカレンの叫び声が響く。
だが、ミレイさんの怖さを知っている生徒会役員は、誰も助けようとはしなかった。
395:創る名無しに見る名無し
09/04/22 23:52:41 EVDXWnwI
おわりです。
おわりと入れるの忘れてた。
即席なのですみません。
396:創る名無しに見る名無し
09/04/22 23:58:57 I8H0OcR+
>>395
乙でした。
ミレイさん、何故知っている!?
いや、あるいはハッタリか?
……事実はミレイとライにしか分からない。
397:創る名無しに見る名無し
09/04/23 00:45:12 t1cFR/+v
GJでした!!
ライの事になると、慎重さを忘れてしまうカレン
いいですね
それにミレイさんっぽいカマの掛け方だし
楽しませて頂きました
398:創る名無しに見る名無し
09/04/23 12:12:34 WAb+Vx9M
生徒会室に向かって歩いていると、ドアのところに人だかりがある。
シャーリーにカレン、さらにニーナが何やら聞き耳を立てているみたいだ。
「どうし……」
そう言いかけてカレンに口を塞がれる。
「今、いいところなんだからっ」
シャーリーがすごい真剣な表情でささやく。
それで僕も中の様子に耳を傾ける事にした。
「会長っ、実は俺……」
緊張した声はリヴァルだ。そして、言葉からどうやらミレイさんもいるらしい。
周りの皆がごくりと唾を飲み込む。もちろん、僕もだ。
しかし、聞いている方が緊張するのは何故なのだろうか。
「俺、会長……じゃないっ。ミレイさんが……好きなんだっ」
ありったけの勇気を絞って話すリヴァル。
思わず同じ男として応援したくなる。
よく言ったっ。がんばったな、リヴァル。
そして、ミレイさんの返事が……。
「ごめんね。私、リヴァルの事、そんな風に見れないの」
少し申し訳なさそうなミレイさんの言葉。だが、その言い方は正しいのかもしれない。
彼女にとって、リヴァルは生徒会役員であり、友人の一人という認識なのだろう。
さすがに空気が読めないリヴァルもその意味を悟ったのだろう。
「そっか……」
溜息とトーンダウンした言葉が、リヴァルの激しい落ち込みを表していた。
残念だったなリヴァル。でも、お前の事をわかってくれる女の子がきっといるさ。
そう思っていると、とんでもないことをリヴァルは言い出した。
「やっぱ、会長の好きな相手って……ライ?」
その言葉の瞬間、僕の周りの女性たちがより真剣に聞き耳を立てているように感じたのは気のせいだろうか。
しばしの沈黙の後、「うんっ……」微かだが、確かにミレイさんはそう言った。
その瞬間、僕と一緒に聞き耳を立てていた女性たちの視線が僕を向く。その目は、とてつもなく真剣というより、殺気立っているといった方が正しいと思うほどだ。
「ど、どうしたのかな……みんな……」
思わず、後ずさりしてしまうのは、身体が警戒信号を発しているためだろうか。ともかく、無意識的にじりじりと後ろに下がる。
ずりずりと近づいてくる彼女達。
ヤバイ……。
キケンだ……。
僕は身体の向きを変えると一気に走って逃げ出した。
こうして、ミレイさんの一言で、なんとか危ういバランスを保たれていた僕の平穏な日常は吹っ飛んだ。
そして、後に残されたのは、僕という獲物を奪い合う女性たちの血で血を洗う争いの日々だった。
え?
僕の意見ですか?
そんなもの……最初っからスルーされています。
ああ、僕は貝になりたい……。
そして、どこか一人で静かに平穏に暮らしたい。
そう強く願った。
…………………ばっどえんど…………………………
399:創る名無しに見る名無し
09/04/23 13:33:20 NPq+wuE/
>>398
リヴァルと飲みに行きたい…。
無論、俺の奢りで…。
400:創る名無しに見る名無し
09/04/23 14:24:35 fJJ3XokH
それから始まるライ争奪戦・・・やべ、ちょっと見てみたいかもw
401:創る名無しに見る名無し
09/04/23 17:45:36 GUSA0h/h
リヴァル……泣けんでぇ。
そしてなんというバッドエンド。
女性陣全員ヤンデレ化ですね、分かります。
402:創る名無しに見る名無し
09/04/23 18:24:54 yEZLUZKk
>>393
誰の事か分からないけど嫌われものはこちらに誘導していただければ。
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
403:創る名無しに見る名無し
09/04/23 18:32:08 sszzid2h
>>398
GJ、面白かったよ。
ただ一つだけ
>でも、お前の事をわかってくれる女の子がきっといるさ。
ライはリヴァルをお前とは言わないんでは?保管するとき直すようにお願いしてみてはどうだろう
404:創る名無しに見る名無し
09/04/23 18:32:29 WAb+Vx9M
「えっと……読んでください」
そう言ってニーナから渡されたのは1通の手紙。
それを僕が掴むと彼女は真っ赤になって走り去った。
も、もしかして……これって……。
ごくりっ。
唾を飲み込む。
震える手でゆっくりと封筒を開けて、中の手紙を開く。
そこには、ニーナの僕に対する思いが込められていた。
そして、最後に書かれていた文章。
-こんな私でよかったら付き合ってください。
その文章に、僕はすーっと意識が遠くなりかける。
あのニーナが、僕の事を……。じーんっと心が痺れるような感覚。
やばい。やばいよ。
無茶苦茶うれしいじゃないかっ。
思わず飛び跳ねたい心境に駆られる。
ああ、こういうのをハッピーとかテンションが高いって言うんだろうなとか思ってしまう。
ともかく、返事しないと……。
僕はニーナを探す為に学園内を探し回ってやっとニーナを見つける。
実験準備室に彼女はいた。
僕は何度か深呼吸を繰り返し、ゆっきりと口を開く。
食い入るように僕を見ている彼女の顔は真っ赤だったが、目をそらすようなことをしなかった。
意外と芯は強いのかもしれない。そんな事を思ってしまう。
だが、今は返事を言うのが先決だ。
「ニーナ、手紙ありがとう。すごくうれしかった」
そこで言葉を止めて、深呼吸。
「あ、あのね、僕でよければ喜んで。えーっと……つまりOKだから……」
なんとかそこまで言う。
だが、彼女の反応は無い。
やっぱり、はっきり言わなきゃ駄目か。
そう思いなおして言い直そうかとした時、ニーナが僕に抱きついてきた。
「う、嬉しいですっ……」
僕も彼女を優しく抱きしめる。
「僕の方こそ、よろしくね」
「私の方こそ……」
そう言って互いにまた強く抱き合った。
だが、僕は気付かなかった。
抱きついた彼女の口が、残忍で不気味な形に歪んでいた事に。
そして、悲劇はここから始まった。
…………………ニーナ惨劇ED…………………………
405:創る名無しに見る名無し
09/04/23 18:33:09 WAb+Vx9M
ぴろりん~♪
じゃじゃんじゃーーーんっ。(音楽)
ミレイ&シャーリー「コードギアス反逆のルルーシュ ロストカラーズR2。ハッピーエンドにいけない貴方の為のアッシュフォード生徒会エンディング解説情報局~♪」
ぱちぱちぱち~♪(拍手)
シャーリー「しかし、なんでこんなエンディングになったのかしら? 好感度はうまく上がっていたし、イベントもうまくいってたのに……」
ミレイ「これは、きっとニーナ以外の女性キャラクターの好感度を中途半端に上げすぎたのが原因ね」
シャーリー「そういうものなの?」
ミレイ「そうなの。ライってフラグ建築士一級の腕前でしょ。だから他の子とのフラグを立てすぎると、ニーナみたいな思い込みの強い子は暗黒面に落ちることが多いわけよ」
シューリー「へぇ……。思わぬ落とし穴ってやつですね」
ミレイ「そうなの。ですから、皆さん、ハッピーエンドやトゥルーエンドを狙いたいなら、その子だけに集中しましょうね。八方美人は損するだけですよ~っ」
シャーリー「はーーーいっ。勉強になりましたっ」
ミレイ「それでは、皆さん、次のプレイをお待ちしております」
ミレイ&シャーリー「では、またね~♪」
じゃんじゃん~。(音楽)
ぴろりん~っ♪
▼タイトルに戻ります。
406:創る名無しに見る名無し
09/04/23 18:35:20 WAb+Vx9M
以上で出終わりです。
皆さん感想ありがとうございます。
>>403
そうですね。
お前→君 に変えたほうがいいですね。
指摘ありがとうございました。
407:創る名無しに見る名無し
09/04/23 19:45:00 GUSA0h/h
何だこの「教えて美麗先生」www
よし、今すぐルート分岐前からやり直すんだw
グッドエンドと見せかけてバッドエンド、ひでぇw
408:創る名無しに見る名無し
09/04/23 20:18:06 NPq+wuE/
>ニーナ惨劇ED
これはwwひどいwww
409:創る名無しに見る名無し
09/04/23 20:59:23 lSr1NbR6
乙ですた!
ハッピーと見せかけてバッド
(・∀・)イイ!
ところで405みたいなのってたまに見るけど元ネタはなに?
410:創る名無しに見る名無し
09/04/23 22:34:10 FsGcEpQ/
>>409
Fateかな?
411:創る名無しに見る名無し
09/04/23 23:06:54 Hk9HIFw8
GJ。394と398は同じ人かな?
あと、まとめるか分割するか一言言っておいた方がいいと思いますよ。
管理人様が困っておられるようですので。
412:394、398、404-405
09/04/23 23:47:54 WAb+Vx9M
>>409
月姫の「教えて知得留先生」が元ネタです。
Fateの「タイガー道場」は、月姫のそのコーナーを受け継いだものですね。
詳しくは、「月姫 wiki」で検索してください。
>>管理人さんへ
管理人さんがやりやすい方法でやってもらってかまいません。
3つまとめても構いませんし、別々でもOkです。
413:創る名無しに見る名無し
09/04/24 20:35:06 kv1AVgw+
保管庫の管理人さんへ。
なんで宣伝やアフィリを頑なに否定するんですか?いまどきどこのサイトでもバナーの一つや二つ貼ってますよ。
だいたい必要も無いのに有料サーバーにして自腹切るはめになるとか馬鹿馬鹿しいと思わないんですか?
みなさんだって華やかな方がいいですよね?
414:創る名無しに見る名無し
09/04/24 20:43:39 kv1AVgw+
お答えください。あなたはこれからもずっと宣伝や宣伝を貼ってるHPを否定するつもりなんですか?
415:創る名無しに見る名無し
09/04/24 21:03:08 kv1AVgw+
早く答えてください。今も見てるんでしょう?
416:創る名無しに見る名無し
09/04/24 21:13:50 kv1AVgw+
いいかげんにしてください、保管者トーマスさん。
そうやって自分の都合の悪いことは無視ですか。卑怯ですよ。
417:創る名無しに見る名無し
09/04/24 21:51:19 kv1AVgw+
日の変わり目まで待ちます。それまでに何も返答がなかった場合こちらにも考えがあります。
このスレになにかあったらそれは全て保管者トーマスさんの責任ですので。
418:創る名無しに見る名無し
09/04/24 22:35:59 ACMFr3DM
また屑が沸いたね、これ今までと同一人物なのかな?
だったらキモいにも程がある粘着振りだな。
419:創る名無しに見る名無し
09/04/24 23:28:15 kv1AVgw+
無視ですか。まあそれもいいでしょう。
貴方の後悔する顔が目に浮かぶようです保管者トーマスさん。
念のため言っておきますが荒らすわけではありませんので。あしからず。
420:創る名無しに見る名無し
09/04/24 23:42:09 kv1AVgw+
AA荒らし?連投荒らし?違います。
言ったはずです荒らさないと。そして荒らしには絶対になりえない。
投下するものはたった1レス、しかも短い。
ですが…それの破壊力はいかほどのものでしょうか?
全ては貴方次第なのですよ。保管者トーマスさん。
421:創る名無しに見る名無し
09/04/24 23:48:58 DNYkx/dD
223 名前:名無しさん 投稿日: 2009/04/24(金) 23:47:21 ID:S9JI30A20
そもそも自分の質問(と言えるかと言うと質問にすらなっていないが)に答えなければ
相手にとってダメージとなることを行うという宣言を行ってる時点で脅迫なわけだよね
おれの言うことを聞け!でないと大変なことになるぞ!と言ってるわけだから
やればいいさ
だけどやれば脅迫行為の成立でサイバー警察への通報要件を満たすわけだから
こっちも堂々と相手できる
422:創る名無しに見る名無し
09/04/24 23:54:45 kv1AVgw+
じゃあもういいです。いままでのなしで。トーマスさんは関係ない方向で。
そのかわり住民の皆さんに聞きたいことがあるんですよ。とくに職人さん。
423:創る名無しに見る名無し
09/04/24 23:58:31 DNYkx/dD
警察庁サイバー犯罪対策トップ
URLリンク(www.npa.go.jp)
相談・通報・各リンクなどこちらへ
全国ハイテク警察(サイバー警察)リンク集
※対応の良い所には特にチェックがついていてわかりやすいです
URLリンク(www002.upp.so-net.ne.jp)
あるものはみんなで活用しませう
荒らしは犯罪と同じようなもんです。めんどくさがらずにLets通報
424:全力感想人Y ◆7RZOliBygM
09/04/25 00:18:13 i3VoO2ct
投下するけどいいよね?
答えは聞いてない!
まえがき
タイトルは「伝説の演説」
・ジャンルはギャグです。
・これが私の全力全壊! かーなーりパロディだ!
・短いから支援要らないよ。
425:全力感想人Y ◆7RZOliBygM
09/04/25 00:19:03 i3VoO2ct
「第98代唯一皇帝陛下のお言葉!」
アッシュフォード学園講堂、モニターには皇帝『シャルル・ジ・ブリタニア』が映し出される。 それを見てわずかに拳を握り締める生徒がいた。
しかし、そんな些細なことでは世界は変わらない。
ブリタニア国歌が流れる中、皇帝は演説を始めた。
「諸君 私はおっぱいが 好きだ」
その言葉にその演説を聞くものすべてが唖然とする。 いきなり性癖を暴露されても普通困る。
スピーカーから漏れるざわつきはブリタニア本国にいる者も混乱している証であろうか。
しかし、そのざわめきに躊躇することなく皇帝は続けた
「諸君 私はおっぱいが 好きだ
諸君 私はおっぱいが 大好きだ
巨乳が好きだ 美乳が好きだ 貧乳が好きだ 爆乳が好きだ
虚乳が好きだ ツルペタが好きだ 膨らみかけが好きだ 母乳が好きだ 普通のおっぱいが好きだ
Aカップ Bカップ Cカップ Dカップ Eカップ Fカップ Gカップ Hカップ
この地上に存在する ありとあらゆる おっぱいが 大好きだ
胸をはった 女性兵士が訓練中 動くたびに揺れるそのおっぱいを 眺めるのが好きだ
空中高く飛び上がった女性のおっぱいが 空気抵抗と重力でばらばらに 揺れる時など 心がおどる
女医の操る 聴診器の ゴム管(なんかぷらぷらしてるアレ)が 少し胸に挟まって いるのが好きだ
視線に気づき 慌てたようにして 手で聴診器の先を持ち ごまかすような笑みを浮かべていた時など 胸がすくような 気持ちだった
爪先をそろえた 女学生の行列が 通勤中のサラリーマンの戦列を 蹂躙するのが好きだ
痴漢と間違われたくないからと 道をあけるサラリーマンを 尻目に ゆうゆうとその胸をはり 自己主張している様など 感動すら覚える
快楽主義の 妻たちの胸を儂の手で 揉みしだいていく 時間などはもう たまらない
泣き叫ぶ妻達が 私の降り下ろした 手の平とともに
金切り声を 上げてベッドに ばたばたと倒れていくのも最高だ
哀れな抵抗者(レジスタンス)達が 精一杯身につけた 技術で 健気にも立ち 上がってきたのを
私の指(エンペラーフィンガー)の 振動が 彼女らのおっぱいを 打ち負かした時など 絶頂すら覚える
長年の妻たちの胸に 滅茶苦茶に されるのが 好きだ
必死に守るはずだった 妻たちの乳が垂れたり 娘たちが 「もうお父様とお風呂は・・・」と言う様は とてもとても 悲しいものだ
新妻の若さに 圧倒されて 屈伏されるのが 好きだ
豊満な乳を 揉めぬまま 泥のようにベッドに 倒れこむのは 屈辱の極みだ」
その勢い、口調は演説を聞くほぼすべての男を引き込んでいた。
演説の最中に手を前にだし虚空を揉みしだく皇帝のその姿はまさに『漢(おとこ)』であった。
一切のためらいもなく言い切る皇帝はさらに演説を続けた。
426:全力感想人Y ◆7RZOliBygM
09/04/25 00:19:45 i3VoO2ct
「諸君 私はおっぱいを 天国の様な おっぱいを 望んでいる
諸君 私に付き従う 帝国臣民諸君
君達は 一体 何を 望んでいる?
更なる おっぱいを望むか?
情け容赦のない 悪魔の様なおっぱいを 望むか?
豊満で美麗で 男に尽くし 三千世界の欲望を満たす 太陽の様な乳を 望むか?」
そこで彼は言葉を切る、何かを待つように。
―――その何かは間を置かずにやってきた。
「乳(おっぱい)!! 乳(おっぱい)!! 乳(おっぱい)!!」
魂の慟哭。心の振動。男のサガ。
様々な感情の交じったその言葉が演説が放送されている場所に響く。
モニター越しの声とそうでない声が混じり合って。
そのすべての声を聞いたかのように満足げに頷き、言う。
「よろしい
ならば乳(おっぱい)だ
我々は満身の 力をこめて 今まさに 振り下ろさんとする うごめく掌だ
だが この広大な地で 何世紀もの間 支配を続けて来た 我々に
ただのおっぱいではもはや足りない!!
夢のおっぱいを!!
一心不乱となれるおっぱいを!!
征くぞ 諸君
オール・ハイル・おっぱい!!!」
最後に皇帝は右腕を高く振り上げた。
その瞬間、ブリタニア本国、並びに全エリアの漢たちの声が上がった。
「オール・ハイル・おっぱい!!!」
「オール・ハイル・おっぱい!!!」
「オール・ハイル・おっぱい!!!」
「オール・ハイル・おっぱい!!!」
「オール・ハイル・おっぱい!!!」
―――この演説はのちの「おっぱいは平等ではない」から始まる演説とともに伝説の演説として歴史に刻まれた。
427:全力感想人Y ◆7RZOliBygM
09/04/25 00:21:33 i3VoO2ct
あとがき
みんな大好きだろう? おっぱいがッ!
SSではない、もはやネタ。
書いてて楽しかった、後悔はない。
あと、僕はうなじも好きだ。
428:創る名無しに見る名無し
09/04/25 01:01:36 gohFrb8V
乙でした。
>あと、僕はうなじも好きだ。
然り気無く付け加えとるしwww
全力さんはうなじ好き……とφ(..)
429:創る名無しに見る名無し
09/04/25 01:27:50 UHJU+bEv
おっぱいはいいよね。
うなじもいいよね。
でもね、こうスカートから伸びる足のラインもいいものだよ。
パンストとかニーソなんか履いてるとさらにいい。
おっと、話がそれた。
全力卿、GJでした。
次回の投下も全力でお待ちしております。
430:創る名無しに見る名無し
09/04/25 20:13:48 2a0apFvV
>>427
GJでした!
俺の脳内では、皇帝ではなく、クロヴィスが演説してる映像に切り替わってたんだぜ!(中の人的な意味で)
記憶が曖昧なんで、wikiで確認したのは内緒だ
431:創る名無しに見る名無し
09/04/25 23:41:01 kotvo8Vr
>>427
ギャグとかパロディっていうより、完全に改変コピペネタですよねw
そういうネタ的な意味では、やはりシャルルではなくクロヴィスに演説させるべきだったかも?
あるいはライにして、妻じゃなく各おにゃのこのおっぱいについて具体的っぽく演説させた方が
ロスカラSSスレ的にはよかったんじゃないかなと思いました
見乳必揉!見乳必揉!
我々の前に現れるあらゆるおっぱいを揉め!
揉みまくれ!
全てのおっぱいは ただ触り揉み潰し前進しろ!
それがたとえ誰のおっぱいであっても!
それがたとえどんなおっぱいであっても!
なんちってw
432:創る名無しに見る名無し
09/04/26 01:47:32 F8pPoGa7
あの…なんでみんな容認ムードなの?コピペ改変だしロスカラ全く関係ないじゃない
433:創る名無しに見る名無し
09/04/26 02:17:38 e1zs1quw
スルーすればいいのでは…
434:創る名無しに見る名無し
09/04/26 02:23:10 F8pPoGa7
スルーとか嗜好以前の問題では?はっきり言ってスレ違いだと思います。
435:創る名無しに見る名無し
09/04/26 02:34:41 DzZ3NzLw
あれは、その時にトーマス卿アンチが荒らし予告をしてて、空気が悪かったとこへ
敢えて馬鹿ネタを投下して流れを変えたってのが解からんかな~?
436:創る名無しに見る名無し
09/04/26 02:38:49 F8pPoGa7
それはわかりますけど、せめてライの名前を出すとかそれぐらいしてもよかったんじゃないですか?
437:創る名無しに見る名無し
09/04/26 02:44:08 DzZ3NzLw
いやここでライを使うとネタ的に面白く無くなると思うね。ライはこういうの言いそうに
ないキャラだし。まあなんにせよこういう批判を恐れずに此れを投下した全力氏に感謝を
捧げたい。GJ!でした。
438:創る名無しに見る名無し
09/04/26 02:54:41 F8pPoGa7
じゃあこれを保管するのかトーマス卿に問いただして見ます。失礼しました。
439:創る名無しに見る名無し
09/04/26 03:15:09 fs+mf0Gd
「会長、どうしたんですか?」
「ああ、ライね。聞いてよぉ~」
またか……。
そう思ったが、声をかけた以上、仕方ない。
「はい。聞きますよ」
「やっぱり、ライっていい男よね。私と結婚しない?」
茶目っ気のある笑顔でそういうミレイさん。
冗談っぽく言ってるけど、彼女の場合は、洒落にならない事になる可能性が高い。
だから、はっきり断った方がいい。
「あー、愚痴は聞きますけど、結婚はまだ嫌です」
その言葉に膨れるミレイさん。
でも、すぐに普段の表情になった。
この切り替えの速さが彼女の長所であり、怖いところなのだ。
「まだって事は……。うふふふふ……」
ゾクッとしたものが背中に走る。
「で……何なんです?」
慌てて話を進める。
それで、納得したのか話し始めるミレイさん。
「実はさぁ、いろんな事やりたいんだけどさ、文句ばっかりなのよねぇ」
ぷーと膨れる顔がなんか可愛い。
「あれも駄目、これも駄目ってさ……」
「そりゃ、規則だから……」
慌ててブレーキをかける。
そうしないと暴走するのは間違いない。
「でもさ、文句ばかりでみんな大切な事を忘れていると思うの」
「大切な事?」
「そうそう。大切な事」
何なんだろう……。
うーーん……。
考えている僕を無視して、ミレイさんは言葉を続ける。
440:創る名無しに見る名無し
09/04/26 03:17:12 fs+mf0Gd
「確かに規則も大事だし、守るべきだとは思うの。でもさ、細かく言うのはナンセンスよ。そんなんじゃ、もっても大切な事………楽しむことが出来ないじゃないの」
それでミレイさんが言いたいことが僕もわかった。
彼女にしてみれば、「楽しむこと」が大前提なのだ。
確かに言われてみればその通りなのかもしれないと思う。
でも、それだけでは駄目な気がする。
だから、僕は言う。
「確かにそれは大前提だと思いますよ。でも約束事は守らないと……」
「でもさ、それも時と場合によるんじゃないかな」
「うーーん……。それはそうかもしれませんね」
思わず、そう言ってしまう。
確かに規則だけでは、対処できない時もあるのだ。
「でしょ? だったら、賛成してくれるよね」
いきなり、ミレイさんの顔が僕の顔に寄せられて同意を求められ、思わずドキリとしてしまい、頬を染めてしまった事が自分でわかる。
「な、何をですかっ……」
危うく「僕でよければ…」と言いそうになったが、違う言葉をいう事に成功する。
以前も似たような流れで酷い目にあったような気がする。
案の定、その言葉に「ちっ」と舌打ちするミレイさん。
それで、自分がミレイさんの術中から逃げれた事がハッキリした。そして、思い当たる事が1つあったことを思い出す。
「まさか……、この前の女装コンテストの件じゃないでしょうね」
その瞬間、ミレイさんの顔が苦笑に変わる。
「あーー、やっぱりわかっちゃった?」
「やっぱりですかっ。あれは却下です」
はっきりとそう言う。
「えーーーっ。いいじゃないのっ」
駄々を捏ねるミレイさんをじとーと睨みつけ言い放つ。
「ミレイさんの場合は、自分が楽しければいいっていうのが大前提になってますっ」
「えええーーっ。そんなことないのにーーっ」
それでも何とかしようとミレイさんは食い下がろうとするのだが、その手には乗りません。
というか、乗ったら、僕とルルーシュが一番の被害にあってしまうのがわかっているのだ。
絶対に賛成なんてするものか。
「駄目といったら駄目です」
だから、はっきりとそう言った。
さすがに、それ以上は、無理だと思ったのだろう。
ミレイさんもすごすごと諦めてくれたようだった。
だが、僕は自分の甘さを後日知る事になる。
3日後、学園女子全員の署名により、女装コンテストが実施される事が決まってしまったのである。
そして、コンテストの強制参加者リストの中には、僕とルルーシュの名前がしっかり入っていたのだった。
終わり
441:創る名無しに見る名無し
09/04/26 03:18:16 fs+mf0Gd
以上でおわりです。
みんな、楽しみましょうよ。
ただ、それだけです。
442:創る名無しに見る名無し
09/04/26 03:32:51 cvR6Bzup
一言言わせてくれ。天才だよあんた
443:創る名無しに見る名無し
09/04/26 04:25:38 DsYv1Ssn
全力さんGJ!
笑いが止まらなかったw
全部若本ボイスで脳内再生されたぜ!
>>439 GJ!
内容も面白かったが絶妙のタイミングでの投下だった、と思う
444:創る名無しに見る名無し
09/04/26 08:56:10 ASsmDAOg
>>441
GJというか尊敬するよマジで。楽しむのにも大賛成だぜ。
445:創る名無しに見る名無し
09/04/26 10:49:25 /wGDh22j
>>441
GJでした!
そうだよね、楽しめれば良いよね。
……でも、女装コンテストって……
優勝=可愛い、綺麗 だから男として微妙な気持ちになりそうだ。
446:創る名無しに見る名無し
09/04/26 11:48:04 u5i14thR
>>441
GJ
産まれた子供に名前をつける(つけさせる)のは、親の仕事。
作品にタイトルをつけるのは、作者の仕事だと思います。
せっかくの良いSS、ぜひともタイトルをば!
447:441の人(ハムの人みたいだww
09/04/26 12:19:51 fs+mf0Gd
皆さん、感想ありがとうございます。
30分くらいで書いて、睡魔と闘いながら投下したものでタイトルまで頭が回りませんでした。
(投下後、爆睡して、さっき目が覚めました)
そうですね、タイトルをつけないと駄目ですね。
意見ありがとうございます。
タイトルは「本当に大切な事って…」とします。。
管理人さん、倉庫に載せる祭はよろしくお願いいたします。
では……
448:創る名無しに見る名無し
09/04/26 13:57:02 QZ0T8reR
>>441殿 GJでした!
『本当に大切な事って…』なんだか深い言葉ですね
確かに最近は微妙な雰囲気ばかりでしたから、
もっと楽しんでいきましょうというライからのメッセージだったのでわ?
などと思ってしまいました
とにかく、貴殿の次の作品にも期待しております
長文駄文失礼しました
449:創る名無しに見る名無し
09/04/26 19:50:41 e1zs1quw
30分という短時間、睡魔と言う敵。
劣悪な条件の中これほどの作品を作り上げる才能には驚嘆を禁じ得ない。
450:創る名無しに見る名無し
09/04/26 23:04:30 IKQcy/D1
みんな大変だ、トーマス卿が今の保管庫無くすって言ってるぞ!
451:創る名無しに見る名無し
09/04/26 23:10:55 IKQcy/D1
ごめん俺の早とちりだった
見れなくなるだけだった
スルーしてくれ
452:聖 ◆uOv0XEul/s
09/04/26 23:36:48 W5/7StQt
>>441
皆楽しそうでこっちまでテンションがあがります。GJ、GJ!
30分って凄すぎる…。
さてお久しぶりです、多分覚えている人は一人もいないでしょうが。
1時間で書いたライシャリを投下するぜ!萌えってすごい
読む前にご注意
・青月ルートのシャーリーエンドから10年くらいたったと考えてください
・オリキャラが出ますのでご注意を、子供ネタが苦手な方は特に。
・10年後、ということでライのキャラがかなりまろやかになっています
・やまなしおちなしいみなし
支援はいらないと思われます。10レスでおさまるはず。
トリップはこれで間違っていないはずだ!久々で間違っていたらどうしよう…。
453:創る名無しに見る名無し
09/04/26 23:38:12 e1zs1quw
うっおおおおおおお!なんつーひさしぶり!支援!
454:聖 ◆uOv0XEul/s
09/04/26 23:38:55 W5/7StQt
温めに作ったココアを差し出せば、明るいオレンジ色の髪を持った子供は嬉しそうに笑って「ありがとう!」とココアを受け取ってソファに座る。
僕もその隣に座って自分用のココアをテーブルに置いて隅に置いてあった本を取り出す。
しおりを挟んであるそれは、先週からずっと読んでいるシリーズ物の本だ。
古本屋でついつい見つけて思わず衝動買いしてしまったそれは僕好みな文章で、思わずあいた時間を見つけてはのめり込むように読んでしまうのだ。
横では嬉しそうにココアを飲んでいる子供の姿。
自分が飲むココアより牛乳と甘さを足したそれは好みの味に仕上がってくれたらしい。こくこくと喉をならして読む様子に微笑みながらも本に視線を移す。
先週から読んでいるせいで古本屋で買った大量の本もこれが最後だ。
シャーリーに「よくこんな長くて難しそうな本を読めるね」だなんて言われていた本だが、活字中毒のような自分には苦ではなかった。
シャーリーは恋愛物の本が好きだから、こういう硬い文章の本はあまり読んだことがないのだろう。
だから難しいと感じてしまうんじゃないか、と僕は勝手に思っている。
「ねえ、お父さん」
「ん? なんだい?」
「何の本を読んでるの?」
本から子供へと視線を戻せば、そこにはちょこんと首をかしげて僕を見ている姿が。
その姿に「かわいい」だなんて思う自分は親馬鹿路線を進んでいるんじゃないかと思いながら、僕は子供の頭を優しく撫でた。
それを気持ちいいと感じたのか、子供は嬉しそうに目を細める。
さらさらと、シャーリーと同じ色の髪が揺れた。
「昔のお話を書いた本だよ」
「昔の? シンデレラとか、白雪姫とか?」
「王子は出てくるけれど、シンデレラや白雪姫は違うな」
子供らしく、そして女の子らしい発想についつい笑みがこぼれてしまう。
この子は僕を笑わせる天才なんじゃないか、と時々思うくらいだ。いつだってこうして僕を笑顔にさせてくれる。
学生時代は人形みたいだと言われ、今でも表情があまり顔に出ることは無いと言われているのに。
「じゃあ、何のお話なの?」
「これはね、王子様が願い事を叶えようとしたお話なんだ」
455:聖 ◆uOv0XEul/s
09/04/26 23:40:37 W5/7StQt
子供体温、とでもいうのだろうか。
僕よりも温かい体を近くにあったタオルケットで包みながら、ソファで寝てしまった子供を見てまた笑みを浮かべた。
この子を見ていると、いつだって自分は笑顔を浮かべずにはいられない。
飲み干したココアのカップを2つ、シンクへと片付けて眠っている子をベッドへ運ぼうかと考える。
ソファでは起きた時に体が痛くなってしまうだろうから。
時計を見れば、針は短針がちょうど2の数字を指している、ちょうどいい昼寝の時間だ。
この分なら寝かせたままでも問題はないだろうし、今日はあたたかく過ごしやすい一日だから風邪をひくことも無いだろう。
「あれ、寝ちゃった?」
さて連れて行こうかと子供を抱き上げようとしたところで、隣の部屋で縫い物をしていたシャーリーが顔を出した。
針仕事をしているときに子供が傍にいるのは危ないから、ということで僕が子守をしていたのだが、どうやらその必要はもうなくなったらしい。
もっとも、子守らしいことはほとんど何もせず、ただココアを作ったり話していたりしただけなのだが。
それでも子供が嬉しそうに笑っていたのだから、間違ってはいないと思う。
シャーリーの手には今しがた出来たのであろう、女の子向けのキャラの絵が縫い付けられてあるかわいらしい手提げ袋があった。
それは、彼女がせっせと朝から作っていた力作の作品だ。
「残念、せっかく出来たから一番に見せようと思ったのに」
「僕が一番になってしまったね。起きてからふてくされなければいいけど」
「楽しみにしてたもんね」
お母さんに縫ってもらうんだ!と興奮して疲れ眠ってしまった子供の顔を見て苦笑する。
昨日から「お母さんに手提げ袋を作ってもらうの!」と喜んでいた様子を考えるに、もしかしたら昨日は興奮して眠れなかったのかもしれない。
だから普段はしない昼寝までしてしまったのかもしれない。
起きたらきっと残念に思うことだろう。
出来上がったら家の中をお出かけ気分で歩くの!なんて言っていたくらいなのだから余程楽しみにしていたに違いない。
けれど今起こすのは可哀想なので寝かせておくことにしよう。
ふてくされてしまったとしても、その機嫌もシャーリーご自慢の手提げ袋ですぐに元通りになるだろうから。
「ライ、子守してくれてありがとう」
「何言ってるんだ、僕の子でもあるんだから当然だろう?」
「でも折角の休みだったんじゃない。疲れてない?」
「むしろ癒されたよ」
456:聖 ◆uOv0XEul/s
09/04/26 23:41:28 W5/7StQt
柔らかい子供の頬をつつけば、ふにふにとマシュマロのような感触がする。
この時期だけの子供特有の柔らかさなのだろう、これは。
こんなマシュマロみたいに甘くて柔らかい子の傍にいて癒されないわけが無いだろう、と思う。
「もー、ライってば本当に子煩悩なんだから」
「しょうがないだろう。なんたって僕とシャーリーの子供なんだから」
「なら奥さんのことも甘やかして欲しいなあ」
子供の方ばっかりずるーい、とシャーリーがじゃれるように僕に抱きつく。
そんなシャーリーを抱きしめながらも、僕は笑う。
子供だけじゃない、シャーリーといるときの僕だって自然と笑みが浮かんでくる。まるで魔法みたいだな、とらしくないことを思う。
昔のギアスという、魔法のようでいて呪われた力を持った僕の能力より、ずっと素敵なものだ。
「子供みたいだぞ? シャーリー」
「だって私だって構って欲しいんだもん」
「構ってるじゃないか、いつだって」
学生の頃から変わらない、オレンジ色の綺麗な髪をすいて額にキスをする。
そうすればシャーリーは少しだけ頬を赤く染めて、嬉しそうに笑って僕の胸に顔をうずめた。
そのことによってとくりとくりと少し早い彼女の心臓が体越しに伝わってくる。それが嬉しかった、まだ彼女は僕にこうされて緊張してくれているのだと。
「あ、ねえライ」
「ん? なんだいシャーリー」
すうすうと眠る子供の横でお互いをただ抱きしめていれば、不意にシャーリーが先ほど僕が読み終わらせた本に手を伸ばして手繰り寄せた。
読みたいとでも思ったのだろうか、と考えていれば、シャーリーはペラペラと本のページをめくって「やっぱり難しいよこれ…」と顔をしかめた。どうやらお気に召さなかったらしい。
「これ、何の話なの?」
「王子の話だよ。実に愚かで馬鹿な王子の話」
もう何百年前になる話かは忘れたが、異国の血をひいた一人の王子の話。
呪われた魔法の力を欲し、その力で母と妹を幸せにしようとした王子が兄達と王を殺して、下克上のように自分が王となり幸せを築こうとした話だ。
大切なもののために自らを犠牲にし、民を犠牲にし、国までもを道具として使いひたすらに二人の幸せを願った、愚か者の話。
そう言えば、シャーリーは悲しげに言う。
「かわいそう、王子様」
「そうかな、自業自得なんじゃないかとも思うけど」
「だってお母さんと妹のために頑張ったんでしょ? それなのに……」
「結果のために走りすぎて周りを見ることが出来なかったんだ、その王子は。強い力にはそれなりの代償があると分かっていたのに、手を出してしまったから」
「最後は? ハッピーエンドにはならなかったの?」
シャーリーの手の中の古びた本を見る。これが書かれたのはいつのことだったのだろうか。
あの時、民は全て死んだと思っていたのに、生き延びた人がいたのか。
語り継がれていた、はるか昔に滅んだ国。まだブリタニアと呼ばれる前の国の一部。
語り継いだのは誰なのだろう。
本の結末は王が民を巻き込んだ戦に出たところで、終わっていた。
そこから先は書かれていない、勝ったのか負けたのか、王がどうなったのかも。
これはハッピーエンドといえるものなのだろうか、と少し考えて僕は口にだす。
「最後には、王子も幸せになっているよ」
そう言ってシャーリーを強く抱きしめれば、シャーリーは嬉しそうに「よかったぁ」と言って笑った。
その笑顔がひどく心地いい、と思いながら彼女にくちづけた。
そうだ、王子はきっと今幸せに違いない。
だからきっと、物語はハッピーエンドなのだろう。
457:聖 ◆uOv0XEul/s
09/04/26 23:45:07 W5/7StQt
以上でございます。久々だし、創作発表では初めての投下です。
これから過去のSS読み漁りにいきます、徹夜覚悟で。
ライシャリっていいよね!
トリップ、間違っていたら申し訳ありません。
あとトーマスさんの手が空いた時に私の過去の文章を消していただけると幸いです。
昔の文章すぎてぶっちゃけ、恥ずかしいのでぱぱっと消していただけるとありがたいです…。
458:聖 ◆uOv0XEul/s
09/04/26 23:47:57 W5/7StQt
すみません、文章がおかしい…。
保管庫からこのSS以前のものを、手があいた時に消していただけたらと思います。
トーマスさんの状況がちょっと分からないので、本当にお暇な時で構わないです。
よろしくお願いいたします。
459:創る名無しに見る名無し
09/04/26 23:51:08 e1zs1quw
お疲れ様でした。久々のご登場に感激です。またの投下をお待ちいたしております!
460:創る名無しに見る名無し
09/04/27 00:15:44 xZp/LGSl
>>457
投下お疲れ様でした。
しかし、ライシャリ10年後とは、初めて読んだ。
(もしあったらごめんなさい)
しかも、あの王子様の話を持ってくるとは、これは一本取られました。
山田くんっ、聖さんに座布団(GJ)3つあげてくださいっwww
というわけで、GJ×3でしたwww
次回作も全力でお待ちしております。
461:創る名無しに見る名無し
09/04/27 03:17:14 XnptJXSn
あたたかい、幸せな文章です。
シャーリーが幸せそうだとすべて許された気持ちになってしまうなあ。
娘のほほをつつくシーン、やわらかさまで伝わってきそうできゅんとしました。
ほっこり。
ありがとうございました!
462:創る名無しに見る名無し
09/04/27 07:45:10 k1ZRoQ0l
>>458
聖卿、乙でした!
>このSS以前のものを消して欲しい
なん……だと……!?
いや、書いた本人が消して欲しいと言っているのだ。 どうこう言っても仕方がない。
未来において過去を振り返り、現在を幸せだと思える。
……いいね。
貴公の次の投下を全力を挙げてお待ちしております!
463:創る名無しに見る名無し
09/04/27 08:07:26 ziJqOMtw
>このSS以前のものを消して欲しい
こんなこと言っちゃいけないんだろうけどすごく残念です
傑作ぞろいだったし消す理由なんてないと思うのですけど…
464:創る名無しに見る名無し
09/04/27 08:19:08 ziJqOMtw
あれ?トーマス卿が消す前に保管庫行って保存しようと思ったのに行けないんだけど。
465:創る名無しに見る名無し
09/04/27 08:25:56 FH+pp65O
うおほんとだ
聖卿の分回収しようと思ったのに見れない
466:創る名無しに見る名無し
09/04/27 09:46:12 fvRzaa6A
なんで保管庫を消すことになったんだ?教えてくれ。
467:創る名無しに見る名無し
09/04/27 10:37:24 Ids/rh5M
前にいた荒しが何かやったか?
468:創る名無しに見る名無し
09/04/27 10:41:55 xZp/LGSl
トラブルがあっただけじゃないか?
慌てず、騒がず落ち着こうぜ。
469:創る名無しに見る名無し
09/04/27 11:35:57 awKFanFE
これ文句言っていいんじゃね?
470:創る名無しに見る名無し
09/04/27 11:38:10 Tk16+2IG
調整中ってだけじゃね?
471:創る名無しに見る名無し
09/04/27 11:44:36 xZp/LGSl
みんな、一応言っとく。
変なのがここ最近、ずっとわいてこのスレ荒らそうとしていることは知っていると思う。
(わからないなら、このスレ最初から読んでくれ)
だから、煽るような言い方はしないで欲しいし、そういうのはスルーしてくれ。
このスレを大切に思うなら、騒がす、先導されず、落ち着いて待て。
それに、今日は平日だという事を忘れるな。
せめて、夜まで静かに待て。
472:創る名無しに見る名無し
09/04/27 15:38:01 5Iu7l5hv
いま直ってるみたいだけど、何があったのか本人の説明ぐらい聞きたいよ。
予告なしのダウンもこれが初めてじゃないし、いいたかないけどトーマス卿が
荒らしに荒らす口実与えてしまってるじゃないか
473:創る名無しに見る名無し
09/04/27 16:26:59 xZp/LGSl
そういう風に書き込むのがかえって口実になると思うんだけど?
今日は、平日という事を考えれば、せめて夜までは待つべきだと思うぞ
それに、勘違いしてないか?
ずっとつきっきりで管理しているわけじゃないんだから
あくまでボランティアであって、管理が仕事ではない
その辺の事を考えよう
474:聖 ◆uOv0XEul/s
09/04/27 17:30:25 hnfFy0oy
まあまあ、まったりといきましょう。
ということで流れを変えるために投下。連続で申し訳ないです…。
連続投下になりますが大丈夫でしょうか? テンプレみたけど分からなかった…。
カップリングはライミレとなります。
475:聖 ◆uOv0XEul/s
09/04/27 17:33:06 hnfFy0oy
「綺麗な折り紙ね、これ…花?」
「ええ、桜を折っていたんです」
生徒会の仕事も終わり、本日は解散!というミレイさんの一言でほとんどのメンバーが帰っていった生徒会室。
残っているのは僕と、会長であるミレイさんだけだ。
鍵を預けてくれれば僕が後で鍵をかけて職員室に返してきますよ、と言ったのだけれどもミレイさんは僕の折っている折り紙に興味があるようで、帰ろうとはしなかった。
「ライは日本人とブリタニア人のハーフなんだっけ。桜を知ってるってことは、日本にいたことがあるのかもしれないわね」
「どうなんでしょう。これが桜で、どういう風に折るのかは知っていたんですけれど、誰に教わったのかまでは分からないんです」
桜という花がどんなものか知っている。日本というものがどんなものか知っている。
けれどそれは知識として、だ。実際に桜を見て綺麗に思っただとか、日本の風景を見て感動しただとか、そういうことはまるで記憶に無い。
記憶喪失というものはこういうものなのだろうか。
この桜の折り方も、ナナリーと一緒に折った鶴の折り方も、どうして僕は知っていて手が覚えるほどに折っていたのかは分からない。
もしかしたらナナリーのような妹がいたんじゃないかと思うけれど、実際のことは分からないままだ。
「ナナリーちゃんも喜ぶわね、こんなにいっぱい桜を折ってもらって」
「そうだといいんですけど」
「きっと喜ぶわよ!だってライが喜んで欲しいってひとつひとつ、丁寧に折ったものじゃない」
そう言ってミレイさんは出来上がった桜の折り紙に触れる。
ナナリーが痛い思いをしないように、と角という角をやや丸めに作ったそれは桜というには花びらが丸すぎたが、かわいいものねと言ってミレイさんは笑った。
それから、机に置いてある色とりどりの折り紙を一枚とって首をかしげる。
「ねえライ」
「なんですか?」
「教えてくれない? 桜の折り方」
476:聖 ◆uOv0XEul/s
09/04/27 17:34:24 hnfFy0oy
何故か桃色の紙でなく、青色の紙を使って桜を折っているミレイさんにひとつひとつ僕は桜の折り方を教えた。
山折だとか、谷折だとか、そういうものを折っていくたびに「懐かしいわね」と嬉しそうに頬を緩めながら綺麗に桜を折っていく。
ミレイさんらしく、角まで綺麗に尖ったつくり途中の桜を見ては「子供のころやったなあ」と小さく呟いた。昔のことを思い出しているのだろう。
僕はミレイさんの子供の頃を知らないが、きっと器用で折り紙なんかはよくやっていたんじゃないかと思っている。実際はどうなのか知らないのだけど。
「色はそれでいいんですか?」
「ええ、これがいいの。青色の桜っていうのも素敵じゃない」
「そういうものですか」
「そういうものなんです」
これで桜の折り方をマスターできたら私もナナリーちゃんに桜を折ってあげられるわね!
とミレイさんは喜びながら僕の言葉通りひとつひとつの動作を丁寧にしていく。
慣れた手つきから、ミレイさんが僕の想像通り子供のころはかなり折り紙を折っていたんだろうことが分かる。
「ねえライ」
「なんでしょう?」
ミレイさんに教えながら折っていた僕の桜が完成した。
今回はミレイさんに教えるためだから花びらはしっかりと尖っている。これはナナリーにはあげられないから自分の部屋に置いておくべきだろう。
ミレイさんの桜も僕の後を追うようにして完成する、それは初めて折ったとは思えないほど上手く出来ていた。
「ライってまるで桜みたいよね」
「僕が桜…ですか?」
「そう、桜よ。ライは桜」
出来上がった青い桜を持って、ミレイさんは「教えてくれてありがとう」と嬉しそうに僕に微笑んだ。
それから出来上がっているナナリーにあげる桜とは違うところに置いてある、先ほどまでミレイさんと一緒に作っていた尖った桜を手に持って、そのかわりというように生徒会室の鍵を置いた。
「これ、もらっても構わないかしら」
「どうぞ」
「ありがとう」
じゃあ鍵締めよろしくぅ!と笑いながらミレイさんは生徒会室のドアを開ける。
そのまま出て行くのかと思っていたのだが、ミレイさんは何かを考えるそぶりをした後振り返った。
見送るためにミレイさんを見ていた僕と必然的に目が合う。
「ねえライ」
「はい?」
「私、桜って好きよ」
それも青い桜は特に。
言うだけ言ってミレイさんは生徒会室を出て行く。
「……え?」
後に残ったのは、意味深な言葉のせいで顔を赤くした僕と、桃色の桜の花だけだった。
477:聖 ◆uOv0XEul/s
09/04/27 17:38:40 hnfFy0oy
以上で投下は終了です。題名は多分「さくら」とかそんなところ。
前のSSに感想ありがとうございました!
以前のSSはあまりのヘタレ具合に私の精神が耐えられなくて…い、一年前のSSでしたし、ね。
そしてトーマスさん、忙しいでしょうにこちらの我侭を叶えてくださってありがとうございました。
478:創る名無しに見る名無し
09/04/27 18:49:35 k1ZRoQ0l
>>477
聖卿、乙でした!
ライが桜みたい……
どういう桜のイメージでそう言ったのか気になりますね。
あるいは単に「好き」なことを伝えたかったのか。
真実はミレイさんの心の中……
貴公の次の投下を全力を挙げてお待ちしております!
479:創る名無しに見る名無し
09/04/27 19:00:57 N9RgQNGx
連日の投下GJでした!
ミレイさんの含みを持たせた言い方に年上のお姉さんと言う印象を持ちました
そして、予想通りに振り回される事となったライwww
いや、良い物を見させて頂きました
又の投下をお待ちしてます
480:保管者トーマス ◆HERMA.XREY
09/04/27 21:11:09 RSzPX3ve
こんばんは。
突然ですみません、一身上の都合により少しの間このスレから離れることになりました(その間、更新も停止します)。
保管庫に足繁く通って下さっている方、職人の皆様方、まことに申し訳ありません。
本日の午前中、保管庫が繋がらなかったのは階層構造の変化をリンク指定に反映させるのを忘れていたこちらの不手際によるものです。
こちらも重ねてお詫び申し上げます。
481:創る名無しに見る名無し
09/04/27 21:41:35 Hn3Hgk/+
一身上の都合ってなんだよ。またサボりかあクソ管理人?
482:創る名無しに見る名無し
09/04/27 21:49:02 xZp/LGSl
>>477
投下お疲れ様でした。
いやぁ、ほんわかしてたSSですね。
それに文章のつなげ方とか、間の取り方とかうまいなぁと思いました。
さらに、桜という花を持ってくるあたりもセンスの良さが出ていると思います。
うーんっ、今回も座布団3枚ですかねぇwww
というわけで、(どういうわけだよwww)山田君っ、聖さんに座布団(GJ)3枚追加ね~っ。
GJ×3でしたっ!!
次回の投下も全力でお待ちしております。
483:創る名無しに見る名無し
09/04/27 21:58:20 Hn3Hgk/+
>一身上の都合により少しの間このスレから離れることになりました(その間、更新も停止します)。
まず一身上の都合とやらを説明しろ。てめえの勝手な都合で住民を振り回すな。嫌だってんなら
金輪際お前の戻ってくる場所なんかないよ。この際だからこのまま永久に消えたらどうだ?
>こちらの不手際によるものです。
ほんとミスだらけだな。お前の人生自体ミスなんじゃないのか?
484:創る名無しに見る名無し
09/04/27 22:15:57 Hn3Hgk/+
返事ないな。見てないのか?まあいいや。それならそれでメール送れば済む話だからな。
geass_lc_ss@yahoo.co.jp
俺は今から送る。みんなで詰問してやろうぜ。ここで甘い顔したら駄目だ。
485:創る名無しに見る名無し
09/04/27 22:39:46 xZp/LGSl
えーと、即席ですけど投下します。
愚痴言ったり、文句言うのは、仕事だけでたくさんでしょ?
ここでは、みんな楽しみましょうよ。
なお、10分程度で書いたので、すごく短くてごめんなさい。
では、スタートします。
486:創る名無しに見る名無し
09/04/27 22:40:34 xZp/LGSl
「どうしたのよ、ライっ。顔色が真っ青じゃないのっ」
慌ててミレイさんが駆け寄ってくる。
「大丈夫ですよ」
「いいえっ。その顔は大丈夫な顔じゃありませんっ。こっちに来なさい」
そう言われ、僕は長椅子に無理やり寝かしつけられた。
「いや、本当に……」
そう言いかけたが、ミレイさんの表情を見て言葉が出なかった。
そう、彼女は怒っていたのだ。
「なんで、こんなになるまで無理するのよっ」
「で、でも、学園祭の責任者だから……」
なんとかそう返事をして起き上がろうとした僕は、バンッというミレイさんのテーブルを叩く音で動きを止めた。いや、止めさせられた。
「責任者が何よっ、無理したら意味ないじゃないっ」
「でも……」
再び、テーブルが叩かれる音。
もう、何も言えなかった。
彼女が本当に心配してくれているのがわかったから。
「……ごめん……」
なんとか言えたのは、そんな言葉だけ。
だが、その言葉を言った途端、僕はやさしくミレイさんに抱きしめられていた。
「ライが学園祭にがんばってくれている理由も私はちゃんとわかっているつもりよ。でも、心配させないで……」
「ごめん……」
しばらくそのまま抱きしめられていたが、すーっとミレイさんが離れて僕を包み込んでいた暖かな温もりが無くなっていく。
「それにね、無理な時や疲れた時は、ちゃんと言って……。学園祭は、貴方一人で何とか出来るものではないわ。皆で少しずつ協力し合ってやっていくものだもの」
そう言うミレイさんの表情が、いつの間にか微笑へと変わっていた。
「皆を頼ってよ。きっと皆、そう思っていると思うよ」
そして、暫く間が空いて、顔を真っ赤にしてミレイさんが付け加える。
「それに……、貴方には、私がいるわ」
その言葉にドキリと心臓が高鳴る。
「それは……」
僕は、その意味が僕の思ったとおりの意味なのか知りたくて言葉を続けようとした。
だが、ミレイさんの人差し指がすーっと僕の唇に当てられる。
「それは……学園祭の時に……ね?」
そして、ミレイさんは僕を再度長椅子に寝かしつけると「ちゃんと休んでなさいよっ」と言い残し、生徒会室を出て行った。
それを呆然と見送る僕。
多分、そんな風に言われなくても僕は動けなかっただろう。
なぜなら、その微笑と言葉に僕はノックアウトされてしまっていたのだから。
おわり
487:創る名無しに見る名無し
09/04/27 22:42:11 xZp/LGSl
以上です。
皆様が少しでも楽しんでいただければ、幸いです。
では~♪
488:創る名無しに見る名無し
09/04/27 22:47:39 Hn3Hgk/+
おお~やるじゃん。>>486GJだ。職人の技が冴えるな。
それにくらべてあのカス管理人は…
ほんとあいつ存在してる意味あるのかねえ?
489:創る名無しに見る名無し
09/04/27 23:00:39 k1ZRoQ0l
>>487
乙でした!
ちゃんと会長をやっているミレイさん、良いですね!
この前後の展開はどうなのか、想像してみるのもまた楽しい。
貴公の次の投下を全力でお待ちしております!
490:創る名無しに見る名無し
09/04/27 23:02:25 AdcXoHs+
>>487
GJっす!
>私がいるわ
このセリフ、イエスだね!
491:創る名無しに見る名無し
09/04/29 19:12:22 B+UxcRNz
丸一日投下どころか一件のカキコもない…
おまけにトーマス卿はよく分からない理由(←これなにげにすごいこと)で離脱…
正直やばくね?
492:創る名無しに見る名無し
09/04/29 20:05:00 iei3qtQh
確かにここ最近は色んな意味でヤバいかもしれないなぁ
でもきっと虎視眈々と投下するタイミングを図ってるんだと思いたい
493:創る名無しに見る名無し
09/04/29 21:12:31 rnFu4Fi7
>>491
赤の他人に自分の予定は教えんだろ?
494:創る名無しに見る名無し
09/04/29 22:14:37 Fu/Q7VsI
>>492 493
かまいなさんな
例のアホだ
495:創る名無しに見る名無し
09/04/29 22:27:37 B+UxcRNz
な、なんで?なんか間違ったこと言った?
496:創る名無しに見る名無し
09/04/29 22:29:09 Jj1O7Q2i
どんまい
ただの認定厨だ
497:創る名無しに見る名無し
09/04/29 22:32:58 rnrFHW/e
まあ、ここに書き込んでなにかが変わるわけではないし、まったり待とうや。
498:創る名無しに見る名無し
09/04/29 22:35:54 rnFu4Fi7
>>495
すまん、何か”トーマス郷のよく分からない理由”って部分で
悪口を言ってるように捉えてしまった・・・
499:創る名無しに見る名無し
09/04/29 22:47:56 B+UxcRNz
>>498
トーマス卿って更新停止するときにはいつも明確に理由を言ってるでしょ。コミケとかお葬式とか。
それが今回は言葉を濁してるし保管庫でもなにも言ってない。なんとなくやばい匂いがしたんだ。
言い方が悪かったってのは認めるよ。ただあの人を心配しての発言だと受け止めてくれ。
500:創る名無しに見る名無し
09/04/30 00:00:51 iei3qtQh
>>449殿
まぁみんながトーマス卿の事が心配なのは変わらないわけさ~
でもやっぱ心配だな
501:創る名無しに見る名無し
09/04/30 00:06:40 Sr3C08Pu
トーマスさんの事は心配だが、一日投下無いのは最近じゃ珍しい事でもないでしょ
それに、ここは雑談しながら投下待つってスタイルは嫌われるみたいだしさ
トーマスさんもSSも、のんびり待とうよ