09/03/27 00:04:18 Gd8F7IcA
「しかし、間違っているぞライ。」
「えっ?」
ライがルルーシュを見る。ルルーシュはライへと目を向けると、フッと笑っていった。
「前にも言ったろ?君の正体がどうであれ、俺たちが君への態度を変えるつもりはない。
君にはカレンだけじゃなく、俺たちもいる。俺たちは君の見方だ。」
「……うん、ありがとう。」
ライは嬉しそうに笑った。
「さて、さっさと終わらせるぞ。これが終わったらチェスでもしないか?久し振りに一曲打とう。」
「そうだね。今度は負けないよ。」
「フッ、どうだかな。」
「あっ、今鼻で笑った!」
「気のせいだろ?」
「いや、気のせいじゃない!絶対鼻で笑った!僕だって前よりは強くなったんだからね!」
「それはそれは、楽しみだな。」
これが幸せなのだろうなと、ライは思った。
赦されるはずがないと思っていた自分の罪。それを赦してくれる人がいた……こんなにも近くに……
だから、僕を赦してくれた彼等を護る。
それが、僕がここにいる為の理由だから……
fin